ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

ベルピー

文字の大きさ
上 下
110 / 178
第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル

第110話 四国会議に向けて・・・

しおりを挟む
四国会議の開催されるキャロラインの町に入ったラッキー達。ラッキーは今、四国会議の為の最終打合せを行っていた。

参加者は、国王、第一王女、外務相、ロート、ラッキー、シルフィード、マリアの7名だ。

「俺達は初日だけの参加でいいんですよね?」

「ああ。初日が終わればラッキー達は四国会議が終わるまではこの町で待機していてくれ。他の国の参加者達と交流してくれてもかまわん。だが問題だけは起こすなよ。」

「問題?」

「ああ。我が国は他の国の者を取り込むつもりはないが、他の国はどうかわからん。今回参加する者の中にはラッキー達を取り込もうと接触してくる者がいるかもしれん。気を付けろよって事だ。」

「なるほど。」

「そう言えば明日参加される国の素質持ちの方々はどんな方が参加されるのかは皆さんはご存じなんですか?」

(そう言えばマリアの言う通りだ。この国には勇者がいるっていうのは聞いてるけど、他に誰が来るのか全然聞いてないぞ。今後の為に仲を深めておけって言っても事前に知らないのは失礼だよな。)

「ああ。今日の打合せはその情報の共有の為だ。エルク頼む。」

「はい。」

外務相のエルクが、国王より言われて話始めた。

「我が国はラッキー殿、シルフィード殿、マリア殿の3名が次世代英雄候補として参加する事になっています。」

「えっ!?何?次世代英雄候補って?」

「ああ。さすがに激レアの素質を持つ者って言うのは言葉が悪いだろ。だから次世代英雄候補という名の元に今回は各国から数名の候補者が参加する事になってるんだ。」

(いやいやただの交流会でしょ?英雄候補とか初めて聞いたんだけど・・・。俺ってただ自由に冒険者して世界を周りたいだけなんだけど・・・)

「話を続けますね。サラマンダ連合国からは勇者と弓聖の素質を持つ者が、ガイア王国からは、武聖と守護神の素質を持つ者が、フランダル魔法国からは、炎風の魔導士と賢者の素質を持つ者が参加になっております。」

(各国からは2人ずつ参加なんだな。どれも強そうな素質だな。勇者とか武聖、賢者なんかは聞いた事あるけど、他はわからないな。)

「エルク外務相ありがとうございます。それで俺達の役割はなんでしょうか?自国には取り込まないとは言ってましたが、俺達にも何かしなければいけない事があるのでしょう?」

「さすがラッキー殿、話が早い。そうです。ラッキー殿達には他の参加者と大いに仲を深めてもらって情報を集めてもらいたいのです。」

「情報?」

「はい。四国同盟を結んでいるとはいえ、全ての情報を共有している訳ではありません。参加者以外にどのような素質を持った者がいるのか?他の国との交流はどの程度なのか?何でもかまいませんので情報を集めてもらいたいのです。」

「それだけですか?」

「後は、これはないとは思いますが、他の3国の参加者だけが交流を深める。という状況にはならないようにしてください。」

(なるほどね。積極的に交流をしておかないと、俺達だけ除け者にされるって事か。そうなると、他の3国が手を組んで何かするかもしれないって所か。情報はたしかに外務相の言う通りだな。全てをさらけ出す事はしてないだろう。俺達は俺達で四国会議という名の情報戦があるって感じだな。)

「わかりました。どこまでできるかわかりませんが頑張って見ます。」

「ラッキーよ。メインは次世代英雄候補の紹介だ。今回の件は本当についでだからそこまで気負う必要はない。情報にしても俺達の会議がメインだからな。」

「はい。ありがとうございます父上。」

(まあ他の参加者と話すぐらいだろ?別に俺達の事だって相手には知られてるんだ。普通にしてれば大丈夫だろ。会議は父上達にまかせてればいいわけだし気軽に行くか。あれっ?そうするとプリン王女はどうするんだ?それによくよく考えたらプリン王女ってどうして参加してるんだ?ちょっと聞いて見るか。)

「プリン王女はどうするんですか?」

「あらラッキー。私はもちろん初日の会議の後はラッキー達と一緒に行動するわよ?」

「そう・・・なんですか?」

「ええ。私は次世代英雄候補の中に良い人がいないか探しに来ただけだもの。」

「「「えっ!?」」」

「そんなに驚く事?それはお父様も知ってる事よ。私が次世代英雄候補と結婚すれば良い繋がりになるでしょ。まあ私が嫁ぐ事にはなるだろうけど、そのままアルカディアに来る可能性もあるしね。」

(なるほど・・・外交の為って事か・・・お姫様も大変なんだな。)

「そんな顔しなくても、気に入らなかったらそのまま帰るわよ。私だって相手ぐらい選ぶわ。それにラッキーみたいに婚約者がいる人だっているだろうし、暇つぶしよ。暇つぶし。」

「そ、そうなんですね。」

「ラッキー達にはプリンの護衛もまかせようと思う。騎士達がいたんじゃ自由に行動はできぬだろうからな。」

「お父様!?本当ですか!?ありがとうございます。」

(いやいや騎士が護衛しなくていいのか。しかも他国だよここって。まあプリンは知ってる仲だし、シルフィーとマリアとも仲はいいから一緒に行動するのはいいんだけど・・・)

そうして、打合せを行ったラッキー達は、四国会議初日を迎えるのだった。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」  リーリエは喜んだ。 「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」  もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

処理中です...