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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第110話 四国会議に向けて・・・
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四国会議の開催されるキャロラインの町に入ったラッキー達。ラッキーは今、四国会議の為の最終打合せを行っていた。
参加者は、国王、第一王女、外務相、ロート、ラッキー、シルフィード、マリアの7名だ。
「俺達は初日だけの参加でいいんですよね?」
「ああ。初日が終わればラッキー達は四国会議が終わるまではこの町で待機していてくれ。他の国の参加者達と交流してくれてもかまわん。だが問題だけは起こすなよ。」
「問題?」
「ああ。我が国は他の国の者を取り込むつもりはないが、他の国はどうかわからん。今回参加する者の中にはラッキー達を取り込もうと接触してくる者がいるかもしれん。気を付けろよって事だ。」
「なるほど。」
「そう言えば明日参加される国の素質持ちの方々はどんな方が参加されるのかは皆さんはご存じなんですか?」
(そう言えばマリアの言う通りだ。この国には勇者がいるっていうのは聞いてるけど、他に誰が来るのか全然聞いてないぞ。今後の為に仲を深めておけって言っても事前に知らないのは失礼だよな。)
「ああ。今日の打合せはその情報の共有の為だ。エルク頼む。」
「はい。」
外務相のエルクが、国王より言われて話始めた。
「我が国はラッキー殿、シルフィード殿、マリア殿の3名が次世代英雄候補として参加する事になっています。」
「えっ!?何?次世代英雄候補って?」
「ああ。さすがに激レアの素質を持つ者って言うのは言葉が悪いだろ。だから次世代英雄候補という名の元に今回は各国から数名の候補者が参加する事になってるんだ。」
(いやいやただの交流会でしょ?英雄候補とか初めて聞いたんだけど・・・。俺ってただ自由に冒険者して世界を周りたいだけなんだけど・・・)
「話を続けますね。サラマンダ連合国からは勇者と弓聖の素質を持つ者が、ガイア王国からは、武聖と守護神の素質を持つ者が、フランダル魔法国からは、炎風の魔導士と賢者の素質を持つ者が参加になっております。」
(各国からは2人ずつ参加なんだな。どれも強そうな素質だな。勇者とか武聖、賢者なんかは聞いた事あるけど、他はわからないな。)
「エルク外務相ありがとうございます。それで俺達の役割はなんでしょうか?自国には取り込まないとは言ってましたが、俺達にも何かしなければいけない事があるのでしょう?」
「さすがラッキー殿、話が早い。そうです。ラッキー殿達には他の参加者と大いに仲を深めてもらって情報を集めてもらいたいのです。」
「情報?」
「はい。四国同盟を結んでいるとはいえ、全ての情報を共有している訳ではありません。参加者以外にどのような素質を持った者がいるのか?他の国との交流はどの程度なのか?何でもかまいませんので情報を集めてもらいたいのです。」
「それだけですか?」
「後は、これはないとは思いますが、他の3国の参加者だけが交流を深める。という状況にはならないようにしてください。」
(なるほどね。積極的に交流をしておかないと、俺達だけ除け者にされるって事か。そうなると、他の3国が手を組んで何かするかもしれないって所か。情報はたしかに外務相の言う通りだな。全てをさらけ出す事はしてないだろう。俺達は俺達で四国会議という名の情報戦があるって感じだな。)
「わかりました。どこまでできるかわかりませんが頑張って見ます。」
「ラッキーよ。メインは次世代英雄候補の紹介だ。今回の件は本当についでだからそこまで気負う必要はない。情報にしても俺達の会議がメインだからな。」
「はい。ありがとうございます父上。」
(まあ他の参加者と話すぐらいだろ?別に俺達の事だって相手には知られてるんだ。普通にしてれば大丈夫だろ。会議は父上達にまかせてればいいわけだし気軽に行くか。あれっ?そうするとプリン王女はどうするんだ?それによくよく考えたらプリン王女ってどうして参加してるんだ?ちょっと聞いて見るか。)
「プリン王女はどうするんですか?」
「あらラッキー。私はもちろん初日の会議の後はラッキー達と一緒に行動するわよ?」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。私は次世代英雄候補の中に良い人がいないか探しに来ただけだもの。」
「「「えっ!?」」」
「そんなに驚く事?それはお父様も知ってる事よ。私が次世代英雄候補と結婚すれば良い繋がりになるでしょ。まあ私が嫁ぐ事にはなるだろうけど、そのままアルカディアに来る可能性もあるしね。」
(なるほど・・・外交の為って事か・・・お姫様も大変なんだな。)
「そんな顔しなくても、気に入らなかったらそのまま帰るわよ。私だって相手ぐらい選ぶわ。それにラッキーみたいに婚約者がいる人だっているだろうし、暇つぶしよ。暇つぶし。」
「そ、そうなんですね。」
「ラッキー達にはプリンの護衛もまかせようと思う。騎士達がいたんじゃ自由に行動はできぬだろうからな。」
「お父様!?本当ですか!?ありがとうございます。」
(いやいや騎士が護衛しなくていいのか。しかも他国だよここって。まあプリンは知ってる仲だし、シルフィーとマリアとも仲はいいから一緒に行動するのはいいんだけど・・・)
そうして、打合せを行ったラッキー達は、四国会議初日を迎えるのだった。
参加者は、国王、第一王女、外務相、ロート、ラッキー、シルフィード、マリアの7名だ。
「俺達は初日だけの参加でいいんですよね?」
「ああ。初日が終わればラッキー達は四国会議が終わるまではこの町で待機していてくれ。他の国の参加者達と交流してくれてもかまわん。だが問題だけは起こすなよ。」
「問題?」
「ああ。我が国は他の国の者を取り込むつもりはないが、他の国はどうかわからん。今回参加する者の中にはラッキー達を取り込もうと接触してくる者がいるかもしれん。気を付けろよって事だ。」
「なるほど。」
「そう言えば明日参加される国の素質持ちの方々はどんな方が参加されるのかは皆さんはご存じなんですか?」
(そう言えばマリアの言う通りだ。この国には勇者がいるっていうのは聞いてるけど、他に誰が来るのか全然聞いてないぞ。今後の為に仲を深めておけって言っても事前に知らないのは失礼だよな。)
「ああ。今日の打合せはその情報の共有の為だ。エルク頼む。」
「はい。」
外務相のエルクが、国王より言われて話始めた。
「我が国はラッキー殿、シルフィード殿、マリア殿の3名が次世代英雄候補として参加する事になっています。」
「えっ!?何?次世代英雄候補って?」
「ああ。さすがに激レアの素質を持つ者って言うのは言葉が悪いだろ。だから次世代英雄候補という名の元に今回は各国から数名の候補者が参加する事になってるんだ。」
(いやいやただの交流会でしょ?英雄候補とか初めて聞いたんだけど・・・。俺ってただ自由に冒険者して世界を周りたいだけなんだけど・・・)
「話を続けますね。サラマンダ連合国からは勇者と弓聖の素質を持つ者が、ガイア王国からは、武聖と守護神の素質を持つ者が、フランダル魔法国からは、炎風の魔導士と賢者の素質を持つ者が参加になっております。」
(各国からは2人ずつ参加なんだな。どれも強そうな素質だな。勇者とか武聖、賢者なんかは聞いた事あるけど、他はわからないな。)
「エルク外務相ありがとうございます。それで俺達の役割はなんでしょうか?自国には取り込まないとは言ってましたが、俺達にも何かしなければいけない事があるのでしょう?」
「さすがラッキー殿、話が早い。そうです。ラッキー殿達には他の参加者と大いに仲を深めてもらって情報を集めてもらいたいのです。」
「情報?」
「はい。四国同盟を結んでいるとはいえ、全ての情報を共有している訳ではありません。参加者以外にどのような素質を持った者がいるのか?他の国との交流はどの程度なのか?何でもかまいませんので情報を集めてもらいたいのです。」
「それだけですか?」
「後は、これはないとは思いますが、他の3国の参加者だけが交流を深める。という状況にはならないようにしてください。」
(なるほどね。積極的に交流をしておかないと、俺達だけ除け者にされるって事か。そうなると、他の3国が手を組んで何かするかもしれないって所か。情報はたしかに外務相の言う通りだな。全てをさらけ出す事はしてないだろう。俺達は俺達で四国会議という名の情報戦があるって感じだな。)
「わかりました。どこまでできるかわかりませんが頑張って見ます。」
「ラッキーよ。メインは次世代英雄候補の紹介だ。今回の件は本当についでだからそこまで気負う必要はない。情報にしても俺達の会議がメインだからな。」
「はい。ありがとうございます父上。」
(まあ他の参加者と話すぐらいだろ?別に俺達の事だって相手には知られてるんだ。普通にしてれば大丈夫だろ。会議は父上達にまかせてればいいわけだし気軽に行くか。あれっ?そうするとプリン王女はどうするんだ?それによくよく考えたらプリン王女ってどうして参加してるんだ?ちょっと聞いて見るか。)
「プリン王女はどうするんですか?」
「あらラッキー。私はもちろん初日の会議の後はラッキー達と一緒に行動するわよ?」
「そう・・・なんですか?」
「ええ。私は次世代英雄候補の中に良い人がいないか探しに来ただけだもの。」
「「「えっ!?」」」
「そんなに驚く事?それはお父様も知ってる事よ。私が次世代英雄候補と結婚すれば良い繋がりになるでしょ。まあ私が嫁ぐ事にはなるだろうけど、そのままアルカディアに来る可能性もあるしね。」
(なるほど・・・外交の為って事か・・・お姫様も大変なんだな。)
「そんな顔しなくても、気に入らなかったらそのまま帰るわよ。私だって相手ぐらい選ぶわ。それにラッキーみたいに婚約者がいる人だっているだろうし、暇つぶしよ。暇つぶし。」
「そ、そうなんですね。」
「ラッキー達にはプリンの護衛もまかせようと思う。騎士達がいたんじゃ自由に行動はできぬだろうからな。」
「お父様!?本当ですか!?ありがとうございます。」
(いやいや騎士が護衛しなくていいのか。しかも他国だよここって。まあプリンは知ってる仲だし、シルフィーとマリアとも仲はいいから一緒に行動するのはいいんだけど・・・)
そうして、打合せを行ったラッキー達は、四国会議初日を迎えるのだった。
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