ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

ベルピー

文字の大きさ
上 下
107 / 178
第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル

第107話 国王陛下との謁見

しおりを挟む
ラッキーとロートの2人は王城へと向かっていた。もちろん徒歩ではなく公爵家の馬車に乗ってだ。

「父上。公爵家には罰則とかはなかったのですか?メルトは養子とはいえ、ストライク家の人間だったでしょう。」

「そうだな。お前には話しておいた方がいいか。クッキーやスイートには問題なかったとしか伝えてないからな。」

「やはり問題が・・・。」

(メルトが公爵家の人間だという事はあそこにいた大勢が知っている。そして、メルトが魔物になった事も観客を襲った事も大きく知れ渡っている。ストライク家は他の貴族からの良い的になったはずだ。)

「貴族派の連中は大騒ぎだ。主に儂を叩く声でな。だが最終的には被害があった者達への賠償で片はついた。まあお前のお陰だ。」

「俺の?」

「ああ。メルトがあれだけの事をやったが、死亡者はゼロだった。お前が転移魔法で貴族や陛下を助けたのも大きい。もちろんお前がメルトを倒したのもな。王国騎士団長でも倒せなかったんだ。ラッキーが居なければあそこはかなり悲惨な事になっていただろう。最終的にはラッキーの功績と相殺という形になった。」

(あの時は無我夢中だった。でも結果的に死者がゼロなのもよかった。多分あの時、陛下を助けたのが、一番ポイント高いんだろうな。運がよかったよ。それでも俺がいなければメルトが魔物になる事もなかっただろうし、一概の俺のお陰って言われても困るな。俺が原因でもあるわけだし・・・)

そうしていると、王城につき、待つこともなく謁見の間へと進んだ二人は国王の前で膝をついた。

「面を上げよ。」

ラッキーとロートは顔を上げる。

「ラッキーよ。久しいな。もう体調は良いのか?」

「はい。お陰様ですっかり良くなりました。」

「ロートも色々と大変だと思うが、しばらくは頑張ってくれ。」

「はっ。」

「ここでは詳しい話はできん。会議室に来てくれ。」

国王との謁見が終わり、ラッキーとロートは謁見の間を離れた。用意されて待つ事少し、メイドに案内されて入った部屋にはすでに国王が座っていた。その隣には王国武道会で優勝した王国騎士団団長のザッカスもいた。

ラッキーとロートが2人が席に着くと、国王とザッカスがお互いに頷いて、ザッカスが話し始めた。

「ラッキー。この度はあの魔物を倒してくれて感謝する。ラッキーが英雄の種を使ってくれなければ俺も陛下も生きてはいなかっただろう。」

「頭を上げてください。俺は無我夢中でできる事がしただけですから。それに、メルトがあそこに来たのだって俺が原因な訳ですし。」

「それでもだ。俺がいながら陛下を守れなかった。俺もまだまだ力不足を痛感したよ。」

「ここでは詳しい話はできん。会議室に来てくれ。」

国王との謁見が終わり、ラッキーとロートは謁見の間を離れた。用意されて待つ事少し、メイドに案内されて入った部屋にはすでに国王が座っていた。その隣には王国武道会で優勝した王国騎士団団長のザッカスもいた。

ラッキーとロートが2人が席に着くと、国王とザッカスがお互いに頷いて、ザッカスが話し始めた。

「ラッキー。この度はあの魔物を倒してくれて感謝する。ラッキーが英雄の種を使ってくれなければ俺も陛下も生きてはいなかっただろう。」

「頭を上げてください。俺は無我夢中でできる事がしただけですから。それに、メルトがあそこに来たのだって俺が原因な訳ですし。」

「それでもだ。俺がいながら陛下を守れなかった。俺もまだまだ力不足を痛感したよ。」

「それで陛下?話はメルトの件ですか?」

「それもあるが、まあその件から伝えよう。ザッカス。」

「はっ。あの後、魔物となったメルトは王城で調べたがどうして魔物になったのかはわかっていない。わかっているのはあの時飲み込んだ種は英雄の種だという事だ。」

「やはりアレは英雄の種・・・でもなんであんな事に・・・」

「その辺はあまりわかっていない。残念ながらな。現在その辺は調査中だ。」

「そうですか。わかりました。」

「後はお主の事だラッキー。素質の事、転移魔法の事は軽くはロートより聞いておるがにわかには信じれん。転移魔法が使える事は目の前で見ているからわかるが、素質の事などさっぱりだ。お主から説明してくれんか?」

「はい。」

そうしてラッキーはゼンパンの素質の事、ステータスの事を国王に話した。

「まさか・・・そのような素質だったとは・・・」

「ラッキーよ。すまなかった。私がしっかりしていれば、お主が追放される事も苦労する事もなかったかもしれん。」

「儂もだ。ラッキーの事を信じてやれなかった。すまなかった。」

国王とロートの2人は席を立ち、ラッキーに頭を下げた。

「!?やめてください。頭を上げてください。陛下も父上も!。」

「だが・・・」

「俺はもうなんとも思っていませんから。そりゃ追放された時はショックでしたけど、仲間に恵まれたし、冒険者もけっこうおもしろかったので、全然苦痛だと思わなかったですから。」

「うむ。そう言ってくれると助かる。」

ラッキーが2人の謝罪を受け取り、スキルについての話をある程度した所で、

「ラッキー。お主をここに呼んだのはお願いがあったからなんだ。実は・・・」

と、国王は話始めるのだった。

☆☆☆☆☆

いつも読んでいただきありがとうございます。

ブログで先行的に新作発表しました。
『勇者に魔王を倒させろ!?チートはないけどリスク&リターンでやってやるぜ!』https://sususu123.net/category/brave/
今はストックを貯めています。是非是非~。

評価もよろしくお願いします。すごいやる気が出るので!!
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

処理中です...