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第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第95話 王国武道会の・・・予選開始!!
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ラッキーは王国武道会の開催場所に来ていた。
「さすが3年に一度の武道大会。参加者が多いな・・・。たしか500名以上参加してるって話だったよな。」
ラッキーは参加する鎧を着た騎士、黒いローブに三角帽子に杖を持った魔術師や上半身裸で筋肉ムキムキの男性を見ながら受付へと向かった。
「大会参加のラッキーです。」
「はい。参加者の方ですね。え~とラッキー、ラッキー・・・。はい。ありました。では受付番号333番です。大会の出場は初めてですか?」
「はい。」
「では説明致します。番号を呼ばれたら闘技場に向かってください。今日は予選のみ行われます。予選は約50名によるバトルロワイヤルです。場外に出るか気絶したら負けになります。最後の3人になったら終了です。残った方は本選のトーナメントに出場できます。」
「わかりました。ありがとうございます。」
受付から333番と書かれたバッチを受け取り、大会の説明を受けたラッキーは、シルフィー達に自分の番号を伝え、参加者の控室に向かった。控室は東西南北にそれぞれ2つずつあり、ラッキーはその内の一つに入り、自分の出番を待った。
控室で他の出場者を観察するラッキー。
(剣士が多いか?それに男性が多いな。は~。初めてだから緊張するな。素振りでもして気を紛らわせたいけど・・・そういう訳にはいかないよな。知り合いも居ないし・・・。)
ラッキーは、じっと自分の出番を待つ。
(バトルロワイヤルだから最後まで残っていれば勝ちだ。狙われないように立ち回れば大丈夫。場外になりそうでも俺なら転移を使えば場外負けはない。魔法を喰らいながらでも転移魔法が使えるように練習はしてきた。大丈夫だ。自分を信じろ!)
『続いて301番から350番までの方、闘技場へ移動をお願いします。』
「よし!行くか。」
ラッキーは333番のバッチを握り、闘技場へ移動した。
闘技場には、301番から350番のバッチを付けた人がドンドン集まってきた。
ラッキーは闘技場に着くと、観客席を見渡した。
(おっ!シルフィー達発見。それと・・・父上や母上は来てないか・・・それに観客席は全然埋まってないな。まあ当然か。本番は明後日からだもんな。)
大会が本格的に始まるのは明後日からだ。その前段階の予選大会は参加者の身内や、品定めにくる参加者がほとんどの為、観客席は半分にも満たなかった。
参加者が全員闘技場内に姿を現したタイミングで、アナウンスが流れた。
『それでは只今から予選第六試合を行います。まずはルールを説明します。武器類やアイテムの仕様はなんでもOKです。気絶したり、場外に出ると失格となります。又降参した相手への攻撃や観客席への攻撃は反則行為となり、その時点で失格となります。もちろん相手を殺してしまった場合も同様に失格です。』
『それでは試合開始です!』
試合開始のアナウンスとともに、ラッキーは闘技場内を見渡し、空いてる所に転移した。
(とりあえず人が少ない所に移動して様子を見るか。)
ラッキーの目の前には魔法を放つ魔術士、剣で近くの参加者に切りかかる鎧の騎士。自慢の肉体から鋭いけりを放つ肉体美のマッチョマンなど所々で戦闘が起きていた。
もちろんラッキーも油断していない。事前の作戦で積極的に攻撃するよりも、相手からの攻撃を躱しつつカウンターで対応した方が良いという事になり、ラッキーは人の少ない所、少ない所へたえず移動しながら自分が他の冒険者の的にならないように立ち止まっていた。
周りから反撃がない事を確信すると、ラッキーは近くにいるものに剣で切りかかる。だが深追いはしない。剣で切りかかるとすぐに距離を取る。接近戦に夢中になると後方からの魔法攻撃を避けれないからだ。
ラッキーの戦闘をシルフィー、マリア、リルは観客席から見ていた。
「今の所ラッキーはうまく立ち回ってるわね。」
「はい。参加者もドンドン減って行ってます。」
『俺も戦いたかったんだぞー。』
「はいはい。リルちゃんもラッキー様を応援しましょうね。」
シルフィーとマリアは、リルが何を言っているかわからないので、リルもラッキーの事を応援してると思い、マリアの膝の上で観戦してるリルをなでなでした。
ラッキーを残して、闘技場内には10人程になっていた。
「これでだいぶ戦いやすくなったな。戦闘している時に他の人から狙われないようにしないと。」
ラッキーは残っている参加を見渡す。そして・・・
残った参加者が全員ラッキーを見ている事に気付く。
(だよな~・・・周りからみたら俺ってこの中じゃ一番若いし、ねらい目に見えるよな。さて・・・どうするか・・・。)
じりじりと近づいてくる参加者達。狙いが定まらない様にラッキーは素早く動く。しかし、ラッキーに対するは9名の参加者達。ラッキーがどれだけ動いても全員を振り切る事はできない。
ラッキーは闘技場の端に追いやられる。他の冒険者もラッキー以外を牽制しながら徐々にラッキーとの距離を詰めた。
その時・・・
ラッキーは軽く笑みを浮かべ、闘技場の反対側に転移し、素早く冒険者達の背後に近づき剣を横なぎに一閃した。
ラッキーの剣は複数を巻き込み、攻撃を受けた参加者は場外に弾き飛ばされた。
(よし!作戦通り行った。後は距離を取ってっと)
残った参加者は混乱だ。密集した中でお互いを攻撃し合い、終わって見るとラッキー含め3人が闘技場に残っていたのだった。
「さすが3年に一度の武道大会。参加者が多いな・・・。たしか500名以上参加してるって話だったよな。」
ラッキーは参加する鎧を着た騎士、黒いローブに三角帽子に杖を持った魔術師や上半身裸で筋肉ムキムキの男性を見ながら受付へと向かった。
「大会参加のラッキーです。」
「はい。参加者の方ですね。え~とラッキー、ラッキー・・・。はい。ありました。では受付番号333番です。大会の出場は初めてですか?」
「はい。」
「では説明致します。番号を呼ばれたら闘技場に向かってください。今日は予選のみ行われます。予選は約50名によるバトルロワイヤルです。場外に出るか気絶したら負けになります。最後の3人になったら終了です。残った方は本選のトーナメントに出場できます。」
「わかりました。ありがとうございます。」
受付から333番と書かれたバッチを受け取り、大会の説明を受けたラッキーは、シルフィー達に自分の番号を伝え、参加者の控室に向かった。控室は東西南北にそれぞれ2つずつあり、ラッキーはその内の一つに入り、自分の出番を待った。
控室で他の出場者を観察するラッキー。
(剣士が多いか?それに男性が多いな。は~。初めてだから緊張するな。素振りでもして気を紛らわせたいけど・・・そういう訳にはいかないよな。知り合いも居ないし・・・。)
ラッキーは、じっと自分の出番を待つ。
(バトルロワイヤルだから最後まで残っていれば勝ちだ。狙われないように立ち回れば大丈夫。場外になりそうでも俺なら転移を使えば場外負けはない。魔法を喰らいながらでも転移魔法が使えるように練習はしてきた。大丈夫だ。自分を信じろ!)
『続いて301番から350番までの方、闘技場へ移動をお願いします。』
「よし!行くか。」
ラッキーは333番のバッチを握り、闘技場へ移動した。
闘技場には、301番から350番のバッチを付けた人がドンドン集まってきた。
ラッキーは闘技場に着くと、観客席を見渡した。
(おっ!シルフィー達発見。それと・・・父上や母上は来てないか・・・それに観客席は全然埋まってないな。まあ当然か。本番は明後日からだもんな。)
大会が本格的に始まるのは明後日からだ。その前段階の予選大会は参加者の身内や、品定めにくる参加者がほとんどの為、観客席は半分にも満たなかった。
参加者が全員闘技場内に姿を現したタイミングで、アナウンスが流れた。
『それでは只今から予選第六試合を行います。まずはルールを説明します。武器類やアイテムの仕様はなんでもOKです。気絶したり、場外に出ると失格となります。又降参した相手への攻撃や観客席への攻撃は反則行為となり、その時点で失格となります。もちろん相手を殺してしまった場合も同様に失格です。』
『それでは試合開始です!』
試合開始のアナウンスとともに、ラッキーは闘技場内を見渡し、空いてる所に転移した。
(とりあえず人が少ない所に移動して様子を見るか。)
ラッキーの目の前には魔法を放つ魔術士、剣で近くの参加者に切りかかる鎧の騎士。自慢の肉体から鋭いけりを放つ肉体美のマッチョマンなど所々で戦闘が起きていた。
もちろんラッキーも油断していない。事前の作戦で積極的に攻撃するよりも、相手からの攻撃を躱しつつカウンターで対応した方が良いという事になり、ラッキーは人の少ない所、少ない所へたえず移動しながら自分が他の冒険者の的にならないように立ち止まっていた。
周りから反撃がない事を確信すると、ラッキーは近くにいるものに剣で切りかかる。だが深追いはしない。剣で切りかかるとすぐに距離を取る。接近戦に夢中になると後方からの魔法攻撃を避けれないからだ。
ラッキーの戦闘をシルフィー、マリア、リルは観客席から見ていた。
「今の所ラッキーはうまく立ち回ってるわね。」
「はい。参加者もドンドン減って行ってます。」
『俺も戦いたかったんだぞー。』
「はいはい。リルちゃんもラッキー様を応援しましょうね。」
シルフィーとマリアは、リルが何を言っているかわからないので、リルもラッキーの事を応援してると思い、マリアの膝の上で観戦してるリルをなでなでした。
ラッキーを残して、闘技場内には10人程になっていた。
「これでだいぶ戦いやすくなったな。戦闘している時に他の人から狙われないようにしないと。」
ラッキーは残っている参加を見渡す。そして・・・
残った参加者が全員ラッキーを見ている事に気付く。
(だよな~・・・周りからみたら俺ってこの中じゃ一番若いし、ねらい目に見えるよな。さて・・・どうするか・・・。)
じりじりと近づいてくる参加者達。狙いが定まらない様にラッキーは素早く動く。しかし、ラッキーに対するは9名の参加者達。ラッキーがどれだけ動いても全員を振り切る事はできない。
ラッキーは闘技場の端に追いやられる。他の冒険者もラッキー以外を牽制しながら徐々にラッキーとの距離を詰めた。
その時・・・
ラッキーは軽く笑みを浮かべ、闘技場の反対側に転移し、素早く冒険者達の背後に近づき剣を横なぎに一閃した。
ラッキーの剣は複数を巻き込み、攻撃を受けた参加者は場外に弾き飛ばされた。
(よし!作戦通り行った。後は距離を取ってっと)
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