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第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第87話 フロンダール到着。ユリウス子爵と・・・
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フロンダールへ着いたラッキー達はマリアの父親で、王国武道会の情報を集めているユリウス子爵の元へ来ていた。
そして、アクアダンジョンでレベル上げをした事。ラッキーの運の良さでレアドロップ品を大量に手に入れた事、王国武道会まではあまり目立たないよう方が良いと言われていたので、アクアのギルドで売却せずにいる事。更に、ミスリルと金塊を手に入れたアクアダンジョン17階層のカラースライムの事をユリウス子爵に話した。
「ちょっと待ってくれ情報が多すぎる。レアドロップ?ミスリル?一つずつ教えてくれ。」
ラッキー達は再度ユリウス子爵にアクアマリンに行ってからの事をゆっくりと話した。
「ふ~・・・なるほどな。とりあえずおおまかな事はわかった。それにしてもラッキー君。君が運が良いのは素質も関わっているのかい?」
「・・・そうですね。詳しくは言えませんが俺の持ってる素質によってだと思います。」
「ミスリルが出たのもか?」
「それはわかりません。冒険者達の噂でも銀色のスライムが出たらミスリルをドロップする。といわれてましたから。」
「そうか・・・。それで、どうしたいんだ?」
「お父様。このレアドロップを私達がギルドに持ち込んだらきっとギルドや他の冒険者から目を付けられると思います。なので、お父様経由でどうにかできないかと思いまして。」
「うむ。それは問題ないだろう。俺から馴染みの商会に言って売却しておこう。特に怪しまれる事もないはずだ。金塊やミスリルはどうするんだ?」
「金塊は同じように売却して頂いて大丈夫でしょうか?俺達の装備品などお金はいくらあっても困りませんから。それにミスリルを持ち込んで俺達の武器と防具の制作をしてもらおうと思ってます。そこでもお金は必要でしょうから。」
「なるほど・・・そうだな。ミスリルの武器は冒険者としても王国武道会に参加するにしても持っていると戦力が大分上がるな。それにその量のミスリルなら剣以外も作れそうだな。」
「はい。俺の剣以外は具体的には決まってませんが、シルフィーとマリアの装備もミスリルを使って用意できればと考えています。その辺は鍛冶師の方と相談したいと思ってるので、ユリウス子爵には鍛冶師を紹介してもらえたらと思ってます。」
「そうだな。いきなりミスリルを持ち込んだら騒ぎになりそうだしな。・・・わかった。鍛冶師の方は俺の方で手配しよう。」
「ありがとうございます。」
「それで・・・王国武道会への準備の方は着々と進んでいるか?」
「はい。レベルを上げて剣術の腕も磨いてます。王国武道会ではAランク冒険者とか王国の騎士団が出てくると思うのでまだまだだとは思いますが・・・。」
「そうだな。俺の方に入ってきている王国武道会の事を伝えておくか。」
そう言って、ユリウスはラッキー達に王国武道会に関して仕入れた情報を伝えた。
参加するのは約500名で、前回上位入賞者の王国の騎士やA級やB級の冒険者など世界各地から集まるとの事だった。
「そうですか。クジ運次第ではありますが上位入賞レベルの人と初戦で当たると厳しいですね。」
「そうだな。俺の力では対戦相手を操作するなんてできないからな。」
「大丈夫よ。ラッキーの運の良さは群を抜いているわ。」
「そうです。ラッキー様ならきっと大丈夫です。」
「そうだといいんだけどな。まあどんな人と当たっても大丈夫なように残りの時間で更に腕を磨くさ。」
「そうだな。とりあえずしばらくはフロンダールでゆっくりするんだろ?鍛冶師は手配しておくから、鍛冶師の事がわかったら連絡しよう。」
「ありがとうございます。」
ユリウス子爵と情報交換を行ったラッキーとシルフィーとリルは近くの宿屋へと向かった。マリアはもちろん自分の家であるユリウス邸に残った。
「ラッキー様。勝手にガチャスキル使っちゃダメですよ。」
とマリアから言われたので、カラースライム達を倒した時に貯まっているEランクの10連ガチャスキル10回分とFランクの10連ガチャスキル1回分は明日使う事にした。
ちなみにモンスターガチャスキルを使わなかったのはマジックバックの中にストックのパンが大量にあったからだ。
翌日・・・
マリアが朝から宿屋に来たので、早速溜貯まっているガチャスキルを使う事にした。
『ラッキー早くガチャスキル使うんだぞー。今日こそオークキングの肉を出すんだぞー。』
Dランクガチャスキルからオークキングの肉がでてからというもの、リルは毎回毎回ガチャスキルからオークキングの肉を出せと言ってきていた。
「リル。そう都合よくはいかないぞ。あれからオークキングの肉は出てないんだから。それに出なくてもこの後、オークを狩りに行くんだからそれで我慢しろよ。」
『オークも良いけどオークキングの肉の方がおいしいんだぞー。』
「わかったから焦るなよ。」
ラッキーはランクアップさせてDランクのモンスターガチャスキルを使った。
現れた光は白・・・そして出て来たのは・・・
食パン×2、やきそばパン、ロールパン、フライパン、チョコパン、クリームパン、カレーパン、クロワッサン、オークジェネラルの霜降り肉、上級ミルクだった。
『オークの肉が出たんだぞー。それは俺が欲しいんだぞー。』
オークキングの肉は出なかったが、オークよりも上位種の肉が出たのでそれはリルに上げる事にした。
「残念。素質はでなかったわね。」
「そうだな。まあしょうがないさ。これからは地道に稼いでいくさ。」
「ラッキー様。Fランクの10連モンスターガチャもまだありますよね?」
「ああ。デイリーガチャスキルは今日の分は使ったから後はFランクの10連ガチャスキルだけだな。」
ラッキーは残った10連ガチャスキルも使った。
すると・・・
『お笑いの素質を手に入れました。お笑いの素質はすでに所持している為ステータスに変換されます。』
『運の数値が1000に到達しました。シークレットガチャスキルが1回使用可能です。使用しますか?』
というアナウンスがラッキーに流れるのだった・・・
そして、アクアダンジョンでレベル上げをした事。ラッキーの運の良さでレアドロップ品を大量に手に入れた事、王国武道会まではあまり目立たないよう方が良いと言われていたので、アクアのギルドで売却せずにいる事。更に、ミスリルと金塊を手に入れたアクアダンジョン17階層のカラースライムの事をユリウス子爵に話した。
「ちょっと待ってくれ情報が多すぎる。レアドロップ?ミスリル?一つずつ教えてくれ。」
ラッキー達は再度ユリウス子爵にアクアマリンに行ってからの事をゆっくりと話した。
「ふ~・・・なるほどな。とりあえずおおまかな事はわかった。それにしてもラッキー君。君が運が良いのは素質も関わっているのかい?」
「・・・そうですね。詳しくは言えませんが俺の持ってる素質によってだと思います。」
「ミスリルが出たのもか?」
「それはわかりません。冒険者達の噂でも銀色のスライムが出たらミスリルをドロップする。といわれてましたから。」
「そうか・・・。それで、どうしたいんだ?」
「お父様。このレアドロップを私達がギルドに持ち込んだらきっとギルドや他の冒険者から目を付けられると思います。なので、お父様経由でどうにかできないかと思いまして。」
「うむ。それは問題ないだろう。俺から馴染みの商会に言って売却しておこう。特に怪しまれる事もないはずだ。金塊やミスリルはどうするんだ?」
「金塊は同じように売却して頂いて大丈夫でしょうか?俺達の装備品などお金はいくらあっても困りませんから。それにミスリルを持ち込んで俺達の武器と防具の制作をしてもらおうと思ってます。そこでもお金は必要でしょうから。」
「なるほど・・・そうだな。ミスリルの武器は冒険者としても王国武道会に参加するにしても持っていると戦力が大分上がるな。それにその量のミスリルなら剣以外も作れそうだな。」
「はい。俺の剣以外は具体的には決まってませんが、シルフィーとマリアの装備もミスリルを使って用意できればと考えています。その辺は鍛冶師の方と相談したいと思ってるので、ユリウス子爵には鍛冶師を紹介してもらえたらと思ってます。」
「そうだな。いきなりミスリルを持ち込んだら騒ぎになりそうだしな。・・・わかった。鍛冶師の方は俺の方で手配しよう。」
「ありがとうございます。」
「それで・・・王国武道会への準備の方は着々と進んでいるか?」
「はい。レベルを上げて剣術の腕も磨いてます。王国武道会ではAランク冒険者とか王国の騎士団が出てくると思うのでまだまだだとは思いますが・・・。」
「そうだな。俺の方に入ってきている王国武道会の事を伝えておくか。」
そう言って、ユリウスはラッキー達に王国武道会に関して仕入れた情報を伝えた。
参加するのは約500名で、前回上位入賞者の王国の騎士やA級やB級の冒険者など世界各地から集まるとの事だった。
「そうですか。クジ運次第ではありますが上位入賞レベルの人と初戦で当たると厳しいですね。」
「そうだな。俺の力では対戦相手を操作するなんてできないからな。」
「大丈夫よ。ラッキーの運の良さは群を抜いているわ。」
「そうです。ラッキー様ならきっと大丈夫です。」
「そうだといいんだけどな。まあどんな人と当たっても大丈夫なように残りの時間で更に腕を磨くさ。」
「そうだな。とりあえずしばらくはフロンダールでゆっくりするんだろ?鍛冶師は手配しておくから、鍛冶師の事がわかったら連絡しよう。」
「ありがとうございます。」
ユリウス子爵と情報交換を行ったラッキーとシルフィーとリルは近くの宿屋へと向かった。マリアはもちろん自分の家であるユリウス邸に残った。
「ラッキー様。勝手にガチャスキル使っちゃダメですよ。」
とマリアから言われたので、カラースライム達を倒した時に貯まっているEランクの10連ガチャスキル10回分とFランクの10連ガチャスキル1回分は明日使う事にした。
ちなみにモンスターガチャスキルを使わなかったのはマジックバックの中にストックのパンが大量にあったからだ。
翌日・・・
マリアが朝から宿屋に来たので、早速溜貯まっているガチャスキルを使う事にした。
『ラッキー早くガチャスキル使うんだぞー。今日こそオークキングの肉を出すんだぞー。』
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「リル。そう都合よくはいかないぞ。あれからオークキングの肉は出てないんだから。それに出なくてもこの後、オークを狩りに行くんだからそれで我慢しろよ。」
『オークも良いけどオークキングの肉の方がおいしいんだぞー。』
「わかったから焦るなよ。」
ラッキーはランクアップさせてDランクのモンスターガチャスキルを使った。
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食パン×2、やきそばパン、ロールパン、フライパン、チョコパン、クリームパン、カレーパン、クロワッサン、オークジェネラルの霜降り肉、上級ミルクだった。
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「そうだな。まあしょうがないさ。これからは地道に稼いでいくさ。」
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