ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

ベルピー

文字の大きさ
上 下
86 / 178
第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル

第86話 ミスリルと金塊

しおりを挟む
アクアダンジョンの探索を終えたラッキー達は帰還玉を使って、地上に戻ってきていた。
ギルドへは寄らずに宿屋に向かい、今はラッキーの部屋で手に入れたアイテムをテーブルに置いて話をしていた。ちなみにリルは疲れたのかマリアの膝の上でウトウトしている。

「さてと・・・・どうしようか・・・これ。」

ラッキーは目の前にあるミスリルの塊と金塊を見てシルフィー達に尋ねた。

「そうね・・・・・。さすがにこれはどうするか悩むわね。」

「そうですね。」

「ギルドに話をするのは・・・やっぱりまずいよな?」

「そうね。まずどうやって手に入れたのか聞かれるわ。17階層の事を話してもいいけど、あまり大げさになるのは困るわね。こんなモノを私達が持ってる事が知られたら色々危ないわ。」

「そうですね。ラッキーさんの事もありますし、隠していた方がいいですね。」

「17階層の事はどうする?ギルドに伝えるのか?」

「それも今はまだ、秘密の方がいいわね。どうしてそれがわかったのか聞かれたら困るし、結局は色々話さないと行けなくなるわ。」

「たしかにそうだな。」

ラッキー達は、アクアダンジョン17階層でカラースライムを1万体倒した。すると、金色のスライムと銀色のスライムが現れたのだ。警戒していたが、強さは他のスライムと一緒だったので、攻撃したらどちらのスライムもすぐに消滅した。

そして、銀色のスライムからはミスリルの塊が、金色のスライムからは金塊がドロップしたのだ。噂通りの事にラッキー達は驚いたが、冷静にカラースライム部屋を後にした。同じようにドロップの可能性が出た事で、再度カラースライム部屋に突入しようとしたら、扉が開かずカラースライム部屋に入れなかったのだ。

一万体倒したから入れなかったのか、それとも金色のスライムと銀色のスライムを倒したから入れなかったのか、入れないのはラッキー達だけなのか、他の人のは入れないのか。それはわからなかったので、後で考える事にしてラッキー達はアクアダンジョンを帰還していた。

「でもシルフィー?他の人もカラースライム部屋に入れなかったら問題にならないですか?」

「大丈夫よ。あそこはハズレ階層って呼ばれてるから入れなくなっても困らないはずよ。それに私達が使ってた時も他に使う人はいなかったわ。」

「でも何人かには俺達があそこにいるの見られてるぞ?」

「その時はわからないって言いましょ。」

「そうだな。それで・・・これはどうする?売れなかったら荷物になるだけだぞ?」

「それもお父様に相談するしかなさそうですね。」

「そうね。レアドロップもマリアのお父さんに言ってどうにかしてもらうつもりだったし、ミスリルと金塊も同じようにフロンダールに持って行きましょ。ここで出すのは危ないわ。」

「そうだな。」

「はい。お父様に相談すれば大丈夫だと思います。」

ラッキー達は大量にあるドロップアイテムについて、通常ドロップ品といくつかのレアドロップはアクアマリンのギルドに売却する事にし、残ったレアドロップとミスリルと金塊はフロンダールに持って行く事に決めた。

「ならギルドに行ってから、フロンダールに向かうか。ゆっくりするのはフロンダールについてからでいいよな?」

「ええ。」

「はい。私もそれで大丈夫です。」

『フロンダールに付いたらオークを狩りに行くんだぞ』
リルは相変わらずオーク推しだった。

運よく、フロンダールまでの護衛依頼があったので、ラッキー達はその依頼を受けてフロンダールへと戻って行った。

しっかりしている道を通ったので道中特に危なげもなかったので、お互いのステータスを確認したり、どうやって休みを過ごすかこれからどうするかなど、色々話しながらフロンダールへと向かった。

ちなみにラッキーとシルフィーはレベルを予定通り20に上げていた。マリアも18まで上げており、アクアダンジョンなら攻略する事も可能なぐらい強くなっていた。

【ラッキー】

レベル:  18 → 20
力  :  190 →210
体力 :  188 →208
敏捷 :  185 →205
器用 :  183 →203
魔力 ;  182 →202
運  :  890 →950

【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)
     剣術・気配察知・料理・掃除・踊り・計算・生活魔法
     身体強化・穴掘り・靴磨き・早起き・早食い・お笑い・交渉
     大声・テイム・健康・ハードワーク・斧術・トラップ


【シルフィード・リスボン】

レベル:  17 → 20
力  :  85 → 100
体力 :  165 → 180
敏捷 :  165 → 180
器用 :  165 → 180
魔力 ;  276 → 297
運  :  35

森の魔導士(風魔法、土魔法、人物鑑定の素質を持つ)
【素質】:風魔法(風魔法が使える。)
【素質】:土魔法(土魔法が使える。)
【素質】:人物鑑定(ステータスや素質が見れるようになる。)

【マリア・フロンダール】

レベル:  14 → 18
力  :  130 → 150
体力 :  70 →86
敏捷 :  65 → 71
器用 :  180 → 200
魔力 ;  260 → 300
運  :  28

聖女(治癒魔法、光魔法、祈りの素質を持つ)
【素質】:治癒魔法(治癒魔法が使える。)
【素質】:光魔法(光魔法が使える。)
【素質】:祈り(治癒魔法を使った時、効果が増加する。)


その後、何事もなくフロンダールへと着いたラッキー達は早速、ユリウス子爵へと今回の事を話す為、屋敷へと向かうのだった。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...