82 / 178
第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第82話 ボーナスステージ
しおりを挟む
アクアダンジョン17階層は100体のカラースライムがいる部屋が無数にある階層だった。カラースライムとは、青や赤、黄色や緑色したスライムだ。ただ、赤い色したスライムだから火魔法を使うとか、緑色したスライムだから毒を受けると言った事は全くなく、色が違うだけで能力は全く一緒の最弱のスライムだった。
魔物のランクはEランクだが、その強さはFランクのスライムと変わりなく、いや、もしかしたらFランクのスライムよりも弱かった。なので、取得経験値も魔物の中で一番少ない。しかもスライムゼリーのようなドロップアイテムも一切残さない。
そのせいもあり、アクアダンジョン17階層はハズレ階層と呼ばれていた。レベルも上がらない。ドロップアイテムも手に入らないならカラースライムを倒す意味が全くないからだ。
そんな中、笑い声をあげながらひたすらカラースライムに対して無双する男がいた。その男の名はラッキー。
今もシルフィー、マリア、リル、サフィーネ、リルクル、シャインが見つめる中、一人で100体のスライムに対して剣を一心不乱に振っていた。
一振りでカラースライムが5体消え、又一振りで5体のカラースライムが消えて行った。
「ラッキーって変わり者だな。」
「そうですね。レベルも上がらない、ドロップも落とさないカラースライムとあれだけ張り切って戦えるのはすごいわね。」
「ラッキー君ならカラースライムからも何かドロップが手に入るかと思ったけど今の所何もないね。」
サフィーネ、リルクル、シャインの3人はカラースライム相手に無双しているラッキーを眺めていた。
「シルフィー。ラッキー様があれほどはりきってるのって、きっとモンスターガチャスキルの為ですよね?」
「きっとそうね。多分カラースライムを倒してもラッキーにはモンスターを倒したアナウンスが流れてるんでしょうね。でないとあれほど笑顔でカラースライムを倒し続けるなんて無理だと思うわ。」
シルフィーとマリアはカラースライム相手に無双しているラッキーを見ながら小声で話し合っていた。
カラースライム部屋は現在5部屋目に突入していた。3部屋目までは全員でカラースライムを倒していたが、4部屋目でサフィーネ達が脱落し、5部屋目でシルフィー達が脱落した。脱落したといってもカラースライムの討伐に飽きただけだ。
ラッキーはそんな事を気にせず1人カラースライムを倒して行った。
そして、5部屋目のカラースライムを倒してシルフィー達の元に戻ってくるラッキーは、
「お待たせ。いやー、カラースライム相手の無双は楽しいな。早速次に部屋に向かいましょう。」
ノリノリで6部屋目への突入を宣言した。
「ラッキー・・・その・・・まだカラースライムを倒すのか?」
「もちろんだよ。まだ時間は全然あるし。まだ金色のスライムも銀色のスライムも確認できていませんし。そうですね。10部屋ぐらいは行きたいところだね。」
「10部屋・・・。」
「あっサフィーネ達は見ててくれてかまわないよ。俺が倒したらドロップがあるかもしれないし。」
「そっ、そうか・・・。」
その後、ラッキーは次々とカラースライムの扉を開けて、100体のカラースライムに対し無双していった。シルフィーやマリア、サフィーネ達も時々は手伝っていたがすぐに休憩し、笑顔で無双するラッキーを眺めていた。
10部屋分カラースライムを倒しても、何もドロップしなかったのでラッキーは次こそはと11部屋目に突入した。ちなみに11部屋目からは、ラッキー以外はカラースライムがいる大部屋前の小部屋で待機していた。
もはや、銀色のスライム、金色のスライム、ドロップアイテムの事よりも、ラッキーがいつ17階層の狩りを終えるのかしか興味がなくなっていた。
・
・
・
カラースライム討伐を終えたラッキー達は帰還玉を使って、地上に戻ってきていた。
結局、アクアダンジョン17階層でラッキーは合計20回もカラースライム部屋に突入し無双を続けたのだった。
(いやーアクアダンジョン17階層はすごいな。今日だけで2000体も魔物を倒したからモンスターガチャスキルが200回分もストックできてしまった。10連モンスターガチャスキルが20回も使えるのか・・・。楽しみだな。あっ・・・でも200個もパンが出たらさすがに腐るよな・・・。)
そんな事を考えながら先頭を歩いてギルドまで歩くラッキー。その後ろではサフィーネ達が苦笑いをしながらラッキーについて行っていた。
肉体的にも精神的にも疲れたシルフィー、マリア、サフィーネ、リルクル、シャインの4人はギルドに素材を渡すと、査定は明日以降に聞く事にして早々に宿へと向かうのだった。
(シルフィーもマリアも疲れてるみたいだし、モンスターガチャスキルについて相談したかったけど、明日でいいか。は~早く明日にならないかな。それに又17階層には行きたいな。)
ラッキーは、アクアダンジョンの17階層に又行く事を心に決め、前を歩くシルフィー、マリアとともに宿屋に戻るのだった。
魔物のランクはEランクだが、その強さはFランクのスライムと変わりなく、いや、もしかしたらFランクのスライムよりも弱かった。なので、取得経験値も魔物の中で一番少ない。しかもスライムゼリーのようなドロップアイテムも一切残さない。
そのせいもあり、アクアダンジョン17階層はハズレ階層と呼ばれていた。レベルも上がらない。ドロップアイテムも手に入らないならカラースライムを倒す意味が全くないからだ。
そんな中、笑い声をあげながらひたすらカラースライムに対して無双する男がいた。その男の名はラッキー。
今もシルフィー、マリア、リル、サフィーネ、リルクル、シャインが見つめる中、一人で100体のスライムに対して剣を一心不乱に振っていた。
一振りでカラースライムが5体消え、又一振りで5体のカラースライムが消えて行った。
「ラッキーって変わり者だな。」
「そうですね。レベルも上がらない、ドロップも落とさないカラースライムとあれだけ張り切って戦えるのはすごいわね。」
「ラッキー君ならカラースライムからも何かドロップが手に入るかと思ったけど今の所何もないね。」
サフィーネ、リルクル、シャインの3人はカラースライム相手に無双しているラッキーを眺めていた。
「シルフィー。ラッキー様があれほどはりきってるのって、きっとモンスターガチャスキルの為ですよね?」
「きっとそうね。多分カラースライムを倒してもラッキーにはモンスターを倒したアナウンスが流れてるんでしょうね。でないとあれほど笑顔でカラースライムを倒し続けるなんて無理だと思うわ。」
シルフィーとマリアはカラースライム相手に無双しているラッキーを見ながら小声で話し合っていた。
カラースライム部屋は現在5部屋目に突入していた。3部屋目までは全員でカラースライムを倒していたが、4部屋目でサフィーネ達が脱落し、5部屋目でシルフィー達が脱落した。脱落したといってもカラースライムの討伐に飽きただけだ。
ラッキーはそんな事を気にせず1人カラースライムを倒して行った。
そして、5部屋目のカラースライムを倒してシルフィー達の元に戻ってくるラッキーは、
「お待たせ。いやー、カラースライム相手の無双は楽しいな。早速次に部屋に向かいましょう。」
ノリノリで6部屋目への突入を宣言した。
「ラッキー・・・その・・・まだカラースライムを倒すのか?」
「もちろんだよ。まだ時間は全然あるし。まだ金色のスライムも銀色のスライムも確認できていませんし。そうですね。10部屋ぐらいは行きたいところだね。」
「10部屋・・・。」
「あっサフィーネ達は見ててくれてかまわないよ。俺が倒したらドロップがあるかもしれないし。」
「そっ、そうか・・・。」
その後、ラッキーは次々とカラースライムの扉を開けて、100体のカラースライムに対し無双していった。シルフィーやマリア、サフィーネ達も時々は手伝っていたがすぐに休憩し、笑顔で無双するラッキーを眺めていた。
10部屋分カラースライムを倒しても、何もドロップしなかったのでラッキーは次こそはと11部屋目に突入した。ちなみに11部屋目からは、ラッキー以外はカラースライムがいる大部屋前の小部屋で待機していた。
もはや、銀色のスライム、金色のスライム、ドロップアイテムの事よりも、ラッキーがいつ17階層の狩りを終えるのかしか興味がなくなっていた。
・
・
・
カラースライム討伐を終えたラッキー達は帰還玉を使って、地上に戻ってきていた。
結局、アクアダンジョン17階層でラッキーは合計20回もカラースライム部屋に突入し無双を続けたのだった。
(いやーアクアダンジョン17階層はすごいな。今日だけで2000体も魔物を倒したからモンスターガチャスキルが200回分もストックできてしまった。10連モンスターガチャスキルが20回も使えるのか・・・。楽しみだな。あっ・・・でも200個もパンが出たらさすがに腐るよな・・・。)
そんな事を考えながら先頭を歩いてギルドまで歩くラッキー。その後ろではサフィーネ達が苦笑いをしながらラッキーについて行っていた。
肉体的にも精神的にも疲れたシルフィー、マリア、サフィーネ、リルクル、シャインの4人はギルドに素材を渡すと、査定は明日以降に聞く事にして早々に宿へと向かうのだった。
(シルフィーもマリアも疲れてるみたいだし、モンスターガチャスキルについて相談したかったけど、明日でいいか。は~早く明日にならないかな。それに又17階層には行きたいな。)
ラッキーは、アクアダンジョンの17階層に又行く事を心に決め、前を歩くシルフィー、マリアとともに宿屋に戻るのだった。
5
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる