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第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第81話 アクアダンジョン17階層
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ラッキー達はアクアダンジョン17階層に来ていた。17階層にきたラッキー達は目の前に広がる光景に言葉を失った。
「これは・・・。」
「来てみないとわからないだろう。ギルドの情報じゃハズレ階層としか書いて無いからな。」
アクアダンジョン17階層に降りると真っすぐに通路が伸びており、左右には扉が何個も奥に奥に連なっていた。
「扉がいっぱいですね。」
「ええ。何なのかしら他の階層と随分違うわね。」
「サフィーネ。そろそろ17階層にきた理由を話してくれてもいいだろ。」
「そうだな。アクアダンジョン17階層はカラースライムが出る階層なんだ。カラースライムはこの扉の中にいる。」
「カラースライム?」
「ああ。青や赤、黄色や緑なんかの色のついたスライムだ。ランクはEランクだが基本的に弱い。このダンジョンに入れるヤツなら一撃で倒せるレベルだ。」
「ドロップもないし、経験値も少ないんだろ?こんな所で狩りをして意味なんかあるのか?」
「ああ。アタシ達冒険者の中で、カラースライムに関しておもしろい噂話があるんだ。まあアタシもシャインから聞いたんだけどな。シャイン!もう一度教えてくれるか。」
シャインはラッキー達にアクアダンジョン17階層について話始めた。
「両側に扉があるでしょ。この扉を開けるとカラースライムが100体待ち構えている。もちろん、弱いから倒すのは簡単なんだけど、噂ではカラースライムの中にごくまれに銀色と金色のスライムがいるみたいなの。そしてそのスライムは高価なアイテムをドロップするらしいの。」
「銀色と金色のスライム?」
「ええ。ちなみに銀色のスライムからはミスリルが、金色のスライムからは金塊がドロップすると言われているわ。」
「それは・・・本当なのか?」
「わからないわ。私達も何度かここでスライム狩りをしたけど1回も会った事無いもの。」
「そうか・・・。」
(カラースライムか・・・。もし本当に銀色と金色のスライムが出てミスリルと金塊を落とすならかなりヤバいな。それにしてもスライムが100体か・・・100体⁉)
「シャイン!扉を開けるとスライムが100体いるって言ったか?」
「そうだ。ここの魔物は道中では全く出ないんだ。そのかわり扉を開けると100体のスライムが一斉に襲いかかってる来るんだ。シャインが言うようにアタシ達もここで何度かスライム狩りをしたんだけど、色を確認する間もなかったな。」
(銀色と金色のスライムが出なくても、100体のスライムでEランク。一撃で倒せるぐらい弱いってもしかして俺に取ってかなりメリットがあるんじゃ・・・。)
「なるほどな。とりあえず扉の中に入って見ないとわからないな。」
ラッキー達は一番手前にあった扉に入る事にした。扉を開けると、そこは小さな部屋になっていた。
「これは?」
「ああ。あそこに扉があるだろ?あれを開けると大部屋になっていてな。部屋の奧から100体のスライムが襲い掛かってくるんだ。」
「なるほどな。俺はいつでもOKだから早速行くか?」
「ああ。一撃で倒せるから味方を攻撃しないようにだけ気を付ければ問題ない。」
ラッキーは奥の扉を開けて中にはいった。
すると・・・
奥から青、白、赤、黄色、緑、黒と色とりどりのスライムがこちらに向かってきた。
「本当に色んな色のスライムがいるんだな。」
「ああ。もしかしたらこの中に金色か銀色のスライムがいるかもしれないが、攻撃すると一瞬で消えるからな。何も残さないしよくわからないんだ。」
ラッキー達は迫ってくるスライム達を倒して行った。剣を振る度にスライム達は消えていなくなる。シルフィーやマリア、リルクルが魔法で攻撃すると、魔法が当たったスライムは消えて行く。手ごたえなど何もなくぶつかっただけでスライム達は消えて行った。
そして・・・
後に残ったのはスライムがいなくなったただの広い部屋だけだった。
「とこんな感じだ。」
「なるほどな。たしかにハズレ階層って言われるのもわかるな。」
「だろ。だけどラッキーなら何かあると思ってな。どうする?他の階層に行ってもいいが?」
「いや。俺も何かあるなら知りたいし今日はこの階層でかまわないよ。」
と冷静に答えたが、この時ラッキーは別の事を考えていた。
なぜなら・・・
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
・
・
・
『10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはE。Eランクのモンスターガチャスキルを使用できます。現在ストックが1つありますので、合計で2回使用可能です。』
『ストックが10回貯まりましたEランクの10連モンスターガチャスキルが使用可能です。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
・
・
・
『ストックが10回貯まりました。Eランクの10連モンスターガチャスキルが10回使用可能です。』
とラッキーにはアナウンスがあったからだ。
(やばい!!なんだここは・・・。いきなり10連モンスターガチャスキルが10回分貯まったぞ!大部屋で軽くスライムを倒しただけで⁉マジか・・・。これはヤバすぎる。俺にとってはご褒美みたいなもんだぞ!ボーナスステージだ!!今日はとことんスライム狩りするしかないぞ!よし!なんか久々にワクワクしてきた!)
言葉とは裏腹に悪い笑みを浮かべるラッキーだった。
「これは・・・。」
「来てみないとわからないだろう。ギルドの情報じゃハズレ階層としか書いて無いからな。」
アクアダンジョン17階層に降りると真っすぐに通路が伸びており、左右には扉が何個も奥に奥に連なっていた。
「扉がいっぱいですね。」
「ええ。何なのかしら他の階層と随分違うわね。」
「サフィーネ。そろそろ17階層にきた理由を話してくれてもいいだろ。」
「そうだな。アクアダンジョン17階層はカラースライムが出る階層なんだ。カラースライムはこの扉の中にいる。」
「カラースライム?」
「ああ。青や赤、黄色や緑なんかの色のついたスライムだ。ランクはEランクだが基本的に弱い。このダンジョンに入れるヤツなら一撃で倒せるレベルだ。」
「ドロップもないし、経験値も少ないんだろ?こんな所で狩りをして意味なんかあるのか?」
「ああ。アタシ達冒険者の中で、カラースライムに関しておもしろい噂話があるんだ。まあアタシもシャインから聞いたんだけどな。シャイン!もう一度教えてくれるか。」
シャインはラッキー達にアクアダンジョン17階層について話始めた。
「両側に扉があるでしょ。この扉を開けるとカラースライムが100体待ち構えている。もちろん、弱いから倒すのは簡単なんだけど、噂ではカラースライムの中にごくまれに銀色と金色のスライムがいるみたいなの。そしてそのスライムは高価なアイテムをドロップするらしいの。」
「銀色と金色のスライム?」
「ええ。ちなみに銀色のスライムからはミスリルが、金色のスライムからは金塊がドロップすると言われているわ。」
「それは・・・本当なのか?」
「わからないわ。私達も何度かここでスライム狩りをしたけど1回も会った事無いもの。」
「そうか・・・。」
(カラースライムか・・・。もし本当に銀色と金色のスライムが出てミスリルと金塊を落とすならかなりヤバいな。それにしてもスライムが100体か・・・100体⁉)
「シャイン!扉を開けるとスライムが100体いるって言ったか?」
「そうだ。ここの魔物は道中では全く出ないんだ。そのかわり扉を開けると100体のスライムが一斉に襲いかかってる来るんだ。シャインが言うようにアタシ達もここで何度かスライム狩りをしたんだけど、色を確認する間もなかったな。」
(銀色と金色のスライムが出なくても、100体のスライムでEランク。一撃で倒せるぐらい弱いってもしかして俺に取ってかなりメリットがあるんじゃ・・・。)
「なるほどな。とりあえず扉の中に入って見ないとわからないな。」
ラッキー達は一番手前にあった扉に入る事にした。扉を開けると、そこは小さな部屋になっていた。
「これは?」
「ああ。あそこに扉があるだろ?あれを開けると大部屋になっていてな。部屋の奧から100体のスライムが襲い掛かってくるんだ。」
「なるほどな。俺はいつでもOKだから早速行くか?」
「ああ。一撃で倒せるから味方を攻撃しないようにだけ気を付ければ問題ない。」
ラッキーは奥の扉を開けて中にはいった。
すると・・・
奥から青、白、赤、黄色、緑、黒と色とりどりのスライムがこちらに向かってきた。
「本当に色んな色のスライムがいるんだな。」
「ああ。もしかしたらこの中に金色か銀色のスライムがいるかもしれないが、攻撃すると一瞬で消えるからな。何も残さないしよくわからないんだ。」
ラッキー達は迫ってくるスライム達を倒して行った。剣を振る度にスライム達は消えていなくなる。シルフィーやマリア、リルクルが魔法で攻撃すると、魔法が当たったスライムは消えて行く。手ごたえなど何もなくぶつかっただけでスライム達は消えて行った。
そして・・・
後に残ったのはスライムがいなくなったただの広い部屋だけだった。
「とこんな感じだ。」
「なるほどな。たしかにハズレ階層って言われるのもわかるな。」
「だろ。だけどラッキーなら何かあると思ってな。どうする?他の階層に行ってもいいが?」
「いや。俺も何かあるなら知りたいし今日はこの階層でかまわないよ。」
と冷静に答えたが、この時ラッキーは別の事を考えていた。
なぜなら・・・
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
・
・
・
『10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはE。Eランクのモンスターガチャスキルを使用できます。現在ストックが1つありますので、合計で2回使用可能です。』
『ストックが10回貯まりましたEランクの10連モンスターガチャスキルが使用可能です。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
『Eランクの魔物一体討伐を確認しました。』
・
・
・
『ストックが10回貯まりました。Eランクの10連モンスターガチャスキルが10回使用可能です。』
とラッキーにはアナウンスがあったからだ。
(やばい!!なんだここは・・・。いきなり10連モンスターガチャスキルが10回分貯まったぞ!大部屋で軽くスライムを倒しただけで⁉マジか・・・。これはヤバすぎる。俺にとってはご褒美みたいなもんだぞ!ボーナスステージだ!!今日はとことんスライム狩りするしかないぞ!よし!なんか久々にワクワクしてきた!)
言葉とは裏腹に悪い笑みを浮かべるラッキーだった。
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