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第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第79話 アクアダンジョン15階層
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ラッキー達は仲良くなったサフィーネ達と一緒にアクアダンジョンの15階層まで来ていた。
「サフィーネ達は15階層で狩りをしてるんだな?」
「最近はそうね。色々な階層を見たけど15階層はけっこう稼げるのよ。それに魔物のランクがDランクだから良いレベル上げになるのよね。もちろんリルクルが使う魔法が火魔法だから木属性の魔物と相性が良いっていうのもあるわ。」
アクアダンジョン15階層に出現する魔物はDランクのダークトレント。木の魔物だ。
通常ドロップはMP回復が見込めるマジックキャンディー。レアドロップは状態異常回復に効果のあるスペシャルキャンディーだ。
「へぇ~。けっこう考えてるんだな。」
「もちろんよ。安全にやっていかないと長い事冒険者を続けていられないわ。」
「サフィーネ達はアクアダンジョンはもう攻略したのか?」
「まだよ。45階層までは行った事があるけどそこから先はまだ行ってないわ。」
「攻略してないのは何か理由があるのか?」
「そうね。多分がんばればアクアの攻略は可能だと思うわ。でもけっこうきついのよね。私達の場合回復薬がいないから回復アイテムは毎回けっこう多めに準備してるの。それに食料とか色々あるでしょ。最短距離で進んでも30階層以降はけっこう魔物とも遭遇するから、もう少しレベルが上がったら挑戦しようかなって感じかな。」
「なるほどな。」
「ええラッキー達も覚えておくといいわ。無理すると命を落とす事になる。安全第一ってね。」
サフィーネ達の戦闘を何度か見た後、ラッキー達もダークトレントと戦った。サフィーネ達の戦いは、シャインがダークトレントの木を引いてリルクルが火魔法を放ち、サフィーネが大剣で一刀両断にする戦い方だった。
「さて俺達はどうするか・・・。」
「そうね。サフィーネ達みたいに、火魔法は使えないけど、いつも通り、私とマリアは後ろから魔法を使って、ラッキーとリルが前で戦うんがいいんじゃない?」
「そうですね。いつも通りするのが一番だと思います。」
『ダークトレントなんて楽勝なんだぞー。』
「よし。それじゃあ俺とリルでダークトレントの気を引いて攻撃を仕掛ける。シルフィーはウインドアロー。マリアはライトアローで攻撃してくれ。初めて見る魔物だ。焦らずに行こう。」
「とどめはどうするの?」
「気にしなくていい。最初は確実に倒す事を優先しよう。」
「わかりました。」
『俺もOKなんだぞー。』
ラッキー達とダークトレントの戦闘が始まった。
リルがダークトレントに向かって行き、前足で攻撃を仕掛ける。ダークトレントは枝で防御したがリルの爪はその枝を切り裂く。
ダークトレントが怯んだ隙にシルフィーとマリアが魔法で追撃する。枝を斬られたダークトレントは、防御できず2人の魔法は直撃した。その間に後ろに回っていたラッキーが剣で攻撃を仕掛ける。
サフィーネの持つ大剣のようにはいかないので、斬るというよりも背中に剣を叩きつける感じだ。
ダークトレントは攻撃を受けたまま動かなかったので、リル、シルフィー、マリアはそれぞれ追撃する。もちろんラッキーもここぞとばかりに剣で攻撃を仕掛ける。
終わって見れば危なげなく瞬殺だった。そしてダークトレントが消えた後には真っ白いキャンディがドロップアイテムとして残っていた。
「見事な連携だな。なら・・・ってあれは!?」
サフィーネはラッキー達の戦闘が終わり、近づいた。そして、落ちているドロップアイテムを見て声を上げた。
「スペシャルキャンディ!!」
ラッキー達はキャンディを拾い、未だ驚いているサフィーネ達を連れて魔物が居ない場所に移動していた。
「ラッキー達はついてるぞ。まさかスペシャルキャンディがドロップするとはな。それに戦闘も見事な連携だった。」
「ありがとう。先にサフィーネ達の戦いを見てたからうまくいったよ。それにレアドロップは確かに運が良かった。これは状態異常を回復してくれるんだよな?」
「ああ。このダンジョンには毒に麻痺に石化を使う魔物もいる。売ったらけっこうな金にはなるが、もしもの時の為に持っている方がいいだろう。」
「ラッキー君すごいね。私達はマジックキャンディーは何個かドロップしたけど、スペシャルキャンディは今回まだ1個もドロップしてないんだよ。」
シャインがラッキーが持っているスペシャルキャンディを見て呟く。
「それに・・・ラッキー君達がしてる腕輪って敏捷の腕輪じゃないの?それって12階層のスケルトンのレアドロップだよね?それもダンジョンで手に入れたの?」
シャインがラッキー、シルフィー、マリアそれぞれの腕についている腕輪に気付き聞いてきた。
(どうしよ?買ったって嘘つくか・・・。でも最初会った時は付けてなかったし、それを見られてたら嘘ってバレるよな。できれば嘘はつきたくないけど、言って信じてもらえるもんか・・・。)
「ラッキーは運だけはいいのよ。これは昨日12階層のスケルトンからドロップしたものよ。」
「3個も!?それってありえなくない?」
「私達も驚いたけど事実よ。現にここに3個あるしね。」
「ラッキーさん。すごいですね。私達も12階層でスケルトン相手にレアドロップが出るまで粘った事はありますが、1日狩りをして1個手に入れるのがやっとでしたよ。」
「ああ。まあなんというか昔から運だけはよかったんだ。そのお陰かな・・・。」
運よく手に入ったとごまかしたラッキーは、その後サフィーネパーティ達と一緒にスケルトン狩りに精を出した。もちろんラッキーが倒したスケルトンからはその後、2回スペシャルキャンディーが出て、サフィーネ達からジト目で見られていた。
今回でモンスターガチャスキルが10回貯まったが、サフィーネ達にその事は話していない為、10階層のテントに戻った後、ラッキーは10連モンスターガチャスキルを使ったのだった。
そして結果は・・・
食パン×2、アンパン、メロンパン、フランスパン×2、3色パン、コロッケパン、
マジックキャンディ、スペシャルキャンディ―だった。
「サフィーネ達は15階層で狩りをしてるんだな?」
「最近はそうね。色々な階層を見たけど15階層はけっこう稼げるのよ。それに魔物のランクがDランクだから良いレベル上げになるのよね。もちろんリルクルが使う魔法が火魔法だから木属性の魔物と相性が良いっていうのもあるわ。」
アクアダンジョン15階層に出現する魔物はDランクのダークトレント。木の魔物だ。
通常ドロップはMP回復が見込めるマジックキャンディー。レアドロップは状態異常回復に効果のあるスペシャルキャンディーだ。
「へぇ~。けっこう考えてるんだな。」
「もちろんよ。安全にやっていかないと長い事冒険者を続けていられないわ。」
「サフィーネ達はアクアダンジョンはもう攻略したのか?」
「まだよ。45階層までは行った事があるけどそこから先はまだ行ってないわ。」
「攻略してないのは何か理由があるのか?」
「そうね。多分がんばればアクアの攻略は可能だと思うわ。でもけっこうきついのよね。私達の場合回復薬がいないから回復アイテムは毎回けっこう多めに準備してるの。それに食料とか色々あるでしょ。最短距離で進んでも30階層以降はけっこう魔物とも遭遇するから、もう少しレベルが上がったら挑戦しようかなって感じかな。」
「なるほどな。」
「ええラッキー達も覚えておくといいわ。無理すると命を落とす事になる。安全第一ってね。」
サフィーネ達の戦闘を何度か見た後、ラッキー達もダークトレントと戦った。サフィーネ達の戦いは、シャインがダークトレントの木を引いてリルクルが火魔法を放ち、サフィーネが大剣で一刀両断にする戦い方だった。
「さて俺達はどうするか・・・。」
「そうね。サフィーネ達みたいに、火魔法は使えないけど、いつも通り、私とマリアは後ろから魔法を使って、ラッキーとリルが前で戦うんがいいんじゃない?」
「そうですね。いつも通りするのが一番だと思います。」
『ダークトレントなんて楽勝なんだぞー。』
「よし。それじゃあ俺とリルでダークトレントの気を引いて攻撃を仕掛ける。シルフィーはウインドアロー。マリアはライトアローで攻撃してくれ。初めて見る魔物だ。焦らずに行こう。」
「とどめはどうするの?」
「気にしなくていい。最初は確実に倒す事を優先しよう。」
「わかりました。」
『俺もOKなんだぞー。』
ラッキー達とダークトレントの戦闘が始まった。
リルがダークトレントに向かって行き、前足で攻撃を仕掛ける。ダークトレントは枝で防御したがリルの爪はその枝を切り裂く。
ダークトレントが怯んだ隙にシルフィーとマリアが魔法で追撃する。枝を斬られたダークトレントは、防御できず2人の魔法は直撃した。その間に後ろに回っていたラッキーが剣で攻撃を仕掛ける。
サフィーネの持つ大剣のようにはいかないので、斬るというよりも背中に剣を叩きつける感じだ。
ダークトレントは攻撃を受けたまま動かなかったので、リル、シルフィー、マリアはそれぞれ追撃する。もちろんラッキーもここぞとばかりに剣で攻撃を仕掛ける。
終わって見れば危なげなく瞬殺だった。そしてダークトレントが消えた後には真っ白いキャンディがドロップアイテムとして残っていた。
「見事な連携だな。なら・・・ってあれは!?」
サフィーネはラッキー達の戦闘が終わり、近づいた。そして、落ちているドロップアイテムを見て声を上げた。
「スペシャルキャンディ!!」
ラッキー達はキャンディを拾い、未だ驚いているサフィーネ達を連れて魔物が居ない場所に移動していた。
「ラッキー達はついてるぞ。まさかスペシャルキャンディがドロップするとはな。それに戦闘も見事な連携だった。」
「ありがとう。先にサフィーネ達の戦いを見てたからうまくいったよ。それにレアドロップは確かに運が良かった。これは状態異常を回復してくれるんだよな?」
「ああ。このダンジョンには毒に麻痺に石化を使う魔物もいる。売ったらけっこうな金にはなるが、もしもの時の為に持っている方がいいだろう。」
「ラッキー君すごいね。私達はマジックキャンディーは何個かドロップしたけど、スペシャルキャンディは今回まだ1個もドロップしてないんだよ。」
シャインがラッキーが持っているスペシャルキャンディを見て呟く。
「それに・・・ラッキー君達がしてる腕輪って敏捷の腕輪じゃないの?それって12階層のスケルトンのレアドロップだよね?それもダンジョンで手に入れたの?」
シャインがラッキー、シルフィー、マリアそれぞれの腕についている腕輪に気付き聞いてきた。
(どうしよ?買ったって嘘つくか・・・。でも最初会った時は付けてなかったし、それを見られてたら嘘ってバレるよな。できれば嘘はつきたくないけど、言って信じてもらえるもんか・・・。)
「ラッキーは運だけはいいのよ。これは昨日12階層のスケルトンからドロップしたものよ。」
「3個も!?それってありえなくない?」
「私達も驚いたけど事実よ。現にここに3個あるしね。」
「ラッキーさん。すごいですね。私達も12階層でスケルトン相手にレアドロップが出るまで粘った事はありますが、1日狩りをして1個手に入れるのがやっとでしたよ。」
「ああ。まあなんというか昔から運だけはよかったんだ。そのお陰かな・・・。」
運よく手に入ったとごまかしたラッキーは、その後サフィーネパーティ達と一緒にスケルトン狩りに精を出した。もちろんラッキーが倒したスケルトンからはその後、2回スペシャルキャンディーが出て、サフィーネ達からジト目で見られていた。
今回でモンスターガチャスキルが10回貯まったが、サフィーネ達にその事は話していない為、10階層のテントに戻った後、ラッキーは10連モンスターガチャスキルを使ったのだった。
そして結果は・・・
食パン×2、アンパン、メロンパン、フランスパン×2、3色パン、コロッケパン、
マジックキャンディ、スペシャルキャンディ―だった。
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