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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第60話 テイムの素質・・・
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「わかった。じゃあテイムしてみるよ。」
ラッキーはフェンリルの子供に近づいた。
(でも魔物のテイムってどうやるんだ?フェンリルの子供に向かってテイムって唱えればいいのか?でもさっき手に入れたばっかりだぞ。そんな簡単にテイムできるならこの素質やばすぎだろ・・・。スライムとかならわかるけど、あの原初の森の主の子供だぞ。さすがに無理があるだろ。まあでもシルフィーにああいった手前何もしないのはまずいか。とりあえず話しかけてみて無理だったらそれはそれだ。)
「な、なあお前フェンリルの子供なんだろ?なんでこんな所にいるんだ?」
『ん?また肉をくれるのか?肉もいいけど、俺はここから出たいんだぞ。出口を教えてくれ。』
(キャンキャンキャンとしか聞こえないから、何いってるかわからない・・・。でも話しかけたときにキャンキャン言うってことは向こうは俺の言ってることわかるんだよな。これはテイムの素質の恩恵かな。とりあえず続けて話してみるか。)
「なあよかったら俺たちと一緒に来ないか?来てくれたら干し肉を毎日上げるぞ。」
『外に連れて行ってくれるのか?干し肉はまあうれしいけど、そんなに毎日いらないぞ。俺は普段はもっといいものを食べてるんだぞ。』
ラッキーにはキャンキャンキャンとしか聞こえないので、フェンリルの子がなんて言ってるか全くわからなかった。しかし、フェンリルの子はラッキーの元へ近寄ってきて、足を甘噛みしだしたので、ラッキーは、言葉が通じていて、一緒に来ることに同意したのだと思った。
なので・・・
(よしこれは交渉成立だよな。後はテイムって唱えたらなんとかなるのか。)
「テイム!」
『テイム?こいつ俺をテイムしようとしてるのか。俺は原初の森の主のフェンリルの子供だぞ?テイムなんかできるわけないんだぞ。でもまあご飯もくれたし悪い奴じゃなさそうだし、ここを出るまではテイムされてもいいんだぞ。』
フェンリルの子供はラッキーのテイムを受け入れた。
ラッキーの頭の中にはいつものアナウンスが流れた。
『フェンリルをテイムしました。』
(やった!テイムできたぞ。でもフェンリルって・・・この素質やばいな・・・)
「え~っとよろしくな。」
「ラッキー?うまくいったの?」
「ああ。なんとかテイムできたみたいだ。」
「本当に?やったじゃない。原初の森の魔物をテイムするなんてすごい事よ。それも子供とはいえ、原初の森の主よ。やっぱりラッキーの運の高さのおかげかしら?」
「どうなんだろ?」
(言葉もなにもわからず、ただテイムって唱えただけなんだけど・・・)
『はやく外にだしてほしいぞ。』
「えっ!?」
「どうしたの?」
「いやフェンリルが何か言ってるなっと思って。」
「さっきからキャンキャンキャンキャン言ってるじゃない?」
「うん。そうなんだけど、さっきは俺もキャンキャンって聞こえてたけど、今はなんて言ってるのかわかった気がして・・・」
ラッキーはテイムした事でフェンリルの言葉が理解できるようになっていた。
「フェンリル。改めてよろしく。俺はラッキーだ。」
『よろしく頼むぞ。俺はフェンリルだぞー。』
(うん。やっぱりフェンリルが何言ってるかわかるぞ。これがテイムの効果か。)
「ならさっそく名前を決めましょ。テイムしたら名前を決めるのは基本よ。」
「名前か~・・・」
(俺ってそうゆうセンス全然ないんだよな~)
「キャンとか・・・リルとかはどうかな?」
「安易すぎるわ。そうね・・・ちいさくてかわいらしいからもふもふ丸とか、吾郎丸とかどうかしら?」
(かわいいから吾郎丸って全く意味がわからないんだが・・・)
「そういえばこの子って雄なの?雌なの?」
「俺って言ってたから多分雄だな。」
「じゃあかっこいい名前がいいわね。なら・・・雷神丸とか、昇竜丸っていうのもいいわね。」
(そのなんとか丸ってつくのはなんなんだろ??)
「ぶんぶん丸は私が飼ってる犬に付けたから使えないし・・・」
(シルフィーの家にいた犬、ぶんぶん丸って言うんだ・・・。大丈夫なのか?)
ラッキーとシルフィーは、フェンリルに名前の事を伝え、フェンリル自身に選んでもらう事にした。
『リルって名前がいいぞ。なんかカッコいいんだぞ。』
「リルって名前が気に入ったみたいだ。」
「そう・・・吾郎丸が絶対いいと思ったし、この子も五郎丸を選ぶと思ったけど・・・。まあリルを気に入ったんならしょうがないわね。私ひシルフィードよ。シルフィーって呼んで。よろしくねリル。」
(吾郎丸推しだったねか・・・。選ばれなくてよかった・・・。)
その後、フェンリルにリルと名付けたラッキーとシルフィーは、リルとともに転移魔法陣に乗って地上に出た。
『やった。外に出れたぞ!ラッキー。シルフィーありがとうなんだぞ。』
「リルうれしそうね。一緒に行動できるのが嬉しいのかしら。」
「そ、そうだね。」
(ただ外に出ただけで喜んでるって事は伝えない方が良さそうだな。)
外に出たラッキー達はリスボーンダンジョン攻略の報告の為にギルドへと向かった。
その向かう途中・・・
リルが急に立ち止まった。どうしたのかと、リルに問いかけると、リルは『母ちゃん!』と叫んだのだった。
ラッキーはフェンリルの子供に近づいた。
(でも魔物のテイムってどうやるんだ?フェンリルの子供に向かってテイムって唱えればいいのか?でもさっき手に入れたばっかりだぞ。そんな簡単にテイムできるならこの素質やばすぎだろ・・・。スライムとかならわかるけど、あの原初の森の主の子供だぞ。さすがに無理があるだろ。まあでもシルフィーにああいった手前何もしないのはまずいか。とりあえず話しかけてみて無理だったらそれはそれだ。)
「な、なあお前フェンリルの子供なんだろ?なんでこんな所にいるんだ?」
『ん?また肉をくれるのか?肉もいいけど、俺はここから出たいんだぞ。出口を教えてくれ。』
(キャンキャンキャンとしか聞こえないから、何いってるかわからない・・・。でも話しかけたときにキャンキャン言うってことは向こうは俺の言ってることわかるんだよな。これはテイムの素質の恩恵かな。とりあえず続けて話してみるか。)
「なあよかったら俺たちと一緒に来ないか?来てくれたら干し肉を毎日上げるぞ。」
『外に連れて行ってくれるのか?干し肉はまあうれしいけど、そんなに毎日いらないぞ。俺は普段はもっといいものを食べてるんだぞ。』
ラッキーにはキャンキャンキャンとしか聞こえないので、フェンリルの子がなんて言ってるか全くわからなかった。しかし、フェンリルの子はラッキーの元へ近寄ってきて、足を甘噛みしだしたので、ラッキーは、言葉が通じていて、一緒に来ることに同意したのだと思った。
なので・・・
(よしこれは交渉成立だよな。後はテイムって唱えたらなんとかなるのか。)
「テイム!」
『テイム?こいつ俺をテイムしようとしてるのか。俺は原初の森の主のフェンリルの子供だぞ?テイムなんかできるわけないんだぞ。でもまあご飯もくれたし悪い奴じゃなさそうだし、ここを出るまではテイムされてもいいんだぞ。』
フェンリルの子供はラッキーのテイムを受け入れた。
ラッキーの頭の中にはいつものアナウンスが流れた。
『フェンリルをテイムしました。』
(やった!テイムできたぞ。でもフェンリルって・・・この素質やばいな・・・)
「え~っとよろしくな。」
「ラッキー?うまくいったの?」
「ああ。なんとかテイムできたみたいだ。」
「本当に?やったじゃない。原初の森の魔物をテイムするなんてすごい事よ。それも子供とはいえ、原初の森の主よ。やっぱりラッキーの運の高さのおかげかしら?」
「どうなんだろ?」
(言葉もなにもわからず、ただテイムって唱えただけなんだけど・・・)
『はやく外にだしてほしいぞ。』
「えっ!?」
「どうしたの?」
「いやフェンリルが何か言ってるなっと思って。」
「さっきからキャンキャンキャンキャン言ってるじゃない?」
「うん。そうなんだけど、さっきは俺もキャンキャンって聞こえてたけど、今はなんて言ってるのかわかった気がして・・・」
ラッキーはテイムした事でフェンリルの言葉が理解できるようになっていた。
「フェンリル。改めてよろしく。俺はラッキーだ。」
『よろしく頼むぞ。俺はフェンリルだぞー。』
(うん。やっぱりフェンリルが何言ってるかわかるぞ。これがテイムの効果か。)
「ならさっそく名前を決めましょ。テイムしたら名前を決めるのは基本よ。」
「名前か~・・・」
(俺ってそうゆうセンス全然ないんだよな~)
「キャンとか・・・リルとかはどうかな?」
「安易すぎるわ。そうね・・・ちいさくてかわいらしいからもふもふ丸とか、吾郎丸とかどうかしら?」
(かわいいから吾郎丸って全く意味がわからないんだが・・・)
「そういえばこの子って雄なの?雌なの?」
「俺って言ってたから多分雄だな。」
「じゃあかっこいい名前がいいわね。なら・・・雷神丸とか、昇竜丸っていうのもいいわね。」
(そのなんとか丸ってつくのはなんなんだろ??)
「ぶんぶん丸は私が飼ってる犬に付けたから使えないし・・・」
(シルフィーの家にいた犬、ぶんぶん丸って言うんだ・・・。大丈夫なのか?)
ラッキーとシルフィーは、フェンリルに名前の事を伝え、フェンリル自身に選んでもらう事にした。
『リルって名前がいいぞ。なんかカッコいいんだぞ。』
「リルって名前が気に入ったみたいだ。」
「そう・・・吾郎丸が絶対いいと思ったし、この子も五郎丸を選ぶと思ったけど・・・。まあリルを気に入ったんならしょうがないわね。私ひシルフィードよ。シルフィーって呼んで。よろしくねリル。」
(吾郎丸推しだったねか・・・。選ばれなくてよかった・・・。)
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『やった。外に出れたぞ!ラッキー。シルフィーありがとうなんだぞ。』
「リルうれしそうね。一緒に行動できるのが嬉しいのかしら。」
「そ、そうだね。」
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外に出たラッキー達はリスボーンダンジョン攻略の報告の為にギルドへと向かった。
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