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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第59話 リスボーンダンジョン攻略!!
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リスボーンダンジョンの30階層のボスに挑む為、待機部屋で準備をしていたラッキー達。本日のデイリーガチャスキルを使って、さあボスに挑もうとした時に、デイリーガチャスキルから素質が現れた。
デイリーガチャスキルを使い始めてもうすぐ300回目という時だった。
「ラッキー!パンは出てないわ!という事は素質が出たのよね?何の素質が出たの?あっ!おめでとうって言うの忘れてたわ。素質入手おめでとう。」
「ありがとう。俺も戸惑ってるよ。まさかここで素質が出るなんて思ってなかったから。ああそれで手に入れた素質だったね。テイマーって言う素質を手に入れたみたいだ。」
「テイマー・・・魔物を仲間にできる素質ね。まあまあレアな素質ね。」
「うん。ドラゴンとか仲間になったらカッコいいよな?」
「それはわかるわ。でもそんなに簡単には行かないでしょ?」
「まあそうだろうな。よし!かなり驚いたけど、とりあえずボスを倒そうか。」
「ええサクッと倒してダンジョンを攻略しましょう。」
そこからの行動は早かった。ボス部屋に入ると、ケンタウロスが部屋の中央にいた。ボス戦の攻略はいつもと同じだ。
ラッキーがヘイトを稼ぎ、シルフィーが魔法で攻撃する。リスボーンダンジョンのボスは全て斧を持っているのでまずは武器破壊だ。
これまで何十体もボスに対して、武器破壊を行なってきたシルフィーは慣れたもので、風魔法を正確にケンタウロスの持つ斧の柄に当てる。
武器を落としたケンタウロスにラッキーが攻撃して距離を取る。意識がラッキーに向くと、シルフィーがケンタウロスの足を狙って機動力を奪う。
何度も連携してきた形だ。苦戦する事なく、ケンタウロスは消えていった。
そして・・・
大きな斧をドロップしていった。
「ケンの斧がドロップしたわね。」
「ああ。マジックバッグには容量があるから持ち帰るのは問題ないわ。」
「ボスも倒したし、この先にいけばダンジョン攻略になるのよね?」
「ああ。特に攻略の証みたいなのはないが、ケンタウロスの魔石に、ケンの斧があれば攻略した証明になるだろ。」
ラッキーとシルフィーは開いたドアに向かいダンジョンから帰還しようと足を進めた。
そして、転移魔法陣のある最後の部屋に入ると・・・
「ギャンギャンキャンキャン」と目の前には、白くて小さな犬がいた。
「犬?シルフィー。犬がいるぞ?」
「ええ。私にも見えるわ。どう言う事なの?」
「隠しボス・・・なのかな?」
「そんな情報はギルドにもなかったわよ。」
「そうだな・・・」
ラッキーとシルフィーはどうしたら良いかわからずしばらくその場に立ち尽くし、目の前の小さな犬を見ていた。
すると、
『人がきたぞ。これでここから出れるぞ。お~い。ここからどうやって出るんだ?いきなり馬みたいな魔物は現れるし、進んだら行き止まりだし。』
しかし、ラッキー達には「キャンキャンキャンキャン」としか聞こえなかった。
「ねえラッキー?なんか言ってるみたいだけどテイマーの素質がさっき手に入ったし、なんて言ってるかわかる?」
「そうだな・・・。」
(う~ん。キャンキャン言ってるようにしかわからないな・・・。)
「腹が減ってるんじゃないか?」
ラッキーはマジックバッグより干し肉を取り出して小さな犬の前に出した。
『おっ!肉をくれるのか。丁度お腹減ってたんだ。お前良いヤツだな。』
だが、ラッキーとシルフィーにはキャンキャンキャンキャンとしか聞こえない。
「あら?本当ね。おいしそうに食べてるわ。」
「だろ。」
(よかった。予想は当たってたみたいだ。もしかしてこのなんとなくそんな気がするっていうのがテイマーの素質の力なのか?)
「それで・・・この魔物どうするの?」
「どうしよっかな・・・。放置でいいんじゃね?あっシルフィー。人物鑑定して見えてよ。」
「そうね。忘れてたわ。」
シルフィーは小さな犬を鑑定した。
【名称】原初の森の主フェンリルの子供
【能力】*******
「えっ・・・原初の森の主フェンリルの子供・・・。」
「えっ・・・原初の森って・・・」
ラッキーとシルフィーは目の前でおいしそうに干し肉を食べている小さなが犬がフェンリルの子供だと知って、驚き固まっていた・・・
しばらく思考停止した後、徐々に落ち着いてきて、シルフィーが話し始める。
「ラッキー。どういう訳かわからないけど、このフェンリルの子供はダンジョンの魔物じゃなくて原初の森にいたみたいね。」
「ああ。しかも原初の森って・・・。どうしようか・・・」
「そうね・・・。ラッキー。テイムしてみたら。あのタイミングでテイムの素質を手に入れたのはもしかしたらこの為だったのかもしれないし。」
(う~ん。たしかにタイミング的にはそうなんだよな・・・。でもこの子をテイムしたら後で親から俺殺されないか・・・。原初の森って今の俺じゃ入る事もできないぞ。)
ラッキーとシルフィーは、フェンリルの子供に追加の干し肉を与えた。それをおいしそうに食べているを見ながらあーでもない。こーでもない。とどうするか真剣に考えるのだった。
デイリーガチャスキルを使い始めてもうすぐ300回目という時だった。
「ラッキー!パンは出てないわ!という事は素質が出たのよね?何の素質が出たの?あっ!おめでとうって言うの忘れてたわ。素質入手おめでとう。」
「ありがとう。俺も戸惑ってるよ。まさかここで素質が出るなんて思ってなかったから。ああそれで手に入れた素質だったね。テイマーって言う素質を手に入れたみたいだ。」
「テイマー・・・魔物を仲間にできる素質ね。まあまあレアな素質ね。」
「うん。ドラゴンとか仲間になったらカッコいいよな?」
「それはわかるわ。でもそんなに簡単には行かないでしょ?」
「まあそうだろうな。よし!かなり驚いたけど、とりあえずボスを倒そうか。」
「ええサクッと倒してダンジョンを攻略しましょう。」
そこからの行動は早かった。ボス部屋に入ると、ケンタウロスが部屋の中央にいた。ボス戦の攻略はいつもと同じだ。
ラッキーがヘイトを稼ぎ、シルフィーが魔法で攻撃する。リスボーンダンジョンのボスは全て斧を持っているのでまずは武器破壊だ。
これまで何十体もボスに対して、武器破壊を行なってきたシルフィーは慣れたもので、風魔法を正確にケンタウロスの持つ斧の柄に当てる。
武器を落としたケンタウロスにラッキーが攻撃して距離を取る。意識がラッキーに向くと、シルフィーがケンタウロスの足を狙って機動力を奪う。
何度も連携してきた形だ。苦戦する事なく、ケンタウロスは消えていった。
そして・・・
大きな斧をドロップしていった。
「ケンの斧がドロップしたわね。」
「ああ。マジックバッグには容量があるから持ち帰るのは問題ないわ。」
「ボスも倒したし、この先にいけばダンジョン攻略になるのよね?」
「ああ。特に攻略の証みたいなのはないが、ケンタウロスの魔石に、ケンの斧があれば攻略した証明になるだろ。」
ラッキーとシルフィーは開いたドアに向かいダンジョンから帰還しようと足を進めた。
そして、転移魔法陣のある最後の部屋に入ると・・・
「ギャンギャンキャンキャン」と目の前には、白くて小さな犬がいた。
「犬?シルフィー。犬がいるぞ?」
「ええ。私にも見えるわ。どう言う事なの?」
「隠しボス・・・なのかな?」
「そんな情報はギルドにもなかったわよ。」
「そうだな・・・」
ラッキーとシルフィーはどうしたら良いかわからずしばらくその場に立ち尽くし、目の前の小さな犬を見ていた。
すると、
『人がきたぞ。これでここから出れるぞ。お~い。ここからどうやって出るんだ?いきなり馬みたいな魔物は現れるし、進んだら行き止まりだし。』
しかし、ラッキー達には「キャンキャンキャンキャン」としか聞こえなかった。
「ねえラッキー?なんか言ってるみたいだけどテイマーの素質がさっき手に入ったし、なんて言ってるかわかる?」
「そうだな・・・。」
(う~ん。キャンキャン言ってるようにしかわからないな・・・。)
「腹が減ってるんじゃないか?」
ラッキーはマジックバッグより干し肉を取り出して小さな犬の前に出した。
『おっ!肉をくれるのか。丁度お腹減ってたんだ。お前良いヤツだな。』
だが、ラッキーとシルフィーにはキャンキャンキャンキャンとしか聞こえない。
「あら?本当ね。おいしそうに食べてるわ。」
「だろ。」
(よかった。予想は当たってたみたいだ。もしかしてこのなんとなくそんな気がするっていうのがテイマーの素質の力なのか?)
「それで・・・この魔物どうするの?」
「どうしよっかな・・・。放置でいいんじゃね?あっシルフィー。人物鑑定して見えてよ。」
「そうね。忘れてたわ。」
シルフィーは小さな犬を鑑定した。
【名称】原初の森の主フェンリルの子供
【能力】*******
「えっ・・・原初の森の主フェンリルの子供・・・。」
「えっ・・・原初の森って・・・」
ラッキーとシルフィーは目の前でおいしそうに干し肉を食べている小さなが犬がフェンリルの子供だと知って、驚き固まっていた・・・
しばらく思考停止した後、徐々に落ち着いてきて、シルフィーが話し始める。
「ラッキー。どういう訳かわからないけど、このフェンリルの子供はダンジョンの魔物じゃなくて原初の森にいたみたいね。」
「ああ。しかも原初の森って・・・。どうしようか・・・」
「そうね・・・。ラッキー。テイムしてみたら。あのタイミングでテイムの素質を手に入れたのはもしかしたらこの為だったのかもしれないし。」
(う~ん。たしかにタイミング的にはそうなんだよな・・・。でもこの子をテイムしたら後で親から俺殺されないか・・・。原初の森って今の俺じゃ入る事もできないぞ。)
ラッキーとシルフィーは、フェンリルの子供に追加の干し肉を与えた。それをおいしそうに食べているを見ながらあーでもない。こーでもない。とどうするか真剣に考えるのだった。
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