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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第55話 久しぶりの休日
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リスボーンダンジョンでミノタウロスを倒したラッキー達は、翌日を休みにしていた。
「そういえば1人の時間も久しぶりだな。最近は休日もシルフィーと一緒だったし。」
いつもより遅めに起きたラッキーは休日をどのように過ごすか考えていた。
「これと言ってやりたい事もないからなぁ~。まあギルドにでも言ってみるか。あっどうせなら剣のメンテナンスと新しいマジックバッグも見に行ってみるか。」
ラッキーはやる事を決めたら、準備してギルドに向かった。
「とりあえずライアン教官の元に向かうか。」
訓練所にいるライアン教官の元に向かおうとすると、
「ラッキーじゃないか!」
声を掛けられた方に振り向くと、そこには何度か一緒に森でオークを狩ったアイン達が居た。
「アイン!?久しぶりだな。」
ラッキーは最初アイン達に対してさん付けて呼んでいた。だがアインから冒険者としてやっていくなら呼び捨てで呼んだ方が良い。丁寧な話し方は好感があるが周りから舐められる。と言われ、話し方を改めていた。
「今日はどうしたんだ?最近はダンジョンに行ってるんだろ?」
「ああ昨日10階層のボスを倒したから今日は休みなんだ。休みの日だけど何していいかわからずギルドに来たって感じかな。」
「ラッキーもう10階層まで進んでるの?早いわね。」
「ユキ。俺達もラッキーに続かないとな。」
「アイン達はこんな時間にどうしたんだ?いつもなら依頼を受けてるだれ?」
「ああ俺達もようやくEランクに上がったんだ。だから予定を変えて、これからどうするか話していたんだ。」
「そうなんだ。おめでとう。じゃあアイン達もダンジョンに行くのか?」
「それも選択肢の一つだな。Eランクだと護衛依頼とかもあるし、他の狩場もある。どれを受けるかって感じだな。」
その後、ラッキーはアイン、ターキー、ユキ、シェリーと情報交換という名の雑談で色々と盛り上がった。
ある程度、話した所でラッキーはアイン達と別れて、ライアン教官の元へ向かった。
「ライアン教官お久しぶりです。」
「おおラッキーか。調子はどうだ?ダンジョン攻略は順調か?」
「はい。教えて頂いた石の投擲がすごく役にたちました。」
ミノタウロス戦でラッキーが使った戦いはライアンから聞いたものだった。
「役に立ったならよかった。剣から斬撃を飛ばせれば遠距離攻撃も可能だが、剣技はなかなか身に付かん。石もうまく使えば案外使えるだろう?」
「はい。威力も調整できるし、何個も持てるから使いやすいですね。」
ライアン教官に進捗報告をし、時間があったので剣の訓練を受けていった。
昼を過ぎたので、ラッキーはギルドを出て、いつものデイリーガチャスキルを使う。
もちろん今日も・・・出るのはパンだ。
現れたジャムパンを食べながら、午後はどこに向かうか考えていた。
「先にマジックバッグを見に行こうかな。容量が大きくなったら、トレントの木も入れる事ができるし、もっと稼げるもんな。それにしてもデイリーガチャスキルは本当パンした出ないな。当たり前のように受け入れてるけどそろそろ素質が出てもいい気がするんだけどな。」
ラッキーは新しいマジックバックを買う為に魔道具屋へ向かった。前回はシルフィーとともに隠蔽のアクセサリーを購入した所だ。
様々な魔道具があり、ラッキーはどのような効果があるのか確認しながら魔道具を見て行った。
(人気とか書いてるのは水を出したり、火を起こしたりする生活に必要な魔道具だな。今思えば俺の生活魔法ってけっこう便利なのか?たしかにこれがあると水にも困らないし、ちょっとした火なら出せるもんな。)
ラッキーは生活魔法の素質を手に入れていたので、魔道具屋に並んでいる人気の魔道具がなくても問題なかった。実際魔法の素質を持っている人は生活魔法を使う事ができる。逆に魔法の素質を持っていない人はなかなか生活魔法を覚える事ができない。
冒険者をしていく上で魔法使いの素質の持ち主はパーティに必須だ。ラッキーの場合はコンビの相手が魔法使いの素質なので、その点は困らないがラッキーが使える事で行動の幅が広がる。魔法使いは魔力がなくなると魔法を使う事が出来ないからだ。
ラッキーは前回見たマジックバッグのコーナーに向かった。
「俺の持ってるのは一番容量の小さいヤツだからこのタイプだな。」
ラッキーの持っているマジックバッグは神様より頂いた物なので、購入はしていない。神様からもらったと言っても特別なマジックバッグではなく、普通に魔道具屋で売っている商品と同じモノだ。
「前回も思ったけどやっぱり高いな。でもマジックバッグは冒険には必須だし思い切って買うのが良いよな。」
そういって、ラッキーは2番目に容量の大きいマジックバックのコーナーへと向かった。そして、そのマジックバッグを見て・・・
「高!?こんな高いの?買えないじゃん。」
ラッキーの手に取ったマジックバッグは今のマジックバックの容量の10倍モノが入る。ただ・・・値段も10倍だった。
「まじか・・・。どうしよ・・・さっきのマジックバッグを追加で2つ買う方法もあるけど、そんなにバッグを持ったら今度は身軽に動けなくなるし・・・。かといって、ドロップアイテムを見過ごすのはもったいないし・・・。」
その場であーでもない。こーでもない。どうしよ。どうしよ。とうろうろ考えたラッキーだったが、もっとお金を貯めてから再度来る事を決めて魔道具屋を後にした。
長い事魔道具屋にいたせいか外に出ると日が沈んでいた。
「もうこんな時間か。けっこうここで時間かかったな。何も買えなかったし無駄だったかも・・・。いやいやマジックバッグの金額は確認できたんだし良しとしよう。その事は明日シルフィーに相談してみるか。」
ラッキーは明日から又、ダンジョン攻略をがんばる事を決めて、宿屋に帰って行った。
「そういえば1人の時間も久しぶりだな。最近は休日もシルフィーと一緒だったし。」
いつもより遅めに起きたラッキーは休日をどのように過ごすか考えていた。
「これと言ってやりたい事もないからなぁ~。まあギルドにでも言ってみるか。あっどうせなら剣のメンテナンスと新しいマジックバッグも見に行ってみるか。」
ラッキーはやる事を決めたら、準備してギルドに向かった。
「とりあえずライアン教官の元に向かうか。」
訓練所にいるライアン教官の元に向かおうとすると、
「ラッキーじゃないか!」
声を掛けられた方に振り向くと、そこには何度か一緒に森でオークを狩ったアイン達が居た。
「アイン!?久しぶりだな。」
ラッキーは最初アイン達に対してさん付けて呼んでいた。だがアインから冒険者としてやっていくなら呼び捨てで呼んだ方が良い。丁寧な話し方は好感があるが周りから舐められる。と言われ、話し方を改めていた。
「今日はどうしたんだ?最近はダンジョンに行ってるんだろ?」
「ああ昨日10階層のボスを倒したから今日は休みなんだ。休みの日だけど何していいかわからずギルドに来たって感じかな。」
「ラッキーもう10階層まで進んでるの?早いわね。」
「ユキ。俺達もラッキーに続かないとな。」
「アイン達はこんな時間にどうしたんだ?いつもなら依頼を受けてるだれ?」
「ああ俺達もようやくEランクに上がったんだ。だから予定を変えて、これからどうするか話していたんだ。」
「そうなんだ。おめでとう。じゃあアイン達もダンジョンに行くのか?」
「それも選択肢の一つだな。Eランクだと護衛依頼とかもあるし、他の狩場もある。どれを受けるかって感じだな。」
その後、ラッキーはアイン、ターキー、ユキ、シェリーと情報交換という名の雑談で色々と盛り上がった。
ある程度、話した所でラッキーはアイン達と別れて、ライアン教官の元へ向かった。
「ライアン教官お久しぶりです。」
「おおラッキーか。調子はどうだ?ダンジョン攻略は順調か?」
「はい。教えて頂いた石の投擲がすごく役にたちました。」
ミノタウロス戦でラッキーが使った戦いはライアンから聞いたものだった。
「役に立ったならよかった。剣から斬撃を飛ばせれば遠距離攻撃も可能だが、剣技はなかなか身に付かん。石もうまく使えば案外使えるだろう?」
「はい。威力も調整できるし、何個も持てるから使いやすいですね。」
ライアン教官に進捗報告をし、時間があったので剣の訓練を受けていった。
昼を過ぎたので、ラッキーはギルドを出て、いつものデイリーガチャスキルを使う。
もちろん今日も・・・出るのはパンだ。
現れたジャムパンを食べながら、午後はどこに向かうか考えていた。
「先にマジックバッグを見に行こうかな。容量が大きくなったら、トレントの木も入れる事ができるし、もっと稼げるもんな。それにしてもデイリーガチャスキルは本当パンした出ないな。当たり前のように受け入れてるけどそろそろ素質が出てもいい気がするんだけどな。」
ラッキーは新しいマジックバックを買う為に魔道具屋へ向かった。前回はシルフィーとともに隠蔽のアクセサリーを購入した所だ。
様々な魔道具があり、ラッキーはどのような効果があるのか確認しながら魔道具を見て行った。
(人気とか書いてるのは水を出したり、火を起こしたりする生活に必要な魔道具だな。今思えば俺の生活魔法ってけっこう便利なのか?たしかにこれがあると水にも困らないし、ちょっとした火なら出せるもんな。)
ラッキーは生活魔法の素質を手に入れていたので、魔道具屋に並んでいる人気の魔道具がなくても問題なかった。実際魔法の素質を持っている人は生活魔法を使う事ができる。逆に魔法の素質を持っていない人はなかなか生活魔法を覚える事ができない。
冒険者をしていく上で魔法使いの素質の持ち主はパーティに必須だ。ラッキーの場合はコンビの相手が魔法使いの素質なので、その点は困らないがラッキーが使える事で行動の幅が広がる。魔法使いは魔力がなくなると魔法を使う事が出来ないからだ。
ラッキーは前回見たマジックバッグのコーナーに向かった。
「俺の持ってるのは一番容量の小さいヤツだからこのタイプだな。」
ラッキーの持っているマジックバッグは神様より頂いた物なので、購入はしていない。神様からもらったと言っても特別なマジックバッグではなく、普通に魔道具屋で売っている商品と同じモノだ。
「前回も思ったけどやっぱり高いな。でもマジックバッグは冒険には必須だし思い切って買うのが良いよな。」
そういって、ラッキーは2番目に容量の大きいマジックバックのコーナーへと向かった。そして、そのマジックバッグを見て・・・
「高!?こんな高いの?買えないじゃん。」
ラッキーの手に取ったマジックバッグは今のマジックバックの容量の10倍モノが入る。ただ・・・値段も10倍だった。
「まじか・・・。どうしよ・・・さっきのマジックバッグを追加で2つ買う方法もあるけど、そんなにバッグを持ったら今度は身軽に動けなくなるし・・・。かといって、ドロップアイテムを見過ごすのはもったいないし・・・。」
その場であーでもない。こーでもない。どうしよ。どうしよ。とうろうろ考えたラッキーだったが、もっとお金を貯めてから再度来る事を決めて魔道具屋を後にした。
長い事魔道具屋にいたせいか外に出ると日が沈んでいた。
「もうこんな時間か。けっこうここで時間かかったな。何も買えなかったし無駄だったかも・・・。いやいやマジックバッグの金額は確認できたんだし良しとしよう。その事は明日シルフィーに相談してみるか。」
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