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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第52話 ダンジョン攻略を見守る神界では
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「素質・・・出た。」
「ええ。だけど驚きね。同じ素質が出るなんて。何百もある素質の中から同じ素質か出るなんてかなりの確率よ。」
(ステータスが上がるなら新しい素質を手に入れるよりも同じ素質が出る方がいいのかもしれないわ。いろんな素質があると育てるのに苦労するし・・・)
「うん。でもそのおかげで運がまた上がった。」
神界のミラとマイはいつものように、ラッキーの事を見ていた。
「そうね。前回ステータスの種で運が上がったのも驚いたけど、今回はそれ以上ね。50も上がったわ。この感じならまだまだ上がりそうね。」
「うん。これでダンジョンのドロップ率上がるかな?」
「どうでしょう?今でも充分に高いわ。でもそうね。近い内に100%ドロップアイテムを落とすようになるかもしれないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
ミラとマイは、ラッキーがダンジョンを攻略している所をずっと見ていた。通常10%しかドロップアイテムを落とさないはずが80%程の確率でドロップアイテムを手に入れるラッキーを見て、今後ラッキーが魔物を倒せば何かしらのドロップアイテムを必ず落とす。そんな未来を予想していた。
「それでミラ?あの10連モンスターガチャスキルって何なの?私も普通のモンスターガチャスキルとは違うと思ったけど?」
「うん。あんな事があるなんて初めて知ったけど、現れて情報が流れてきたからわかる。10連モンスターガチャスキルは10回目が必ず素質かアイテムが手に入る。」
「10回目は必ず手に入るの?」
「うん。」
「それは・・・またすごいわね。ラッキーの予想も間違ってなかったみたいね。まあアイテムじゃなくて素質が出たのは運がよかったって事ね。ランクがFだったのはどうして?」
「10連モンスターガチャスキルは該当のストックの中で1番ランクが低いモノを10回使えるみたい。」
「なるほどね。確かストックはFランクが6個でEランクが4個だったわね。私はFランクのストックの方が数が多いからそっちになったのかと思ったけど、1個でもFランクがあれば他のストックが何であれ、Fランクの10連ガチャスキルになる訳ね。」
「うん。」
「それは知らないと今後困るわね。ラッキーに知らせるの?」
「ラッキーさんなら自分で気づくと思う。」
「それもそうね。何度も何度も下界に干渉する訳にもいかないし、ラッキー自身に気づいてもらうしかないか。」
「うん。」
10連モンスターガチャスキルは、モンスターガチャスキルを10回ストックする事で発動するスキルだった。
モンスターガチャスキルは倒した魔物のランクで使えるランクが変わる。
Fランクの魔物を10体倒せばFランクモンスターガチャスキルが1回使え、
Eランクの魔物を10体倒せばEランクモンスターガチャスキルが1回使える。
Fランクの魔物とEランクの魔物の両方の魔物を倒した時は数の多い方のランクのモンスターガチャスキルが1回使えるようになる。
この事があったからマイは、10連モンスターガチャスキルもストックの数が多い方のランクになると思っていた。
だがミラの情報によると、
10連モンスターガチャスキルは、ストックの中にある1番ランクの低いモノを10回引けるようになると言う事だった。
つまり、Eランクストック9個、Fランクストック1個の場合はFランクの10連モンスターガチャスキルになるのだ。
だが、効果は期待できるだろう。通常モンスターガチャスキルの素質、アイテムの出現確率は10%だが、10連モンスターガチャスキルは、10回目が100%の確率で素質かアイテムがでる。これでラッキーは今まで以上に素質を増やす事ができるだろう。
しかし、懸念事項もある。今後順調に成長していけばBランクやAランクの魔物を倒すようになるだろう。
その時、AランクやBランクのストックが9個でFランクストックが1個あった場合、10連モンスターガチャスキルはFランクになってしまう。
アナウンスが流れるので問題はないかもしれないが、ラッキーが、10連モンスターガチャスキルの仕組みに気づかないと色々と苦労する事もあるだろう。
「まあなんにせよ焦ってドンドン進んでなくてよかったわ。特別な力を持つ人って、自分の力に過信して、ドンドン先に進んですぐに死んでしまうもの。その点ラッキーとシルフィーは今の所大丈夫そうね。」
「うん。ラッキーさんは堅実。」
「まさしくそれね。特別な力を持った人で、周りから臆病とか、逃げてるとか言われながらも自分の力を信じて行動を続ける人は、だいたい名を残すような英雄になってるわ。ラッキーに英雄の資質があるのは間違いないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
(不吉なパンが出る可能性に心配になったけど、運の良さで問題なく順調に成長していってるし、その運もアイテムや素質でドンドン上昇してる。ラッキーなら災厄がきてもなんとかするかもしれないわね。)
マイは少しの不安を抱えながらラッキーを見守り、ミラはいつものように、大好きなラッキーを暖かく見守るのだった・・・
「ええ。だけど驚きね。同じ素質が出るなんて。何百もある素質の中から同じ素質か出るなんてかなりの確率よ。」
(ステータスが上がるなら新しい素質を手に入れるよりも同じ素質が出る方がいいのかもしれないわ。いろんな素質があると育てるのに苦労するし・・・)
「うん。でもそのおかげで運がまた上がった。」
神界のミラとマイはいつものように、ラッキーの事を見ていた。
「そうね。前回ステータスの種で運が上がったのも驚いたけど、今回はそれ以上ね。50も上がったわ。この感じならまだまだ上がりそうね。」
「うん。これでダンジョンのドロップ率上がるかな?」
「どうでしょう?今でも充分に高いわ。でもそうね。近い内に100%ドロップアイテムを落とすようになるかもしれないわね。」
「うん。ラッキーさんはすごい。」
ミラとマイは、ラッキーがダンジョンを攻略している所をずっと見ていた。通常10%しかドロップアイテムを落とさないはずが80%程の確率でドロップアイテムを手に入れるラッキーを見て、今後ラッキーが魔物を倒せば何かしらのドロップアイテムを必ず落とす。そんな未来を予想していた。
「それでミラ?あの10連モンスターガチャスキルって何なの?私も普通のモンスターガチャスキルとは違うと思ったけど?」
「うん。あんな事があるなんて初めて知ったけど、現れて情報が流れてきたからわかる。10連モンスターガチャスキルは10回目が必ず素質かアイテムが手に入る。」
「10回目は必ず手に入るの?」
「うん。」
「それは・・・またすごいわね。ラッキーの予想も間違ってなかったみたいね。まあアイテムじゃなくて素質が出たのは運がよかったって事ね。ランクがFだったのはどうして?」
「10連モンスターガチャスキルは該当のストックの中で1番ランクが低いモノを10回使えるみたい。」
「なるほどね。確かストックはFランクが6個でEランクが4個だったわね。私はFランクのストックの方が数が多いからそっちになったのかと思ったけど、1個でもFランクがあれば他のストックが何であれ、Fランクの10連ガチャスキルになる訳ね。」
「うん。」
「それは知らないと今後困るわね。ラッキーに知らせるの?」
「ラッキーさんなら自分で気づくと思う。」
「それもそうね。何度も何度も下界に干渉する訳にもいかないし、ラッキー自身に気づいてもらうしかないか。」
「うん。」
10連モンスターガチャスキルは、モンスターガチャスキルを10回ストックする事で発動するスキルだった。
モンスターガチャスキルは倒した魔物のランクで使えるランクが変わる。
Fランクの魔物を10体倒せばFランクモンスターガチャスキルが1回使え、
Eランクの魔物を10体倒せばEランクモンスターガチャスキルが1回使える。
Fランクの魔物とEランクの魔物の両方の魔物を倒した時は数の多い方のランクのモンスターガチャスキルが1回使えるようになる。
この事があったからマイは、10連モンスターガチャスキルもストックの数が多い方のランクになると思っていた。
だがミラの情報によると、
10連モンスターガチャスキルは、ストックの中にある1番ランクの低いモノを10回引けるようになると言う事だった。
つまり、Eランクストック9個、Fランクストック1個の場合はFランクの10連モンスターガチャスキルになるのだ。
だが、効果は期待できるだろう。通常モンスターガチャスキルの素質、アイテムの出現確率は10%だが、10連モンスターガチャスキルは、10回目が100%の確率で素質かアイテムがでる。これでラッキーは今まで以上に素質を増やす事ができるだろう。
しかし、懸念事項もある。今後順調に成長していけばBランクやAランクの魔物を倒すようになるだろう。
その時、AランクやBランクのストックが9個でFランクストックが1個あった場合、10連モンスターガチャスキルはFランクになってしまう。
アナウンスが流れるので問題はないかもしれないが、ラッキーが、10連モンスターガチャスキルの仕組みに気づかないと色々と苦労する事もあるだろう。
「まあなんにせよ焦ってドンドン進んでなくてよかったわ。特別な力を持つ人って、自分の力に過信して、ドンドン先に進んですぐに死んでしまうもの。その点ラッキーとシルフィーは今の所大丈夫そうね。」
「うん。ラッキーさんは堅実。」
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「うん。ラッキーさんはすごい。」
(不吉なパンが出る可能性に心配になったけど、運の良さで問題なく順調に成長していってるし、その運もアイテムや素質でドンドン上昇してる。ラッキーなら災厄がきてもなんとかするかもしれないわね。)
マイは少しの不安を抱えながらラッキーを見守り、ミラはいつものように、大好きなラッキーを暖かく見守るのだった・・・
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