43 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第43話 ランクアップ
しおりを挟む
「ラッキーさん、シルフィードさん。おめでとうございます。今日から二人ともEランクに昇格です。」
「「やったー」」
「はい。なのでお二人が行きたがっていたダンジョンへの許可もようやく出す事ができます。」
「本当?やった。ラッキー。やったわ。やっとダンジョンに行けわ。」
「うん。毎日毎日頑張った甲斐があったね。」
「ラッキーさんとシルフィーさんは毎日、魔物の討伐頑張ってましたから。毎日毎日多くの素材を持ってきて頂き、ギルドも嬉しい悲鳴です。
まあ解体場のドガンさんは、忙しそうにしてますけどね。」
(そりゃそうだろうな。毎日50体は魔物の素材を持って行ってたから解体も大変なんだろうな。後で何か差し入れでもしておくか。)
「それじゃ2人とも冒険者カードを出して下さい。更新してきますので。」
ラッキーとシルフィーは受付嬢のナンシーに冒険者カードを渡した。
「はい。たしかに受け取りました。では更新してきますので、そのままお待ちください。」
そう言って、ナンシーは裏へと去っていく。
デイリーガチャスキルからフライパンが出てから2ヶ月。ラッキーとシルフィーは魔物討伐依頼を精力的にこなしていた。
まだまだ駆け出しで慎重に魔物討伐を日々こなしていた二人は、
ラッキーの気配察知と近接の剣術とシルフィの魔法による遠距離攻撃。更に二人が持つマジックバッグの存在。
格上に挑まなければ安定して毎回50体程の魔物を狩る事ができていた。
3日連続で依頼を受けて2日休みを設ける。休みの内は1日は剣術の訓練と解体などの勉強にあてていた。
それでも2ヶ月続けると倒した魔物の数は1800体にもなる。
その間、デイリーガチャスキルは60回。もちろん毎日欠かさずに使った。モンスターガチャスキルは180回も使う事ができた。
普通の冒険者なら途中で違う依頼を受けたり、別の場所で魔物を倒したりと、飽きて続かなかっただろう。
だが、ラッキーとシルフィーには明確な目標があった。ラッキーは今よりも強くなる事、シルフィーはリスボンにあるダンジョンを攻略する事。そして、その為にEランクの冒険者になる事。
その目標達成の為にラッキーとシルフィーは毎日毎日ギルドの依頼を頑張ってこなしていた。その成果が本日現れたのだ。
魔物を1800体倒した事でラッキーとシルフィーのレベルは10まで上がっていた。2人で倒したので1人900体。だいたい200体程魔物を倒すとレベルが上がっていた。
レベルが上がった事でステータスも大幅に上昇していた。
「ラッキー。明日から早速ダンジョンに行って見る?」
「そうだね。・・・って言いたい所だけど、まだ準備が整ってないからね。野営道具に調理器具、ダンジョンの地図に出てくる魔物、武器とかの装備の確認もしなくちゃ。」
「たしかに・・・たしかにそうね。わかったわ。明日はその辺の準備をしましょう。もちろん私も手伝うわ。」
「うん。ありがとう。」
「当然よ。パーティーだもの。」
ラッキーとシルフィーは明日ダンジョンに行く為の準備をする事を決めて、ナンシーから、更新された冒険者カードを受け取ると、その日は別れるのだった。
シルフィーと別れたラッキーは宿屋に向かいながら明日からの事を考えていた。
「がむしゃらに頑張ってきたけどようやくEランクか~。レベルも上がった。素質も増えた。図鑑も順調に埋まってる。冒険者生活もだいぶ板についてきたな。家を追い出されてからもう半年ぐらいか・・・。」
この2ヶ月の成果でラッキーは素質を3つ増やしていた。デイリーガチャスキルからはまだ素質が出ていないがモンスターガチャスキルからは3つの新しい資質が出ていた。
180回も使ったのだから当然だろう。モンスターガチャスキルからは10%の確率でアイテムか素質が出るようになっている。ちなみにデイリーガチャスキルから素質が出る確率は0.3%だ。
そう考えると手に入れた素質の数が少ないように思うかもしれないが、一般的に素質は、天職の儀でしか手に入れる事ができない。その中でラッキーは唯一、後から素質を手に入れる事ができるのだ。3つも新たに手に入れば御の字だろう。
「ダンジョンに行くなら新しく手に入れた素質の使い道にも慣れておかないとな。この辺はシルフィーに相談して見るか。」
ラッキーは自分のステータスを見ながら、新しく手に入れた素質について考えていた。日々の魔物討伐は剣術と気配察知でなんとかなっていたので新しい素質に関しては何も手を付けていなかった。
「そういえばアイテムもガチャスキルからけっこう手に入ったし、使えるアイテムはダンジョンに持って行ってもいいな。マジックバッグが一杯になるから宿に置きっぱなしになってるけど整理しておかないとな。」
モンスターガチャスキルからはポーションや毒消しポーションなど、アイテムが20個以上出ていた。ラッキーの持っているマジックバッグでは日々の魔物の素材を入れるのにいっぱいいっぱいだった為、手に入れたアイテム類は宿に放置していた。
宿に着いたラッキーは、ガチャスキルで手に入れたアイテムを確認しながらいち早く、ダンジョンに行く為の準備を開始するのだった。
「「やったー」」
「はい。なのでお二人が行きたがっていたダンジョンへの許可もようやく出す事ができます。」
「本当?やった。ラッキー。やったわ。やっとダンジョンに行けわ。」
「うん。毎日毎日頑張った甲斐があったね。」
「ラッキーさんとシルフィーさんは毎日、魔物の討伐頑張ってましたから。毎日毎日多くの素材を持ってきて頂き、ギルドも嬉しい悲鳴です。
まあ解体場のドガンさんは、忙しそうにしてますけどね。」
(そりゃそうだろうな。毎日50体は魔物の素材を持って行ってたから解体も大変なんだろうな。後で何か差し入れでもしておくか。)
「それじゃ2人とも冒険者カードを出して下さい。更新してきますので。」
ラッキーとシルフィーは受付嬢のナンシーに冒険者カードを渡した。
「はい。たしかに受け取りました。では更新してきますので、そのままお待ちください。」
そう言って、ナンシーは裏へと去っていく。
デイリーガチャスキルからフライパンが出てから2ヶ月。ラッキーとシルフィーは魔物討伐依頼を精力的にこなしていた。
まだまだ駆け出しで慎重に魔物討伐を日々こなしていた二人は、
ラッキーの気配察知と近接の剣術とシルフィの魔法による遠距離攻撃。更に二人が持つマジックバッグの存在。
格上に挑まなければ安定して毎回50体程の魔物を狩る事ができていた。
3日連続で依頼を受けて2日休みを設ける。休みの内は1日は剣術の訓練と解体などの勉強にあてていた。
それでも2ヶ月続けると倒した魔物の数は1800体にもなる。
その間、デイリーガチャスキルは60回。もちろん毎日欠かさずに使った。モンスターガチャスキルは180回も使う事ができた。
普通の冒険者なら途中で違う依頼を受けたり、別の場所で魔物を倒したりと、飽きて続かなかっただろう。
だが、ラッキーとシルフィーには明確な目標があった。ラッキーは今よりも強くなる事、シルフィーはリスボンにあるダンジョンを攻略する事。そして、その為にEランクの冒険者になる事。
その目標達成の為にラッキーとシルフィーは毎日毎日ギルドの依頼を頑張ってこなしていた。その成果が本日現れたのだ。
魔物を1800体倒した事でラッキーとシルフィーのレベルは10まで上がっていた。2人で倒したので1人900体。だいたい200体程魔物を倒すとレベルが上がっていた。
レベルが上がった事でステータスも大幅に上昇していた。
「ラッキー。明日から早速ダンジョンに行って見る?」
「そうだね。・・・って言いたい所だけど、まだ準備が整ってないからね。野営道具に調理器具、ダンジョンの地図に出てくる魔物、武器とかの装備の確認もしなくちゃ。」
「たしかに・・・たしかにそうね。わかったわ。明日はその辺の準備をしましょう。もちろん私も手伝うわ。」
「うん。ありがとう。」
「当然よ。パーティーだもの。」
ラッキーとシルフィーは明日ダンジョンに行く為の準備をする事を決めて、ナンシーから、更新された冒険者カードを受け取ると、その日は別れるのだった。
シルフィーと別れたラッキーは宿屋に向かいながら明日からの事を考えていた。
「がむしゃらに頑張ってきたけどようやくEランクか~。レベルも上がった。素質も増えた。図鑑も順調に埋まってる。冒険者生活もだいぶ板についてきたな。家を追い出されてからもう半年ぐらいか・・・。」
この2ヶ月の成果でラッキーは素質を3つ増やしていた。デイリーガチャスキルからはまだ素質が出ていないがモンスターガチャスキルからは3つの新しい資質が出ていた。
180回も使ったのだから当然だろう。モンスターガチャスキルからは10%の確率でアイテムか素質が出るようになっている。ちなみにデイリーガチャスキルから素質が出る確率は0.3%だ。
そう考えると手に入れた素質の数が少ないように思うかもしれないが、一般的に素質は、天職の儀でしか手に入れる事ができない。その中でラッキーは唯一、後から素質を手に入れる事ができるのだ。3つも新たに手に入れば御の字だろう。
「ダンジョンに行くなら新しく手に入れた素質の使い道にも慣れておかないとな。この辺はシルフィーに相談して見るか。」
ラッキーは自分のステータスを見ながら、新しく手に入れた素質について考えていた。日々の魔物討伐は剣術と気配察知でなんとかなっていたので新しい素質に関しては何も手を付けていなかった。
「そういえばアイテムもガチャスキルからけっこう手に入ったし、使えるアイテムはダンジョンに持って行ってもいいな。マジックバッグが一杯になるから宿に置きっぱなしになってるけど整理しておかないとな。」
モンスターガチャスキルからはポーションや毒消しポーションなど、アイテムが20個以上出ていた。ラッキーの持っているマジックバッグでは日々の魔物の素材を入れるのにいっぱいいっぱいだった為、手に入れたアイテム類は宿に放置していた。
宿に着いたラッキーは、ガチャスキルで手に入れたアイテムを確認しながらいち早く、ダンジョンに行く為の準備を開始するのだった。
4
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる