38 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第38話 新しい武器を手に入れよう‼
しおりを挟む
※※※
神様の名前でマラが不評だったため、マラ→マイへ変更することにしました。
長女マイ、次女ジュン、三女ミラでよろしくお願いいたします。
※※※
シルフィーとパーティを組み、倒したオークの素材を解体場に置いたラッキーは、ボロボロになった武器を相談する為にギルドの隣にある武器屋にやってきていた。
「ガンテツさんこんにちは。ちょっと武器を見てほしいんですが今いいですか?」
「おうラッキーじゃねぇか。今は手が空いてるから大丈夫だぞ。それでどうしたんだ?」
ラッキーはボロボロになった剣をガンテツの前に置いて、こうなった経緯を説明した。
「なるほどな。話はわかった。それで・・・今日は新しい武器を見に来たのか?」
「いえ、俺は今日までこの鉄の剣にかなり助けられました。シルフィーを助ける為にオークに向かった時も、もこれがなかったらオークを助ける事ができたかわかりません。なので、直るなら直してほしいです。」
「ラッキーよ。お前の剣を見たがこれはもう修理しない方がいい。」
「えっ!?」
「もちろん修理すればまだまだ使えるとは思う。が、ラッキーお前がこの剣を使い始めてから数カ月だ。その間にこんなにボロボロになるって事は剣がラッキーの技術に追い付いていない。武器をコロコロ変えるのは良くない。とはこの間言ったが、合わない装備をいつまでも持ってるのもダメだ。」
ガンテツから伝えられたのは、今のラッキーの実力なら鉄の剣ではダメだという。ラッキーの実力が褒められた形になり、ラッキーはうれしくもあり、冒険者になってから一緒に戦ってきた鉄の剣を手放す事にさみしさもあった。
だが、ラッキーは前を向く。今までもそうだった。過ぎた事を悩んだり、立ち止まっても意味がない事を今までの経験からよく知っていた。
「わかりました。ガンテツさん。なら前みたいにおススメを教えてくれますか?」
「ああまかせろ。」
ガンテツは店の裏に入っていき、ガサゴソと武器をあさっていた。店の中でしばらく待っているとガンテツが戻ってきた。1本の剣を持って・・・
「それがおススメの剣ですか?」
「ああ。鉄の剣よりも強度が格段に上がってる。ラッキーの場合切れ味よりも剣の耐久性が高い方が合ってると見た。まあ手に取って見てくれ。」
ガンテツから剣を受け取ったラッキーは鞘から剣を引き抜く。すると・・・
「黒いわね。」
鞘から抜いた剣を見たシルフィーがつぶやく。
「そうだ。嬢ちゃんの言うようにこの剣は黒鉄っていう金属を使ってる。一般的な冒険者なら鉄の剣の次は鋼の剣を勧めるんだが、鋼の剣よりもこっちの剣の方が固い。だからラッキーに合ってると思ってな。」
ラッキーは黒鉄の剣を握る。
「ちょっと重いか?」
「そうだな。鉄の剣よりも重量は重くなってる。だが、大剣と違って片手剣だしラッキーなら十分扱えるだろ?」
「そうですね。少し重いぐらいなので、今までと同じように扱えると思います。ガンテツさんありがとうございます。これにします。」
「よかったわねラッキー。すぐに新しい武器が決まって。」
「ああ。」
「ラッキーよ。前よりも耐久性が高いと言ってもメンテナンスはしっかりするんだぞ?」
「もちろんです。」
ガンテツの店で新しい武器を手に入れたラッキーとシルフィーは武器屋を出た。
「じゃあ明日はギルドで待ち合わせでいいかな?」
「ええ構わないわ。」
シルフィーは家に帰るので、ラッキーはいつもの宿に戻ろうとした。すると・・・
「待って!!」
シルフィーに呼び止められ、ラッキーは立ち止まりシルフィーを見る。
「どうしたの?」
「え~っとその・・・ラッキーの素質のガチャスキルあるじゃない?今日の分はまだ使ってないのよね?だったら見てみたいな~って思って・・・。」
「なんだ。そんな事か。いいよ。じゃあ公園に行こうか。」
ラッキーは近くの公園にシルフィーとともに向かった。そしてシルフィーがベンチに座った所でデイリーガチャスキルを使用した。
デイリーガチャスキルを使用すると、ラッキーの前に白い光が現れる。そして、光がおさまるとそこには・・・
・
・
・
安定のパンが現れた。そして今回のパンは2種類の味が楽しめる2色パン(チョコ&クリーム)だった。
(シルフィーがいたら素質が出る・・・わけないよな。まあでも、2色パンは初めて出たな。しかも2色パンって2種類のパンがあるって事だろ?このタイミングでそれって事はつまりそういう事なのか?)
ラッキーは、デイリーガチャスキルで出たパンを手に取って、シルフィーにクリームの方を渡した。
「これが俺のガチャスキルだよ。はい。これはシルフィーの分。チョコパンとクリームパンの2色パンだったけど、シルフィーはクリームでよかった?」
「ええ。大丈夫よ。・・・本当にパンが出るのね。初めてみたけど驚いたわ・・・。」
「まあこのガチャスキルからは、まだ、パンしか出た事が無いんだけどね。」
「でもその内素質が出る事もあるんでしょ?」
「一応いつかは素質が出るんだと思う・・・」
「そっか・・・。でも私クリームパン好きよ。」
そう言って、シルフィーはクリームパンを食べながら自分の屋敷へと帰って行った。それを見届けてからラッキーはいつもの宿へと帰って行った。
「ここで素質を出してカッコいい所を見せれたら良かったんだけど、運の数値が高くてもうまく行かないな。まあこれから毎日ガチャスキルは使えるんだ。これからに期待だな。明日からシルフィーと魔物討伐だ!がんばろう!」
ラッキーは明日の事を考えて、気合を入れるのだった。
神様の名前でマラが不評だったため、マラ→マイへ変更することにしました。
長女マイ、次女ジュン、三女ミラでよろしくお願いいたします。
※※※
シルフィーとパーティを組み、倒したオークの素材を解体場に置いたラッキーは、ボロボロになった武器を相談する為にギルドの隣にある武器屋にやってきていた。
「ガンテツさんこんにちは。ちょっと武器を見てほしいんですが今いいですか?」
「おうラッキーじゃねぇか。今は手が空いてるから大丈夫だぞ。それでどうしたんだ?」
ラッキーはボロボロになった剣をガンテツの前に置いて、こうなった経緯を説明した。
「なるほどな。話はわかった。それで・・・今日は新しい武器を見に来たのか?」
「いえ、俺は今日までこの鉄の剣にかなり助けられました。シルフィーを助ける為にオークに向かった時も、もこれがなかったらオークを助ける事ができたかわかりません。なので、直るなら直してほしいです。」
「ラッキーよ。お前の剣を見たがこれはもう修理しない方がいい。」
「えっ!?」
「もちろん修理すればまだまだ使えるとは思う。が、ラッキーお前がこの剣を使い始めてから数カ月だ。その間にこんなにボロボロになるって事は剣がラッキーの技術に追い付いていない。武器をコロコロ変えるのは良くない。とはこの間言ったが、合わない装備をいつまでも持ってるのもダメだ。」
ガンテツから伝えられたのは、今のラッキーの実力なら鉄の剣ではダメだという。ラッキーの実力が褒められた形になり、ラッキーはうれしくもあり、冒険者になってから一緒に戦ってきた鉄の剣を手放す事にさみしさもあった。
だが、ラッキーは前を向く。今までもそうだった。過ぎた事を悩んだり、立ち止まっても意味がない事を今までの経験からよく知っていた。
「わかりました。ガンテツさん。なら前みたいにおススメを教えてくれますか?」
「ああまかせろ。」
ガンテツは店の裏に入っていき、ガサゴソと武器をあさっていた。店の中でしばらく待っているとガンテツが戻ってきた。1本の剣を持って・・・
「それがおススメの剣ですか?」
「ああ。鉄の剣よりも強度が格段に上がってる。ラッキーの場合切れ味よりも剣の耐久性が高い方が合ってると見た。まあ手に取って見てくれ。」
ガンテツから剣を受け取ったラッキーは鞘から剣を引き抜く。すると・・・
「黒いわね。」
鞘から抜いた剣を見たシルフィーがつぶやく。
「そうだ。嬢ちゃんの言うようにこの剣は黒鉄っていう金属を使ってる。一般的な冒険者なら鉄の剣の次は鋼の剣を勧めるんだが、鋼の剣よりもこっちの剣の方が固い。だからラッキーに合ってると思ってな。」
ラッキーは黒鉄の剣を握る。
「ちょっと重いか?」
「そうだな。鉄の剣よりも重量は重くなってる。だが、大剣と違って片手剣だしラッキーなら十分扱えるだろ?」
「そうですね。少し重いぐらいなので、今までと同じように扱えると思います。ガンテツさんありがとうございます。これにします。」
「よかったわねラッキー。すぐに新しい武器が決まって。」
「ああ。」
「ラッキーよ。前よりも耐久性が高いと言ってもメンテナンスはしっかりするんだぞ?」
「もちろんです。」
ガンテツの店で新しい武器を手に入れたラッキーとシルフィーは武器屋を出た。
「じゃあ明日はギルドで待ち合わせでいいかな?」
「ええ構わないわ。」
シルフィーは家に帰るので、ラッキーはいつもの宿に戻ろうとした。すると・・・
「待って!!」
シルフィーに呼び止められ、ラッキーは立ち止まりシルフィーを見る。
「どうしたの?」
「え~っとその・・・ラッキーの素質のガチャスキルあるじゃない?今日の分はまだ使ってないのよね?だったら見てみたいな~って思って・・・。」
「なんだ。そんな事か。いいよ。じゃあ公園に行こうか。」
ラッキーは近くの公園にシルフィーとともに向かった。そしてシルフィーがベンチに座った所でデイリーガチャスキルを使用した。
デイリーガチャスキルを使用すると、ラッキーの前に白い光が現れる。そして、光がおさまるとそこには・・・
・
・
・
安定のパンが現れた。そして今回のパンは2種類の味が楽しめる2色パン(チョコ&クリーム)だった。
(シルフィーがいたら素質が出る・・・わけないよな。まあでも、2色パンは初めて出たな。しかも2色パンって2種類のパンがあるって事だろ?このタイミングでそれって事はつまりそういう事なのか?)
ラッキーは、デイリーガチャスキルで出たパンを手に取って、シルフィーにクリームの方を渡した。
「これが俺のガチャスキルだよ。はい。これはシルフィーの分。チョコパンとクリームパンの2色パンだったけど、シルフィーはクリームでよかった?」
「ええ。大丈夫よ。・・・本当にパンが出るのね。初めてみたけど驚いたわ・・・。」
「まあこのガチャスキルからは、まだ、パンしか出た事が無いんだけどね。」
「でもその内素質が出る事もあるんでしょ?」
「一応いつかは素質が出るんだと思う・・・」
「そっか・・・。でも私クリームパン好きよ。」
そう言って、シルフィーはクリームパンを食べながら自分の屋敷へと帰って行った。それを見届けてからラッキーはいつもの宿へと帰って行った。
「ここで素質を出してカッコいい所を見せれたら良かったんだけど、運の数値が高くてもうまく行かないな。まあこれから毎日ガチャスキルは使えるんだ。これからに期待だな。明日からシルフィーと魔物討伐だ!がんばろう!」
ラッキーは明日の事を考えて、気合を入れるのだった。
1
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる