21 / 178
第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第21話 草原無双⁉レベルアップと新たな素質⁉
しおりを挟む
『おめでとうございます。レベルが上がりました。ステータスを確認してください。』
『気配察知の素質を獲得しました。』
あれから10日間、ラッキーは草原で魔物を狩り続けた。草原を走り回って魔物を見付け、見つけたら剣を握って向かって行く。疲れたらデイリーガチャスキルを使ってパン休憩をはさむ。休憩が終わると又、魔物狩り。
3日魔物討伐依頼を受けたら1日休みのローテイションを繰り返す事3回目、ようやくラッキーに新たな素質が現れた。しかもレベルアップのオマケつきだった。
「やったぞ!新しい素質だ。しかも気配察知だ。ちょうどあったら便利だなって思ってた素質だ。」
草原での魔物狩りはラッキーにとっては簡単な作業になっていた。草原に出る魔物はゴブリンにスライム、スモールラビットにイモムシしか出ない。もちろん森からオークやウルフなどが出てくる事もあるが、基本的には初心者冒険者でも倒せる魔物だ。
ラッキーにとっても魔物は全て1撃で倒せるので、もはや草原では無双状態だった。そんな中でラッキーが苦労したのは魔物を見つける事だった。障害物がない草原だったので、遠くにいても魔物を発見する事はできたのだが、周囲を見渡して魔物が居ないときは勘を頼りに草原を走りまわるしかなかった。
魔物を倒しながら、魔物の位置が分かればもっと楽に倒せるのに。とラッキーは何度も思っていた。そんな時にこの素質を手に入れたのだ。ラッキーは神に感謝した。
「しかもレベルも3に上がった。これってレベルが上がる時に素質も手に入るのか?」
レベルが2に上がった時に剣術の素質を手に入れて、今回レベルが3に上がった時には気配察知の素質を手に入れたので、ラッキーがそう思うのは無理はなかった。
だが・・・
気のせいである。
「だいたいモンスターガチャスキルから、素質が出るのが10%前後ってところか。アイテムがだいたい30%ぐらいの確率って所だな。」
モンスターガチャスキルから素質かアイテムが出るのは10%の確率である。ラッキーの場合は運の数値が500を超えている。この世界の人間の中で運の数値が一番高い者でも数値は99だ。この世界で一番運の数値が高いラッキーだからこそ、通常10%の当たりがでるモンスターガチャスキルから素質とアイテム合わせて40%の確率で当たりが出るのだった。
「まあ10%の確率で素質が出るならこのモンスターガチャスキルは凄すぎるな。アイテムはポーションとか薬草とかあまりパッとしないけど、これは多分Fランクなのが関係してるんだろうな・・・。森でオークとかコボルトとかのEランククラスを倒すともっと良いアイテムがもらえるんだろうか・・・。もしかして素質ももっと良いモノがでるのか・・・。楽しみしかないな。あっ!!そういえばレベルアップしたんだった。ステータスを確認しないと。」
ラッキーは自分のステータスを確認した。
力 : 30 → 40
体力 : 28 → 38
敏捷 : 25 → 35
器用 : 23 → 33
魔力 ; 22 → 32
運 : 510
【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)
【素質】:剣術(剣術がうまくなる。)
【素質】:気配察知(人や魔物の気配をがわかるようになる。)
「おお!!ステータスが全て10上がってるぞ。どうやらレベルが上がるとステータスが10ずつ上がるみたいだな。それに・・・剣術と気配察知の素質もちゃんと出てきてるな。まあ説明はかなりおおざっぱだけど・・・」
繰り返しになるが、レベルアップによって上昇するステータスは1~10である。そして、一般的なステータス値の上昇値は平均して5だった。ラッキーはその事をまだ知らなかった。
「ステータスは上がったけど、素質持ちに追い付くのはまだまだ遠いな。素質持ってるヤツだってレベルは上がるだろうし、そうしたらステータスも上がる。初めのステータスボーナスが大きいよな~・・・。メルトは剣聖だから300アップしてる事を考えると・・・。はあ~。調子に乗ったけど俺ってまだまだだったわ。」
天職の儀を行い素質をもらったモノはステータスが総合で100~300程増える。基本は運以外の数値が増えるので仮に公爵家の養子になったメルトだと、ステータス平均が70程ある計算になる。
ちなみにラッキーの素質は超激レアなのだが、ステータスの上昇は全て運だった。
「でもとりあえず、目標にしてた新たな素質もレベルアップもした。明日は休みにしてギルドで資料見たりライアン教官やドガンさんやガンテツさん、あとナンシーさんに今後の事相談してみるのもいいかもな。」
ラッキーは草原で、新しく素質を手に入れるか、レベルアップしたら、草原での魔物討伐を卒業して、森へ移動しようと決めていた。
それは、より強い魔物を倒せばよりレア度の高いモンスターガチャスキルが使えると思った事。より強い魔物は魔石や素材を売却すればより多くの報酬を得る事ができる事。それによって冒険者ランクがあがり、ダンジョンへの道が開けると思っていたからだ。
ラッキーはレベルアップして、新しく手に入れた素質が書かれたステータスをニヤニヤ顔で何度も見つめながら本日の依頼を終了するのだった。
ちなみにここまでのデイリーガチャスキルは・・・
安定のパンラッシュだった。
ジャムパン、食パン、食パン、ピザパン、アンパン、クリームパン、フランスパン・・・
さて、確率0.3%のデイリーガチャスキルから素質が現れる日はいつになるのだろうか・・・。
それは神様、いや女神様にもわからないのだった。
『気配察知の素質を獲得しました。』
あれから10日間、ラッキーは草原で魔物を狩り続けた。草原を走り回って魔物を見付け、見つけたら剣を握って向かって行く。疲れたらデイリーガチャスキルを使ってパン休憩をはさむ。休憩が終わると又、魔物狩り。
3日魔物討伐依頼を受けたら1日休みのローテイションを繰り返す事3回目、ようやくラッキーに新たな素質が現れた。しかもレベルアップのオマケつきだった。
「やったぞ!新しい素質だ。しかも気配察知だ。ちょうどあったら便利だなって思ってた素質だ。」
草原での魔物狩りはラッキーにとっては簡単な作業になっていた。草原に出る魔物はゴブリンにスライム、スモールラビットにイモムシしか出ない。もちろん森からオークやウルフなどが出てくる事もあるが、基本的には初心者冒険者でも倒せる魔物だ。
ラッキーにとっても魔物は全て1撃で倒せるので、もはや草原では無双状態だった。そんな中でラッキーが苦労したのは魔物を見つける事だった。障害物がない草原だったので、遠くにいても魔物を発見する事はできたのだが、周囲を見渡して魔物が居ないときは勘を頼りに草原を走りまわるしかなかった。
魔物を倒しながら、魔物の位置が分かればもっと楽に倒せるのに。とラッキーは何度も思っていた。そんな時にこの素質を手に入れたのだ。ラッキーは神に感謝した。
「しかもレベルも3に上がった。これってレベルが上がる時に素質も手に入るのか?」
レベルが2に上がった時に剣術の素質を手に入れて、今回レベルが3に上がった時には気配察知の素質を手に入れたので、ラッキーがそう思うのは無理はなかった。
だが・・・
気のせいである。
「だいたいモンスターガチャスキルから、素質が出るのが10%前後ってところか。アイテムがだいたい30%ぐらいの確率って所だな。」
モンスターガチャスキルから素質かアイテムが出るのは10%の確率である。ラッキーの場合は運の数値が500を超えている。この世界の人間の中で運の数値が一番高い者でも数値は99だ。この世界で一番運の数値が高いラッキーだからこそ、通常10%の当たりがでるモンスターガチャスキルから素質とアイテム合わせて40%の確率で当たりが出るのだった。
「まあ10%の確率で素質が出るならこのモンスターガチャスキルは凄すぎるな。アイテムはポーションとか薬草とかあまりパッとしないけど、これは多分Fランクなのが関係してるんだろうな・・・。森でオークとかコボルトとかのEランククラスを倒すともっと良いアイテムがもらえるんだろうか・・・。もしかして素質ももっと良いモノがでるのか・・・。楽しみしかないな。あっ!!そういえばレベルアップしたんだった。ステータスを確認しないと。」
ラッキーは自分のステータスを確認した。
力 : 30 → 40
体力 : 28 → 38
敏捷 : 25 → 35
器用 : 23 → 33
魔力 ; 22 → 32
運 : 510
【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)
【素質】:剣術(剣術がうまくなる。)
【素質】:気配察知(人や魔物の気配をがわかるようになる。)
「おお!!ステータスが全て10上がってるぞ。どうやらレベルが上がるとステータスが10ずつ上がるみたいだな。それに・・・剣術と気配察知の素質もちゃんと出てきてるな。まあ説明はかなりおおざっぱだけど・・・」
繰り返しになるが、レベルアップによって上昇するステータスは1~10である。そして、一般的なステータス値の上昇値は平均して5だった。ラッキーはその事をまだ知らなかった。
「ステータスは上がったけど、素質持ちに追い付くのはまだまだ遠いな。素質持ってるヤツだってレベルは上がるだろうし、そうしたらステータスも上がる。初めのステータスボーナスが大きいよな~・・・。メルトは剣聖だから300アップしてる事を考えると・・・。はあ~。調子に乗ったけど俺ってまだまだだったわ。」
天職の儀を行い素質をもらったモノはステータスが総合で100~300程増える。基本は運以外の数値が増えるので仮に公爵家の養子になったメルトだと、ステータス平均が70程ある計算になる。
ちなみにラッキーの素質は超激レアなのだが、ステータスの上昇は全て運だった。
「でもとりあえず、目標にしてた新たな素質もレベルアップもした。明日は休みにしてギルドで資料見たりライアン教官やドガンさんやガンテツさん、あとナンシーさんに今後の事相談してみるのもいいかもな。」
ラッキーは草原で、新しく素質を手に入れるか、レベルアップしたら、草原での魔物討伐を卒業して、森へ移動しようと決めていた。
それは、より強い魔物を倒せばよりレア度の高いモンスターガチャスキルが使えると思った事。より強い魔物は魔石や素材を売却すればより多くの報酬を得る事ができる事。それによって冒険者ランクがあがり、ダンジョンへの道が開けると思っていたからだ。
ラッキーはレベルアップして、新しく手に入れた素質が書かれたステータスをニヤニヤ顔で何度も見つめながら本日の依頼を終了するのだった。
ちなみにここまでのデイリーガチャスキルは・・・
安定のパンラッシュだった。
ジャムパン、食パン、食パン、ピザパン、アンパン、クリームパン、フランスパン・・・
さて、確率0.3%のデイリーガチャスキルから素質が現れる日はいつになるのだろうか・・・。
それは神様、いや女神様にもわからないのだった。
2
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる