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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第20話 ようやく武器が返ってきた!よし!やるぞ!
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「メンテナンスは終わってるぞ。次は自分でちゃんとやるんだぞ!」
「はい。ありがとうございます。」
ラッキーはメンテナンスの終わった装備を受け取りに朝早く武器屋に来ていた。
店主ガンテツから武器を受け取り、購入した時と同様にピカピカに輝いている武器をキラキラした目で眺め、装備した。
武器を受け取ったラッキーは、依頼を受ける為、隣のギルドに入った。
そしてそのまま受付のナンシーの所へ向かう。
「おはようございます。ナンシーさん。武器のメンテナンスが終わったので、今日から又頑張ります。
「おはようございます。ようやくですね。ですが毎日ギルドには来てましたよね?」
「そういえばそうですね。」
「今日は魔物討伐依頼ですか?」
「はい。草原に行こうと思ってます。それとですねこの近くにダンジョンってありますよね?あれって俺でも行けるんですか?」
「ダンジョンですか?あそこはEランクからしか行けません。ラッキーさんはまだFランクなんで、ダンジョンに挑戦するのはまだ早いですよ。」
「そうですか・・・。ちょっと資料室にダンジョンの資料があったので、読んだんですけど、ドロップアイテムとか宝箱とかすごい夢があるな~と思って。」
「たしかに冒険者の方はみんなそうおっしゃいますね。」
「ナンシーさん。Eランクってどうやったらなれるんですか?」
「そうですね。ラッキーさんの場合ですと、今の魔物討伐依頼を順調にこなせば1カ月ぐらいでEランクにはなれると思いますよ。」
「本当ですか!?」
「ええ。本当に難しいのはDランクからですから。それまでは一定量の依頼をこなして問題ないと認められればすぐ上がりますよ。」
(よしよし。とりあえず毎日頑張ればEランクにはなれそうだぞ。とりあえずダンジョンの事はEランクになってから考えよう。なら今は目の前の事に集中だ。)
魔物討伐の依頼を確認したラッキーは、訓練場に向かう。訓練場にいるライアン教官を見つけると、そのまま近寄って行った。
「ライアン教官おはようございます。」
「おうラッキーか。おはよう。今日も剣術の鍛錬か?」
「いえ、ようやく武器のメンテナンスが終わったので、今日から魔物討伐を再開しようと思います。なかなかこちらに来れなくなると思ったんで教官に挨拶にきました。」
「なんだ?わざわざ挨拶に来てくれたのか?ラッキーも変なヤツだな。でもまあわかった。でもラッキー!剣術は鍛錬した時間だけうまくなる。ここにこなくても鍛錬はちゃんと続けろよ。」
「はい。わかってます。」
「うむ。模擬戦したくなったらいつでも来い。私が腕を見てやるからな。」
「ありがとうございます。」
ライアン教官に挨拶したラッキーはその後、解体場に向かってドガンにも挨拶した。
「よしこれで心置きなく魔物討伐を受けれるぞ。今日はとりあえず剣術講習を受けてどれぐらい成長したか確認しながら、モンスターガチャスキルも使いたいから10体は倒す目標にしよう。」
ラッキーは武器を確認して、草原へ向かった。
「さてと・・・。おっいきなりスモールラビット発見。幸先がいいな。」
ラッキーはスモールラビットを見つけると堂々とスモールラビットに向かって行く。
「もうお前にも慣れたし、俺も剣術の講習を受けて剣の使い方も学んだ。ゆっくり近づいて倒すんじゃなくて技術で倒してやるぜ。」
ラッキーはスモールラビットを捕らえると剣を構えスモールラビットに剣を向ける。狙うは首だ。剣を右から左へ水平に斬る。基本の型の右薙ぎだ。
ラッキーの剣はスモールラビットの首を捉えた。首を斬られたスモールラビットは動かなくなる。その場にのこってるのは首から上と、首から下が分かれたスモールラビットだった。
「よし。首をうまく狙えたぞ。この3日間基本動作をひたすら練習した成果が出たな。」
ラッキーは魔物討伐が今はメインになると思って、対人戦よりも基本の型を何度も何度も反復して練習していた。練習した期間は3日しかないが、素質を持つラッキーの成長速度は速かった。結果としてスモールラビットの首を的確に捉える事ができたのだった。
自分の剣術が成長している事を確認できたラッキーの快進撃は続く。
ゴブリンを袈裟斬りで一刀両断し、スライムは唐竹で上から下に剣を振り下ろし真っ二つにする。イモムシも同様だ。ラッキーの剣は魔物を容赦なく切り伏せた。2体以上の魔物が現れても今日のラッキーは問題なく対処できた。
「問題無いな。魔物相手に型がうまく使えてるかの確認もできるし、しばらくは草原で魔物討伐もいいかもな。まあ歯ごたえが無くなってきたからレベルが上がるか新しい素質を覚えたら森にステージを移してもいいかもしれないな。」
その日ラッキーは20体の魔物を倒すのに成功したのだった。
魔物の討伐数はラッキーが確認しなくても頭の中に流れるアナウンスで分かっていた。
『Fランクの魔物一体討伐を確認しました。10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはF。Fランクのモンスターガチャスキルを使用できます。』
『Fランクの魔物一体討伐を確認しました。10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはF。Fランクのモンスターガチャスキルを使用できます。』
2回流れたので、ラッキーは今日デイリーガチャスキルとモンスターガチャスキル2回の合計3回スキルを使用した。
結果は・・・
デイリーガチャスキル・・・タマゴサンドイッチ
モンスターガチャスキル・・・食パン×2
安定のパンだった。
しかしラッキーの表情は明るい。剣術の素質を得てから自分自身の成長が目に見えてわかるようになった事。そんな素質が今後も手に入る可能性があるという希望で毎日が楽しみでしょうがなかったからだ。
ラッキーは明日からも草原で魔物討伐をがんばろうと剣のメンテナンスをしながら誓うのだった。
「はい。ありがとうございます。」
ラッキーはメンテナンスの終わった装備を受け取りに朝早く武器屋に来ていた。
店主ガンテツから武器を受け取り、購入した時と同様にピカピカに輝いている武器をキラキラした目で眺め、装備した。
武器を受け取ったラッキーは、依頼を受ける為、隣のギルドに入った。
そしてそのまま受付のナンシーの所へ向かう。
「おはようございます。ナンシーさん。武器のメンテナンスが終わったので、今日から又頑張ります。
「おはようございます。ようやくですね。ですが毎日ギルドには来てましたよね?」
「そういえばそうですね。」
「今日は魔物討伐依頼ですか?」
「はい。草原に行こうと思ってます。それとですねこの近くにダンジョンってありますよね?あれって俺でも行けるんですか?」
「ダンジョンですか?あそこはEランクからしか行けません。ラッキーさんはまだFランクなんで、ダンジョンに挑戦するのはまだ早いですよ。」
「そうですか・・・。ちょっと資料室にダンジョンの資料があったので、読んだんですけど、ドロップアイテムとか宝箱とかすごい夢があるな~と思って。」
「たしかに冒険者の方はみんなそうおっしゃいますね。」
「ナンシーさん。Eランクってどうやったらなれるんですか?」
「そうですね。ラッキーさんの場合ですと、今の魔物討伐依頼を順調にこなせば1カ月ぐらいでEランクにはなれると思いますよ。」
「本当ですか!?」
「ええ。本当に難しいのはDランクからですから。それまでは一定量の依頼をこなして問題ないと認められればすぐ上がりますよ。」
(よしよし。とりあえず毎日頑張ればEランクにはなれそうだぞ。とりあえずダンジョンの事はEランクになってから考えよう。なら今は目の前の事に集中だ。)
魔物討伐の依頼を確認したラッキーは、訓練場に向かう。訓練場にいるライアン教官を見つけると、そのまま近寄って行った。
「ライアン教官おはようございます。」
「おうラッキーか。おはよう。今日も剣術の鍛錬か?」
「いえ、ようやく武器のメンテナンスが終わったので、今日から魔物討伐を再開しようと思います。なかなかこちらに来れなくなると思ったんで教官に挨拶にきました。」
「なんだ?わざわざ挨拶に来てくれたのか?ラッキーも変なヤツだな。でもまあわかった。でもラッキー!剣術は鍛錬した時間だけうまくなる。ここにこなくても鍛錬はちゃんと続けろよ。」
「はい。わかってます。」
「うむ。模擬戦したくなったらいつでも来い。私が腕を見てやるからな。」
「ありがとうございます。」
ライアン教官に挨拶したラッキーはその後、解体場に向かってドガンにも挨拶した。
「よしこれで心置きなく魔物討伐を受けれるぞ。今日はとりあえず剣術講習を受けてどれぐらい成長したか確認しながら、モンスターガチャスキルも使いたいから10体は倒す目標にしよう。」
ラッキーは武器を確認して、草原へ向かった。
「さてと・・・。おっいきなりスモールラビット発見。幸先がいいな。」
ラッキーはスモールラビットを見つけると堂々とスモールラビットに向かって行く。
「もうお前にも慣れたし、俺も剣術の講習を受けて剣の使い方も学んだ。ゆっくり近づいて倒すんじゃなくて技術で倒してやるぜ。」
ラッキーはスモールラビットを捕らえると剣を構えスモールラビットに剣を向ける。狙うは首だ。剣を右から左へ水平に斬る。基本の型の右薙ぎだ。
ラッキーの剣はスモールラビットの首を捉えた。首を斬られたスモールラビットは動かなくなる。その場にのこってるのは首から上と、首から下が分かれたスモールラビットだった。
「よし。首をうまく狙えたぞ。この3日間基本動作をひたすら練習した成果が出たな。」
ラッキーは魔物討伐が今はメインになると思って、対人戦よりも基本の型を何度も何度も反復して練習していた。練習した期間は3日しかないが、素質を持つラッキーの成長速度は速かった。結果としてスモールラビットの首を的確に捉える事ができたのだった。
自分の剣術が成長している事を確認できたラッキーの快進撃は続く。
ゴブリンを袈裟斬りで一刀両断し、スライムは唐竹で上から下に剣を振り下ろし真っ二つにする。イモムシも同様だ。ラッキーの剣は魔物を容赦なく切り伏せた。2体以上の魔物が現れても今日のラッキーは問題なく対処できた。
「問題無いな。魔物相手に型がうまく使えてるかの確認もできるし、しばらくは草原で魔物討伐もいいかもな。まあ歯ごたえが無くなってきたからレベルが上がるか新しい素質を覚えたら森にステージを移してもいいかもしれないな。」
その日ラッキーは20体の魔物を倒すのに成功したのだった。
魔物の討伐数はラッキーが確認しなくても頭の中に流れるアナウンスで分かっていた。
『Fランクの魔物一体討伐を確認しました。10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはF。Fランクのモンスターガチャスキルを使用できます。』
『Fランクの魔物一体討伐を確認しました。10体の魔物の討伐を確認しました。平均討伐ランクはF。Fランクのモンスターガチャスキルを使用できます。』
2回流れたので、ラッキーは今日デイリーガチャスキルとモンスターガチャスキル2回の合計3回スキルを使用した。
結果は・・・
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しかしラッキーの表情は明るい。剣術の素質を得てから自分自身の成長が目に見えてわかるようになった事。そんな素質が今後も手に入る可能性があるという希望で毎日が楽しみでしょうがなかったからだ。
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