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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第18話 ギルドの講習を受けてみよう!解体編
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剣術の講習を終えたラッキーは、食事をするため、ギルド併設の酒場に向かった。
「まだいるかな~。」
ラッキーは剣術の講習を受けたメンバーで食事をしようと誘われていた。ラッキーはライアン教官から呼び止められて追加の講習を受けていたので、ラッキーは参加できなかった。
追加講習が終わったので、まだ酒場にいるかも。と思いラッキーは酒場に足を運んでいたのだ。
ラッキーは酒場内をくまなく見渡した。
だが、一緒に講習を受けたメンバーは1人も残っていなかった。
「やっぱりもういないか・・・。しょうがないか。1時間も追加講習受けてたもんな・・・」
楽しみにしていた他の冒険者との交流ができなかったラッキーはいつものようにデイリースキルガチャでお昼をとることにした。
「まあしょうがないか。午後からは解体の講習だしこっちも他の冒険者がいるだろ・・・。なかよくなれたらいいな~。」
そういって今日のガチャスキルを使った。出てきたのは・・・
安定の食パンだった。
「今日は食パンか・・・。はずれだな。てか食パン率高いな!?パンの種類ってけっこうあると思うけど、3回に1回は食パンが出てる気がする・・・」
ラッキーはパンを食べて、午後からの講習である解体の講習を受ける為に、解体部屋に向かった。
そこにはいつも解体を受付くれているエプロンに包丁を持った人しかいなかった。
「お~。お前は最近毎日魔物を持ってくる小僧じゃねぇか。解体の講習を受けるヤツがいるってきいてたがお前がそうか?」
「はい。自分で解体できれば必要な所だけ持ってこれますし、素材の売却金額も上がると思いまして・・・」
「そう考えれるヤツはなかなかいねぇ。小僧はよくわかってるな。よし!早速解体の講習を始めるか。」
「えっ・・・俺一人ですか?」
「ああ。今日は小僧1人だ。って言っても解体の講習はあまり人気がある方じゃねぇから講習自体あまり開催されないがな。」
「まじか・・・」
(せっかく参加する冒険者と仲良くなろう作戦がいきなり破綻した・・・。それにしても解体講習って不人気なんだ。なんでだろ?狩りと同時に解体ができた方がメリットが大きいと思うんだけど・・・)
「よし。それじゃあ始めようか。この辺じゃ。小僧が持ってくるスモールラビットが一番多いからそれで実践するか。あっ。小僧、名前は?」
「ラッキーです。よろしくお願いします。」
「おう俺は解体専門のドガンだ。よろしくな。」
ドガン指導の元、スモールラビットを用いての解体講習が始まった。ショートナイフを鍛冶屋にメンテナンスの為、預けていたのでギルドでナイフを借りた。
そして、ドガンの指導通りにスモールラビットを解体する事1時間。見た目は悪いが1人で魔物を解体する事ができた。
「まあ初めてならそんなもんだろ。後は回数をこなしたらうまくなる。ラッキーのその解体技術じゃ。せっかく解体しても高くは買い取ってくれないぞ。しかも時間もけっこうかかっただろ?」
「はい。こんなに難しいとは思いませんでした。」
「はは。だろうな。この解体講習が不人気の理由の一つだ。自分達で解体するにしても何体も無駄にしながら覚えて行かないといけないのと、時間がかかる。なら狩った魔物はそのまま持ってきて解体に時間を取られるならその分多く狩ればいい。って考えの人間が多いからな。」
「なるほど。確かにそういわれれば、そんな気がします。」
「まあ冒険者が全員自分で解体しちまうと、俺の仕事がなくなるから、持ってきてくれるのは俺に取っちゃ有難いんだがな。」
(なるほどそういう理由か。たしかに解体に時間を取られたら魔物を狩る時間がなくなる。俺としては多くの魔物を倒した方がモンスターガチャスキルが使える分、解体よりも剣術の技術を磨く方がメリットが多いのか・・・。)
「そうですよね。」
「ああ。だが、解体は覚えて損はねぇ。近くで狩りをして素材をこっちに持ってこれるスモールラビットなら問題ないが、森には巨大なオークやダンジョンなんかにいけばそれこそドラゴンなんかもいる。それをそのまま持ってくる事はできないだろ?」
「たしかに。」
「そうなりゃ解体技術を持ってるか持ってないかで売却金額は大きく変わる。何事も知っておいて損はないってことだ。」
「勉強になります。ありがとうございます。」
「良いって事よ。ラッキーよ。自分で狩った魔物を自分で解体するのはまだおススメしない。ここには解体する魔物はたくさんいるんだ。練習したかったらいつでも解体場に来な。」
「本当ですか!?助かります。」
(なら問題ないか。魔物を狩ってここに持ち込んで、その後、解体の練習をさせてもらえば技術もあがるな。そういえば解体の素質なんていうのもあるのだろうか??)
「ああ。解体はこなした分だけうまくなる。駆け出しの頃にしっかりと学んでおけば絶対得になる。後から学ぶやつなんかほとんどいないしな。」
(やる事がたくさんできたな。魔物を狩ってモンスターガチャスキルを使う。剣術の鍛錬、解体の練習、デイリーガチャスキル・・・。時間が足りないな。)
解体の講習が終わったラッキーは、時間がまだあったので、資料室で素質や魔物の勉強をして、その日は家に帰った。
「よし!!明日からも頑張るぞ。やる事はたくさん!だけどどれも俺を成長させるために必要な事だ。大変だけどやるしかない。あっでもあと二日は武器がないからギルドで剣術の訓練と解体の練習に精を出すか。」
今日もデイリーガチャスキルから素材は出なかったが、ラッキーはいつか出る素質を夢みて、明日からも頑張る事を決めるのだった。
「まだいるかな~。」
ラッキーは剣術の講習を受けたメンバーで食事をしようと誘われていた。ラッキーはライアン教官から呼び止められて追加の講習を受けていたので、ラッキーは参加できなかった。
追加講習が終わったので、まだ酒場にいるかも。と思いラッキーは酒場に足を運んでいたのだ。
ラッキーは酒場内をくまなく見渡した。
だが、一緒に講習を受けたメンバーは1人も残っていなかった。
「やっぱりもういないか・・・。しょうがないか。1時間も追加講習受けてたもんな・・・」
楽しみにしていた他の冒険者との交流ができなかったラッキーはいつものようにデイリースキルガチャでお昼をとることにした。
「まあしょうがないか。午後からは解体の講習だしこっちも他の冒険者がいるだろ・・・。なかよくなれたらいいな~。」
そういって今日のガチャスキルを使った。出てきたのは・・・
安定の食パンだった。
「今日は食パンか・・・。はずれだな。てか食パン率高いな!?パンの種類ってけっこうあると思うけど、3回に1回は食パンが出てる気がする・・・」
ラッキーはパンを食べて、午後からの講習である解体の講習を受ける為に、解体部屋に向かった。
そこにはいつも解体を受付くれているエプロンに包丁を持った人しかいなかった。
「お~。お前は最近毎日魔物を持ってくる小僧じゃねぇか。解体の講習を受けるヤツがいるってきいてたがお前がそうか?」
「はい。自分で解体できれば必要な所だけ持ってこれますし、素材の売却金額も上がると思いまして・・・」
「そう考えれるヤツはなかなかいねぇ。小僧はよくわかってるな。よし!早速解体の講習を始めるか。」
「えっ・・・俺一人ですか?」
「ああ。今日は小僧1人だ。って言っても解体の講習はあまり人気がある方じゃねぇから講習自体あまり開催されないがな。」
「まじか・・・」
(せっかく参加する冒険者と仲良くなろう作戦がいきなり破綻した・・・。それにしても解体講習って不人気なんだ。なんでだろ?狩りと同時に解体ができた方がメリットが大きいと思うんだけど・・・)
「よし。それじゃあ始めようか。この辺じゃ。小僧が持ってくるスモールラビットが一番多いからそれで実践するか。あっ。小僧、名前は?」
「ラッキーです。よろしくお願いします。」
「おう俺は解体専門のドガンだ。よろしくな。」
ドガン指導の元、スモールラビットを用いての解体講習が始まった。ショートナイフを鍛冶屋にメンテナンスの為、預けていたのでギルドでナイフを借りた。
そして、ドガンの指導通りにスモールラビットを解体する事1時間。見た目は悪いが1人で魔物を解体する事ができた。
「まあ初めてならそんなもんだろ。後は回数をこなしたらうまくなる。ラッキーのその解体技術じゃ。せっかく解体しても高くは買い取ってくれないぞ。しかも時間もけっこうかかっただろ?」
「はい。こんなに難しいとは思いませんでした。」
「はは。だろうな。この解体講習が不人気の理由の一つだ。自分達で解体するにしても何体も無駄にしながら覚えて行かないといけないのと、時間がかかる。なら狩った魔物はそのまま持ってきて解体に時間を取られるならその分多く狩ればいい。って考えの人間が多いからな。」
「なるほど。確かにそういわれれば、そんな気がします。」
「まあ冒険者が全員自分で解体しちまうと、俺の仕事がなくなるから、持ってきてくれるのは俺に取っちゃ有難いんだがな。」
(なるほどそういう理由か。たしかに解体に時間を取られたら魔物を狩る時間がなくなる。俺としては多くの魔物を倒した方がモンスターガチャスキルが使える分、解体よりも剣術の技術を磨く方がメリットが多いのか・・・。)
「そうですよね。」
「ああ。だが、解体は覚えて損はねぇ。近くで狩りをして素材をこっちに持ってこれるスモールラビットなら問題ないが、森には巨大なオークやダンジョンなんかにいけばそれこそドラゴンなんかもいる。それをそのまま持ってくる事はできないだろ?」
「たしかに。」
「そうなりゃ解体技術を持ってるか持ってないかで売却金額は大きく変わる。何事も知っておいて損はないってことだ。」
「勉強になります。ありがとうございます。」
「良いって事よ。ラッキーよ。自分で狩った魔物を自分で解体するのはまだおススメしない。ここには解体する魔物はたくさんいるんだ。練習したかったらいつでも解体場に来な。」
「本当ですか!?助かります。」
(なら問題ないか。魔物を狩ってここに持ち込んで、その後、解体の練習をさせてもらえば技術もあがるな。そういえば解体の素質なんていうのもあるのだろうか??)
「ああ。解体はこなした分だけうまくなる。駆け出しの頃にしっかりと学んでおけば絶対得になる。後から学ぶやつなんかほとんどいないしな。」
(やる事がたくさんできたな。魔物を狩ってモンスターガチャスキルを使う。剣術の鍛錬、解体の練習、デイリーガチャスキル・・・。時間が足りないな。)
解体の講習が終わったラッキーは、時間がまだあったので、資料室で素質や魔物の勉強をして、その日は家に帰った。
「よし!!明日からも頑張るぞ。やる事はたくさん!だけどどれも俺を成長させるために必要な事だ。大変だけどやるしかない。あっでもあと二日は武器がないからギルドで剣術の訓練と解体の練習に精を出すか。」
今日もデイリーガチャスキルから素材は出なかったが、ラッキーはいつか出る素質を夢みて、明日からも頑張る事を決めるのだった。
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