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第1章 ゼンパンの素質とデイリーガチャスキル
第17話 ギルドの講習を受けてみよう!剣術編
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ラッキーは朝からギルドに来ていた。
「おはようございます。ナンシーさん。」
「おはようございます。ラッキーさん。今日は魔物討伐依頼ですか?でも、装備付けてませんね。」
「はい。実は・・・」
ラッキーは昨日あった事をナンシーさんに話した。
「そうなんですね。まあガンテツさんは人が良いから。」
(あのおやっさんガンテツっていうんだ。イメージ通りの名前だな・・・)
「はい。だから装備をメンテナンスしてもらってて、依頼が受けれないからここの講習を受けようと思って今日は来たんです。」
「そうなのね。ちなみに何の講習を受けたいの?」
「解体と剣術の講習を受けたいです。」
「駆け出し冒険者に人気の講習ね。わかったわ。丁度その二つの講習は毎日やってるから今から受けれるわ。受付すましておくわね。」
ラッキーは解体と剣術の受付を済まし、剣術の講習がある訓練場に向かった。
訓練場にはラッキーの他に5名の受講者がいた。
(俺以外にも講習を受ける人がいるんだ。まあ当然か。剣術って基本だもんな。)
ラッキー以外には若い男性が3名と若い女性が2名参加していた。
「今日の受講者は6名だな。よしお前らこっちに集まれ!」
教官と思われる人がラッキー達を呼ぶ。
ラッキーは教官の元へ歩いて行く。
「よし。じゃあ早速剣術の講習を始める。私は教官のライアンだ。まずは基本の型を教える。剣術の素質を持っている者、持っていない者同様に剣術の鍛錬というのは基本が決まっている。素質の有無によって成長度合いは変わるが、要はどれだけ毎日毎日反復したかが重要なのだ。だから剣術の素質を持っていないからと言って、諦める必要は全くない。」
教官の言葉に受講者達は目をキラキラさせていた。
その後、教官は本当に基本的な事を教えてくれた。素振りの仕方から剣術の型など。
(これを毎日すれば俺の剣術も成長していくんだな。継続だな。それにしても実家で家庭教師に剣術は習ったはずなんだけど、こんな基本的な事は教えてくれなかったぞ。ただただ模擬戦するだけだったんだけど・・・)
「よし今日教えた事を、毎日毎日反復練習すれば剣の扱いは自然とうまくなる。がんばれよ。それじゃ最後に1人ずつ私と剣を交えてみよう。私は剣術の素質を持っていないが毎日鍛錬を欠かした事はない。君たちのよい指標になると思う。」
ライアン教官との模擬戦が始まり、一人ひとりライアン教官と剣を交えていく。
受講者がどんな攻撃をしてもライアン教官は持っている木剣で全ての攻撃を防いでいく。そして都度、どこが良かったか。どこが悪かったか。などアドバイスをくれる。
剣を交えた受講者にはとても身になる講習だろう。そして見ている側からもライアン教官のアドバイスはわかりやすかった。
「よし次!」
そして、ラッキーの番が来た。
「はい。冒険者になりたてのラッキーと言います。よろしくお願いします。」
「ラッキーか。よし来い!」
ラッキーは木剣を握りしめてライアン教官に向かって行く。
先ほど学んだ剣術の型を使用してライアン教官に切りかかる。右上から左下に剣を振り下ろす袈裟斬りだ。
ラッキーの剣術は他の受講者よりも鋭かった。これはラッキーが素質を持っている為だ。
ライアンはラッキーが他の受講者よりも動きが鋭い事に一瞬で気づいた。そして、ラッキーが剣を振り下ろす前に木剣を出してラッキーの攻撃を止める。
「くっ!!。」
ラッキーはすぐに距離を取る。
「ラッキーは他の者とは違うようだな。そのまま何度でもかかってこい。」
それから何度もラッキーが切りかかるが、ライアン教官は全ての攻撃を防ぎ、隙があれば反撃してきた。
いくらラッキーが素質を持っていようが、結果は他の受講者と一緒だった。
「よし。このくらいでいいだろ。これで今日の剣術の講習は終了とする。明日からも剣術の講習はやってるから、気になるヤツは何度受けてくれてもかまわん。これから成長していけるかは自分自身の反復訓練にかかってる事をそれぞれ忘れない様に。」
「「「「「「はい。ありがとうございました。」」」」」」
「それと、ラッキー!貴様は少し残れ!」
「えっ!?・・・はい。」
ラッキーはライアン教官に呼び止められてその場に残った。
(どうしたんだろ?俺の剣術何か問題でもあったのかな・・・。せっかく同じ講習を受けた他の人と仲良くなろうと思ったのに・・・)
そんなラッキーを憐れみの目でみつめながら、他の受講者は訓練場を離れて行くのだった。
(みんな待ってよ・・・。俺もみんなと仲良くなりたかったのに・・・)
訓練場に残ったのはライアン教官とラッキーだけになった。
「ラッキー。お前剣術の素質を持ってるだろ?」
「えっ!?」
「隠さなくても講習を受けてから模擬戦の動きまでの間の成長の具合は素質があるヤツの動きだった。俺は何年もここで剣術の講習をしてるからな。見ればすぐにわかる。」
「え~っと・・・はい。ですが・・・」
「言わなくてもわかってる。素質を隠しておきたいんだろ。だから他の者は先に帰ってもらったんだ。」
「そういう事なんですね。」
「素質を持ってるヤツは他の者よりも成長が早い。だから素質を持ってる者様に訓練方法を教えてやる。」
「本当ですか!?ありがとうございます。」
それから素質を持つラッキーの為に、ライアン教官から、特別講義を1時間受ける事になった。
早く剣術をうまくなりたかったラッキーは、つきっきりで教えてもらえて満足して訓練場を後にするのだった。
「おはようございます。ナンシーさん。」
「おはようございます。ラッキーさん。今日は魔物討伐依頼ですか?でも、装備付けてませんね。」
「はい。実は・・・」
ラッキーは昨日あった事をナンシーさんに話した。
「そうなんですね。まあガンテツさんは人が良いから。」
(あのおやっさんガンテツっていうんだ。イメージ通りの名前だな・・・)
「はい。だから装備をメンテナンスしてもらってて、依頼が受けれないからここの講習を受けようと思って今日は来たんです。」
「そうなのね。ちなみに何の講習を受けたいの?」
「解体と剣術の講習を受けたいです。」
「駆け出し冒険者に人気の講習ね。わかったわ。丁度その二つの講習は毎日やってるから今から受けれるわ。受付すましておくわね。」
ラッキーは解体と剣術の受付を済まし、剣術の講習がある訓練場に向かった。
訓練場にはラッキーの他に5名の受講者がいた。
(俺以外にも講習を受ける人がいるんだ。まあ当然か。剣術って基本だもんな。)
ラッキー以外には若い男性が3名と若い女性が2名参加していた。
「今日の受講者は6名だな。よしお前らこっちに集まれ!」
教官と思われる人がラッキー達を呼ぶ。
ラッキーは教官の元へ歩いて行く。
「よし。じゃあ早速剣術の講習を始める。私は教官のライアンだ。まずは基本の型を教える。剣術の素質を持っている者、持っていない者同様に剣術の鍛錬というのは基本が決まっている。素質の有無によって成長度合いは変わるが、要はどれだけ毎日毎日反復したかが重要なのだ。だから剣術の素質を持っていないからと言って、諦める必要は全くない。」
教官の言葉に受講者達は目をキラキラさせていた。
その後、教官は本当に基本的な事を教えてくれた。素振りの仕方から剣術の型など。
(これを毎日すれば俺の剣術も成長していくんだな。継続だな。それにしても実家で家庭教師に剣術は習ったはずなんだけど、こんな基本的な事は教えてくれなかったぞ。ただただ模擬戦するだけだったんだけど・・・)
「よし今日教えた事を、毎日毎日反復練習すれば剣の扱いは自然とうまくなる。がんばれよ。それじゃ最後に1人ずつ私と剣を交えてみよう。私は剣術の素質を持っていないが毎日鍛錬を欠かした事はない。君たちのよい指標になると思う。」
ライアン教官との模擬戦が始まり、一人ひとりライアン教官と剣を交えていく。
受講者がどんな攻撃をしてもライアン教官は持っている木剣で全ての攻撃を防いでいく。そして都度、どこが良かったか。どこが悪かったか。などアドバイスをくれる。
剣を交えた受講者にはとても身になる講習だろう。そして見ている側からもライアン教官のアドバイスはわかりやすかった。
「よし次!」
そして、ラッキーの番が来た。
「はい。冒険者になりたてのラッキーと言います。よろしくお願いします。」
「ラッキーか。よし来い!」
ラッキーは木剣を握りしめてライアン教官に向かって行く。
先ほど学んだ剣術の型を使用してライアン教官に切りかかる。右上から左下に剣を振り下ろす袈裟斬りだ。
ラッキーの剣術は他の受講者よりも鋭かった。これはラッキーが素質を持っている為だ。
ライアンはラッキーが他の受講者よりも動きが鋭い事に一瞬で気づいた。そして、ラッキーが剣を振り下ろす前に木剣を出してラッキーの攻撃を止める。
「くっ!!。」
ラッキーはすぐに距離を取る。
「ラッキーは他の者とは違うようだな。そのまま何度でもかかってこい。」
それから何度もラッキーが切りかかるが、ライアン教官は全ての攻撃を防ぎ、隙があれば反撃してきた。
いくらラッキーが素質を持っていようが、結果は他の受講者と一緒だった。
「よし。このくらいでいいだろ。これで今日の剣術の講習は終了とする。明日からも剣術の講習はやってるから、気になるヤツは何度受けてくれてもかまわん。これから成長していけるかは自分自身の反復訓練にかかってる事をそれぞれ忘れない様に。」
「「「「「「はい。ありがとうございました。」」」」」」
「それと、ラッキー!貴様は少し残れ!」
「えっ!?・・・はい。」
ラッキーはライアン教官に呼び止められてその場に残った。
(どうしたんだろ?俺の剣術何か問題でもあったのかな・・・。せっかく同じ講習を受けた他の人と仲良くなろうと思ったのに・・・)
そんなラッキーを憐れみの目でみつめながら、他の受講者は訓練場を離れて行くのだった。
(みんな待ってよ・・・。俺もみんなと仲良くなりたかったのに・・・)
訓練場に残ったのはライアン教官とラッキーだけになった。
「ラッキー。お前剣術の素質を持ってるだろ?」
「えっ!?」
「隠さなくても講習を受けてから模擬戦の動きまでの間の成長の具合は素質があるヤツの動きだった。俺は何年もここで剣術の講習をしてるからな。見ればすぐにわかる。」
「え~っと・・・はい。ですが・・・」
「言わなくてもわかってる。素質を隠しておきたいんだろ。だから他の者は先に帰ってもらったんだ。」
「そういう事なんですね。」
「素質を持ってるヤツは他の者よりも成長が早い。だから素質を持ってる者様に訓練方法を教えてやる。」
「本当ですか!?ありがとうございます。」
それから素質を持つラッキーの為に、ライアン教官から、特別講義を1時間受ける事になった。
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