辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー

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第十一章 新大陸ウエストディザイア

第367話 購入した奴隷は・・・

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奴隷販売所の店主コロッケに最後に案内してもらった欠損奴隷がいる場所で、クリフは初めて、気になる奴隷を発見した。

(この子はいいんじゃないか?能力的には問題無いし、不自由な部分も目が見えないって訳じゃなく、目が悪いならサポーターとして連れて歩ける。こっちの大陸って眼鏡みたいな、視力回復の魔道具ってあったかな??後は、この子の可能性をコロッケさんがどれだけ見ているかだな。)

「どうですかクリフ様?お眼鏡に叶う奴隷はおりましたか?」

「そうですね。目が悪いって言ってた猫の獣人の子はちょっと興味ありますね。目が悪いぐらいなら、こっちが助けてあげればサポーターとしても連れていけると思いますし、サービスしてくれるなら買ってもいいかと思いました。」

「そうですか、そうですか。う~んあの子に目を付けましたか。たしかにクリフ様の言うように目が悪い以外に悪い所はありませんが・・・。ポーターには向いてないように見えますが?」

「それほど酷使する予定はないからね。俺とララと一緒にうまくやれるかの方が重要に思ってるよ。あの子ならララとも仲良くやれそうだし。それに、始めにも言ったけど、まだまだ駆け出しで金が無いんだ。手が出る範囲で考えたら上々だろ?」

「それは・・・そうですが。いえ、クリフ様が目を付けたのでしたら何もいいますまい。クリフ様が目を付ける何かがあるのでしょう。」

「まあそういう事。サービスしてくれるよね?」

「そういう事であればわかりました。このコロッケ。クリフ様の為に精一杯させていただきます。」

「あと、商人ならわかってるだろうけど、必要以上の俺達の事を話さないようにしてくれよ。」

「それはもちろん。秘密を守るのは信用を作る上で一番大事な事ですので。」





「どうだったの?ってその子は?もしかして良い子がいたの?」

「うん。ココって言う獣人の女の子だよ。年は12歳で、目が不自由なぐらいで他は悪いところはどこにもないよ。」

「ココちゃんね。アタシはララ。名前も似てるし仲良くできそうね。よろしく。」

「は、はい。よろしくお願いしましゅ。」

(挨拶で噛むとかこの子テンプレをわかってるな。)

「うんうん可愛い可愛い。良い子見つけたね。」

「だろ。自分の直感を信じて正解だったよ。」

「それではクリフ様。奴隷契約を行います。奴隷の主はクリフ様でよろしかったですか?」

「ララ?ココは女の子だし、ララが主人になるか?」

「えっ!?いや、でもそこはクリフでいいでしょ。」

「そうか。わかった。」

(すまんララ。社交辞令だ。せっかくのモフモフ、是非堪能したかった。異世界ハーレムはできたけど、モフモフとはあまり縁がなかったんだ。セリーヌ達がいないんだ。これぐらいはゆるされるよな?)

実は、クリフの中ではいつものように、悪魔クリフと天使クリフが戦っていた。内容は伏せるが悪魔クリフの圧勝だったと言っておこう。

クリフは淡々とココとの奴隷契約を進めて行った。首輪か奴隷紋かを選択できたが、クリフは迷わずと首輪を選択した。

(奴隷紋も捨てがたいけど、やっぱ首輪だよな~。奴隷って感じがするし、何よりエロい!!いや、ララにはちゃんと連れて歩いた時に奴隷の印が見えた方が安全だと誤魔化しておこう。)

奴隷契約が無事に終わり、クリフ達は奴隷販売所を後にした。

「さて、とりあえずココの服とか必要なら物でも買いに行くか。いや、それよりも食事か?」

「もう暗くなってきたから店が閉まる前に服を買った方がいいわね。クリフは宿に戻って二人部屋を確保しておいて。宿で合流してから皆で食事にしましょ。」

「二人部屋!?」

(いやたしかにそうか。これはアレだ。部屋が空いてなくて、ココと二人で同じベッドに寝る流れだ。ココがベッド使っていいよ。奴隷がベッドなんて使えません。あ~だこ~だ結局同じベッドで寝るヤツだ。お~緊張してきた。ケモ耳触ってもいいよな?ロリコンじゃないから欲情はしないと思うけど、癒しぐらいは求めていいよな?な?)

「何を想像してるのかわからないけど、クリフとは別の部屋で二人部屋を借りるのよ?アタシとココが泊まるから。」

「・・・えっ?」

「当然でしょ。ココは小さくても女の子なのよ?アタシもクリフと同じ宿の方が何かと都合が良いし、この機会にうつる事にするわ。何も問題ないわよね?」

「ハイ。ノープロブレムデス。」

「なら早く行って確保して置いて。宿が取れなかったらアタシとココがクリフの部屋で寝るからクリフが宿無しになるわよ。」

「すぐ行ってきます。」

クリフは宿に向かって走って言った。

「よかったんでしょうか?」

「大丈夫よ。さあココちゃん。服を買いにいきましょ。下着も必要ね。あっ、目が悪いんだっけ?アタシと手を繋いで行こうか。」

「はい。ララ様。」

「様なんて付けなくていいよ。でもそうね。お姉ちゃんって呼んでくれればいいわよ。孤児院でも子供達からそう呼ばれてるし。」

「ララお姉ちゃん。」

「うんうん。よろしい。じゃあ急いで行きましょ。店が閉まっちゃうわ。」

ララは、ココと手を繋いで、服を買いに向かうのだった。
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