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第十一章 新大陸ウエストディザイア
第366話 奴隷販売所のやり手店主
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「ここだね。奴隷販売所。良い奴隷残ってるかな~。」
「さっきも言ったけど、必要なのは、サポーターだからね。俺の手持ちじゃ戦闘奴隷は高すぎて手が出ないだろうから。」
「クリフのお金じゃなくてアタシ達のお金でしょ。アタシ達のパーティに入るんだからアタシだって出すよ。」
「ララ・・・でもいいのか?孤児院に寄付するお金だろ?」
「メンバーが増えたら、今まで以上に寄付できるようになるでしょ?なら先行投資だよ。」
「・・・ありがとう。だが二人合わした所でそれ程ある訳じゃない。掘り出し物を探す感じだな。」
「ならやっぱり欠損奴隷じゃない?クリフなら治せるんでしょ?」
「治せるには治せるが、サポーターを探しにきて、手や、足がない奴隷を買うのは違和感ありすぎるだろ?とりあえず、力が強くて体力がありそうな奴隷だな。俺は鑑定も使えるから一人ずつ見て探せばいいさ。」
「クリフってなんでもありだね。まさに勇者って感じだよ。」
「いやいやただの冒険者だ。それより、俺が色々できるのは秘密だぞ。」
「わかってるよ。」
奴隷販売所に入ると、綺麗な女性が受付にいた。
「エルフのお姉さん。アタシ達サポーターの奴隷を探しにきたんだ。安くて私達と仲良くできそうな奴隷っているかな?」
(この人も奴隷なのかな?綺麗な人を受付に置くのは、やり手だよな~。こんなん見せられると欲しくなるじゃん。いやサラサに怒られるな。エルフ枠は埋まってるんだ。ダメだクリフ。抑えろ。)
「ありがとうございます。ただいま案内の者を呼びますのでしばらくお待ち下さいませ。」
「クリフ。鼻の下が伸びてるよ。あんな奴隷がほしいの?」
「俺も男だからな。綺麗な人に目が行くのはしょうがないだろ?俺じゃ手が届かないのはわかってるけど、いくらなのかは気になるな。」
「あの人、奴隷の首輪はしてたけど、商品かどうかはわからないよ。ここの人の奴隷かもしれないし。」
「たしかに・・・。」
(いきなり貴方を買いたいとか言う人もいるだろうな。売り物じゃなければかなり失礼だな。ラノベの悪徳貴族がよくやる。気に入ったヤツを権力で手に入れるアレだな。やばいやばい。どこぞの主人公にざまぁされるとこだった。は~俺って溜まってるのかな・・・)
「おまたせ致しました。私が店主のコロッケと申します。本日はご来店誠にありがとうございます。クリフ様の噂は私にも届いております。」
「俺の事、知ってるのか?」
「もちろんでございます。商人にとって情報はとても大事です。知らないばかりに、商機を逃す事だってありますから。それに、クリフ様は近々来られるだろうと予想しておりましたから。」
「そうなのか?」
「はい。クリフシステムが出回れば、ポーターなどのサポーターの需要が増える。需要が増えれば奴隷が売れる。当然の流れだと思います。」
「なるほど。俺なら需要が増えて、値が上がる前に来ると考えた訳だ。」
「その通りでごさいます。私どもも、クリフ様がサポーターを購入されれば、それが又話題になり、他の冒険者も同じように。と考えておりますので。」
「あいにくまだまだ駆け出しだからそれ程お金も持っていない。だけど、奴隷に興味があるのは事実だ。俺を宣伝塔にするのはかまわないがその分サービスしてくれよ。」
「もちろんでごさいます。」
(かなりのやり手商品だな。しかも隠す事なく全てを伝えてきた。良いやり手なのか、悪いやり手なのか判断が付かない所だけど・・・は~。俺ってそういう駆け引き苦手なんだよな~。元々インテリでもなんでもないし。でも・・・頑張るしかないよな。)
「そういえばコロッケさん。受付にいた女性は奴隷の首輪をつけてましたけど、あの方も販売してるんですか?」
「ええ。当店で一番の奴隷でございます。クリフ様なら興味を示すだろうと思っておりましたが、まさかララ様が興味を示されるとは。」
「すごいキレイですよね。あんな人でも奴隷になったりするんですか?」
「奴隷になる方は色々ありますから・・・。」
その言葉を聞いて、ララは深く聞くのをやめた。
その後、コロッケに案内されて様々な奴隷を見たクリフとララだったが、安くて使える奴隷は見つからなかった。使えそうな奴隷は高い。安い奴隷は使えない。まあ普通に考えて当然の結果だった。
「一応格安な奴隷もおりますが見てみますか?サポーターには向かない者ばかりではございますが。」
「それは欠損奴隷ですか?」
「そうでございます。と言っても奴隷によって程度はございます。手がない。足がない。目がない。目が悪い。耳が悪い。足が悪いなど様々でございます。」
「ララ。俺はちょっとコロッケさんに見せてもらってくるから、ララは受付の所で待っていてよ。」
「・・・ごめん。ありがとう。お言葉に甘えて受付で待ってるね。」
イプシロンハイで、かなりの状態の奴隷を見せられていたので、クリフは一人で見る事を決めて、コロッケと共に欠損奴隷の元へと向かった。
「クリフ様はお優しいのですね。」
「イプシロンハイでは好奇心で見たけど、何度も見たいと思うものじゃなかったからね。」
そして・・・
一通り紹介された後にクリフは一人の気になる奴隷をみつけたのだった。
「さっきも言ったけど、必要なのは、サポーターだからね。俺の手持ちじゃ戦闘奴隷は高すぎて手が出ないだろうから。」
「クリフのお金じゃなくてアタシ達のお金でしょ。アタシ達のパーティに入るんだからアタシだって出すよ。」
「ララ・・・でもいいのか?孤児院に寄付するお金だろ?」
「メンバーが増えたら、今まで以上に寄付できるようになるでしょ?なら先行投資だよ。」
「・・・ありがとう。だが二人合わした所でそれ程ある訳じゃない。掘り出し物を探す感じだな。」
「ならやっぱり欠損奴隷じゃない?クリフなら治せるんでしょ?」
「治せるには治せるが、サポーターを探しにきて、手や、足がない奴隷を買うのは違和感ありすぎるだろ?とりあえず、力が強くて体力がありそうな奴隷だな。俺は鑑定も使えるから一人ずつ見て探せばいいさ。」
「クリフってなんでもありだね。まさに勇者って感じだよ。」
「いやいやただの冒険者だ。それより、俺が色々できるのは秘密だぞ。」
「わかってるよ。」
奴隷販売所に入ると、綺麗な女性が受付にいた。
「エルフのお姉さん。アタシ達サポーターの奴隷を探しにきたんだ。安くて私達と仲良くできそうな奴隷っているかな?」
(この人も奴隷なのかな?綺麗な人を受付に置くのは、やり手だよな~。こんなん見せられると欲しくなるじゃん。いやサラサに怒られるな。エルフ枠は埋まってるんだ。ダメだクリフ。抑えろ。)
「ありがとうございます。ただいま案内の者を呼びますのでしばらくお待ち下さいませ。」
「クリフ。鼻の下が伸びてるよ。あんな奴隷がほしいの?」
「俺も男だからな。綺麗な人に目が行くのはしょうがないだろ?俺じゃ手が届かないのはわかってるけど、いくらなのかは気になるな。」
「あの人、奴隷の首輪はしてたけど、商品かどうかはわからないよ。ここの人の奴隷かもしれないし。」
「たしかに・・・。」
(いきなり貴方を買いたいとか言う人もいるだろうな。売り物じゃなければかなり失礼だな。ラノベの悪徳貴族がよくやる。気に入ったヤツを権力で手に入れるアレだな。やばいやばい。どこぞの主人公にざまぁされるとこだった。は~俺って溜まってるのかな・・・)
「おまたせ致しました。私が店主のコロッケと申します。本日はご来店誠にありがとうございます。クリフ様の噂は私にも届いております。」
「俺の事、知ってるのか?」
「もちろんでございます。商人にとって情報はとても大事です。知らないばかりに、商機を逃す事だってありますから。それに、クリフ様は近々来られるだろうと予想しておりましたから。」
「そうなのか?」
「はい。クリフシステムが出回れば、ポーターなどのサポーターの需要が増える。需要が増えれば奴隷が売れる。当然の流れだと思います。」
「なるほど。俺なら需要が増えて、値が上がる前に来ると考えた訳だ。」
「その通りでごさいます。私どもも、クリフ様がサポーターを購入されれば、それが又話題になり、他の冒険者も同じように。と考えておりますので。」
「あいにくまだまだ駆け出しだからそれ程お金も持っていない。だけど、奴隷に興味があるのは事実だ。俺を宣伝塔にするのはかまわないがその分サービスしてくれよ。」
「もちろんでごさいます。」
(かなりのやり手商品だな。しかも隠す事なく全てを伝えてきた。良いやり手なのか、悪いやり手なのか判断が付かない所だけど・・・は~。俺ってそういう駆け引き苦手なんだよな~。元々インテリでもなんでもないし。でも・・・頑張るしかないよな。)
「そういえばコロッケさん。受付にいた女性は奴隷の首輪をつけてましたけど、あの方も販売してるんですか?」
「ええ。当店で一番の奴隷でございます。クリフ様なら興味を示すだろうと思っておりましたが、まさかララ様が興味を示されるとは。」
「すごいキレイですよね。あんな人でも奴隷になったりするんですか?」
「奴隷になる方は色々ありますから・・・。」
その言葉を聞いて、ララは深く聞くのをやめた。
その後、コロッケに案内されて様々な奴隷を見たクリフとララだったが、安くて使える奴隷は見つからなかった。使えそうな奴隷は高い。安い奴隷は使えない。まあ普通に考えて当然の結果だった。
「一応格安な奴隷もおりますが見てみますか?サポーターには向かない者ばかりではございますが。」
「それは欠損奴隷ですか?」
「そうでございます。と言っても奴隷によって程度はございます。手がない。足がない。目がない。目が悪い。耳が悪い。足が悪いなど様々でございます。」
「ララ。俺はちょっとコロッケさんに見せてもらってくるから、ララは受付の所で待っていてよ。」
「・・・ごめん。ありがとう。お言葉に甘えて受付で待ってるね。」
イプシロンハイで、かなりの状態の奴隷を見せられていたので、クリフは一人で見る事を決めて、コロッケと共に欠損奴隷の元へと向かった。
「クリフ様はお優しいのですね。」
「イプシロンハイでは好奇心で見たけど、何度も見たいと思うものじゃなかったからね。」
そして・・・
一通り紹介された後にクリフは一人の気になる奴隷をみつけたのだった。
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