辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー

文字の大きさ
184 / 208
第十一章 新大陸ウエストディザイア

第346話 新大陸『ウエストディザイア』

しおりを挟む
「準備はできてるかクリフ?」

「はい。大丈夫です。」

「私と創造神でクリフを新大陸へと移動させる。なるべく人のいなさそうな場所に移動させるつもりだが、どこに行くかはわからない。その点はわかってくれ。」

「はい。わかりました。」

「クリフ君よ。再度にはなるが、もう一度説明しておくぞ。クリフ君の能力は全て1000まで封印しておる。じゃが、ウエストディザイアにつけば違和感のないように封印は徐々に解けてゆくようにしておる。時間はかかるかもしれぬが、その方がアシュラや悪魔達に気付かれぬからのぉ。封印している間は能力が落ちておる。命を落とす可能性もある。十分気を付けるようにのぉ。」

「わかっています。スキルなんかは自由に使えるので、なんとかします。」

「うむ。それと目的の確認じゃ。まずはこちらの大陸に戻る手段の確保が最優先じゃ。こちらの大陸とあちらの大陸への行き来が自由になれば、やれる事が大幅に増える。次に向こうの大陸の状況確認じゃ。アシュラの話では悪魔と手を組んでおるようじゃから悪魔どもが幅を利かせてるかもしれん。悪魔の存在はこの世界にとっては百害あって一利無しじゃ。見つけたら討伐してほしい所じゃが、能力を封印してるクリフ君には荷が重いかもしれん。焦って行動しないように気を付けてくれ。」

「わかりました。」

「あなた。気を付けてください。」

「セリーヌ。必ず生きて帰ってくるよ。ユーナ、ナリア、グラン、ジャンヌ、ソフィア、サラサ、ライシャ・・・行ってきます。」

こうして、クリフは新大陸ウエストディザイアへと旅立ったのだった。

☆☆☆

創造神と戦神の力で新大陸ウエストディザイアへと移動したクリフは森の中にいた。

「森か・・・。まあ封印されてた大陸って言っても同じように発展してるだろうから、俺のいた所とそれほど変わってるとは思わない。ここがどこかわからないけど、食料は豊富も持ってきてるから飢えて死ぬ事もない。とりあえず、近くの町を探す所からだな。でもあれだな~。これってなんかゲームで言う強くてニューゲームみたいな感じだな。いやゲームなら主人公として行動していくけど、この世界じゃラノベテンプレで言う所の異世界に迷い込んだチート野郎って感じか。なら設定は気づいたら森の中にいたって事にしておいた方がいいか。盗賊に襲われて無一文になったとかでもいいかな。それなら服装はもっと貧相にしておいた方がいいか。いかにも冒険者ですって恰好はおかしいもんな。」

クリフは森の中を歩きながら、周りを観察していく。その間に服装をボロボロの服に変えて、安物の剣を身に付けた。

「ゲーム脳になっちゃいけないんだろうけ、なんか初心に帰った感じでちょっとワクワクするな。でも創造神様も言ってたけど、結局この大陸で封印している能力を開放していかないと話にならないから、魔物を倒すなりして違和感なくステータスを上げていくとしたらギルドで冒険者登録するのが一番の近道だよな~。やる事ってやっぱラノベの主人公と一緒だな。そもそもギルドがあるのか?所もあるだろうけど、まあ魔物がいる世界なら、それを対処する機関があるのは普通の事だし。それにしてもこの森けっこう深いのにあまり魔物がいないな。気配察知を使えば色々わかるんだろうけど、どこで誰が見てるかわからないから始めは不用意にスキルも使うなって言ってたししょうがないんだろうけど、ちょっとめんどくさいな。縛りプレイって苦手だな。」

そうして、しばらく森を歩いていると、お馴染みの魔物がいるのを見かけた。
「おっゴブリンだ。やっぱり大陸が変わっても同じ世界だし出てくる魔物は一緒か。サクッと倒したい所だけど、どうしたもんか。ラノベの主人公ならサクッと倒して進んだら、キャーって声が聞こえてヒロインを助ける王道展開なんだろうけど、今の俺は気づいたらボロボロの服着て森にいた記憶の無い青年設定だからな。叫んで誰かに助けてもらった方が良さそうか。いや、ゴブリンなんかに手間取る設定にしたら、ギルドに登録しても駆け上がれないか。落ちた能力の確認も必要だしちょっと戦ってみるか。」

どうするのが正解かわからなかったが、ゴブリン程度なら問題ないだろという事で、クリフは見つけたゴブリンに近づいて行った。ゴブリンもクリフに気付いたのか、ニヤニヤ顔をしながらクリフに向かってきた。

いくら能力を封印しているとは言ってもオール1000のステータスは冒険者で言う所の中級ランクぐらいはある。なので、ゴブリンは脅威でもなんでもない。力を開放する事はできないが、いざとなれば魔法も使えるので、危機感無く、クリフはゴブリンと対峙した。

「やっぱりちょっと動きが遅い気がするけど、まあその内慣れるだろう。それよりもこのままじゃ埒が明かないな。気配察知は少し使うか。とりあえず町を見つけない事には新たな冒険も始まらないしな。」

クリフは気配察知を使いながら、森を進んで行った。道中森に良く出るトレントやボアなどの魔物が出てきたが、クリフの敵ではない。安物の剣を片手に魔物を倒しながら、運を頼りに森を進んで行った。

すると・・・

さすが、ラノベの主人公。テンプレ通りに森を抜けると、目の前には人が生活する町が見えたのだった。
しおりを挟む
感想 122

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。