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第十章 家族の時間
第323話 グランと7人の魔王 2
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グランとラミクイ、エメラルドの3人はお菓子をムシャムシャと食べながら、お茶をゴクゴク、ズズーっと飲みながら楽しく女子会をしていた。出しても出してもすぐになくなるお菓子を補充しながら、執事と化しているクリフは、ただただグランとラミクイ、エメラルドの前へお菓子を、ケーキを、スイーツを出していた。
「そういう事ね。まさかグランが人妻とはね~。アンタはずっと魔王達とドンパチやってるんだと思ってたわ。」
「我もそう思っておったんじゃがな。まあ今の生活はその時よりも充実しておるからのぉ。じゃから今後はエメラルドがお主の話し相手になってくれるのでよろしく頼むぞ。それよりもラミクイはオーキンに想いは伝えぬのか?夫婦生活は良いものじゃぞ?」
「!?私は今のままでいいんだ。オーキン様を遠目から見てるだけで満足だ。それに想いを伝えて断られても見ろ。私は生きていけない。そんな事になるくらいなら今のままが丁度いいんだ。」
「ラミクイ・・・。」
「それよりグランは、転移魔法陣を使えば別の世界からもちょくちょく来れるんだろ?たまには顔を見せに来てくれよな。お茶とお菓子を持ってきてくれればいつでも歓迎する。」
「もちろんじゃ。マスターと一緒に来るのじゃ。」
「ああそうだな。ラミクイが良かったらだけど・・・」
「もちろん構わぬ。グランの旦那なのだ。気軽にきてくれてかまわぬ。それに・・・クリフ殿は男性なのに私も普通に話せるようになったのだ。今後も色々アドバイスが欲しいのだ。」
「了解。いつでも言ってよ。その時は美味しいお茶とケーキを持ってくるよ。オーキンに想いを伝える時は手伝うからさ。」
(魔王同士の結婚か・・・しかもオークとラミア・・・うまく行くといいよな~。まあラミクイが想いを伝えるのは当分先にはなるだろうけど・・・)
「アタシも時々来るので、ラミクイの話を聞かせてほしいわ。」
「もちろんよ。エメラルドは気になる人がいないって言ってたからオーク族のすばらしさを存分に教えてあげるわ。だけどオーキン様はダメよ。」
「もちろんわかってるわよ。」
始めはクリフがいる事で、ぎこちない女子会だったが、徐々に打ち解けていき、最後の方はクリフがいても普通に話しができるようになっていた。
(なんだかんだ言ってオーキンもラミクイも普通に話しができる魔王だったな。もしかしてこの世界ってけっこう生きやすいんじゃないか?俺がいる世界よりも魔物の理解力が高くて驚きなんだけど・・・)
夜遅くまでの女子会が終わり、クリフ達はスライム城へと戻った。さすがに夜遅くに空を飛んで移動する事は止めてクリフが転移魔法を使った。
「こっちでも転移魔法は使えそうだね。後は俺のいた世界への転移魔法だけか・・・」
「そうじゃな。自分の元々いた世界への転移魔法はできるようじゃから、帰る事は問題ない。それに我がいればこっちの世界に来る事も可能じゃ。」
(そうなんだよな~。どういう訳か。元の世界への転移はできるっぽいんだよな~。生まれた世界は繋がってるとかって感じかな?まあ俺は転生してきたけど・・・ていうかその理論なら地球にだって転移できるはずだけど、地球にはどうあがいても行けそうにないんだよな~。まあ今更地球に行ってどうするんだ?って感じだからそれは別にいいんだけど・・・。だけど誰もが行き来できないのは具合が悪いよな~。今日もグランと試行錯誤しないとな。いや、エメラルド達にも考えてもらうか。何か良い案が浮かぶかもしれないし。)
明日はスケルトン族の魔王スケキンの元へ向かう予定だが、クリフの世界とグランの世界を繋ぐ事も重要なので、クリフ達はスライム城に戻ると魔法の研究を再開した。
「転移できるって事は転移魔法陣も作れるとは思うんだけどな~。」
「そうじゃな。場所がいまいち理解できておらぬのかもしれんの~。元々住んでいた場所は頭ではなくなにか魂みたいなモノが理解しているからそこへは転移できるのかもしれぬな。」
「魂って・・・なら相互移動は難しいんじゃないの?」
「そんな事はないぞ。どちらも存在する世界なのじゃ。場所の特定さえできれば転移魔法陣も作れるはずじゃ。」
「場所の特定・・・か・・・」
(どうやって場所の特定をすればいいんだ??転移する時って行く場所をイメージして魔法を使えば発動したからこの場所を強くイメージすればいいのか・・・だとすると例えばこの世界の名前とか歴史とか、この世界の事を知ればイメージは強くなるかもしれないな。地上に降りると又、トラブルに会うかもしれないから避けてたけど一度行ってみる必要があるかもしれないな。魔王へ会いに行くのを飛行魔法じゃなくてグランの転移で移動すれば時間は短縮できるから明日は朝から地上を見てみるか。)
「グラン?考えたんだけど俺がこの世界の事をもっと知れば場所の特定とイメージが深くなって作れる気がするんだ。だから明日は魔王の所に行く前に地上を少し見てみないか?どんな国があるのか?種族は?知らない事が多すぎるからそれを知る必要があると思う。」
「なるほどのぉ。たしかにそれは一理あるのぉ。わかったのじゃ。明日は地上の町でデートなのじゃ。」
そうして、転移魔法陣制作の可能性を見つけたクリフ達は、明日に備えて眠りについたのだった。
「そういう事ね。まさかグランが人妻とはね~。アンタはずっと魔王達とドンパチやってるんだと思ってたわ。」
「我もそう思っておったんじゃがな。まあ今の生活はその時よりも充実しておるからのぉ。じゃから今後はエメラルドがお主の話し相手になってくれるのでよろしく頼むぞ。それよりもラミクイはオーキンに想いは伝えぬのか?夫婦生活は良いものじゃぞ?」
「!?私は今のままでいいんだ。オーキン様を遠目から見てるだけで満足だ。それに想いを伝えて断られても見ろ。私は生きていけない。そんな事になるくらいなら今のままが丁度いいんだ。」
「ラミクイ・・・。」
「それよりグランは、転移魔法陣を使えば別の世界からもちょくちょく来れるんだろ?たまには顔を見せに来てくれよな。お茶とお菓子を持ってきてくれればいつでも歓迎する。」
「もちろんじゃ。マスターと一緒に来るのじゃ。」
「ああそうだな。ラミクイが良かったらだけど・・・」
「もちろん構わぬ。グランの旦那なのだ。気軽にきてくれてかまわぬ。それに・・・クリフ殿は男性なのに私も普通に話せるようになったのだ。今後も色々アドバイスが欲しいのだ。」
「了解。いつでも言ってよ。その時は美味しいお茶とケーキを持ってくるよ。オーキンに想いを伝える時は手伝うからさ。」
(魔王同士の結婚か・・・しかもオークとラミア・・・うまく行くといいよな~。まあラミクイが想いを伝えるのは当分先にはなるだろうけど・・・)
「アタシも時々来るので、ラミクイの話を聞かせてほしいわ。」
「もちろんよ。エメラルドは気になる人がいないって言ってたからオーク族のすばらしさを存分に教えてあげるわ。だけどオーキン様はダメよ。」
「もちろんわかってるわよ。」
始めはクリフがいる事で、ぎこちない女子会だったが、徐々に打ち解けていき、最後の方はクリフがいても普通に話しができるようになっていた。
(なんだかんだ言ってオーキンもラミクイも普通に話しができる魔王だったな。もしかしてこの世界ってけっこう生きやすいんじゃないか?俺がいる世界よりも魔物の理解力が高くて驚きなんだけど・・・)
夜遅くまでの女子会が終わり、クリフ達はスライム城へと戻った。さすがに夜遅くに空を飛んで移動する事は止めてクリフが転移魔法を使った。
「こっちでも転移魔法は使えそうだね。後は俺のいた世界への転移魔法だけか・・・」
「そうじゃな。自分の元々いた世界への転移魔法はできるようじゃから、帰る事は問題ない。それに我がいればこっちの世界に来る事も可能じゃ。」
(そうなんだよな~。どういう訳か。元の世界への転移はできるっぽいんだよな~。生まれた世界は繋がってるとかって感じかな?まあ俺は転生してきたけど・・・ていうかその理論なら地球にだって転移できるはずだけど、地球にはどうあがいても行けそうにないんだよな~。まあ今更地球に行ってどうするんだ?って感じだからそれは別にいいんだけど・・・。だけど誰もが行き来できないのは具合が悪いよな~。今日もグランと試行錯誤しないとな。いや、エメラルド達にも考えてもらうか。何か良い案が浮かぶかもしれないし。)
明日はスケルトン族の魔王スケキンの元へ向かう予定だが、クリフの世界とグランの世界を繋ぐ事も重要なので、クリフ達はスライム城に戻ると魔法の研究を再開した。
「転移できるって事は転移魔法陣も作れるとは思うんだけどな~。」
「そうじゃな。場所がいまいち理解できておらぬのかもしれんの~。元々住んでいた場所は頭ではなくなにか魂みたいなモノが理解しているからそこへは転移できるのかもしれぬな。」
「魂って・・・なら相互移動は難しいんじゃないの?」
「そんな事はないぞ。どちらも存在する世界なのじゃ。場所の特定さえできれば転移魔法陣も作れるはずじゃ。」
「場所の特定・・・か・・・」
(どうやって場所の特定をすればいいんだ??転移する時って行く場所をイメージして魔法を使えば発動したからこの場所を強くイメージすればいいのか・・・だとすると例えばこの世界の名前とか歴史とか、この世界の事を知ればイメージは強くなるかもしれないな。地上に降りると又、トラブルに会うかもしれないから避けてたけど一度行ってみる必要があるかもしれないな。魔王へ会いに行くのを飛行魔法じゃなくてグランの転移で移動すれば時間は短縮できるから明日は朝から地上を見てみるか。)
「グラン?考えたんだけど俺がこの世界の事をもっと知れば場所の特定とイメージが深くなって作れる気がするんだ。だから明日は魔王の所に行く前に地上を少し見てみないか?どんな国があるのか?種族は?知らない事が多すぎるからそれを知る必要があると思う。」
「なるほどのぉ。たしかにそれは一理あるのぉ。わかったのじゃ。明日は地上の町でデートなのじゃ。」
そうして、転移魔法陣制作の可能性を見つけたクリフ達は、明日に備えて眠りについたのだった。
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