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第十章 家族の時間
第311話 ユーナとの時間 5
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ユーナとの時間はとても楽しかった。クリフが子供の頃スイムと二人で冒険者をしてダンジョンに行ったり、使いたい魔法をあれこれ試したりしてた時の事を思い出して久しぶりに楽しみながらダンジョンを挑戦できたからだ。
能力を制限したのもよかった。制限しなければ今のクリフの実力ならダンジョンに出てくる魔物なんかどの魔物も魔法一発で倒せてしまう。能力を制限したクリフは、魔法の種類や戦い方を工夫しながら戦闘を行っていた。もちろんもしもの時の為に、瀕死の傷を負った時に一度だけ、瞬時に全回復してくれるネックレスを付けている。それはユーナも同様だ。
ちなみに一度だけ全回復してくれるネックレスは、さすがにクリフも作れなかったので、異世界を楽しむ為に能力を制限させる魔道具を作った時に、創造神よりもらっていたのだ。
「ようやく最上階まで来ましたね。」
「うん。ユーナもよくがんばったね。」
「はい。途中から楽しくなって無我夢中でした。」
(そりゃ杖を振り回してスケルトン相手にあれだけ攻撃をしてたら楽しくもなるよな。まあ俺も今回は色々考えながら攻略できたから久々に楽しかった。能力を制限するのは久々に当たりだな。一度はミスしても回復できるし、今後は基本能力を抑えながら行動するのがベストだな。魔法自体は創造魔法とかチート持ってるから考えれば今の俺でも負ける事はないだろうし。)
「それじゃあ後は、最上階の吸血鬼を倒して帰ろうか。」
「はい。作戦はありますか?」
「そうだね。やっぱり二人ともで前に出て戦うのが一番楽しかったし、今回もそれでいいんじゃない?回復はどちらもできるから安全の為、危ないと思ったらすぐに回復する。片方が正面で戦いながらもう片方が死角をついて攻撃する。」
「わかりました。でもこれでクリフさんとの二人の時間が終わるのは寂しいですね。」
「そうだね。でも別れるわけじゃないじゃん。俺もこれからはこんな時間をたくさん作ろうと思うし、ユーナだって言ってくれれば俺はちゃんと時間を取るよ。今までは遠慮してそんな事言わなかっただろ?」
「そうですね。たしかに周りに遠慮した事は何度もありました。わかりました私もわがままになってみますね。」
「ははは。まあお手柔らかに頼むよ。」
クリフとユーナは吸血鬼の城ダンジョンの最上階50階に向かい、ボスである吸血鬼を対峙した。
黒いマントに尖った歯、精気のなさそうな肌だが、胸と大事な所だけを布で隠したセクシーな女吸血鬼だった。
「クリフさん。見とれてる場合じゃないですよ。あれは魔物です。」
「わかってるよ。ちょっとエロいかっこうだな。って思っただけだよ。」
「もう。これは後で正座で説教3時間コースですね。」
「えっ!?好きに生きろって言わなかったっけ?」
「今回は話が別です。それに・・・ああいう恰好が好きなら言ってくれれば私が着てあげます。」
「ユーナ。」
「いえ、あの・・・今のは忘れてください・・・あっボスなんですから油断しないでください。」
「わかった。」
(ああいう衣装を町を歩いて探すのも面白そうだな。いや作るのも楽しそうだ。エロ衣装か・・・いや後でゆっくり考えよう。)
そこからは、クリフとユーナの独壇場だった。クリフが吸血鬼に真正面から応戦し、その隙にユーナは吸血鬼の背後に回る。クリフは吸血鬼の攻撃を受けながらも反撃し、ユーナに攻撃がいかないように手を出し続ける。
ユーナはユーナで杖で攻撃したり、魔法を使って吸血鬼を攻撃しまくった。終わってみれば苦戦する事なく吸血鬼は跡形もなく消え去り、クリフ達は無事にダンジョンを攻略したのだった。
☆☆☆
ダンジョン攻略を終え、クリフとユーナはエターレインの自分達の屋敷に戻ってきていた。終わってみれば孤児院とダンジョンにしか言っていないがダンジョンでは、完全に二人っきりで数日を過ごせたのでユーナはとても満足していた。
ちなみにダンジョンから、エターレインへはいつものようにクリフがユーナをお姫様抱っこして空を飛んで移動した。道中、これまたいつものように盗賊が出るのかと少し期待したクリフだったが、期待は裏切られ何事もなく屋敷へと着いた。
屋敷に戻れば、その後行われるのは恒例の女子会だ。夕食は皆で集まってがクリフ家のルールなので、セリーヌにナリア、嫁達は皆揃っていた。食事の後に、ユーナを取り囲んでの女子会が始まるが、クリフは参加NGなので、一人でゆっくりとお風呂に浸かっていた。
「ふ~風呂は命の洗濯とはよく言ったもんだ。ダンジョン内でもお風呂に入ってたけど、自宅のお風呂はまた一味違うよな。これでセリーヌとユーナとの時間は終わったな。次はナリアか・・・どこに行こうかな?やっぱり帝国かな?ユーナの時みたいにプランは考えてきた?とか言われたら困るからある程度は内をしたいか考えておかないとな。」
こうしてユーナとの時間も無事に終わった。今回の事でクリフは嫁達との時間が終われば、ダンジョンマスターとしての仕事をしたり、嫁達のエロい衣装を探す事を決めたのだった。
そして、次のナリアとの時間についてどうするのか考えるクリフであった。
能力を制限したのもよかった。制限しなければ今のクリフの実力ならダンジョンに出てくる魔物なんかどの魔物も魔法一発で倒せてしまう。能力を制限したクリフは、魔法の種類や戦い方を工夫しながら戦闘を行っていた。もちろんもしもの時の為に、瀕死の傷を負った時に一度だけ、瞬時に全回復してくれるネックレスを付けている。それはユーナも同様だ。
ちなみに一度だけ全回復してくれるネックレスは、さすがにクリフも作れなかったので、異世界を楽しむ為に能力を制限させる魔道具を作った時に、創造神よりもらっていたのだ。
「ようやく最上階まで来ましたね。」
「うん。ユーナもよくがんばったね。」
「はい。途中から楽しくなって無我夢中でした。」
(そりゃ杖を振り回してスケルトン相手にあれだけ攻撃をしてたら楽しくもなるよな。まあ俺も今回は色々考えながら攻略できたから久々に楽しかった。能力を制限するのは久々に当たりだな。一度はミスしても回復できるし、今後は基本能力を抑えながら行動するのがベストだな。魔法自体は創造魔法とかチート持ってるから考えれば今の俺でも負ける事はないだろうし。)
「それじゃあ後は、最上階の吸血鬼を倒して帰ろうか。」
「はい。作戦はありますか?」
「そうだね。やっぱり二人ともで前に出て戦うのが一番楽しかったし、今回もそれでいいんじゃない?回復はどちらもできるから安全の為、危ないと思ったらすぐに回復する。片方が正面で戦いながらもう片方が死角をついて攻撃する。」
「わかりました。でもこれでクリフさんとの二人の時間が終わるのは寂しいですね。」
「そうだね。でも別れるわけじゃないじゃん。俺もこれからはこんな時間をたくさん作ろうと思うし、ユーナだって言ってくれれば俺はちゃんと時間を取るよ。今までは遠慮してそんな事言わなかっただろ?」
「そうですね。たしかに周りに遠慮した事は何度もありました。わかりました私もわがままになってみますね。」
「ははは。まあお手柔らかに頼むよ。」
クリフとユーナは吸血鬼の城ダンジョンの最上階50階に向かい、ボスである吸血鬼を対峙した。
黒いマントに尖った歯、精気のなさそうな肌だが、胸と大事な所だけを布で隠したセクシーな女吸血鬼だった。
「クリフさん。見とれてる場合じゃないですよ。あれは魔物です。」
「わかってるよ。ちょっとエロいかっこうだな。って思っただけだよ。」
「もう。これは後で正座で説教3時間コースですね。」
「えっ!?好きに生きろって言わなかったっけ?」
「今回は話が別です。それに・・・ああいう恰好が好きなら言ってくれれば私が着てあげます。」
「ユーナ。」
「いえ、あの・・・今のは忘れてください・・・あっボスなんですから油断しないでください。」
「わかった。」
(ああいう衣装を町を歩いて探すのも面白そうだな。いや作るのも楽しそうだ。エロ衣装か・・・いや後でゆっくり考えよう。)
そこからは、クリフとユーナの独壇場だった。クリフが吸血鬼に真正面から応戦し、その隙にユーナは吸血鬼の背後に回る。クリフは吸血鬼の攻撃を受けながらも反撃し、ユーナに攻撃がいかないように手を出し続ける。
ユーナはユーナで杖で攻撃したり、魔法を使って吸血鬼を攻撃しまくった。終わってみれば苦戦する事なく吸血鬼は跡形もなく消え去り、クリフ達は無事にダンジョンを攻略したのだった。
☆☆☆
ダンジョン攻略を終え、クリフとユーナはエターレインの自分達の屋敷に戻ってきていた。終わってみれば孤児院とダンジョンにしか言っていないがダンジョンでは、完全に二人っきりで数日を過ごせたのでユーナはとても満足していた。
ちなみにダンジョンから、エターレインへはいつものようにクリフがユーナをお姫様抱っこして空を飛んで移動した。道中、これまたいつものように盗賊が出るのかと少し期待したクリフだったが、期待は裏切られ何事もなく屋敷へと着いた。
屋敷に戻れば、その後行われるのは恒例の女子会だ。夕食は皆で集まってがクリフ家のルールなので、セリーヌにナリア、嫁達は皆揃っていた。食事の後に、ユーナを取り囲んでの女子会が始まるが、クリフは参加NGなので、一人でゆっくりとお風呂に浸かっていた。
「ふ~風呂は命の洗濯とはよく言ったもんだ。ダンジョン内でもお風呂に入ってたけど、自宅のお風呂はまた一味違うよな。これでセリーヌとユーナとの時間は終わったな。次はナリアか・・・どこに行こうかな?やっぱり帝国かな?ユーナの時みたいにプランは考えてきた?とか言われたら困るからある程度は内をしたいか考えておかないとな。」
こうしてユーナとの時間も無事に終わった。今回の事でクリフは嫁達との時間が終われば、ダンジョンマスターとしての仕事をしたり、嫁達のエロい衣装を探す事を決めたのだった。
そして、次のナリアとの時間についてどうするのか考えるクリフであった。
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