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第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第192話 奈落の底ダンジョン11階層~15階層
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10階層のボス、ゴブリン10体を倒したクリフ達は11階層を進んでいた。苦戦する事もなく、順調に進んでいたが、昨日一日の事をクリフは考えていた。
(昨日は10階層進んだけど、全然苦戦しなかった。セリーヌもユーナもナリアもレベルが40超えてるだけあって問題はなさそうだ。この分だとしばらくは順調に進むだろうけど・・・。このままじゃきっと攻略は難しいよね。危なくなったら僕が倒せば先に進むことはできるだろうけど・・・)
クリフは今でこそ順調に進んでいるが、それはセリーヌ達のレベルがこの低階層では十分すぎる程ある為であり、攻略を続けるとすぐにセリーヌ達よりも強い敵が現れる事を懸念していた。ちなみに昨日一日奈落の底ダンジョンを攻略しても、セリーヌ達のレベルは上がらなかった。
セリーヌ・・・レベル45
ユーナ・・・レベル40
ナリア・・・レベル42
(ダンジョン試練系のテンプレだったら、個別に分かれて戦闘があったり、自分の分身と戦ったりするのはよくあるよな。そんな試練が来た時に今のままじゃ僕以外は全滅だ。やっぱりセリーヌ達にももっとレベルを上げてもらわないと危ないか。さてどうしようか・・・)
「どうしました?クリフ様。」
考え事をしながら歩いているクリフにセリーヌが問いかける。
「ああ。このあたりじゃ苦戦もしないし、今後の為にもセリーヌ達にはもっと経験を積んでもらいたいんだけどどうすればいいかなって考えてたんだよ。」
「経験・・・ですか?」
「うん。今はまだ問題なく進めてるけど、先に進めば進むほど、魔物も強くなってくる。今のセリーヌ達のレベルじゃ倒せない魔物もいると思う。そうなった時に僕が倒すのは簡単なんだけど、僕がどこかに飛ばされたりいなくなった時にセリーヌ達だけじゃ心配だからね。今のうちから何か良い方法はないかなって思ってね。」
「たしかにクリフのいう通りね。私は20階層までなら行った事があるからそこまでは問題ないけど、そこから先は行った事がないし。それにクリフに頼ってばかりはいやだわ。」
「そうですね。私もナリアと同じです。クリフ様に助けられてばかりはいやです。」
「もちろん。私もナリアやユーナと一緒です。」
「わかった。昨日一日でダンジョンには慣れてきたから、20階層までは基本的にナリアが槍で魔物を倒してくれる?」
「わかったわ。」
「ナリアは近接戦闘タイプだから複数の魔物を倒したりしながら攻撃のバリエーションだったり、後、体力面の強化をしながら進んでいこうか。」
「私とユーナはどうすれば良いですか?」
「そうだね。しばらくは魔物を倒してもレベルが上がるわけじゃないし、ナリアが一人で対応できてる間は魔力操作の訓練をしながら攻略していこうか。」
「魔力操作ですか?」
「うん。魔力操作は魔法の技術強化に最適なんだ。」
クリフは目の前に火の玉を出して、自分の周りをぐるぐると回し始めた。そして、火の玉だけじゃなくて水の玉、土の玉、光の玉、風の玉と次々に自分の周りに魔法を出して操作していく。
「すごい・・・」
「こんな感じだよ。はじめは1つの魔法を1個、2個、3個と増やしていくんだ。できるなら別の属性の魔法も出していく。これをすると、単純に魔力やMPが増えるのと、魔法に込める魔力の量を調節できるからMPの節約とかにもなる。単純だけど、訓練にはもってこいなんだ。」
(とりあえず訓練しながら進んでいって、レベルが上がりそうな魔物が出てきたら、そこからは連携を学んでいくのがいいか。後は・・・)
戦力強化の為、訓練しながら攻略していく事を決めたクリフ達は、11階層を進んでいった。
11階層からはトロールやミノタウロスといった強めの魔物も現れる。魔法を使うゴブリンや火を吐くトカゲなんかも出てくる。もちろん低階層おなじみのスライムも出てきた。
だが、1階層で出てきたスライムとは違い、11階層で出てきたスライムは実力が違っていた。
(11階層からは魔物のレベルが跳ね上がるんだったよな・・・)
クリフは事前に奈落の底ダンジョンについて、わかる情報は調べてきていた。10階層毎にボスがいるのと、10階層毎に魔物の強さが跳ね上がる事がわかっていた。
ちなみに奈落の底ダンジョンでは
1階層~10階層の魔物のレベルは約10~20程
11階層~20階層の魔物のレベルは約20~30程
以下、10階層毎に魔物のレベルは10程上がっていく。
100階層まで行けば、魔物のレベルは100以上になる。今のセリーヌ達では全く歯が立たないだろう。更に言えば、21階層からはレベル差もなくなってくる為、攻略スピードが落ちることも考えられる。
クリフ達は昨日とは違い、訓練しながら攻略していったので、15階層まで進んだ所で野営する事にした。15階層には安全地帯がないので、コテージを出してクリフの結界魔法でコテージを包んだ。
普段なら見張りを立てる所だが、このあたりの魔物にクリフの結界を突破できる魔物はいない。クリフ達は見張りを立てる事なく、明日に備えて休むのだった。
(昨日は10階層進んだけど、全然苦戦しなかった。セリーヌもユーナもナリアもレベルが40超えてるだけあって問題はなさそうだ。この分だとしばらくは順調に進むだろうけど・・・。このままじゃきっと攻略は難しいよね。危なくなったら僕が倒せば先に進むことはできるだろうけど・・・)
クリフは今でこそ順調に進んでいるが、それはセリーヌ達のレベルがこの低階層では十分すぎる程ある為であり、攻略を続けるとすぐにセリーヌ達よりも強い敵が現れる事を懸念していた。ちなみに昨日一日奈落の底ダンジョンを攻略しても、セリーヌ達のレベルは上がらなかった。
セリーヌ・・・レベル45
ユーナ・・・レベル40
ナリア・・・レベル42
(ダンジョン試練系のテンプレだったら、個別に分かれて戦闘があったり、自分の分身と戦ったりするのはよくあるよな。そんな試練が来た時に今のままじゃ僕以外は全滅だ。やっぱりセリーヌ達にももっとレベルを上げてもらわないと危ないか。さてどうしようか・・・)
「どうしました?クリフ様。」
考え事をしながら歩いているクリフにセリーヌが問いかける。
「ああ。このあたりじゃ苦戦もしないし、今後の為にもセリーヌ達にはもっと経験を積んでもらいたいんだけどどうすればいいかなって考えてたんだよ。」
「経験・・・ですか?」
「うん。今はまだ問題なく進めてるけど、先に進めば進むほど、魔物も強くなってくる。今のセリーヌ達のレベルじゃ倒せない魔物もいると思う。そうなった時に僕が倒すのは簡単なんだけど、僕がどこかに飛ばされたりいなくなった時にセリーヌ達だけじゃ心配だからね。今のうちから何か良い方法はないかなって思ってね。」
「たしかにクリフのいう通りね。私は20階層までなら行った事があるからそこまでは問題ないけど、そこから先は行った事がないし。それにクリフに頼ってばかりはいやだわ。」
「そうですね。私もナリアと同じです。クリフ様に助けられてばかりはいやです。」
「もちろん。私もナリアやユーナと一緒です。」
「わかった。昨日一日でダンジョンには慣れてきたから、20階層までは基本的にナリアが槍で魔物を倒してくれる?」
「わかったわ。」
「ナリアは近接戦闘タイプだから複数の魔物を倒したりしながら攻撃のバリエーションだったり、後、体力面の強化をしながら進んでいこうか。」
「私とユーナはどうすれば良いですか?」
「そうだね。しばらくは魔物を倒してもレベルが上がるわけじゃないし、ナリアが一人で対応できてる間は魔力操作の訓練をしながら攻略していこうか。」
「魔力操作ですか?」
「うん。魔力操作は魔法の技術強化に最適なんだ。」
クリフは目の前に火の玉を出して、自分の周りをぐるぐると回し始めた。そして、火の玉だけじゃなくて水の玉、土の玉、光の玉、風の玉と次々に自分の周りに魔法を出して操作していく。
「すごい・・・」
「こんな感じだよ。はじめは1つの魔法を1個、2個、3個と増やしていくんだ。できるなら別の属性の魔法も出していく。これをすると、単純に魔力やMPが増えるのと、魔法に込める魔力の量を調節できるからMPの節約とかにもなる。単純だけど、訓練にはもってこいなんだ。」
(とりあえず訓練しながら進んでいって、レベルが上がりそうな魔物が出てきたら、そこからは連携を学んでいくのがいいか。後は・・・)
戦力強化の為、訓練しながら攻略していく事を決めたクリフ達は、11階層を進んでいった。
11階層からはトロールやミノタウロスといった強めの魔物も現れる。魔法を使うゴブリンや火を吐くトカゲなんかも出てくる。もちろん低階層おなじみのスライムも出てきた。
だが、1階層で出てきたスライムとは違い、11階層で出てきたスライムは実力が違っていた。
(11階層からは魔物のレベルが跳ね上がるんだったよな・・・)
クリフは事前に奈落の底ダンジョンについて、わかる情報は調べてきていた。10階層毎にボスがいるのと、10階層毎に魔物の強さが跳ね上がる事がわかっていた。
ちなみに奈落の底ダンジョンでは
1階層~10階層の魔物のレベルは約10~20程
11階層~20階層の魔物のレベルは約20~30程
以下、10階層毎に魔物のレベルは10程上がっていく。
100階層まで行けば、魔物のレベルは100以上になる。今のセリーヌ達では全く歯が立たないだろう。更に言えば、21階層からはレベル差もなくなってくる為、攻略スピードが落ちることも考えられる。
クリフ達は昨日とは違い、訓練しながら攻略していったので、15階層まで進んだ所で野営する事にした。15階層には安全地帯がないので、コテージを出してクリフの結界魔法でコテージを包んだ。
普段なら見張りを立てる所だが、このあたりの魔物にクリフの結界を突破できる魔物はいない。クリフ達は見張りを立てる事なく、明日に備えて休むのだった。
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