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第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第191話 奈落の底ダンジョン安全地帯で・・・ナリアが⁉
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10階層のボスである、ゴブリン10体を瞬殺したクリフ達は、安全地帯になったボス部屋で今日は休むことにした。
クリフがコテージを出してみんなが休む準備をしていると、ユーナが近づいてきた。
「クリフ様?ここで休まなくてもこの先の転移魔方陣で一旦地上に戻ればいいんではないですか?それで明日は又、転移魔方陣を使ってここに戻ってきたら?」
「そうか。ユーナは知らなかったんだな。ここじゃその方法は使えないんだ。」
クリフはユーナに転移魔方陣を気軽に使えない理由を説明した。
それはこの奈落の底ダンジョンが史上最恐と言われている一つの理由だ。
このダンジョンで転移魔方陣を使って、地上に戻った場合、次に転移魔方陣を使う場合は1週間以上、日を空けないと使えないのだ。
10階層まで攻略したからと、地上に戻ってしまうと、次の攻略が1週間後になってしまうのだ。
もちろん通常のダンジョンではそんな制限がないので、毎日ダンジョンを探索しては転移魔方陣で戻って、翌日また、ダンジョンを探索する。という方法が一般的だ。
「そうなんですね。初めて知りました。」
「まあここは特殊なダンジョンだからね。それでもこのコテージの中もけっこう快適に過ごせるからわざわざ戻らなくても大丈夫だと思うよ。」
クリフはユーナをコテージの中に案内する。コテージの中は外から見た以上に広い。空間を操作して、中は広くなっていた。
中は、ダイニングに寝室が4つとお風呂まで付いていた。
「すごい!外から見たら狭いのかと思いましたが、全然そんな事ないんですね。」
「だろ?これならゆっくり休めるでしょ。」
「はい。」
セリーヌとナリアもコテージの中に入ってきた。
「すごいわね。このコテージ。」
「私は以前、使った事があるのでよく知っていますわ。」
セリーヌは学生時代に3大国交流戦に向けてレベルを上げるときにクリフと一緒にダンジョンを攻略した事があり、その時にこのコテージを使っていた。
そして、クリフが部屋で休んでいると・・・
セリーヌの部屋では女子会が行われていた。
「セリーヌとユーナはクリフの婚約者なのよね?お揃いの指輪付けてるし。」
「そうですね。もちろん正妻は私ですよ。私は学生の時からずっとクリフ様と一緒だったんですから。」
「はい。指輪はクリフ様が聖国に来た時に頂きました。これがあればどんなに離れていても念話で話ができるんです。」
「へぇ~。それは便利ね。セリーヌとユーナ以外の人もみんな持ってるの?」
「ええ。ジャンヌにソフィア、それにグランにスイム、クインも持ってるわ。もちろんクリフ様だけじゃなくて、指輪を持っていれば念話は可能よ。でもこのダンジョンの中から外へは無理みたいね。」
「毎日クリフ様と話したり、セリーヌ達と女子会したりしていますわ。」
「うらやましいわね。・・・・ねぇ。セリーヌ、ユーナ?私も・・・私もクリフの婚約者になりたいんだけど協力してくれないかな?」
女子会を開いたのはナリアだった。ナリアは3大国交流戦でクリフに助けられてからクリフの事が好きになっていた。ただ、クリフにはセリーヌがずっと一緒にいたのを知っていたので、ナリアは叶わぬ恋と思っていた。
だが今回、帝国で再開した時、クリフには3人の婚約者がいて、聖国の聖女も婚約者になったというのを聞いたナリアは、自分にもまだチャンスがあると思い、まずは周りに協力してもらおうと、セリーヌとユーナに自分の気持ちを伝える事にしたのだった。
ナリアの気持ちを聞いたセリーヌとユーナは・・・
「もちろんかまわないわよ。言われなくてもナリアがクリフ様に好意の持ってるのなんてすでに知ってるわ。」
「セリーヌ。」
「私もです。私もナリアと同じで3大国交流戦でクリフ様と会って、助けてもらってから好きになったので、ナリアと一緒ですよ。」
「ユーナ。」
「正直、3大国交流戦が終わった時からこうなる予感はしてました。クリフ様は今後、婚約者を更に増やしていくだろう。と・・・ただ、私も人間です。気に入らない人もいます。そんな人がクリフ様の婚約者になる。と言われれば嫌だというかもしれません。ですが、ナリアの事は3大国交流戦が終わった後から交流を持って、多少は知ってるつもりです。ですが、協力はしますが、最後はちゃんと自分で伝えないとダメよ。」
「二人ともありがとう。私・・・頑張る。」
「そうですね。20階層を突破した時なんかはどうですか?クリフ様は部屋で一人でいるわけですし。」
「そんな急に!?いやいや協力してほしいとは言ったけど、そんな急には無理よ。せめてダンジョンを攻略してからにしない?」
「いいえ。こういうのは早い方がいいわ。ユーナの言う通り、20階層を突破したら又安全地帯で休む事になるはず。そこで気持ちを伝えましよ。これから100階層までこの4人で一緒に攻略をするんですもの。早めに気持ちを伝えた方がいいわ。大丈夫よナリア。クリフ様はきっと受け入れてくれるから。」
「セリーヌ・・・ユーナ・・・!!わかった!!20階層を突破したらクリフ様に気持ちを伝えるよ。」
そうして、ナリアの気持ちは固まった。セリーヌ、ユーナ、ナリアの3人は女子会という名の作戦会議を夜遅くまで行うのだった。
クリフがコテージを出してみんなが休む準備をしていると、ユーナが近づいてきた。
「クリフ様?ここで休まなくてもこの先の転移魔方陣で一旦地上に戻ればいいんではないですか?それで明日は又、転移魔方陣を使ってここに戻ってきたら?」
「そうか。ユーナは知らなかったんだな。ここじゃその方法は使えないんだ。」
クリフはユーナに転移魔方陣を気軽に使えない理由を説明した。
それはこの奈落の底ダンジョンが史上最恐と言われている一つの理由だ。
このダンジョンで転移魔方陣を使って、地上に戻った場合、次に転移魔方陣を使う場合は1週間以上、日を空けないと使えないのだ。
10階層まで攻略したからと、地上に戻ってしまうと、次の攻略が1週間後になってしまうのだ。
もちろん通常のダンジョンではそんな制限がないので、毎日ダンジョンを探索しては転移魔方陣で戻って、翌日また、ダンジョンを探索する。という方法が一般的だ。
「そうなんですね。初めて知りました。」
「まあここは特殊なダンジョンだからね。それでもこのコテージの中もけっこう快適に過ごせるからわざわざ戻らなくても大丈夫だと思うよ。」
クリフはユーナをコテージの中に案内する。コテージの中は外から見た以上に広い。空間を操作して、中は広くなっていた。
中は、ダイニングに寝室が4つとお風呂まで付いていた。
「すごい!外から見たら狭いのかと思いましたが、全然そんな事ないんですね。」
「だろ?これならゆっくり休めるでしょ。」
「はい。」
セリーヌとナリアもコテージの中に入ってきた。
「すごいわね。このコテージ。」
「私は以前、使った事があるのでよく知っていますわ。」
セリーヌは学生時代に3大国交流戦に向けてレベルを上げるときにクリフと一緒にダンジョンを攻略した事があり、その時にこのコテージを使っていた。
そして、クリフが部屋で休んでいると・・・
セリーヌの部屋では女子会が行われていた。
「セリーヌとユーナはクリフの婚約者なのよね?お揃いの指輪付けてるし。」
「そうですね。もちろん正妻は私ですよ。私は学生の時からずっとクリフ様と一緒だったんですから。」
「はい。指輪はクリフ様が聖国に来た時に頂きました。これがあればどんなに離れていても念話で話ができるんです。」
「へぇ~。それは便利ね。セリーヌとユーナ以外の人もみんな持ってるの?」
「ええ。ジャンヌにソフィア、それにグランにスイム、クインも持ってるわ。もちろんクリフ様だけじゃなくて、指輪を持っていれば念話は可能よ。でもこのダンジョンの中から外へは無理みたいね。」
「毎日クリフ様と話したり、セリーヌ達と女子会したりしていますわ。」
「うらやましいわね。・・・・ねぇ。セリーヌ、ユーナ?私も・・・私もクリフの婚約者になりたいんだけど協力してくれないかな?」
女子会を開いたのはナリアだった。ナリアは3大国交流戦でクリフに助けられてからクリフの事が好きになっていた。ただ、クリフにはセリーヌがずっと一緒にいたのを知っていたので、ナリアは叶わぬ恋と思っていた。
だが今回、帝国で再開した時、クリフには3人の婚約者がいて、聖国の聖女も婚約者になったというのを聞いたナリアは、自分にもまだチャンスがあると思い、まずは周りに協力してもらおうと、セリーヌとユーナに自分の気持ちを伝える事にしたのだった。
ナリアの気持ちを聞いたセリーヌとユーナは・・・
「もちろんかまわないわよ。言われなくてもナリアがクリフ様に好意の持ってるのなんてすでに知ってるわ。」
「セリーヌ。」
「私もです。私もナリアと同じで3大国交流戦でクリフ様と会って、助けてもらってから好きになったので、ナリアと一緒ですよ。」
「ユーナ。」
「正直、3大国交流戦が終わった時からこうなる予感はしてました。クリフ様は今後、婚約者を更に増やしていくだろう。と・・・ただ、私も人間です。気に入らない人もいます。そんな人がクリフ様の婚約者になる。と言われれば嫌だというかもしれません。ですが、ナリアの事は3大国交流戦が終わった後から交流を持って、多少は知ってるつもりです。ですが、協力はしますが、最後はちゃんと自分で伝えないとダメよ。」
「二人ともありがとう。私・・・頑張る。」
「そうですね。20階層を突破した時なんかはどうですか?クリフ様は部屋で一人でいるわけですし。」
「そんな急に!?いやいや協力してほしいとは言ったけど、そんな急には無理よ。せめてダンジョンを攻略してからにしない?」
「いいえ。こういうのは早い方がいいわ。ユーナの言う通り、20階層を突破したら又安全地帯で休む事になるはず。そこで気持ちを伝えましよ。これから100階層までこの4人で一緒に攻略をするんですもの。早めに気持ちを伝えた方がいいわ。大丈夫よナリア。クリフ様はきっと受け入れてくれるから。」
「セリーヌ・・・ユーナ・・・!!わかった!!20階層を突破したらクリフ様に気持ちを伝えるよ。」
そうして、ナリアの気持ちは固まった。セリーヌ、ユーナ、ナリアの3人は女子会という名の作戦会議を夜遅くまで行うのだった。
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