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第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第172話 期限は枢機卿投票戦までの2週間しかない!!
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イマデア枢機卿との会談を終えたクリフ達は銀の祝福亭に戻ってきていた。
銀の祝福亭に戻ったクリフはすぐにセリーヌ達と今後の行動について話し合った。
「なるほど。やはりユーナは教皇に捕まってるのですね。でもそれだとすぐにユーナを救出する事は難しいですね。」
「うん。前教皇の死が自然死じゃなくて他殺だった事を証明する証拠をユーナが持っていなかったら、最悪ユーナを誘拐したって事で僕達が聖国を敵に回すかもしれない。」
「大聖堂でのユーナ人気はすごかったですしね。でもそうなると教皇と邪神のつながりを示す証拠を私達が見付けないといけないって事ですね。」
「うん。2週間後に新しい枢機卿を決める投票があるらしい。そこの投票で、教皇派閥の人が4人枢機卿になるだろうってイマデア枢機卿は言ってた。逆に言えばそれまでは教皇はユーナに手出しができないって事だと思う。」
「今、聖女になにかあると教皇の座や枢機卿の座までどうなるかわからないからね。」
「うん。だから今から2週間以内に教皇と邪神の繋がりを決定づける何かを見つけるのと、見つけたらユーナと世話役のアスカの救出。救出したら教皇を追い詰めて失脚させる。更に言えば、邪神の信者がいるなら一緒に捕まえる。流れで言えばこんな感じかな。」
「やらないといけない事はわかったわ。でもクリフ?これからどうやって行動していくの?」
「そこなんだよな~。どうしたもんか・・・。ジャンヌは何か良い案はないか?」
「そうね~・・・」
ジャンヌはどうすれば邪神とのつながりの証拠を見つける事ができるか考える。
すると・・・
「クリフ君?わかる所から決めて行こうよ。」
「ソフィア?」
「とりあえず、教皇と邪神の繋がりの証拠を見つける必要があるって事は教皇の行動を見張る必要があるよね?」
「そうだね。投票までに邪神か、邪神の信者と接触する可能性があるからグローヌは見張らないといけないね。」
「なら教皇を見張る人が必要でしょ。そしてバレずに教皇を見張る事ができるのはこの中じゃクリフ君かグランしかいないわよね?」
「うん。そうだね。」
「そして、教皇を見張るって事は大聖堂に忍び込まないといけないわよね?」
「うん。」
「なら、ユーナの居場所も同時に探って、閉じ込められてる場所が分かれば、イマデア枢機卿にしたように念話を使えばユーナと話しができるんじゃない?」
「!?たしかに!!ユーナと話しができれば邪神の事も何かわかるかもしれない。」
「でしょ。なら大聖堂に行って、教皇の見張りとユーナとの接触はクリフ君とグランの2人でしてもらうのはいいと私は思うわ。」
「ソフィアすごい!!」
「ええ。ソフィアの案はすごく良いと私も思います。」
「私だって色々考えてるのよ。セリーヌやジャンヌばっかりクリフ君の役に立ってくやしかったんだから。私もできる事を考えてクリフ君の役に立ちたいのよ!!」
「ソフィア・・・ありがとう。よし。ソフィアの案で行動しようか。あとは・・・」
「ええ。私とセリーヌとジャンヌ。それにスイムちゃんにクインちゃんね。」
「危ない事はしてほしくないんだけど・・・」
「クリフ君の言いたい事はわかるわ。でも私達だってクリフ君について行く為にグランにお願いして修行したのよ。それに行動せずにずっと宿にいるなんていやよ!今もユーナは教皇に捕まってるんでしょ?私達もできる事をしたいわ。」
「「ソフィア。」」
「クリフ様。ソフィアの言う通りです。私達にも何かさせてください。」
「護衛はスイムとクインがいるから大丈夫でしょ。クリフ?私達にも手伝わせて!」
ソフィア、セリーヌ、ジャンヌがそれぞれにやる気に満ちた表情でクリフに迫った。
「みんな・・・。わかったよ。みんなでここまできたんだ。よし!!みんな協力してくれ!!」
「「「はい」」」
「まかせるのじゃ。」
「「まかせてー」」
「それじゃあソフィア達は枢機卿投票について聖都の人達から情報を集めてくれるかな?」
「どういう事?」
「今グローヌが教皇についたから枢機卿は1人空きが出てるでしょ?そしてイマデア枢機卿以外が枢機卿になるとしたら新たにグローヌ側の人間が2人枢機卿になる。誰がなりそうなのか?どんな人物なのか?を投票権を持つ聖都の人達に聞いて回ってほしいんだ。」
「なるほど。もしかしたらそこに不正だったり、何かしら邪神の痕跡みたいなのが見つけれるかもしれないわね。」
「うん。もしグローヌ教皇派閥の中で幹部が4人しかいないなら問題はないだろうけど、枢機卿候補がたくさんいるなら他を出し抜いて枢機卿になりたい人がいるかもしれない。そういった事がわかれば集中して調べる人物とかが他にいるかもしれないしね。」
「わかったわ。枢機卿の事は私達にまかせて。」
「でも気を付けてね。イマデア枢機卿とも必要以上にコンタクトは取らない方がいいと思う。ただでさえすでに僕達は教皇側に警戒されてる。慎重に進めて行こう。僕の方も必ずユーナとコンタクトを取るから。」
「わかったわ。じゃあ明日から行動開始ね。毎晩ここで成果を話し合う形でいいかしら?」
「そうだね。毎日情報を交換して、1週間ぐらいで次の行動に出れればいいかな。あっ!でも焦らない事!!これだけは守ってね。」
ユーナ救出行動の計画が立った所で明日に備えてクリフ達はそれぞれ部屋に戻って行くのだった。
銀の祝福亭に戻ったクリフはすぐにセリーヌ達と今後の行動について話し合った。
「なるほど。やはりユーナは教皇に捕まってるのですね。でもそれだとすぐにユーナを救出する事は難しいですね。」
「うん。前教皇の死が自然死じゃなくて他殺だった事を証明する証拠をユーナが持っていなかったら、最悪ユーナを誘拐したって事で僕達が聖国を敵に回すかもしれない。」
「大聖堂でのユーナ人気はすごかったですしね。でもそうなると教皇と邪神のつながりを示す証拠を私達が見付けないといけないって事ですね。」
「うん。2週間後に新しい枢機卿を決める投票があるらしい。そこの投票で、教皇派閥の人が4人枢機卿になるだろうってイマデア枢機卿は言ってた。逆に言えばそれまでは教皇はユーナに手出しができないって事だと思う。」
「今、聖女になにかあると教皇の座や枢機卿の座までどうなるかわからないからね。」
「うん。だから今から2週間以内に教皇と邪神の繋がりを決定づける何かを見つけるのと、見つけたらユーナと世話役のアスカの救出。救出したら教皇を追い詰めて失脚させる。更に言えば、邪神の信者がいるなら一緒に捕まえる。流れで言えばこんな感じかな。」
「やらないといけない事はわかったわ。でもクリフ?これからどうやって行動していくの?」
「そこなんだよな~。どうしたもんか・・・。ジャンヌは何か良い案はないか?」
「そうね~・・・」
ジャンヌはどうすれば邪神とのつながりの証拠を見つける事ができるか考える。
すると・・・
「クリフ君?わかる所から決めて行こうよ。」
「ソフィア?」
「とりあえず、教皇と邪神の繋がりの証拠を見つける必要があるって事は教皇の行動を見張る必要があるよね?」
「そうだね。投票までに邪神か、邪神の信者と接触する可能性があるからグローヌは見張らないといけないね。」
「なら教皇を見張る人が必要でしょ。そしてバレずに教皇を見張る事ができるのはこの中じゃクリフ君かグランしかいないわよね?」
「うん。そうだね。」
「そして、教皇を見張るって事は大聖堂に忍び込まないといけないわよね?」
「うん。」
「なら、ユーナの居場所も同時に探って、閉じ込められてる場所が分かれば、イマデア枢機卿にしたように念話を使えばユーナと話しができるんじゃない?」
「!?たしかに!!ユーナと話しができれば邪神の事も何かわかるかもしれない。」
「でしょ。なら大聖堂に行って、教皇の見張りとユーナとの接触はクリフ君とグランの2人でしてもらうのはいいと私は思うわ。」
「ソフィアすごい!!」
「ええ。ソフィアの案はすごく良いと私も思います。」
「私だって色々考えてるのよ。セリーヌやジャンヌばっかりクリフ君の役に立ってくやしかったんだから。私もできる事を考えてクリフ君の役に立ちたいのよ!!」
「ソフィア・・・ありがとう。よし。ソフィアの案で行動しようか。あとは・・・」
「ええ。私とセリーヌとジャンヌ。それにスイムちゃんにクインちゃんね。」
「危ない事はしてほしくないんだけど・・・」
「クリフ君の言いたい事はわかるわ。でも私達だってクリフ君について行く為にグランにお願いして修行したのよ。それに行動せずにずっと宿にいるなんていやよ!今もユーナは教皇に捕まってるんでしょ?私達もできる事をしたいわ。」
「「ソフィア。」」
「クリフ様。ソフィアの言う通りです。私達にも何かさせてください。」
「護衛はスイムとクインがいるから大丈夫でしょ。クリフ?私達にも手伝わせて!」
ソフィア、セリーヌ、ジャンヌがそれぞれにやる気に満ちた表情でクリフに迫った。
「みんな・・・。わかったよ。みんなでここまできたんだ。よし!!みんな協力してくれ!!」
「「「はい」」」
「まかせるのじゃ。」
「「まかせてー」」
「それじゃあソフィア達は枢機卿投票について聖都の人達から情報を集めてくれるかな?」
「どういう事?」
「今グローヌが教皇についたから枢機卿は1人空きが出てるでしょ?そしてイマデア枢機卿以外が枢機卿になるとしたら新たにグローヌ側の人間が2人枢機卿になる。誰がなりそうなのか?どんな人物なのか?を投票権を持つ聖都の人達に聞いて回ってほしいんだ。」
「なるほど。もしかしたらそこに不正だったり、何かしら邪神の痕跡みたいなのが見つけれるかもしれないわね。」
「うん。もしグローヌ教皇派閥の中で幹部が4人しかいないなら問題はないだろうけど、枢機卿候補がたくさんいるなら他を出し抜いて枢機卿になりたい人がいるかもしれない。そういった事がわかれば集中して調べる人物とかが他にいるかもしれないしね。」
「わかったわ。枢機卿の事は私達にまかせて。」
「でも気を付けてね。イマデア枢機卿とも必要以上にコンタクトは取らない方がいいと思う。ただでさえすでに僕達は教皇側に警戒されてる。慎重に進めて行こう。僕の方も必ずユーナとコンタクトを取るから。」
「わかったわ。じゃあ明日から行動開始ね。毎晩ここで成果を話し合う形でいいかしら?」
「そうだね。毎日情報を交換して、1週間ぐらいで次の行動に出れればいいかな。あっ!でも焦らない事!!これだけは守ってね。」
ユーナ救出行動の計画が立った所で明日に備えてクリフ達はそれぞれ部屋に戻って行くのだった。
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