109 / 193
第三章 アルプス王国のお姫様
第109話 帝都のギルドマスター
しおりを挟む
帝都に着いて、ギルドに入るとそこはよく見る光景が広がっていた。
「なんかギルドに来ると落ち着くな。」
「あっそれアタシも思ったにゃ。」
カインとラックがそう思ったのも無理もないだろう。ギルドに入ると、正面には壁一面に貼られた依頼書があり、その前には依頼を吟味する冒険者達。そして左側には綺麗な受付嬢が並ぶ受付とニヤニヤしながら話をする冒険者達。右側には酒場がありワイワイ叫ぶ冒険者達。いつもの見慣れた光景だったからだ。
「これが落ち着くんですか?うるさいだけに見えますけど・・・」
ジェーンがむさ苦しい大勢の男のワイワイガヤガヤ騒がしい集団を前に当然の事を口にした。
「どこのギルドもこんな感じだったからな。あ~ギルドはやっぱり変わらないなって思ってな。とりあえずギルドマスターに会いに行けばいいんだろ?ジェーンの名前を出せば向こうもわかるのか?」
「はい。そうだと思います。」
カイン達は、賑やかなギルド内を歩きジェーンの名前を出してギルドマスターが来るのを待った。そして・・・
「「「「!?」」」」
「バニーがどうしてここにいるにゃ?」
カイン達の目の前に現れたのは、王都のギルドマスターのバニーだった。
「バニーさん?」
「貴方達が姉さんが言ってた子達ね。間違うのも無理はないわ。私はバニー姉さんの妹のモリーよ。よろしくね。とりあえず立ち話も何だし座って話をしましょ。」
(バニーさんの妹・・・いやいや似すぎだろ。双子かってぐらい一緒だぞ?それに王都のギルドマスターと帝都のギルドマスターが姉妹って普通に大丈夫なのか?ギルドの権力集中しすぎじゃね?)
カイン達の前に現れたのは、王都のギルドマスターであるバニーと瓜二つのモリーという女だった。見た目しゃべり方ともにバニーとそっくりで、二人が並べばどちらがどっちかわからないだろうとカイン達は思っていた。
「さて、まずは長旅ご苦労様。姉さんから状況は聞いてるわ。一応学校にはアルプス王国の王女様が留学する事で話を付けてるわ。寮も手配済みだし、家も借りてるから安心してね。あっこれがカギね。」
「話し方から声までバニーと全く一緒にゃ?本当に妹にゃ?バニーにしか見えないにゃ。」
「あまり一緒にいる事がないからよくわからないけど、知ってる人はたしかに姉妹じゃなくて双子でしょ。とはよく言われるわね。」
「モリーさん。諸々の手配ありがとうございます。」
「気にしなくていいわ。王国が混乱するとギルドも困るしね。それに私と姉さんは、貴方の母親にとてもお世話になったの。ジョゼフィーヌの事はとても残念だったわ。だけど安心して。ここまで王国の手は伸びてこない。しっかり勉強するといいわ。護衛も姉さん期待の冒険者らしいしね。」
「俺達の事も聞いてるんですか?」
(バニーさん・・・どこまで俺達の事を話してるんだ?能力の事とかも話してるのか?いや・・・信用できるならそれはそれでありがたいか。こっちで協力してくれる人がいるのは、俺としても助かる。)
「気にかけてるって事ぐらいね。まあ姉さんが気に掛けるってよっぽどの事だから何かあるんだろうけどね。」
「アタシとカインは一流の冒険者にゃ。こっちでバンバン依頼も受けるから期待するにゃ。」
「うんうん。カイン君とラックちゃんもよろしくね。」
「その反応・・・バニーと全く一緒にゃ。」
「ああ。」
帝都のギルドでギルドマスターのモリーから家の鍵を預かったカイン達は、その後しばらく雑談をしながら帝都の事を教えてもらい、借りている家に向かった。
「大きな家にゃ。」
帝都の中心からは少し離れるが、学校に行くにもギルドに行くにも不便にならない距離にその家はあった。それを見たカインは、ラックと同じように大きい。と思った。王都で借りていた家よりも少しだけ大きな家で、十分な庭も家の前に広がっていた。帝都で生活するには十分すぎる家を手に入れたのだった。
「さっそく家の中を見てみるにゃ。気になるのはお風呂とベッドにゃ。」
鍵を開けると、ラックは走って家の中に入って行った。
「ラックはいつも元気ですね。」
「ああ。でもまああれがラックだからな。俺としては助かってるよ。」
「本当にそうですね。ラックがいるだけで明るくなりますもんね。」
「ああ。」
「私達も家の中を見てみましょうか?王都の家から持ってきたモノも設置しないといけませんし。」
「そうだな。これだけ広かったら持ってきた荷物は全部置けそうだ。それに必要なモノは買い出しに行かないとな。ジェーン達は明日から早速学校だろ?」
「ええ。寮の方も見てみないといけないから、色々と忙しいと思うわ。」
「俺で良ければ持ち運びなんかも手伝うから言ってくれよ。」
「それは助かるわ。カインのアイテムボックスがあれば少しは楽できそうね。」
カインは、ジェーンとメアリーにアイテムボックスの事を伝えていた。王都の家の中にあったものは、今は全てカインのアイテムボックスの中に入っている。それ程容量のあるアイテムボックスは見た事も聞いた事もないらしく、ジェーンとメアリーはとても驚いていた。
「カイン、ジェーン、メアリー!早く来るにゃ。この家のお風呂すっごく大きいにゃ!」
こうして、無事に帝国に着いたカイン達の帝都での生活が始まるのだった。
「なんかギルドに来ると落ち着くな。」
「あっそれアタシも思ったにゃ。」
カインとラックがそう思ったのも無理もないだろう。ギルドに入ると、正面には壁一面に貼られた依頼書があり、その前には依頼を吟味する冒険者達。そして左側には綺麗な受付嬢が並ぶ受付とニヤニヤしながら話をする冒険者達。右側には酒場がありワイワイ叫ぶ冒険者達。いつもの見慣れた光景だったからだ。
「これが落ち着くんですか?うるさいだけに見えますけど・・・」
ジェーンがむさ苦しい大勢の男のワイワイガヤガヤ騒がしい集団を前に当然の事を口にした。
「どこのギルドもこんな感じだったからな。あ~ギルドはやっぱり変わらないなって思ってな。とりあえずギルドマスターに会いに行けばいいんだろ?ジェーンの名前を出せば向こうもわかるのか?」
「はい。そうだと思います。」
カイン達は、賑やかなギルド内を歩きジェーンの名前を出してギルドマスターが来るのを待った。そして・・・
「「「「!?」」」」
「バニーがどうしてここにいるにゃ?」
カイン達の目の前に現れたのは、王都のギルドマスターのバニーだった。
「バニーさん?」
「貴方達が姉さんが言ってた子達ね。間違うのも無理はないわ。私はバニー姉さんの妹のモリーよ。よろしくね。とりあえず立ち話も何だし座って話をしましょ。」
(バニーさんの妹・・・いやいや似すぎだろ。双子かってぐらい一緒だぞ?それに王都のギルドマスターと帝都のギルドマスターが姉妹って普通に大丈夫なのか?ギルドの権力集中しすぎじゃね?)
カイン達の前に現れたのは、王都のギルドマスターであるバニーと瓜二つのモリーという女だった。見た目しゃべり方ともにバニーとそっくりで、二人が並べばどちらがどっちかわからないだろうとカイン達は思っていた。
「さて、まずは長旅ご苦労様。姉さんから状況は聞いてるわ。一応学校にはアルプス王国の王女様が留学する事で話を付けてるわ。寮も手配済みだし、家も借りてるから安心してね。あっこれがカギね。」
「話し方から声までバニーと全く一緒にゃ?本当に妹にゃ?バニーにしか見えないにゃ。」
「あまり一緒にいる事がないからよくわからないけど、知ってる人はたしかに姉妹じゃなくて双子でしょ。とはよく言われるわね。」
「モリーさん。諸々の手配ありがとうございます。」
「気にしなくていいわ。王国が混乱するとギルドも困るしね。それに私と姉さんは、貴方の母親にとてもお世話になったの。ジョゼフィーヌの事はとても残念だったわ。だけど安心して。ここまで王国の手は伸びてこない。しっかり勉強するといいわ。護衛も姉さん期待の冒険者らしいしね。」
「俺達の事も聞いてるんですか?」
(バニーさん・・・どこまで俺達の事を話してるんだ?能力の事とかも話してるのか?いや・・・信用できるならそれはそれでありがたいか。こっちで協力してくれる人がいるのは、俺としても助かる。)
「気にかけてるって事ぐらいね。まあ姉さんが気に掛けるってよっぽどの事だから何かあるんだろうけどね。」
「アタシとカインは一流の冒険者にゃ。こっちでバンバン依頼も受けるから期待するにゃ。」
「うんうん。カイン君とラックちゃんもよろしくね。」
「その反応・・・バニーと全く一緒にゃ。」
「ああ。」
帝都のギルドでギルドマスターのモリーから家の鍵を預かったカイン達は、その後しばらく雑談をしながら帝都の事を教えてもらい、借りている家に向かった。
「大きな家にゃ。」
帝都の中心からは少し離れるが、学校に行くにもギルドに行くにも不便にならない距離にその家はあった。それを見たカインは、ラックと同じように大きい。と思った。王都で借りていた家よりも少しだけ大きな家で、十分な庭も家の前に広がっていた。帝都で生活するには十分すぎる家を手に入れたのだった。
「さっそく家の中を見てみるにゃ。気になるのはお風呂とベッドにゃ。」
鍵を開けると、ラックは走って家の中に入って行った。
「ラックはいつも元気ですね。」
「ああ。でもまああれがラックだからな。俺としては助かってるよ。」
「本当にそうですね。ラックがいるだけで明るくなりますもんね。」
「ああ。」
「私達も家の中を見てみましょうか?王都の家から持ってきたモノも設置しないといけませんし。」
「そうだな。これだけ広かったら持ってきた荷物は全部置けそうだ。それに必要なモノは買い出しに行かないとな。ジェーン達は明日から早速学校だろ?」
「ええ。寮の方も見てみないといけないから、色々と忙しいと思うわ。」
「俺で良ければ持ち運びなんかも手伝うから言ってくれよ。」
「それは助かるわ。カインのアイテムボックスがあれば少しは楽できそうね。」
カインは、ジェーンとメアリーにアイテムボックスの事を伝えていた。王都の家の中にあったものは、今は全てカインのアイテムボックスの中に入っている。それ程容量のあるアイテムボックスは見た事も聞いた事もないらしく、ジェーンとメアリーはとても驚いていた。
「カイン、ジェーン、メアリー!早く来るにゃ。この家のお風呂すっごく大きいにゃ!」
こうして、無事に帝国に着いたカイン達の帝都での生活が始まるのだった。
17
あなたにおすすめの小説
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる