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第6章 俺は勇者じゃなかった。だけど真の勇者になった
第128話 カツヤとの再会
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「カツヤ!!」
ユウキが叫んだ前では、カツヤ達が魔物と戦っていた。
「ユウキ加勢する?」
「もちろん。味方に当たらないように気を付けて。」
「わかったわ。」
ユウキ達は遠距離から魔法を放ち、カツヤ達と戦っていた魔物を倒して行った。ユウキ達が加勢したおかげか?魔物の群れはすぐにいなくなった。
「ユウキ!!ありがとう助かった。それにしても・・・随分強くなったんだな?」
「あ、ああ。俺達も必死にレベル上げしたからな。それよりも大丈夫か?」
「ああ。見ての通りだ。ちょっとずつだが先には進めている。まあここの魔物達が強すぎるから順調とは言えないけどな。」
(よく見たら装備もボロボロだな。どうする?カツヤ達には一度戻るように言うか?いやでもカツヤ達は聞かないだろう。責任感の強いヤツだしな。なら俺が装備を貸して一緒に進む方が安全か。)
「俺達が見張りをしてるから少し休んだらどうだ?装備もボロボロじゃないか。」
「俺達が見張りをしてるから少し休んだらどうだ?装備もボロボロじゃないか。」
「そうだな。ちょっと休憩するか。ユウキ?色々話をきかせてくれ。」
「ああ。」
(さすがに、これ以上は隠せないな。しょうがない全て話すか。カツヤ達が死ぬよりかはいいもんな。転生した当初は憎かったが、カツヤが別に悪いわけじゃないしな。)
ユウキは今までの事をカツヤ達に話す事を決めた。そして・・・
ユウキの話を聞いたカツヤ達は全員が沈黙したのだった。
(やっぱこうなるよな。さてどうしよ・・・。怒ってるよな・・・やっぱ怒るよな~・・・殴られたりする?あ~魔王城で言ったのは失敗したか?俺達の力を見た後じゃ怒りづらいじゃん。俺嫌なヤツに見えてるよな~・・・あ~失敗した。)
「カツヤ・・・」
「ユウキ・・・。俺とユウキとアイはずっと一緒だったよな?」
「ああ。」
「確かに俺は勇者になって調子に乗ってたかもしれねぇし、お前の言葉に甘えて好き勝手やってきた。だけどな・・・隠すなんて酷いじゃねぇか。」
「カツヤ・・・悪い。」
「まあいいぜ。正直こんな場だからこそ冷静にお前の話を聞けたっていうのはある。ここに来るまでに聞いてたら絶対嫉妬してただろうしな。」
「・・・」
「だからこれで許してやる。」
カツヤはユウキを思いっきり殴った。ユウキもそれを受け入れた。
「悪かった。それと・・・ありがとう。」
「ああ。だが、多少は予想してたんだ。ユウキ達の事はアイやリヨン、アイカにフローラとも話してたからな。どう考えてもお前らの行動はおかしかったからな。」
(そりゃそうだろうな。あからさまに避けてたし。)
「じゃあ俺達もユウキ達について行くぜ。お前らと比べたら弱いかもしれないが、それはいいだろ?」
「ああ。もちろんだ。一緒に魔王を倒そうぜ。」
(俺達がいればカツヤが一緒でも大丈夫だよな。正直嫌われる可能性もあったのに、一緒に来てくれるなんて、やっぱりいいやつだな。プレイヤーがいなかったらクソだな。って思ってたけどやっぱお前勇者だよ。)
「それじゃゆっくり休めたし、そろそろ行動を開始するか。」
(なんだかんだでやってたゲームと全然違う形にはなったけど、これはこれでハッピーエンドだな。カツヤはアイとアイカと良い感じだろうし、俺は俺でジュリア達と良い関係が築けた。ゲームじゃ魔王戦で即死する俺だったけど、ゲームじゃ魔王戦前にカツヤにアイを奪われる俺だったけど、うまく死を回避できたし、寝取られも回避できた。後は魔王を倒して、邪神を倒すだけだな。)
「俺とジュリアとカツヤで前衛、中衛にアイ、リヨン、アイカ、後衛にリーネとニーチェで行こうか。道中は俺とジュリアで魔物は倒していく。カツヤ達はまだレベルが心もとないから魔物がいれば積極的に倒していく。ここは19階だから魔王のいる30階に行くまでにはいくつかレベルを上げれるはずだ。」
「ユウキ・・・」
(いやいやアイさんや。そんな目で見ないでよ。貴方にはカツヤがいるでしょ。そんな俺がアイを寝取ったみたいに見えるから。それにそんな目で見られても俺はもうアイには興味ないからね。やめてよ30階の魔王の前にカツヤから俺に切り替えてやっきなってカツヤが魔王に突っ込んで死ぬとか。いやいやフラグじゃないから。俺OKしないからね。カツヤもしっかりアイを抑えててよ。)
「おいカツヤ?お前アイとは仲良くやってるんだろ?なんか俺を見るアイの目が変なんだけど?」
「ああ。多分俺よりユウキの方が強いってわかったからだろ?」
「おいおい俺はアイには興味ないぞ。ちゃんと言ってといてくれよ。」
「ああ。わかってるってユウキはユウキでジュリアとよろしくやってるんだろ?」
「まあな。」
「まかせとけ。なんだかんだいって俺はアイの事好きだしな。」
「頼むぞ。」
(とりあえずフラグは折っておかないとな。ホントこの世界、何があるかわからないからな。)
そうして、ユウキ達はカツヤとともに魔王城の最上階を目指すのだった。
ユウキが叫んだ前では、カツヤ達が魔物と戦っていた。
「ユウキ加勢する?」
「もちろん。味方に当たらないように気を付けて。」
「わかったわ。」
ユウキ達は遠距離から魔法を放ち、カツヤ達と戦っていた魔物を倒して行った。ユウキ達が加勢したおかげか?魔物の群れはすぐにいなくなった。
「ユウキ!!ありがとう助かった。それにしても・・・随分強くなったんだな?」
「あ、ああ。俺達も必死にレベル上げしたからな。それよりも大丈夫か?」
「ああ。見ての通りだ。ちょっとずつだが先には進めている。まあここの魔物達が強すぎるから順調とは言えないけどな。」
(よく見たら装備もボロボロだな。どうする?カツヤ達には一度戻るように言うか?いやでもカツヤ達は聞かないだろう。責任感の強いヤツだしな。なら俺が装備を貸して一緒に進む方が安全か。)
「俺達が見張りをしてるから少し休んだらどうだ?装備もボロボロじゃないか。」
「俺達が見張りをしてるから少し休んだらどうだ?装備もボロボロじゃないか。」
「そうだな。ちょっと休憩するか。ユウキ?色々話をきかせてくれ。」
「ああ。」
(さすがに、これ以上は隠せないな。しょうがない全て話すか。カツヤ達が死ぬよりかはいいもんな。転生した当初は憎かったが、カツヤが別に悪いわけじゃないしな。)
ユウキは今までの事をカツヤ達に話す事を決めた。そして・・・
ユウキの話を聞いたカツヤ達は全員が沈黙したのだった。
(やっぱこうなるよな。さてどうしよ・・・。怒ってるよな・・・やっぱ怒るよな~・・・殴られたりする?あ~魔王城で言ったのは失敗したか?俺達の力を見た後じゃ怒りづらいじゃん。俺嫌なヤツに見えてるよな~・・・あ~失敗した。)
「カツヤ・・・」
「ユウキ・・・。俺とユウキとアイはずっと一緒だったよな?」
「ああ。」
「確かに俺は勇者になって調子に乗ってたかもしれねぇし、お前の言葉に甘えて好き勝手やってきた。だけどな・・・隠すなんて酷いじゃねぇか。」
「カツヤ・・・悪い。」
「まあいいぜ。正直こんな場だからこそ冷静にお前の話を聞けたっていうのはある。ここに来るまでに聞いてたら絶対嫉妬してただろうしな。」
「・・・」
「だからこれで許してやる。」
カツヤはユウキを思いっきり殴った。ユウキもそれを受け入れた。
「悪かった。それと・・・ありがとう。」
「ああ。だが、多少は予想してたんだ。ユウキ達の事はアイやリヨン、アイカにフローラとも話してたからな。どう考えてもお前らの行動はおかしかったからな。」
(そりゃそうだろうな。あからさまに避けてたし。)
「じゃあ俺達もユウキ達について行くぜ。お前らと比べたら弱いかもしれないが、それはいいだろ?」
「ああ。もちろんだ。一緒に魔王を倒そうぜ。」
(俺達がいればカツヤが一緒でも大丈夫だよな。正直嫌われる可能性もあったのに、一緒に来てくれるなんて、やっぱりいいやつだな。プレイヤーがいなかったらクソだな。って思ってたけどやっぱお前勇者だよ。)
「それじゃゆっくり休めたし、そろそろ行動を開始するか。」
(なんだかんだでやってたゲームと全然違う形にはなったけど、これはこれでハッピーエンドだな。カツヤはアイとアイカと良い感じだろうし、俺は俺でジュリア達と良い関係が築けた。ゲームじゃ魔王戦で即死する俺だったけど、ゲームじゃ魔王戦前にカツヤにアイを奪われる俺だったけど、うまく死を回避できたし、寝取られも回避できた。後は魔王を倒して、邪神を倒すだけだな。)
「俺とジュリアとカツヤで前衛、中衛にアイ、リヨン、アイカ、後衛にリーネとニーチェで行こうか。道中は俺とジュリアで魔物は倒していく。カツヤ達はまだレベルが心もとないから魔物がいれば積極的に倒していく。ここは19階だから魔王のいる30階に行くまでにはいくつかレベルを上げれるはずだ。」
「ユウキ・・・」
(いやいやアイさんや。そんな目で見ないでよ。貴方にはカツヤがいるでしょ。そんな俺がアイを寝取ったみたいに見えるから。それにそんな目で見られても俺はもうアイには興味ないからね。やめてよ30階の魔王の前にカツヤから俺に切り替えてやっきなってカツヤが魔王に突っ込んで死ぬとか。いやいやフラグじゃないから。俺OKしないからね。カツヤもしっかりアイを抑えててよ。)
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「ああ。多分俺よりユウキの方が強いってわかったからだろ?」
「おいおい俺はアイには興味ないぞ。ちゃんと言ってといてくれよ。」
「ああ。わかってるってユウキはユウキでジュリアとよろしくやってるんだろ?」
「まあな。」
「まかせとけ。なんだかんだいって俺はアイの事好きだしな。」
「頼むぞ。」
(とりあえずフラグは折っておかないとな。ホントこの世界、何があるかわからないからな。)
そうして、ユウキ達はカツヤとともに魔王城の最上階を目指すのだった。
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