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第4章 主人公として
第66話 錬金術師のミネア!?
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ユウキ達は武器の性能を上げてもらう為に、伝説の鍛冶師モヘアに会いに行った。だが、モヘアは商売道具を失くしており、武器の性能は上げてもらえなかった。商売道具を再度用意する為に、近くの洞窟でオリハルコンを入手したのだが・・・
「これじゃダメだ!」
モヘアからの返答はユウキ達の予想を裏切る内容だった。
「えっ!?どういう事ですか?ちゃんとオリハルコンを持ってきたじゃないですか?」
「そうよ。モヘアさんがオリハルコンを持ってきたら協力してくれるって言ったんじゃない?」
「ああ。たしかに言った。だがこれじゃダメなんだ。俺の説明不足もあったのは謝る。」
「どういう事ですか?」
「ああ。たしかにこれはオリハルコンだ。俺が探していた金属だ。だがこれじゃお前さんの武器の性能を上げる事はできねぇ。なぜなら俺の商売道具はオリハルコンでできたハンマーだからだ。」
(やはり・・・・。オリハルコンを鑑定した時、もしかしたらこうなるんじゃないかって思ったよ。)
「このオリハルコンでハンマーは作れないんですか?」
「ああ。俺がオリハルコンのハンマーを持ってれば作る事ができたが今は無理だな。」
「ん?じゃあモヘアさんは奪われた商売道具のオリハルコンのハンマーはどうやって作ったんですか?」
「ああ。あれは旅の錬金術師にお願いして作ってもらったんだ。」
「錬金術師!?」
(又聞いた事ないワードが出て来たぞ。そもそもオリハルコンをここに持ってくればゲームじゃ武器の性能を上げてくれたはずだ。だけど現実じゃオリハルコンのままじゃ鍛冶ができないから無理だと言う。言ってる事は至極当然の事だってわかるんだけど・・・)
「ああ。あれは5年程前だったか・・・。俺んとこには家宝のオリハルコンの塊があったんだ。いつかはこれを武器にしてやる!って感じで先祖代々受けつがれてきたんだが。その錬金術師と出会った時にオリハルコンを扱う為にはオリハルコンの武器が必要だ!って言われてな。その時に俺の持ってるオリハルコンを、錬金術でオリハルコンのハンマーにしてもらったんだ。」
「なるほど・・・・そういう事だったんですね。」
「それからオリハルコンのハンマーで鍛冶をしだしてからだな。俺が伝説の鍛冶師と呼ばれるようになったのは・・・。まあオリハルコンの武器はいまだに作った事はないがな。」
「作った事ないんですか?」
「ああ。俺が持ってたオリハルコン以外にオリハルコンを見たのは今日が初めてだ。」
「「「!!!???」」」
(でもまあ考えたらそうだよな。ゲームでは持ってる武器を鍛冶で強くするって感じだったもんな。いや・・・でもオリハルコンの牙とかあったよな。あれってどうやって作られたんだろ・・・・まあ今更か・・・メタキン系とか作れそうにない武器がゴロゴロあるわけだし・・・)
「だからな。オリハルコンだけじゃダメなんだ。」
「では錬金術士を探してオリハルコンのハンマーにしてもらってこい!って事ですか?」
「そういう事だ。」
「マジか!?」
「ユウキ様はその錬金術師の方の場所は知ってるんですか?」
「知らない・・・」
(そもそも錬金術師なんてゲームで登場しなかったんだから知ってるはずないよね・・・)
「モヘアさん。錬金術師の方がどこにいるかは知らないんですか?」
「ああ。全くわからない。俺も1年に1回会うぐらいだからな。」
「1年に1回はここに来るんですか?」
「ああ。だがこの前きたばかりだから次に来るのは当分先だな・・・」
「マジか!?」
(さてどうする?錬金術師・・・どうやって探せばいいか検討もつかないぞ!。1年に一回エリクシアに来てるって事は住民から情報を集めればヒントを得られるのか?それとも他の街・・・。やばいな。詰んでるだろこれ・・・)
「ユウキ。どうしよっか?」
「ユウキ様?」
「う~ん・・・モヘアさん。オリハルコンはモヘアさんに預けるので、その錬金術師って人が来たらオリハルコンのハンマーにしてもらってください。俺達も探してみるのでみつかったら連れてきます。」
「わかった。じゃあこれは俺が預かっておこう。」
「それで錬金術師の特徴を教えてもらえますか?」
「ああ。名前はミネアっていう女性だ。グレーのローブを頭までかぶってるから見たらすぐわかるかもしれねえな。背は150㎝ぐらいって感じか。あといつも水晶を持ち歩いてるな」
(水晶を持ってるミネア!?それって・・・予言士ミネアの事じゃ・・・。ミネアってどこで会えたっけ??たしかゲームでも何度か会えたと思うけど決まった街とかにいなかったよな。しかも一度会ったら消えてたし・・・。)
ゲームでは予言士ミネアというキャラが存在する。街中や洞窟の中など様々な所で登場するキャラなのだが、役目は次に行く場所を教えてくれるというお助けキャラだ。
ユウキの場合、次に行く場所はすでにわかっていたので、ゲームではいつもスルーしていた。なのであまり記憶に残っていなかった。
(だとすれば、冒険してればどこかで会う可能性があるな。探して見付けるのは難しそうだ。なら武器の強化は一旦置いておくか。)
ユウキ達はエリクシアで武器の強化を一旦あきらめた。その後ペイント屋で防具の色を変えたり、情報を収集する為に酒場や道具屋などで話をしたりと数日ゆっくりと過ごしたのだった。
「これじゃダメだ!」
モヘアからの返答はユウキ達の予想を裏切る内容だった。
「えっ!?どういう事ですか?ちゃんとオリハルコンを持ってきたじゃないですか?」
「そうよ。モヘアさんがオリハルコンを持ってきたら協力してくれるって言ったんじゃない?」
「ああ。たしかに言った。だがこれじゃダメなんだ。俺の説明不足もあったのは謝る。」
「どういう事ですか?」
「ああ。たしかにこれはオリハルコンだ。俺が探していた金属だ。だがこれじゃお前さんの武器の性能を上げる事はできねぇ。なぜなら俺の商売道具はオリハルコンでできたハンマーだからだ。」
(やはり・・・・。オリハルコンを鑑定した時、もしかしたらこうなるんじゃないかって思ったよ。)
「このオリハルコンでハンマーは作れないんですか?」
「ああ。俺がオリハルコンのハンマーを持ってれば作る事ができたが今は無理だな。」
「ん?じゃあモヘアさんは奪われた商売道具のオリハルコンのハンマーはどうやって作ったんですか?」
「ああ。あれは旅の錬金術師にお願いして作ってもらったんだ。」
「錬金術師!?」
(又聞いた事ないワードが出て来たぞ。そもそもオリハルコンをここに持ってくればゲームじゃ武器の性能を上げてくれたはずだ。だけど現実じゃオリハルコンのままじゃ鍛冶ができないから無理だと言う。言ってる事は至極当然の事だってわかるんだけど・・・)
「ああ。あれは5年程前だったか・・・。俺んとこには家宝のオリハルコンの塊があったんだ。いつかはこれを武器にしてやる!って感じで先祖代々受けつがれてきたんだが。その錬金術師と出会った時にオリハルコンを扱う為にはオリハルコンの武器が必要だ!って言われてな。その時に俺の持ってるオリハルコンを、錬金術でオリハルコンのハンマーにしてもらったんだ。」
「なるほど・・・・そういう事だったんですね。」
「それからオリハルコンのハンマーで鍛冶をしだしてからだな。俺が伝説の鍛冶師と呼ばれるようになったのは・・・。まあオリハルコンの武器はいまだに作った事はないがな。」
「作った事ないんですか?」
「ああ。俺が持ってたオリハルコン以外にオリハルコンを見たのは今日が初めてだ。」
「「「!!!???」」」
(でもまあ考えたらそうだよな。ゲームでは持ってる武器を鍛冶で強くするって感じだったもんな。いや・・・でもオリハルコンの牙とかあったよな。あれってどうやって作られたんだろ・・・・まあ今更か・・・メタキン系とか作れそうにない武器がゴロゴロあるわけだし・・・)
「だからな。オリハルコンだけじゃダメなんだ。」
「では錬金術士を探してオリハルコンのハンマーにしてもらってこい!って事ですか?」
「そういう事だ。」
「マジか!?」
「ユウキ様はその錬金術師の方の場所は知ってるんですか?」
「知らない・・・」
(そもそも錬金術師なんてゲームで登場しなかったんだから知ってるはずないよね・・・)
「モヘアさん。錬金術師の方がどこにいるかは知らないんですか?」
「ああ。全くわからない。俺も1年に1回会うぐらいだからな。」
「1年に1回はここに来るんですか?」
「ああ。だがこの前きたばかりだから次に来るのは当分先だな・・・」
「マジか!?」
(さてどうする?錬金術師・・・どうやって探せばいいか検討もつかないぞ!。1年に一回エリクシアに来てるって事は住民から情報を集めればヒントを得られるのか?それとも他の街・・・。やばいな。詰んでるだろこれ・・・)
「ユウキ。どうしよっか?」
「ユウキ様?」
「う~ん・・・モヘアさん。オリハルコンはモヘアさんに預けるので、その錬金術師って人が来たらオリハルコンのハンマーにしてもらってください。俺達も探してみるのでみつかったら連れてきます。」
「わかった。じゃあこれは俺が預かっておこう。」
「それで錬金術師の特徴を教えてもらえますか?」
「ああ。名前はミネアっていう女性だ。グレーのローブを頭までかぶってるから見たらすぐわかるかもしれねえな。背は150㎝ぐらいって感じか。あといつも水晶を持ち歩いてるな」
(水晶を持ってるミネア!?それって・・・予言士ミネアの事じゃ・・・。ミネアってどこで会えたっけ??たしかゲームでも何度か会えたと思うけど決まった街とかにいなかったよな。しかも一度会ったら消えてたし・・・。)
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(だとすれば、冒険してればどこかで会う可能性があるな。探して見付けるのは難しそうだ。なら武器の強化は一旦置いておくか。)
ユウキ達はエリクシアで武器の強化を一旦あきらめた。その後ペイント屋で防具の色を変えたり、情報を収集する為に酒場や道具屋などで話をしたりと数日ゆっくりと過ごしたのだった。
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