54 / 131
第4章 主人公として
第54話 カツヤを助けにプラネットの国へ・・・
しおりを挟む
「ユウキ!これからどうするの?」
ジュリアからこれを聞かれるのはもう3回目だ。
「ちょっと待って。今どうするか考えてるから。」
「ユウキ様。女神様が言ってましたがユウキ様は勇者装備シリーズの場所やこれから起こる事がわかるのですか?」
「・・・まあね。」
ユウキは自分がこの世界の人間じゃない事。
この世界は元居た世界のゲームと非常によく似ている事。
自分は魔王に殺される事。
殺されない為に強くなった事を話した。
「そんな事が・・・実際にあるんですね。」
「まあ俺も最初は信じられなかったけどね。だけど、ヨルダンで女神様に会って、あの女神様が俺をこの世界に連れてきたのは間違いないと思う。」
「それじゃ、カツヤさんの所に行くのは後回しにして私達で勇者装備シリーズを集めればいいんじゃないですか?」
「そうだな~。それもありと言えばありなんだけど・・・」
(とりあえず情報を整理しようか。まずは勇者装備シリーズの入手だ。そして勇者装備を手に入れたら、天に一番近い塔に行って天空城に行く。天空上で神龍の子供を借りたら魔王城に行く。最短で魔王城に行くのはこの流れだな。)
勇者装備シリーズは
勇者の盾・・・南の国プラネットの闘技場で優勝すれば景品としてもらえる。
勇者の兜・・・最北の洞窟で最奥にいるデュラハンを倒せばゲットできる。
勇者の剣・・・東にある廃墟となかった城デスターンの王座に刺さっている。
勇者の鎧・・・海底神殿ポッセイでリヴァイアサンに認められると貰える。
(勇者装備シリーズは俺が集めても問題はない。これは装備できないだけで俺が入手することもできる。問題は・・・天空城か・・・あそこの神龍に力を認めてもらわないと神龍の子供のドラコを貸してもらえない。たしかあそこはレベル45ないとやばかったよな・・・)
天空城に行くためには勇者装備シリーズを装備した上で、天に一番高い塔の一番上に行く必要がある。
ここまでは勇者のレベルは特に関係ない。
だが、魔王城へはドラコに乗ってしか行くことができない。魔王城には結界が貼ってあり、神龍の力がないと結界を解除できないからだ。
そのドラコを借りる為には神龍と戦って力を示さなければならない。
(俺が戦闘できるなら神龍相手でも問題ないんだが、神龍戦は勇者の力を試すために勇者1人での戦闘だったからな~。そう考えるとカツヤに勇者装備シリーズを集めてもらってレベルを上げてもらわないと、そもそも魔王城にいけないな・・・)
「やっぱり勇者装備シリーズはカツヤに集めてもらおうと思う。」
(俺達は別ルートで戦力確保だな。カツヤには王道ルートを行ってもらって俺達はサブイベントをこなすとするか・・・)
ユウキは勇者装備シリーズの場所、全部入手してからの目的地、ドラコを借りれないと魔王城に入る事すらできない事を伝えた。
「なるほど・・・ではプラネットでカツヤさんを助けて勇者の盾をゲットすればいいんですね。でもユウキ様。今だプラネットで勇者の盾をゲットできていないのに大丈夫でしょうか?」
「それは問題ないよ。今カツヤがプラネットでダラダラ滞在してるのはニーチェが邪魔してるからだからね。」
「ニーチェって誰?」
「ああ。魔王軍4大幹部の1人で『魅惑のニーチェ』って言って、魔王の側近なんだ。」
「「!?」」
「カツヤはそれに気づいていないんだよ。ニーチェが敵だと分かれば、遊ばずに勇者の盾をゲットする為に頑張ると思うよ。」
「なるほど。ではカツヤさんを助けに行きましょうか?」
「ちょっと待って。ユウキ。カツヤさんを助けたら私達はどうするの?カツヤさんと一緒に行動するの?私達の職業の事はどうするの?」
「一応、プラネットには勇者装備の場所がわかってベルの街で待ってたけど、カツヤ達が来ないからフライの魔法で向かったって事にしようかと思ってるよ。それで向こうでカツヤと合流できたら、又、別行動を提案する予定かな。」
「私達の職業は言わないの?」
「そこは迷ってるんだよね~。正直、もうカツヤ達と一緒に行動する理由がないんだよな~。職業を伝えてもカツヤの事だからあんまり納得しない気がするんだよ。そうなるとな~。アイツには勇者装備を装備して魔王城に行ってもらわないといけないからな。」
「たしかにそうですね。カツヤさんは自分が勇者で一番強いと思ってるからユウキがカツヤさんより強いとわかったら一緒に行動しない気がします。それに・・・なんか足をひっぱってくる気がします。」
「だよな~。」
(職業伝えて、俺の方が強いって示したら、絶対反発する気がする。なら勇者として魔王城に行くまでは伏せて置いて・・・ていうかカツヤが魔王を倒すまでは気楽にこの世界を楽しむのが正解かも・・・)
「わかりましたわ。なら私も職業はダークエルフとカツヤさんや兄さんには伝えます。」
「まあすぐに又、別行動になると思うから大丈夫でしょ。」
翌日、ユウキ達はフライの魔法でカツヤのいるプラネットの国へと向かった。
プラネットに着いたユウキ達はカツヤを探した。
すると・・・・カツヤはすでに勇者の盾を入手しており、プラネットにはいなかった。
(はっ??せっかく来たのにいないってどういう事??)
ユウキの計画はしょっぱなから崩れるのだった。
ジュリアからこれを聞かれるのはもう3回目だ。
「ちょっと待って。今どうするか考えてるから。」
「ユウキ様。女神様が言ってましたがユウキ様は勇者装備シリーズの場所やこれから起こる事がわかるのですか?」
「・・・まあね。」
ユウキは自分がこの世界の人間じゃない事。
この世界は元居た世界のゲームと非常によく似ている事。
自分は魔王に殺される事。
殺されない為に強くなった事を話した。
「そんな事が・・・実際にあるんですね。」
「まあ俺も最初は信じられなかったけどね。だけど、ヨルダンで女神様に会って、あの女神様が俺をこの世界に連れてきたのは間違いないと思う。」
「それじゃ、カツヤさんの所に行くのは後回しにして私達で勇者装備シリーズを集めればいいんじゃないですか?」
「そうだな~。それもありと言えばありなんだけど・・・」
(とりあえず情報を整理しようか。まずは勇者装備シリーズの入手だ。そして勇者装備を手に入れたら、天に一番近い塔に行って天空城に行く。天空上で神龍の子供を借りたら魔王城に行く。最短で魔王城に行くのはこの流れだな。)
勇者装備シリーズは
勇者の盾・・・南の国プラネットの闘技場で優勝すれば景品としてもらえる。
勇者の兜・・・最北の洞窟で最奥にいるデュラハンを倒せばゲットできる。
勇者の剣・・・東にある廃墟となかった城デスターンの王座に刺さっている。
勇者の鎧・・・海底神殿ポッセイでリヴァイアサンに認められると貰える。
(勇者装備シリーズは俺が集めても問題はない。これは装備できないだけで俺が入手することもできる。問題は・・・天空城か・・・あそこの神龍に力を認めてもらわないと神龍の子供のドラコを貸してもらえない。たしかあそこはレベル45ないとやばかったよな・・・)
天空城に行くためには勇者装備シリーズを装備した上で、天に一番高い塔の一番上に行く必要がある。
ここまでは勇者のレベルは特に関係ない。
だが、魔王城へはドラコに乗ってしか行くことができない。魔王城には結界が貼ってあり、神龍の力がないと結界を解除できないからだ。
そのドラコを借りる為には神龍と戦って力を示さなければならない。
(俺が戦闘できるなら神龍相手でも問題ないんだが、神龍戦は勇者の力を試すために勇者1人での戦闘だったからな~。そう考えるとカツヤに勇者装備シリーズを集めてもらってレベルを上げてもらわないと、そもそも魔王城にいけないな・・・)
「やっぱり勇者装備シリーズはカツヤに集めてもらおうと思う。」
(俺達は別ルートで戦力確保だな。カツヤには王道ルートを行ってもらって俺達はサブイベントをこなすとするか・・・)
ユウキは勇者装備シリーズの場所、全部入手してからの目的地、ドラコを借りれないと魔王城に入る事すらできない事を伝えた。
「なるほど・・・ではプラネットでカツヤさんを助けて勇者の盾をゲットすればいいんですね。でもユウキ様。今だプラネットで勇者の盾をゲットできていないのに大丈夫でしょうか?」
「それは問題ないよ。今カツヤがプラネットでダラダラ滞在してるのはニーチェが邪魔してるからだからね。」
「ニーチェって誰?」
「ああ。魔王軍4大幹部の1人で『魅惑のニーチェ』って言って、魔王の側近なんだ。」
「「!?」」
「カツヤはそれに気づいていないんだよ。ニーチェが敵だと分かれば、遊ばずに勇者の盾をゲットする為に頑張ると思うよ。」
「なるほど。ではカツヤさんを助けに行きましょうか?」
「ちょっと待って。ユウキ。カツヤさんを助けたら私達はどうするの?カツヤさんと一緒に行動するの?私達の職業の事はどうするの?」
「一応、プラネットには勇者装備の場所がわかってベルの街で待ってたけど、カツヤ達が来ないからフライの魔法で向かったって事にしようかと思ってるよ。それで向こうでカツヤと合流できたら、又、別行動を提案する予定かな。」
「私達の職業は言わないの?」
「そこは迷ってるんだよね~。正直、もうカツヤ達と一緒に行動する理由がないんだよな~。職業を伝えてもカツヤの事だからあんまり納得しない気がするんだよ。そうなるとな~。アイツには勇者装備を装備して魔王城に行ってもらわないといけないからな。」
「たしかにそうですね。カツヤさんは自分が勇者で一番強いと思ってるからユウキがカツヤさんより強いとわかったら一緒に行動しない気がします。それに・・・なんか足をひっぱってくる気がします。」
「だよな~。」
(職業伝えて、俺の方が強いって示したら、絶対反発する気がする。なら勇者として魔王城に行くまでは伏せて置いて・・・ていうかカツヤが魔王を倒すまでは気楽にこの世界を楽しむのが正解かも・・・)
「わかりましたわ。なら私も職業はダークエルフとカツヤさんや兄さんには伝えます。」
「まあすぐに又、別行動になると思うから大丈夫でしょ。」
翌日、ユウキ達はフライの魔法でカツヤのいるプラネットの国へと向かった。
プラネットに着いたユウキ達はカツヤを探した。
すると・・・・カツヤはすでに勇者の盾を入手しており、プラネットにはいなかった。
(はっ??せっかく来たのにいないってどういう事??)
ユウキの計画はしょっぱなから崩れるのだった。
11
お気に入りに追加
1,597
あなたにおすすめの小説

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!


最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる