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第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
第25話 ジュリア閃く!?
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昨日ピラミッドでビュンビュンの腕輪をゲットしたユウキは武器屋を覗いていた。もちろん、ジュリアも一緒だ。朝起きて1人で買い物に出かけようとした所ジュリアに見つかり、ついてきた形だ。
「ユウキさんは何か買うんですか?」
「そうだな。杖がまだ初期のままの木の杖だからな。できればもう少し良い杖がほしいのと剣も鉄の剣だからな。こっちも良い物がほしいな。」
「ユウキさんは杖なんか必要ないのに?それよりももっとユウキ様ならもっとピッタリな装備があると思いますよ。」
ジュリアはユウキの本当の職業が英雄なのを知っている。武器屋で魔法使いの杖を見ているユウキに対して、不満を伝えた。
「大丈夫だ。それにジュリア。言っただろ?その事は秘密だと。ジュリアが秘密を守れないなら俺にも考えがあるぞ?」
「すいません。そんなつもりは・・・」
(ユウキさんを怒らせてしまいましたわ。この話題を話すときは気を付けないといけませんね。」
「次からは気を付けてくれよ。」
「はい。すいません。」
ユウキは武器屋で今の杖よりも魔力上昇値の高い杖を購入した。鉄の杖なんかもあったが、見た目が悪くて断念した。剣も1ランク高い鋼の剣を購入した。
続いて防具屋を見て見ると、防御力の高そうな鎧や兜、盾などが置いてあったがゲームと違い、防御力が上がっても動きづらそうな装備を買う気にはならなかった。ユウキは今より防御力が少し高いローブを購入した。魔法使いの帽子などもあったが、これは購入しなかった。
(帽子をかぶって防御力が上がるってへんな感じだな。あんな変な帽子かぶって冒険はさすがに無いな。ゲームだと防御力が上がると全て買ってたんだけどな・・・)
武器、防具、装飾品、アイテム類を購入したユウキとジュリアは近くの食べ物屋で食事をしていた。
「ユウキさん。魔法使いとしてもっと良い装備があったのになぜそれを買わなかったんですか?」
「ああ。確かに杖にしてもローブにしてもポルートで売ってる最上級の装備は買わなかったよ。まあ単純に費用がもったいなかったって言うのと、あんまり高い装備品を買って力を見せると後々パーティを分ける話を出した時にカツヤと別のパーティになれないかなっと思ってね。」
「どういう事ですか?」
「これから東の砂漠を抜けて、パルテ神殿に行くだろ?そこで仲間が1人増える。今は4人だから5人になるよな。そしてパルテ神殿の隣のベルの街でも仲間が1人増える。そうなると6人だ。そこで3人のパーティを二つ作るってジュリアが言ってただろ?確かにそのタイミングで3人パーティを二つ作るのは良い案だと思った。そこで3人パーティをカツヤがどう設定するか考えてみたんだ。」
「カツヤさんとアイさんともう一人ですか?」
「そうだ。多分今のままなら前も言ったようにジュリアになると思う。けど、俺が魔法で冒険の役に立つとカツヤとアイと俺の3人パーティって可能性も出てくると思うんだ。だからまずはカツヤにとって俺があまり役に立たない。って思われるようにしようと思ってね。」
「それで装備のランクを最上級にしなかったんですね。それなら私もカツヤさんにお荷物と思われるようにした方が良いのでしょうか?」
「そこは難しいところだね。正直ジュリアのスタイルはカツヤの前衛とアイの回復と役割がかぶっている。カツヤ、アイ、ジュリアの3人パーティはバランスが悪いからその点を指摘すればジュリアも大丈夫なんじゃないかと思ってる。」
「本当ですか?」
「ああ。ただ、こればっかりはどうなるかわからない。俺の知ってる情報だと3人パーティを2つに分けて行動しなかったからな。カツヤが5人パーティを組んで、1人を街に残すっていう予定通りの選択をする可能性もある。」
「カツヤさんに3人パーティを2つに分ける方がメリットがある。っていうことをわかってもらう必要があるって事ですね。」
「そういう事。カツヤとアイのパーティにはあと俺みたいな、後衛からの攻撃ができる仲間がいればバランスがいいと思う。そして俺とジュリアの方は俺がどの役割もできるから正直、どんな仲間が来てもうまくやれると思う。」
「新しく仲間になる方は後衛なんですか?」
「ああ。1人は狩人で1人は盗賊だな。」
「じゃあ狩人の方をカツヤさんのパーティに入れて、盗賊の方をユウキさんのパーティに居れればうまく収まるじゃないですか?」
「まあそうなんだけど・・・狩人の方はエルフで男なんだよな。カツヤの事だからきっとOKしないと思ってね。」
「なるほど・・・たしかにそれはその通りな気がします。盗賊の方は男性ですか?」
「いや。盗賊は女性だよ。」
「女性!?ですか・・・」
(難しい問題ですわ。ユウキさんとは一緒に冒険したい。けど他の女性も一緒にパーティを組むとなるとユウキさんを取られるかもしれない。かといって、カツヤさんとアイさんのパーティに盗賊はバランスが悪い・・・あっ!?)
「ユウキさん。私、良い案が浮かびました。カツヤさんとアイさんに狩人さんに盗賊さんでパーティを組んでもらえばいいんですよ。そして私とユウキさんでパーティを組む。これならバランスが取れてませんか?」
「まあ確かにバランスはとれてるな。だがそううまく行くかな??」
「私にまかせてください。ユウキさんと一緒になる為、がんばります。」
(この案が通ればユウキさんと二人きり!!!がんばらなくちゃ。)
ジュリアはユウキと二人で冒険する為の計画を成功させるために部屋に戻ったあともあれこれと考えていた。
「ユウキさんは何か買うんですか?」
「そうだな。杖がまだ初期のままの木の杖だからな。できればもう少し良い杖がほしいのと剣も鉄の剣だからな。こっちも良い物がほしいな。」
「ユウキさんは杖なんか必要ないのに?それよりももっとユウキ様ならもっとピッタリな装備があると思いますよ。」
ジュリアはユウキの本当の職業が英雄なのを知っている。武器屋で魔法使いの杖を見ているユウキに対して、不満を伝えた。
「大丈夫だ。それにジュリア。言っただろ?その事は秘密だと。ジュリアが秘密を守れないなら俺にも考えがあるぞ?」
「すいません。そんなつもりは・・・」
(ユウキさんを怒らせてしまいましたわ。この話題を話すときは気を付けないといけませんね。」
「次からは気を付けてくれよ。」
「はい。すいません。」
ユウキは武器屋で今の杖よりも魔力上昇値の高い杖を購入した。鉄の杖なんかもあったが、見た目が悪くて断念した。剣も1ランク高い鋼の剣を購入した。
続いて防具屋を見て見ると、防御力の高そうな鎧や兜、盾などが置いてあったがゲームと違い、防御力が上がっても動きづらそうな装備を買う気にはならなかった。ユウキは今より防御力が少し高いローブを購入した。魔法使いの帽子などもあったが、これは購入しなかった。
(帽子をかぶって防御力が上がるってへんな感じだな。あんな変な帽子かぶって冒険はさすがに無いな。ゲームだと防御力が上がると全て買ってたんだけどな・・・)
武器、防具、装飾品、アイテム類を購入したユウキとジュリアは近くの食べ物屋で食事をしていた。
「ユウキさん。魔法使いとしてもっと良い装備があったのになぜそれを買わなかったんですか?」
「ああ。確かに杖にしてもローブにしてもポルートで売ってる最上級の装備は買わなかったよ。まあ単純に費用がもったいなかったって言うのと、あんまり高い装備品を買って力を見せると後々パーティを分ける話を出した時にカツヤと別のパーティになれないかなっと思ってね。」
「どういう事ですか?」
「これから東の砂漠を抜けて、パルテ神殿に行くだろ?そこで仲間が1人増える。今は4人だから5人になるよな。そしてパルテ神殿の隣のベルの街でも仲間が1人増える。そうなると6人だ。そこで3人のパーティを二つ作るってジュリアが言ってただろ?確かにそのタイミングで3人パーティを二つ作るのは良い案だと思った。そこで3人パーティをカツヤがどう設定するか考えてみたんだ。」
「カツヤさんとアイさんともう一人ですか?」
「そうだ。多分今のままなら前も言ったようにジュリアになると思う。けど、俺が魔法で冒険の役に立つとカツヤとアイと俺の3人パーティって可能性も出てくると思うんだ。だからまずはカツヤにとって俺があまり役に立たない。って思われるようにしようと思ってね。」
「それで装備のランクを最上級にしなかったんですね。それなら私もカツヤさんにお荷物と思われるようにした方が良いのでしょうか?」
「そこは難しいところだね。正直ジュリアのスタイルはカツヤの前衛とアイの回復と役割がかぶっている。カツヤ、アイ、ジュリアの3人パーティはバランスが悪いからその点を指摘すればジュリアも大丈夫なんじゃないかと思ってる。」
「本当ですか?」
「ああ。ただ、こればっかりはどうなるかわからない。俺の知ってる情報だと3人パーティを2つに分けて行動しなかったからな。カツヤが5人パーティを組んで、1人を街に残すっていう予定通りの選択をする可能性もある。」
「カツヤさんに3人パーティを2つに分ける方がメリットがある。っていうことをわかってもらう必要があるって事ですね。」
「そういう事。カツヤとアイのパーティにはあと俺みたいな、後衛からの攻撃ができる仲間がいればバランスがいいと思う。そして俺とジュリアの方は俺がどの役割もできるから正直、どんな仲間が来てもうまくやれると思う。」
「新しく仲間になる方は後衛なんですか?」
「ああ。1人は狩人で1人は盗賊だな。」
「じゃあ狩人の方をカツヤさんのパーティに入れて、盗賊の方をユウキさんのパーティに居れればうまく収まるじゃないですか?」
「まあそうなんだけど・・・狩人の方はエルフで男なんだよな。カツヤの事だからきっとOKしないと思ってね。」
「なるほど・・・たしかにそれはその通りな気がします。盗賊の方は男性ですか?」
「いや。盗賊は女性だよ。」
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