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第37話 レベリングウィーク開催
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マンネンと無事に契約できた俺達は、ボーナスステージに味を占めて亀島で1週間にも渡るレベリングウィークを開催していた。
聖獣マスターである俺は聖獣と契約すればするほど強くなる。一体契約する事に能力が5割アップする。すごいだろ?まさにチートだ。
だがそれですぐに、世界で一番になれるかと言えばそういう訳ではない。俺がいくら聖獣と契約できても素のレベルが低ければどれだけ能力が増えた所で俺より強いヤツはいるだろう。
だが、俺のレベルはカンスト目前。もはや世界最強だろう。えっ?ステータスの上昇値はどうだって?良い所に目がつくな。そうステータスの上昇値も重要だ。この世界の人間はレベルが上がる度に能力値が5~20程上昇する。
上級な職業な程、上昇値が高い。例えば勇者や剣聖、賢者に聖女などがそうだ。それに比べて聖獣マスターという職業の俺は平均の上昇値は10だ。だがこれも欲張ればもらいすぎだろう。
俺が聖獣2体と契約すれば上級職業を持っている人達と肩を並べるという事だ。更に3体以上聖獣と契約していればそれ以上の強さを持っているという事になる。
ちなみに、俺の今の契約聖獣は、フェニク、エンキ、マンエンの3体だ。そう、今の俺の強さは勇者以上なのだ。
えっ??なのに何でレベリングしてるのかって?それは、勇者よりも魔王の方が強いからだ。俺もここに来るまで知らなかったのだが、どうやら魔王は4人いるらしい。
俺が倒したファーラミストは俗にいう『我らの中で最弱の魔王』というヤツだった。勇者よりも強い魔王をどうやって倒すの?と思うだろう。たしかに俺も思った。是非教えてほしい。
倒せない敵ってゲーム的にムリゲーっしょ。
いやいや実際はそんな事がない・・・らしい。冒険を進めてから知った事だが、この世界には神獣様という神様の使いが4体いて、その神獣様に加護を頂くと上限レベルが25上がるらしいのだ。
俺の場合は、青龍様に加護を頂いたので、上限レベルが125だ。
おっと、話がそれたな。今はレベリングウィークの話だった。それでレベルなんだが、ボーナスステージは経験値、お金、効率、全てがとても良く見事俺はレベル120に到達した。マリーはレベル125でカンストだ。
一週間、亀島に通って本当によかった。どこを見ても亀、亀、亀、亀に俺の心は途中で折れるかと思ったがそんな事はなかった。
なぜならこの亀達。とても高価で売れたんだ。
まず甲羅だ。これはやはり思ってた通り防御力が格段に高いらしくけずって素材に組み込む事で様々な用途があるらしい。色によって強度が違うみたいだが、今まで市場に出た事がない素材だっただけに、かなり喜ばれた。
そして、肉と血だ。これが予想外の悲鳴だった。元々血抜きなんかせずに殺したらそのまま収納してたんだが、どうやら血は薬の材料になるらしくそしてとても貴重らしかった。肉は俺も食べたが味より、滋養強壮などの効能良しだった。
簡単に言えば、1体売れば全てに値が付く魔物だったのだ。狩れば狩るほどお金がもうかり、さらに経験値も得られる。まさにボーナスステージだった。
そんな場所を他の人もいないので独占状態のまま、1週間通い続けた俺は、見た事もないような大量のお金を手に入れた。まさに億万長者になっていた。毎日毎日朝から晩まで亀島で亀を狩っていた訳ではない。
合間にマリーとデートと称して買い物にも出かけた。亀ばっかりみてたらやっぱり気が狂うもんね。武器に防具、アクセサリーに服に食事、お金をきにせず買い物ができる事がこんなにも楽しいのかと初めて気づいた。
値札を見る事なく買い物をする経験をした瞬間だった。
「ねぇ。さっきからブツブツ何を言ってるの?」
「えっ・・・声に出てた?」
「うん・・・」
「ははは。」
危ない危ない。声に出てたみたいだ。ようやく亀島ボーナスステージ、レベリングウィークを終えて思いのほか気が緩んでいたみたいだ。
だけど、思い出してほしい。俺はボルテックスに殺されて、アイツに隠れながらコソコソと行動していたんだ。それがようやく報われるんだ。うれしくない訳がないだろう。
「これでようやく魔王を倒しに行けるな。」
「準備もできたし明日、中央大陸に行くの?」
「ああ。ボルテックスに先を越されるわけにはいかないからな。」
「待つのじゃレイ。」
「ん。どうしたんだミスト?」
「たしかにレイの力はアルフェンに通用するじゃろう。じゃが、マリーはどうじゃ。お主は強いがマリーを守りながらじゃちと不安がある。勇者はまだアルフェンを倒してはいないんじゃろ?なら先にもう1体の神獣とやらに会いに行った方が妾は良いと思うぞ。」
「それは・・・」
「どうしたのレイ?」
たしかにミストの言う事は一理ある。俺はボルテックスに殺される前よりも強くなった。正直、今ならボルテックス達に決闘を申し込んでキュビ達を取り返す事だってできるだろう。人質として殺されたらかなわないからそれはしないが・・・
マリーを守りながらじゃちょっと厳しいのか・・・。たしか南の霊峰ホワイトマウンテンだったよな。ボルテックスが魔王討伐に出たって聞いてちょっと焦ってたかもな。よし。焦ってもしょうがない。確実に力を付けるんだ俺。
「マリー。ミストに言われたんだけどやっぱりまだ力が足りないらしい。だから、次は予定通り、霊峰ホワイトマウンテンに行こうかと思うんだ。ついて来てくれるか?」
「もちろんよ。」
レベリングウィークを終えたレイ達は、次の目的地を霊峰ホワイトマウンテンにし、移動を始めるのだった。
聖獣マスターである俺は聖獣と契約すればするほど強くなる。一体契約する事に能力が5割アップする。すごいだろ?まさにチートだ。
だがそれですぐに、世界で一番になれるかと言えばそういう訳ではない。俺がいくら聖獣と契約できても素のレベルが低ければどれだけ能力が増えた所で俺より強いヤツはいるだろう。
だが、俺のレベルはカンスト目前。もはや世界最強だろう。えっ?ステータスの上昇値はどうだって?良い所に目がつくな。そうステータスの上昇値も重要だ。この世界の人間はレベルが上がる度に能力値が5~20程上昇する。
上級な職業な程、上昇値が高い。例えば勇者や剣聖、賢者に聖女などがそうだ。それに比べて聖獣マスターという職業の俺は平均の上昇値は10だ。だがこれも欲張ればもらいすぎだろう。
俺が聖獣2体と契約すれば上級職業を持っている人達と肩を並べるという事だ。更に3体以上聖獣と契約していればそれ以上の強さを持っているという事になる。
ちなみに、俺の今の契約聖獣は、フェニク、エンキ、マンエンの3体だ。そう、今の俺の強さは勇者以上なのだ。
えっ??なのに何でレベリングしてるのかって?それは、勇者よりも魔王の方が強いからだ。俺もここに来るまで知らなかったのだが、どうやら魔王は4人いるらしい。
俺が倒したファーラミストは俗にいう『我らの中で最弱の魔王』というヤツだった。勇者よりも強い魔王をどうやって倒すの?と思うだろう。たしかに俺も思った。是非教えてほしい。
倒せない敵ってゲーム的にムリゲーっしょ。
いやいや実際はそんな事がない・・・らしい。冒険を進めてから知った事だが、この世界には神獣様という神様の使いが4体いて、その神獣様に加護を頂くと上限レベルが25上がるらしいのだ。
俺の場合は、青龍様に加護を頂いたので、上限レベルが125だ。
おっと、話がそれたな。今はレベリングウィークの話だった。それでレベルなんだが、ボーナスステージは経験値、お金、効率、全てがとても良く見事俺はレベル120に到達した。マリーはレベル125でカンストだ。
一週間、亀島に通って本当によかった。どこを見ても亀、亀、亀、亀に俺の心は途中で折れるかと思ったがそんな事はなかった。
なぜならこの亀達。とても高価で売れたんだ。
まず甲羅だ。これはやはり思ってた通り防御力が格段に高いらしくけずって素材に組み込む事で様々な用途があるらしい。色によって強度が違うみたいだが、今まで市場に出た事がない素材だっただけに、かなり喜ばれた。
そして、肉と血だ。これが予想外の悲鳴だった。元々血抜きなんかせずに殺したらそのまま収納してたんだが、どうやら血は薬の材料になるらしくそしてとても貴重らしかった。肉は俺も食べたが味より、滋養強壮などの効能良しだった。
簡単に言えば、1体売れば全てに値が付く魔物だったのだ。狩れば狩るほどお金がもうかり、さらに経験値も得られる。まさにボーナスステージだった。
そんな場所を他の人もいないので独占状態のまま、1週間通い続けた俺は、見た事もないような大量のお金を手に入れた。まさに億万長者になっていた。毎日毎日朝から晩まで亀島で亀を狩っていた訳ではない。
合間にマリーとデートと称して買い物にも出かけた。亀ばっかりみてたらやっぱり気が狂うもんね。武器に防具、アクセサリーに服に食事、お金をきにせず買い物ができる事がこんなにも楽しいのかと初めて気づいた。
値札を見る事なく買い物をする経験をした瞬間だった。
「ねぇ。さっきからブツブツ何を言ってるの?」
「えっ・・・声に出てた?」
「うん・・・」
「ははは。」
危ない危ない。声に出てたみたいだ。ようやく亀島ボーナスステージ、レベリングウィークを終えて思いのほか気が緩んでいたみたいだ。
だけど、思い出してほしい。俺はボルテックスに殺されて、アイツに隠れながらコソコソと行動していたんだ。それがようやく報われるんだ。うれしくない訳がないだろう。
「これでようやく魔王を倒しに行けるな。」
「準備もできたし明日、中央大陸に行くの?」
「ああ。ボルテックスに先を越されるわけにはいかないからな。」
「待つのじゃレイ。」
「ん。どうしたんだミスト?」
「たしかにレイの力はアルフェンに通用するじゃろう。じゃが、マリーはどうじゃ。お主は強いがマリーを守りながらじゃちと不安がある。勇者はまだアルフェンを倒してはいないんじゃろ?なら先にもう1体の神獣とやらに会いに行った方が妾は良いと思うぞ。」
「それは・・・」
「どうしたのレイ?」
たしかにミストの言う事は一理ある。俺はボルテックスに殺される前よりも強くなった。正直、今ならボルテックス達に決闘を申し込んでキュビ達を取り返す事だってできるだろう。人質として殺されたらかなわないからそれはしないが・・・
マリーを守りながらじゃちょっと厳しいのか・・・。たしか南の霊峰ホワイトマウンテンだったよな。ボルテックスが魔王討伐に出たって聞いてちょっと焦ってたかもな。よし。焦ってもしょうがない。確実に力を付けるんだ俺。
「マリー。ミストに言われたんだけどやっぱりまだ力が足りないらしい。だから、次は予定通り、霊峰ホワイトマウンテンに行こうかと思うんだ。ついて来てくれるか?」
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