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第25話 2か月後の姿を考える
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「すいません。お父様が変な事を言って。」
「ミュラ王女は気にしなくて大丈夫だよ。それに王様は変な事を言った訳じゃないよ。むしろ当然の事だと思う。俺にとってはよかったよ。直近の目標ができたからね。」
「それって2か月後に成果を見せるって言ってたヤツ?」
「ああ。自分達だけの目標ってなんだかんだうやむやになったりするだろ?王様が言ってくれたおかげで期限もしっかり決まったからな。後はどうやって達成するかだな。後は王様に伝えた事でミュラの安全も確保できた。安心して行動できるところも大きいな。」
「それで具体的にはどうするんですか?」
「そうだな。今の俺のレベルは50だ。聖獣の力と神獣の加護を含めればレベル80相当の力を持っている事になる。簡単に考えれば俺の力を上げる為には、レベルを上げるか聖獣と契約するか、神獣の加護を得るかの三択しかない。どれが一番効率が良いかって話だな。」
「今でレベル80相当の力があるなら、すぐに勇者よりも強くなるんじゃないんですか?」
「ミュラ。それがそう簡単な話じゃないんだ。ボルテックスはたしかにカンストでレベルは100だ。だけど、俺がレベル100になってもボルテックスには勝てない。なぜかわかるか?」
「職業補正?」
「そうだ。勇者っていうのはそれだけ強い職業だ。正直俺がレベル200ぐらいないと対等には戦えないだろう。今は魔法が使えるからもう少し低くても戦えると思うが・・・それでも、それぐらい能力の開きがあるんだ。ミストと戦った時は俺のレベルはカンストの100。そして聖獣4体と契約してたから実際はレベル300相当の力を持ってた。最終的にはそれを超えるぐらいの力がないと、魔王は倒せないと思う。」
「それを2か月で・・・」
「いや王様は可能性を示せ。と言っていた。多分王様も2か月でボルテックスを超えるとは思っていないんだろう。レベルが1になった事は説明したからな。だけど、レベル1になってから短期間でどれだけ力をつけれるか。それが可能性だと思う。」
「たしかにそうね。効率を考えるとやっぱりキュービダンジョンがいいんじゃない?魔物も格上だからレベルも上げれる。聖獣がいる事もわかってるから時間も無駄にしないわ。」
だよな~。選択肢を3つ提示したけど、実際はマリーの言う通りだ。俺も強くなるには、レベル上げるのが一番早いと思う。ゲーム脳の俺は2ヶ月でも3ヶ月でもダンジョンでレベリングできるだろう。だがマリーは?いや普通なら2ヶ月連続でダンジョンとかありえないだろう。
それに、聖獣は俺だけが強くなるのに対して、レベリングならマリーも一緒に強くなれる。一人だけ強くなっても魔王を倒す事は難しいだろう。できればマリー以外にも信頼できる仲間が欲しい所だがこればっかりは難しいだろう。
それなら、俺はマリーと一緒に強くなりたい。いやミストもか。今の仲間で強くなりたい。この世界は俺の知らない世界だが、俺の知ってるファイブファンタジーの世界でもある。俺はこの世界の主人公のレイドールで、柏木悠人でもある。俺ならできるはずだ。
ファイブファンタジーのゲーム知識、日頃から愛読してるラノベの知識、ミストの魔法の知識を組み合わせればトゥルーエンドにする事など簡単だろう。それだけじゃなく、この世界で英雄となることも・・・。英雄色を好むというのはどの世界でも共通だ。それじゃ、やるしかないだろ。
「そうだな。2か月でどこまでやれるかわからない。欲を言えば2か月でレベルカンストまでいきたいがそれ程甘くはないだろう。だけど目標は高いほうがやりがいがあるしマリーとなら俺はやれると思う。2か月ダンジョンに籠るのはつらいがマリー。一緒に頑張ってみないか?」
「ええ。レイと一緒なら私は頑張れるわ。私もレイと一緒に強くなる!!」
「マリー・・・ありがとう。」
「お二人がうらやましいですね。私はレイとマリーについていく事ができません。ですが私もお二人の手伝いがしたいです。私はこれからの為に、聖獣と神獣様の居場所を調べる事にしましょう。城にも書物はたくさんあります。手がかりぐらいは掴めると思います。」
「ミュラ王女・・・ありがとう。」
(ここで私が何かしないとレイと一緒になるっていう私の目標が達成できないもの。せっかくお父様がレイを認めてくれようとしている。レイが英雄になれば私の結婚相手としてお父様は文句を言わないわ。一緒に強くなれないんだもの。これぐらいは何がなんでもやらないと。マリーと誓った、二人でレイと一緒になるため。私も頑張らなきゃ。)
「そうと決まれば早速行動開始しましょ。お金には余裕があるから、食料にアイテム類を必須ね。装備品も更新した方がいいわね。今日はここで買い物を中心に準備するのでいい?」
「そうだな。」
ミュラ王女は一緒に買い物にはいけないだろうからここで別れるよな。そしたら買い物はマリーと二人っきり。今日は想いを伝えるべきだろうな。不安が無いわけじゃないが、ちゃんと伝えた方が今後の行動の俺のやる気が断然に違う。まあ成功した場合って注意書きが付くけど。ミュラ王女に関しては魔王を倒せば告白しよう。いやそれまでにしたほうがいいか?ま、まあそれは後にしよう。女によって人生が狂わされるっていうのもよく聞くしな。今はマリーだ。よし!勇気を出すぞ。
そうして、今後の行動を決めたレイは、ミュラと別れマリーとともに買い物に出かけるのだった。
「ミュラ王女は気にしなくて大丈夫だよ。それに王様は変な事を言った訳じゃないよ。むしろ当然の事だと思う。俺にとってはよかったよ。直近の目標ができたからね。」
「それって2か月後に成果を見せるって言ってたヤツ?」
「ああ。自分達だけの目標ってなんだかんだうやむやになったりするだろ?王様が言ってくれたおかげで期限もしっかり決まったからな。後はどうやって達成するかだな。後は王様に伝えた事でミュラの安全も確保できた。安心して行動できるところも大きいな。」
「それで具体的にはどうするんですか?」
「そうだな。今の俺のレベルは50だ。聖獣の力と神獣の加護を含めればレベル80相当の力を持っている事になる。簡単に考えれば俺の力を上げる為には、レベルを上げるか聖獣と契約するか、神獣の加護を得るかの三択しかない。どれが一番効率が良いかって話だな。」
「今でレベル80相当の力があるなら、すぐに勇者よりも強くなるんじゃないんですか?」
「ミュラ。それがそう簡単な話じゃないんだ。ボルテックスはたしかにカンストでレベルは100だ。だけど、俺がレベル100になってもボルテックスには勝てない。なぜかわかるか?」
「職業補正?」
「そうだ。勇者っていうのはそれだけ強い職業だ。正直俺がレベル200ぐらいないと対等には戦えないだろう。今は魔法が使えるからもう少し低くても戦えると思うが・・・それでも、それぐらい能力の開きがあるんだ。ミストと戦った時は俺のレベルはカンストの100。そして聖獣4体と契約してたから実際はレベル300相当の力を持ってた。最終的にはそれを超えるぐらいの力がないと、魔王は倒せないと思う。」
「それを2か月で・・・」
「いや王様は可能性を示せ。と言っていた。多分王様も2か月でボルテックスを超えるとは思っていないんだろう。レベルが1になった事は説明したからな。だけど、レベル1になってから短期間でどれだけ力をつけれるか。それが可能性だと思う。」
「たしかにそうね。効率を考えるとやっぱりキュービダンジョンがいいんじゃない?魔物も格上だからレベルも上げれる。聖獣がいる事もわかってるから時間も無駄にしないわ。」
だよな~。選択肢を3つ提示したけど、実際はマリーの言う通りだ。俺も強くなるには、レベル上げるのが一番早いと思う。ゲーム脳の俺は2ヶ月でも3ヶ月でもダンジョンでレベリングできるだろう。だがマリーは?いや普通なら2ヶ月連続でダンジョンとかありえないだろう。
それに、聖獣は俺だけが強くなるのに対して、レベリングならマリーも一緒に強くなれる。一人だけ強くなっても魔王を倒す事は難しいだろう。できればマリー以外にも信頼できる仲間が欲しい所だがこればっかりは難しいだろう。
それなら、俺はマリーと一緒に強くなりたい。いやミストもか。今の仲間で強くなりたい。この世界は俺の知らない世界だが、俺の知ってるファイブファンタジーの世界でもある。俺はこの世界の主人公のレイドールで、柏木悠人でもある。俺ならできるはずだ。
ファイブファンタジーのゲーム知識、日頃から愛読してるラノベの知識、ミストの魔法の知識を組み合わせればトゥルーエンドにする事など簡単だろう。それだけじゃなく、この世界で英雄となることも・・・。英雄色を好むというのはどの世界でも共通だ。それじゃ、やるしかないだろ。
「そうだな。2か月でどこまでやれるかわからない。欲を言えば2か月でレベルカンストまでいきたいがそれ程甘くはないだろう。だけど目標は高いほうがやりがいがあるしマリーとなら俺はやれると思う。2か月ダンジョンに籠るのはつらいがマリー。一緒に頑張ってみないか?」
「ええ。レイと一緒なら私は頑張れるわ。私もレイと一緒に強くなる!!」
「マリー・・・ありがとう。」
「お二人がうらやましいですね。私はレイとマリーについていく事ができません。ですが私もお二人の手伝いがしたいです。私はこれからの為に、聖獣と神獣様の居場所を調べる事にしましょう。城にも書物はたくさんあります。手がかりぐらいは掴めると思います。」
「ミュラ王女・・・ありがとう。」
(ここで私が何かしないとレイと一緒になるっていう私の目標が達成できないもの。せっかくお父様がレイを認めてくれようとしている。レイが英雄になれば私の結婚相手としてお父様は文句を言わないわ。一緒に強くなれないんだもの。これぐらいは何がなんでもやらないと。マリーと誓った、二人でレイと一緒になるため。私も頑張らなきゃ。)
「そうと決まれば早速行動開始しましょ。お金には余裕があるから、食料にアイテム類を必須ね。装備品も更新した方がいいわね。今日はここで買い物を中心に準備するのでいい?」
「そうだな。」
ミュラ王女は一緒に買い物にはいけないだろうからここで別れるよな。そしたら買い物はマリーと二人っきり。今日は想いを伝えるべきだろうな。不安が無いわけじゃないが、ちゃんと伝えた方が今後の行動の俺のやる気が断然に違う。まあ成功した場合って注意書きが付くけど。ミュラ王女に関しては魔王を倒せば告白しよう。いやそれまでにしたほうがいいか?ま、まあそれは後にしよう。女によって人生が狂わされるっていうのもよく聞くしな。今はマリーだ。よし!勇気を出すぞ。
そうして、今後の行動を決めたレイは、ミュラと別れマリーとともに買い物に出かけるのだった。
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