ゲームの世界に転生したら、バットエンドの後だった!?バットエンドをハッピーエンドにする為に、俺は魔王と手を組むぜ!

ベルピー

文字の大きさ
上 下
20 / 44

第20話 神獣様の加護・・・

しおりを挟む
キュービの里の奧で神獣と出会ったレイ達は他の聖獣の場所を教えてもらおうとしたが、神獣からの返答は「教える事はできない」だった。

「なぜですか?」

「それが、決まりだからだ。我は神の代行者。誰かを贔屓する事はできん。」

まじか~・・・言ってる事はわかるけど、これは教えてくれる流れだろ。イベント的にも・・・どうする?このままじゃ無駄骨だぞ。

「レイ。それならここの里のキツネと新たに契約すればいいじゃねぇか。キュビ程ではないにしろここの里のキツネ達は聖獣だ。レイに取ってもメリットがあるんじゃねぇか。」

「たしかにフェニックスの言うように、この里の者ならレイドールと新たに契約する事はできる。更にいえば我の力で聖獣の珠にしてそこの小娘に渡す事もできる。」

「それは・・・」

たしかにそれは考えていた。だけどキュビがいなくなったから次。っていうのはさすがに違う気がする。それにマリーだってそうだ。確かに聖獣の珠があれば力を増やす事ができる。だけど、封印された聖獣はどうなる?3年で死ぬんだぞ。それに、封印されたままっていうのもかわいそうだ。できるなら他の方法を取りたい。

「うむ。さすがはレイドールじゃな。」

「えっ?」

「お主の心を読ませてもらった。ここでお主が里の者を九尾の代わりに連れて行こうとすれば我がお主を殺していただろう。」

まじか!?試された?・・・でも、という事は神獣様のお眼鏡にかなったという事か・・・。なら何か褒美があるのか?

「我は教える事はできぬが、長には話した事があるじゃろ。」

「はっ!?もしやこのダンジョンに封印したエンキの事ですか?」

「エンキ?」

「うむ。このキュービダンジョンの地下60階に神獣様が封印した猿の聖獣がおると聞いた事がある。」

「猿の聖獣・・・それに封印って。」

「そこまでは私もきいてはおらんのじゃ。」

「まあそれぐらいならいいじゃろ。そうだ。我がここの地下60階にエンキという聖獣を封印しておる。」

「どうして?」

「エンキに頼まれたからじゃ。アヤツは人族との関わりを嫌っていてのぉ。まあそれで我が封印したのじゃ。定期的に力を与えておるから死ぬことはないからのぉ。」

「そこに行けば新たな聖獣と契約できるのですか?でも人嫌いなら行っても意味がないんじゃ・・・」

「そこは安心してよい。レイドールならヤツも気に入るだろう。」

それでも地下60階か・・・俺のしってる知識でも地下50階までだ。それに、地下60階って事は魔物のレベルが120?今すぐ行くのは、さすがに無理があるか・・・

ある程度、このダンジョンでレベルは上げるけど、他の聖獣と契約してから臨んだ方が賢明だな。

「わかりました神獣様。今すぐは難しいかもしれませんが必ずエンキと契約にきます。後、わかる範囲で良いのですが、他の聖獣のいる大陸とかも教える事はできないのでしょうか?」

「そうじゃな。フェニックス、九尾、フェンリル、シルバードラゴン、それと今でてきたエンキ以外にこの世界には12体の聖獣がおる。
どの大陸にいるかは教える事はできんが、バランスよく生息しているとだけ言っておこう。後はレイドールが自分で見つける事だ。聖獣マスターなら、自ずと出会うだろう。」

「ありがとうございます。」

「それと、我の加護を授けておこう。聖獣契約程大幅に能力が上がる訳ではないが、レベルの上限と能力が僅かに上昇する。我以外の神獣も各大陸にいるから会いに行くのもようかもしれんな。」

レベルの上限が上がるのか。それは素直にうれしいな。どれぐらいだ?150ぐらいまで上がるのか?それってマリーにも適用されるのか?どうなんだろ?

「安心せい。ローズマリーにも我の加護を授けよう。ちなみにレベル上限は125になる。能力の上昇は約1割だな。」

なるほど。4体の神獣に加護を貰えば最大レベルは200までになるんだな。てかそれって強すぎじゃないのか?レベル200に聖獣12体と契約すれば単純に6倍の上昇に神獣4体で更に4割アップだろ。想定レベル1280⁉レベル100カンストで聖獣4体と契約してた時の4倍じゃん。えっもしかして他の魔王ってそんなにしないと勝てないレベルなの・・・いやさすがにそれはないか・・・

「ありがとうございます神獣様。」

「よいよい。これぐらいは問題ない。それより聖獣達を頼んだぞ。聖獣はこの世界になくてはならない存在だ。決して絶滅させることがないように。もし絶命したら・・・」

「したら?」

「まあ任せたのだ。レイドールよ。」

なんだよ。その意味深発言は・・・気になるじゃん。まあ言ってくれないならしょうがないか。とりあえず、聖獣探しを再開だな。あと10日ぐらいはダンジョンでレベル上げができるからどれだけ進めるかだな。さすがに地下60階までは無理でも行けるところまでは行きたいな。

「・・・わかりました。」

神獣との話を終えたレイ達は、キュービの里でモフモフを堪能して一夜を過ごすのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双

たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。 ゲームの知識を活かして成り上がります。 圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。 17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。 高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。 本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。 折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。 それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。 これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。 有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

処理中です...