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第14話 ダンジョンタウン『キュービ』
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「ようやくキュービに着いたわね。」
「ああ、今日はギルドで情報を集めよう。その後はダンジョンを攻略するための準備をしよう。」
「本当レイの収納魔法は便利ね。食料もアイテムもテントも何でも入るし、今のところ容量はいっぱいにならないし。」
たしかにミストと一緒になってから魔法が使えるようになってかなり便利になった。収納魔法や転移魔法はその筆頭だ。今まで魔法を使ったことがなかったので、魔法についてはマリーとともに勉強中だ。ミストは俺が使える魔法を中心に教えてくれるが、まだまだ今は使えないがすごい魔法がありそうだ。魔法はすごい。
「そうだな。これも全てミストのおかげだ。そうすると、あの時ボルテックス達に殺されかけたのも悪くなかったのかもしれないな。」
「何言ってんだレイ。そのせいで俺様やキュビ達は封印されたんだぞ。」
「悪い。そうだったな。」
「キュービの里でキュビちゃんの事がわかればいいんだけど・・・」
キュビに関してはキュービの里に行ってもあまりわからないだろうな。聖獣を封印した聖獣の珠に関して聞いてみたがミストの話しでは、解放するためには直接契約者がその珠に触れるしかないって言ってたからな。だけど、キュービの里には八尾や七尾の狐達がいる。キュビを助けるために協力してくれる可能性は高いだろう。
それに、九尾以外の聖獣情報も教えてもらえるかもしれない。俺にとって聖獣契約は力を増やすのと仲間を増やす、両方の側面がある。今の俺達にとってとても重要だ。この大陸に九尾以外の聖獣がいるなら会ってみたいな。
「まあダンジョンにいけば、何かわかるだろう。それより今は情報を集めよう。ここはボルテックスと出会った場所だ。ボルテックスの情報なんかもわかるかもしれない。」
「そうね。魔王を倒した事は他の町にも伝わってたものね。さすがに新たな魔王が現れた事まではまだ知らないだろうけど、どの町も魔王が死んで平和になった。って活気があったものね。」
「それよりレイ、俺様はトカゲの丸焼きのストックが切れたから買い足したいぞ。」
「そうだな。それに食料も少なくなってきた。マリーの料理はおいしいから、料理は多めに準備したいな。」
「マリーの料理。妾も早く食べたいの~。」
「確かにお嬢の料理は抜群だな。オーク肉のステーキも悪くなかったし。」
「料理はまかせてください。ダンジョン内でどこまでできるかわかりませんが。」
ダンジョン内で寝泊まりするとか、ゲームとリアルの違いだよな~。ゲームなら1時間あればダンジョンの隅から隅まで攻略できるもんな。リアルだったら一日で移動できるのは5階から10階ぐらいかな。キュービの里があるのは地下30階だから、1週間前後は見ておかないと。それに、それ以上深く潜る事や帰りも考えればやっぱり1か月ぐらいはみておかないとまずいか。一か月分の食糧か・・・とてつもないな。
その後、ギルドで情報を収集したレイ達は、食料、アイテム、武器防具などの装備品、料理道具に調味料などもっているお金で限界まで商品を買い込んだ。
「もう金がすっからかんだ。」
「しょうがないわよ。あれだけ買ったんだから。」
「まあそうか。逆に言うと、よくあれだけ買えたな。道中魔物を狩って金を稼いだのが役にたったな。」
「ええ。」
「じゃあ明日から早速ダンジョンへ挑戦だな。」
「ええ。ギルドでも教えてもらったけど、今の攻略最高階は地下52階らしいわよ。」
「えっ??」
なんだその情報は?このダンジョンは地下50階までだろ?しかも普段は中級冒険者ばかりだから地下30階ぐらいまでしか攻略もやってないはずだ。
「何を驚いてるの?たしかに私達は地下30階までしか行ってないけど、ここって東大陸最大のダンジョンでしょ。それぐらいはSランク冒険者ならいくんじゃないの?」
「そ、そうだな。ちなみにキュービダンジョンって地下何階まであるかは知ってるか?」
「まだ未攻略だからわからないわね。10階毎にボスが出ることを考えれば地下60階まではあるだろうけど、60って中途半端よね。もしかして地下100階ぐらいまであるんじゃない。」
俺の知ってる情報と違ってるな。ゲームとは違う所もあるって事か。まあ今更な話そだな。それによくよく考えてみると、この大陸にある他のダンジョンで地下50階まであるダンジョンもあるもんな。そんな中で最大って言われてるダンジョンが同じ50階っていうのもおかしな話か。
「地下100階か・・・さすがにそこまではいけないな~。」
「そうね。レベルの問題に食料の問題もあるものね。ちなみに地下52階まで進んでるパーティは現在もダンジョン挑戦中らしいわ。クランを組んで食糧などの物資を運ぶメンバーがいたり役割分担して攻略してるみたいよ。」
「まあそりゃそうだろうな。俺達も収納魔法がなければ1週間分の食料だけで精一杯だし。」
「たしかにそうね。それでどうするの?どこまで目指すの?」
「とりあえずボルテックス達の状況も気になる。ここからファンドラに転移できるだけのMPを手に入れるのが一つ。キュービの里で話を聞くのが一つ。だな。1か月分の食糧があるから1か月後にここからファンドラに直接転移できるなら様子を見に行ってもいいかもな。だがまあ、3か月ぐらいはボルテックス達ももどってこないだろうけど。」
「わかったわ。私も覚えた攻撃魔法を使ってみたいし、ダンジョン楽しみね。」
そういって、明日からダンジョン攻略する事を決めて宿屋で休んだのだった。
「ああ、今日はギルドで情報を集めよう。その後はダンジョンを攻略するための準備をしよう。」
「本当レイの収納魔法は便利ね。食料もアイテムもテントも何でも入るし、今のところ容量はいっぱいにならないし。」
たしかにミストと一緒になってから魔法が使えるようになってかなり便利になった。収納魔法や転移魔法はその筆頭だ。今まで魔法を使ったことがなかったので、魔法についてはマリーとともに勉強中だ。ミストは俺が使える魔法を中心に教えてくれるが、まだまだ今は使えないがすごい魔法がありそうだ。魔法はすごい。
「そうだな。これも全てミストのおかげだ。そうすると、あの時ボルテックス達に殺されかけたのも悪くなかったのかもしれないな。」
「何言ってんだレイ。そのせいで俺様やキュビ達は封印されたんだぞ。」
「悪い。そうだったな。」
「キュービの里でキュビちゃんの事がわかればいいんだけど・・・」
キュビに関してはキュービの里に行ってもあまりわからないだろうな。聖獣を封印した聖獣の珠に関して聞いてみたがミストの話しでは、解放するためには直接契約者がその珠に触れるしかないって言ってたからな。だけど、キュービの里には八尾や七尾の狐達がいる。キュビを助けるために協力してくれる可能性は高いだろう。
それに、九尾以外の聖獣情報も教えてもらえるかもしれない。俺にとって聖獣契約は力を増やすのと仲間を増やす、両方の側面がある。今の俺達にとってとても重要だ。この大陸に九尾以外の聖獣がいるなら会ってみたいな。
「まあダンジョンにいけば、何かわかるだろう。それより今は情報を集めよう。ここはボルテックスと出会った場所だ。ボルテックスの情報なんかもわかるかもしれない。」
「そうね。魔王を倒した事は他の町にも伝わってたものね。さすがに新たな魔王が現れた事まではまだ知らないだろうけど、どの町も魔王が死んで平和になった。って活気があったものね。」
「それよりレイ、俺様はトカゲの丸焼きのストックが切れたから買い足したいぞ。」
「そうだな。それに食料も少なくなってきた。マリーの料理はおいしいから、料理は多めに準備したいな。」
「マリーの料理。妾も早く食べたいの~。」
「確かにお嬢の料理は抜群だな。オーク肉のステーキも悪くなかったし。」
「料理はまかせてください。ダンジョン内でどこまでできるかわかりませんが。」
ダンジョン内で寝泊まりするとか、ゲームとリアルの違いだよな~。ゲームなら1時間あればダンジョンの隅から隅まで攻略できるもんな。リアルだったら一日で移動できるのは5階から10階ぐらいかな。キュービの里があるのは地下30階だから、1週間前後は見ておかないと。それに、それ以上深く潜る事や帰りも考えればやっぱり1か月ぐらいはみておかないとまずいか。一か月分の食糧か・・・とてつもないな。
その後、ギルドで情報を収集したレイ達は、食料、アイテム、武器防具などの装備品、料理道具に調味料などもっているお金で限界まで商品を買い込んだ。
「もう金がすっからかんだ。」
「しょうがないわよ。あれだけ買ったんだから。」
「まあそうか。逆に言うと、よくあれだけ買えたな。道中魔物を狩って金を稼いだのが役にたったな。」
「ええ。」
「じゃあ明日から早速ダンジョンへ挑戦だな。」
「ええ。ギルドでも教えてもらったけど、今の攻略最高階は地下52階らしいわよ。」
「えっ??」
なんだその情報は?このダンジョンは地下50階までだろ?しかも普段は中級冒険者ばかりだから地下30階ぐらいまでしか攻略もやってないはずだ。
「何を驚いてるの?たしかに私達は地下30階までしか行ってないけど、ここって東大陸最大のダンジョンでしょ。それぐらいはSランク冒険者ならいくんじゃないの?」
「そ、そうだな。ちなみにキュービダンジョンって地下何階まであるかは知ってるか?」
「まだ未攻略だからわからないわね。10階毎にボスが出ることを考えれば地下60階まではあるだろうけど、60って中途半端よね。もしかして地下100階ぐらいまであるんじゃない。」
俺の知ってる情報と違ってるな。ゲームとは違う所もあるって事か。まあ今更な話そだな。それによくよく考えてみると、この大陸にある他のダンジョンで地下50階まであるダンジョンもあるもんな。そんな中で最大って言われてるダンジョンが同じ50階っていうのもおかしな話か。
「地下100階か・・・さすがにそこまではいけないな~。」
「そうね。レベルの問題に食料の問題もあるものね。ちなみに地下52階まで進んでるパーティは現在もダンジョン挑戦中らしいわ。クランを組んで食糧などの物資を運ぶメンバーがいたり役割分担して攻略してるみたいよ。」
「まあそりゃそうだろうな。俺達も収納魔法がなければ1週間分の食料だけで精一杯だし。」
「たしかにそうね。それでどうするの?どこまで目指すの?」
「とりあえずボルテックス達の状況も気になる。ここからファンドラに転移できるだけのMPを手に入れるのが一つ。キュービの里で話を聞くのが一つ。だな。1か月分の食糧があるから1か月後にここからファンドラに直接転移できるなら様子を見に行ってもいいかもな。だがまあ、3か月ぐらいはボルテックス達ももどってこないだろうけど。」
「わかったわ。私も覚えた攻撃魔法を使ってみたいし、ダンジョン楽しみね。」
そういって、明日からダンジョン攻略する事を決めて宿屋で休んだのだった。
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