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第12話 ローズマリー大変身!?
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ファンドラから転移魔法で大聖堂まで戻ってきたレイ達は、東の大陸に向かう為に色々と準備をしていた。
「レイよ。ローブを被ってなくて大丈夫なのか?」
「ああ。髪の色も白くなってるし、装備も違ってるんだ。俺が勇者パーティにいたレイドールだと気づくヤツなんていないよ。こそこそしながら街を歩くのもストレスだしな。」
「レイよ。買い物するならトカゲの丸焼きは絶対必要だぞ。」
「フェニクは相変わらずそれ好きだな。」
「当たり前だ。あれはこの世に残すべき大切なものだぞ。」
「わかったわかった。ミストの魔法で収納魔法が使えるようになったから結構買い置きできるぞ。まあ金はそんなにある訳じゃないから買い占める程は買えないけどな。」
「さすがレイだ。ならさっそく買いに行こうぜ。」
「フェニクが羨ましいのぉ。妾もレイと一緒に食事をしたいもんじゃ。」
「「ミスト・・・」」
「ミスト・・・お前ってやっぱり、外に出る事はできないのか?」
「そうじゃのう。こんな事初めてじゃから実際の所はよくわからん。もしかしたら外に出られるかもしれないし、無理かもしれん。」
「そっか・・・」
(ミストは俺を生き返らせる為にこうなったんだよな。なら俺もミストの為に何かしないといけないよな。)
「ミスト・・・俺も色々調べてみるよ。お前が外に出られる方法があるかどうか。俺もミストと一緒に食事したいからな。」
「俺様も協力するぜ。魔王とは言えレイを助けてくれた恩人なんだ。受けた恩はちゃんと返すのが俺様流だぜ。」
「レイ、フェニク・・・ありがとうなのじゃ。」
話をしながら、食料やアイテム類などを買い込んで行ったレイ達は、必要なモノを全て買い終えて大聖堂へと戻ってきた。
そして、大聖堂に戻ると・・・
「遅いわよレイ。こっちはとっくに準備できてるわよ。私をほったらかして買い物にいくなんてひどいわ。」
「え・・・もしかしてマリー??」
「そうよ。驚いたでしょ。」
いやそりゃ驚くでしょ。正直声をかけられなかったら誰かわからないレベルだぞ。
レイが驚くのも無理もない。ローズマリーは長かった黒髪をバッサリ切っていたのだ。しかも髪の色は銀色に変わっていた。
「ああ・・・でもマリーは自分の長髪気に入っていただろ?どうして?」
「勇者パーティにいた聖女ローズマリーだと、どこに行ってもバレるから行動しづらいわ。手紙にも書いたけど、私はレイドールが死んで気力を失った事になってるもの。たしかに自分の髪は気に言ってたけどそれ以上にレイと何も気にせずに冒険できるほうがよっぽど大事だわ。」
「マリー・・・」
「今の私は聖女ローズマリーじゃないわ。ただの冒険者のマリーよ。レイもそうでしょ。黒から白髪になって装備も変えてるじゃん。レイと同じよ。」
たしかに今の恰好じゃ聖女だと気づく人はいないだろう。先ほどの俺の時と一緒だ。人は外見から判断する事が多い。髪形だったり髪の色、服装なんかはその人を印象付けているから、それを変えれば別人になる事は可能だ。
「マリー・・・ありがとう。」
「別にお礼を言われる程の事でもないわ。私がレイと何にも気にせず冒険したかったからしただけよ。それにレイに先に行ったら絶対気を使ってしなくていい。って言うと思ったから勝手にやったのよ。そ、それよりもどうかしら?その、この髪形と髪の色、変じゃないかな?」
「とても似合ってるよ。前の長い黒髪もよかったけど、こっちの髪形も同じぐらい素敵だよ。」
「よかった。似合ってないとか。前の髪形の方が良いって言われたらどうしようって思ってたのよ。それだけが心配だったの。」
いやいや俺的には今の髪形も全然ありだ。ロングヘアーも似合っていたが、ショートヘアーも抜群に似合っている。それに銀色のチョイスもさすがだ。それに、この意見は俺だけじゃない。頭の中でミストもほめている。
「旅の準備は万端みたいだな。早速明日、出発するか?」
「ええ。レイの転移魔法でキュビちゃんがいたダンジョンタウン『キュービ』に向かうの?」
「それなんだけど、俺の今のMPじゃそこまではいけないみたいだ。一応東大陸には渡れるみたいだから、港町まで転移魔法で行く予定だ。そこから再度転移魔法を使ってもいいんだけど、そこからは、魔物を倒しながらキュービを目指そうと思う。」
「わかったわ。私もどっちでも大丈夫よ。レイと二人で旅するなんて久しぶりだもの。今からワクワクするわ。」
「そうだな。ってまあ正確にはミストとフェニクもいるから3人と1匹だけどな。」
旅の準備を終えたレイ達は、翌日大聖堂を離れ、東大陸へと向かった。東大陸の港町についたレイ達は、ダンジョンタウン『キュービ』を目指して進んでいった。
レイ達のいる港町は東大陸の北端になる。そしてダンジョンタウン『キュービ』は大陸の中心だ。新たな魔王を倒す為のレイとマリーの冒険が始まったのだった。
「レイよ。ローブを被ってなくて大丈夫なのか?」
「ああ。髪の色も白くなってるし、装備も違ってるんだ。俺が勇者パーティにいたレイドールだと気づくヤツなんていないよ。こそこそしながら街を歩くのもストレスだしな。」
「レイよ。買い物するならトカゲの丸焼きは絶対必要だぞ。」
「フェニクは相変わらずそれ好きだな。」
「当たり前だ。あれはこの世に残すべき大切なものだぞ。」
「わかったわかった。ミストの魔法で収納魔法が使えるようになったから結構買い置きできるぞ。まあ金はそんなにある訳じゃないから買い占める程は買えないけどな。」
「さすがレイだ。ならさっそく買いに行こうぜ。」
「フェニクが羨ましいのぉ。妾もレイと一緒に食事をしたいもんじゃ。」
「「ミスト・・・」」
「ミスト・・・お前ってやっぱり、外に出る事はできないのか?」
「そうじゃのう。こんな事初めてじゃから実際の所はよくわからん。もしかしたら外に出られるかもしれないし、無理かもしれん。」
「そっか・・・」
(ミストは俺を生き返らせる為にこうなったんだよな。なら俺もミストの為に何かしないといけないよな。)
「ミスト・・・俺も色々調べてみるよ。お前が外に出られる方法があるかどうか。俺もミストと一緒に食事したいからな。」
「俺様も協力するぜ。魔王とは言えレイを助けてくれた恩人なんだ。受けた恩はちゃんと返すのが俺様流だぜ。」
「レイ、フェニク・・・ありがとうなのじゃ。」
話をしながら、食料やアイテム類などを買い込んで行ったレイ達は、必要なモノを全て買い終えて大聖堂へと戻ってきた。
そして、大聖堂に戻ると・・・
「遅いわよレイ。こっちはとっくに準備できてるわよ。私をほったらかして買い物にいくなんてひどいわ。」
「え・・・もしかしてマリー??」
「そうよ。驚いたでしょ。」
いやそりゃ驚くでしょ。正直声をかけられなかったら誰かわからないレベルだぞ。
レイが驚くのも無理もない。ローズマリーは長かった黒髪をバッサリ切っていたのだ。しかも髪の色は銀色に変わっていた。
「ああ・・・でもマリーは自分の長髪気に入っていただろ?どうして?」
「勇者パーティにいた聖女ローズマリーだと、どこに行ってもバレるから行動しづらいわ。手紙にも書いたけど、私はレイドールが死んで気力を失った事になってるもの。たしかに自分の髪は気に言ってたけどそれ以上にレイと何も気にせずに冒険できるほうがよっぽど大事だわ。」
「マリー・・・」
「今の私は聖女ローズマリーじゃないわ。ただの冒険者のマリーよ。レイもそうでしょ。黒から白髪になって装備も変えてるじゃん。レイと同じよ。」
たしかに今の恰好じゃ聖女だと気づく人はいないだろう。先ほどの俺の時と一緒だ。人は外見から判断する事が多い。髪形だったり髪の色、服装なんかはその人を印象付けているから、それを変えれば別人になる事は可能だ。
「マリー・・・ありがとう。」
「別にお礼を言われる程の事でもないわ。私がレイと何にも気にせず冒険したかったからしただけよ。それにレイに先に行ったら絶対気を使ってしなくていい。って言うと思ったから勝手にやったのよ。そ、それよりもどうかしら?その、この髪形と髪の色、変じゃないかな?」
「とても似合ってるよ。前の長い黒髪もよかったけど、こっちの髪形も同じぐらい素敵だよ。」
「よかった。似合ってないとか。前の髪形の方が良いって言われたらどうしようって思ってたのよ。それだけが心配だったの。」
いやいや俺的には今の髪形も全然ありだ。ロングヘアーも似合っていたが、ショートヘアーも抜群に似合っている。それに銀色のチョイスもさすがだ。それに、この意見は俺だけじゃない。頭の中でミストもほめている。
「旅の準備は万端みたいだな。早速明日、出発するか?」
「ええ。レイの転移魔法でキュビちゃんがいたダンジョンタウン『キュービ』に向かうの?」
「それなんだけど、俺の今のMPじゃそこまではいけないみたいだ。一応東大陸には渡れるみたいだから、港町まで転移魔法で行く予定だ。そこから再度転移魔法を使ってもいいんだけど、そこからは、魔物を倒しながらキュービを目指そうと思う。」
「わかったわ。私もどっちでも大丈夫よ。レイと二人で旅するなんて久しぶりだもの。今からワクワクするわ。」
「そうだな。ってまあ正確にはミストとフェニクもいるから3人と1匹だけどな。」
旅の準備を終えたレイ達は、翌日大聖堂を離れ、東大陸へと向かった。東大陸の港町についたレイ達は、ダンジョンタウン『キュービ』を目指して進んでいった。
レイ達のいる港町は東大陸の北端になる。そしてダンジョンタウン『キュービ』は大陸の中心だ。新たな魔王を倒す為のレイとマリーの冒険が始まったのだった。
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