3 / 44
第3話 冒険者ギルド
しおりを挟む 胸の奥に重たい痛みを感じ、アンバーはメイドに微笑みかけた。
「今日はもう休むわね。明日からまたお願い」
「はい、奥様。シシィめは誠心誠意お仕え致しますので、どうぞお側に置いてください」
シシィはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、これ以上アンバーに無理をさせるのも良くないと思ったのだろう。
ワゴンを寝室の隅に控えさせ、シシィはそのまま寝室を出て行った。
気持ちを落ち着かせるというカモミールティーを飲んでも、アンバーの沈痛な表情は晴れない。
やがて続き部屋の方から気配がし、寝る格好をしたヴォルフがやって来た。
「少しは落ち着いたか?」
アンバーの隣に座った彼から、石鹸の匂いがする。
「はい、色々申し訳ございませんでした」
ティーカップをベッドサイドに置き、アンバーはクッションに背中を預けた。ヴォルフも同様の姿勢になり、二人は天蓋の中を何とはなしに見やる。
「君は……、危険に頭を突っ込むかもしれないと知っていながら、関わりたいと思うのか? 悪いが君は何の訓練も受けていない女性だ。いざという時、恐怖に身が竦んで何もできないだろう。そうならないように、俺は安全な城にいて欲しいと思っていただけだったんだが……」
ヴォルフが話を切り出し、アンバーの手を静かに握る。
「自分が原因かもしれないのに、人任せにして自分だけぬくぬくと安全地帯にいるのは嫌です。私には意思があります。自分を狙う人がいるなら何者かを知りたいし、あなたやシシィたち、そして領地の家族や民を襲うかもしれない者を放っておけません」
きっぱりとしたいらえに、ヴォルフは静かに息をついた。
少し間を置いてから、彼はアンバーが狙われている理由を話してくれる。
「……君が裏オークションに出品された経緯には、二つの悪意があった。一つは君を襲った山賊の類い。そいつらに襲われ、君はあそこに売り飛ばされたのだろう」
「ええ。嫁ぐ途中だったのですが、侍女や荷馬車共々襲われて……他の者たちはどうなったのか分かりません」
ギュッと拳を握れば、その上からヴォルフが優しく手を包んでくれる。
「安心しろ。ああいう輩は馬車に乗っている貴人しか狙わない。侍女は恐らくどこかで生き延びているだろう」
殺されていなければ……という言葉を、ヴォルフは口にしなかった。アンバーもそれは分かっており、彼の気遣いに感謝する。
「ありがとうございます。それでもう一つの悪意というのは?」
「……最近この近隣で誘拐事件が頻発しているのは、国境の領地にいた君なら聞き及んでいたのではと思う」
「ええ。大規模な犯罪組織のようで、周辺国も力を合わせて解決に臨んでいますが、いまだ具体的な打開策を練れていないと……。私の知っているアルフォード王国の令嬢の中にも、不幸にも姿を消してしまった方もいらっしゃいます。主に貴族の令嬢が狙われ、どこに消えたのか分からないと……」
自分もその『消えた令嬢』なのだが、アンバーはごく冷静に言う。
「俺はその犯罪組織を、王命で追っている。うちの公爵家は代々軍や警察の仕事を統括していて、今は俺がその頂点にいる。まぁ、元帥というやつだ」
「元帥閣下……。……だからお部屋に怖そうな武器があったのですね?」
彼の立場に軽く驚きつつも、アンバーは彼の部屋で目にした物を思い出す。
ヴォルフの部屋にはインテリアとしての剣が飾ってあったが、その他にも実用しているとしか思えない鞭がホルダーに入っていた。手錠やよくわからない道具もあったし、アンバーは彼が何をしている人なのか分からず不気味だった。
いつかあの鞭で自分が打たれてしまうのでは……と怯えていたが、やっと合点がいった。
「隠しているつもりはなかったが、確かにアレは誤解を与えても仕方がなかったな」
ふむ……とヴォルフは顎に手をやり、一人頷く。
「……話は戻るが、その犯罪組織の親玉は、どうやら貴族の中にいるようだ。貴族が貴族を陥れ、売買した令嬢を貴族の慰みものにする。どこかの別荘の地下には、哀れな令嬢が腹を大きくしているかもしれない。また最近、妖しげな薬……女をより感じさせる媚薬や、男の性欲を著しく飛躍させる物。妊娠をさせないための薬など、そういう物も裏で流通しているらしい」
「……そんな……」
サッとアンバーの顔色が青ざめ、頭に『性奴隷』という言葉が思い浮かぶ。
少し前まで自分も性奴隷になるかと思っていたが、アンバーを買ったヴォルフはこうして色々な事を話してくれている。彼の愛がどこから始まったものかは分からないが、真剣にアンバーを想っているのも伝わっている。
(私は恵まれている。けれど、姿を消した令嬢の中にはそうでない人もいるのだわ)
自分はこのままでも、それほど不幸な事にならないだろう。
仮に公爵であるヴォルフに本気で求められているのだとしたら、これ以上の好機はないと思う。
だが攫われた令嬢たちは、明日の我が身がどうなるかすら分からず怯えているだろう。
「人身売買は人の権利を侵した犯罪だ。孕まされた令嬢は庶子を産み、それが将来的に貴族の爵位継承や財産分与などを乱す、不和の種となる可能性もある。あらゆる視点から、我々はこの犯罪を阻止しなければいけない」
前を向いたままキッパリと告げるヴォルフは、声すらも誇り高い。
「……それ程まで人身売買を憎く思っているあなたが、どうして見知らぬ私を買ったのです?」
揚げ足を取るつもりはない。だが素朴な疑問だった。
自分がなぜ、ヴォルフのような見た目もよく爵位もある人に、突然愛されるのか理由が分からない。それがアンバーが抱えている不安の根底だ。
質問をされたヴォルフはアンバーを見て、困ったように微笑む。
「今はまだ言えない。だが……そうだな。俺は君に恩返しをしたいんだ」
「恩返し……?」
きょと、と目を瞬かせるが、アンバーには何の思い当たりもない。
「だって私、ヴォルフ様と初対面ですよ? 恩返しも何も……」
「ああ、そうだな」
分かっていると穏やかに微笑みつつ、ヴォルフはアンバーを抱き寄せた。額にキスをし、形のいい耳を軽く食む。
「それでも俺は、君にとても感謝しているんだ。君が不憫だから買ったのではない。アンバーという一人の女性を救いたくて、俺は自分の立場も忘れ君を買ってしまった」
じわ……と胸が温かくなり、涙ぐみそうになる。
「もう私、愚かな真似は致しません。ヴォルフ様やこの城の人を信じます。二度とあのような真似を致しませんから、……お許しください」
目の前のヴォルフが、心の底からアンバーという一個人を想ってくれているのは、ちゃんと理解した。
「本当に……何と言う事をしてしまったのでしょう。肩を怪我されてしまったのですよね? 私のために申し訳ございません」
ヴォルフの肩にそっと手を這わせるが、ガウンに隠れていて患部がどうなっているか分からない。シシィが打撲と言っていたから、きっと色が変わるぐらいはしているのだろうか。
「今日はもう休むわね。明日からまたお願い」
「はい、奥様。シシィめは誠心誠意お仕え致しますので、どうぞお側に置いてください」
シシィはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、これ以上アンバーに無理をさせるのも良くないと思ったのだろう。
ワゴンを寝室の隅に控えさせ、シシィはそのまま寝室を出て行った。
気持ちを落ち着かせるというカモミールティーを飲んでも、アンバーの沈痛な表情は晴れない。
やがて続き部屋の方から気配がし、寝る格好をしたヴォルフがやって来た。
「少しは落ち着いたか?」
アンバーの隣に座った彼から、石鹸の匂いがする。
「はい、色々申し訳ございませんでした」
ティーカップをベッドサイドに置き、アンバーはクッションに背中を預けた。ヴォルフも同様の姿勢になり、二人は天蓋の中を何とはなしに見やる。
「君は……、危険に頭を突っ込むかもしれないと知っていながら、関わりたいと思うのか? 悪いが君は何の訓練も受けていない女性だ。いざという時、恐怖に身が竦んで何もできないだろう。そうならないように、俺は安全な城にいて欲しいと思っていただけだったんだが……」
ヴォルフが話を切り出し、アンバーの手を静かに握る。
「自分が原因かもしれないのに、人任せにして自分だけぬくぬくと安全地帯にいるのは嫌です。私には意思があります。自分を狙う人がいるなら何者かを知りたいし、あなたやシシィたち、そして領地の家族や民を襲うかもしれない者を放っておけません」
きっぱりとしたいらえに、ヴォルフは静かに息をついた。
少し間を置いてから、彼はアンバーが狙われている理由を話してくれる。
「……君が裏オークションに出品された経緯には、二つの悪意があった。一つは君を襲った山賊の類い。そいつらに襲われ、君はあそこに売り飛ばされたのだろう」
「ええ。嫁ぐ途中だったのですが、侍女や荷馬車共々襲われて……他の者たちはどうなったのか分かりません」
ギュッと拳を握れば、その上からヴォルフが優しく手を包んでくれる。
「安心しろ。ああいう輩は馬車に乗っている貴人しか狙わない。侍女は恐らくどこかで生き延びているだろう」
殺されていなければ……という言葉を、ヴォルフは口にしなかった。アンバーもそれは分かっており、彼の気遣いに感謝する。
「ありがとうございます。それでもう一つの悪意というのは?」
「……最近この近隣で誘拐事件が頻発しているのは、国境の領地にいた君なら聞き及んでいたのではと思う」
「ええ。大規模な犯罪組織のようで、周辺国も力を合わせて解決に臨んでいますが、いまだ具体的な打開策を練れていないと……。私の知っているアルフォード王国の令嬢の中にも、不幸にも姿を消してしまった方もいらっしゃいます。主に貴族の令嬢が狙われ、どこに消えたのか分からないと……」
自分もその『消えた令嬢』なのだが、アンバーはごく冷静に言う。
「俺はその犯罪組織を、王命で追っている。うちの公爵家は代々軍や警察の仕事を統括していて、今は俺がその頂点にいる。まぁ、元帥というやつだ」
「元帥閣下……。……だからお部屋に怖そうな武器があったのですね?」
彼の立場に軽く驚きつつも、アンバーは彼の部屋で目にした物を思い出す。
ヴォルフの部屋にはインテリアとしての剣が飾ってあったが、その他にも実用しているとしか思えない鞭がホルダーに入っていた。手錠やよくわからない道具もあったし、アンバーは彼が何をしている人なのか分からず不気味だった。
いつかあの鞭で自分が打たれてしまうのでは……と怯えていたが、やっと合点がいった。
「隠しているつもりはなかったが、確かにアレは誤解を与えても仕方がなかったな」
ふむ……とヴォルフは顎に手をやり、一人頷く。
「……話は戻るが、その犯罪組織の親玉は、どうやら貴族の中にいるようだ。貴族が貴族を陥れ、売買した令嬢を貴族の慰みものにする。どこかの別荘の地下には、哀れな令嬢が腹を大きくしているかもしれない。また最近、妖しげな薬……女をより感じさせる媚薬や、男の性欲を著しく飛躍させる物。妊娠をさせないための薬など、そういう物も裏で流通しているらしい」
「……そんな……」
サッとアンバーの顔色が青ざめ、頭に『性奴隷』という言葉が思い浮かぶ。
少し前まで自分も性奴隷になるかと思っていたが、アンバーを買ったヴォルフはこうして色々な事を話してくれている。彼の愛がどこから始まったものかは分からないが、真剣にアンバーを想っているのも伝わっている。
(私は恵まれている。けれど、姿を消した令嬢の中にはそうでない人もいるのだわ)
自分はこのままでも、それほど不幸な事にならないだろう。
仮に公爵であるヴォルフに本気で求められているのだとしたら、これ以上の好機はないと思う。
だが攫われた令嬢たちは、明日の我が身がどうなるかすら分からず怯えているだろう。
「人身売買は人の権利を侵した犯罪だ。孕まされた令嬢は庶子を産み、それが将来的に貴族の爵位継承や財産分与などを乱す、不和の種となる可能性もある。あらゆる視点から、我々はこの犯罪を阻止しなければいけない」
前を向いたままキッパリと告げるヴォルフは、声すらも誇り高い。
「……それ程まで人身売買を憎く思っているあなたが、どうして見知らぬ私を買ったのです?」
揚げ足を取るつもりはない。だが素朴な疑問だった。
自分がなぜ、ヴォルフのような見た目もよく爵位もある人に、突然愛されるのか理由が分からない。それがアンバーが抱えている不安の根底だ。
質問をされたヴォルフはアンバーを見て、困ったように微笑む。
「今はまだ言えない。だが……そうだな。俺は君に恩返しをしたいんだ」
「恩返し……?」
きょと、と目を瞬かせるが、アンバーには何の思い当たりもない。
「だって私、ヴォルフ様と初対面ですよ? 恩返しも何も……」
「ああ、そうだな」
分かっていると穏やかに微笑みつつ、ヴォルフはアンバーを抱き寄せた。額にキスをし、形のいい耳を軽く食む。
「それでも俺は、君にとても感謝しているんだ。君が不憫だから買ったのではない。アンバーという一人の女性を救いたくて、俺は自分の立場も忘れ君を買ってしまった」
じわ……と胸が温かくなり、涙ぐみそうになる。
「もう私、愚かな真似は致しません。ヴォルフ様やこの城の人を信じます。二度とあのような真似を致しませんから、……お許しください」
目の前のヴォルフが、心の底からアンバーという一個人を想ってくれているのは、ちゃんと理解した。
「本当に……何と言う事をしてしまったのでしょう。肩を怪我されてしまったのですよね? 私のために申し訳ございません」
ヴォルフの肩にそっと手を這わせるが、ガウンに隠れていて患部がどうなっているか分からない。シシィが打撲と言っていたから、きっと色が変わるぐらいはしているのだろうか。
0
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる