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第24話 ミッションをクリアするヒカル
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ミッション『魔法学校に入学しろ』を達成しました。報酬としてアイテムボックスを手に入れました。
(ん?アイテムボックス・・・おっ!!ミッションか!?)
ヒカルはミッションクリアのアナウンスが聞こえたのでガバッと起き上がった。
(まだ入学してないけど、今日が入学日だからミッションクリアになったのか。いつクリア扱いになるのか気になってたけど朝一とはね。)
「ヒカル~。起きて~。今日から学校だよ!って起きてるじゃない!?珍しい!!どうしたの?熱でもあるんじゃない!?って熱はないか。ならまさか外が大雨!!・・・ってわけでもないわ。」
(なんで起きてるのよ!?朝のヒカルの寝顔を見るルーティーンが崩れちゃったじゃない・・・。)
(メイリさんや、ちょっと早く起きてたからってそれはひどくないかい?たしかに毎日メイリに起こしてもらうぐらい朝は弱いけど、俺だって偶には一人で起きられるんだよ?まあ今日はミッションクリアのアナウンスがあったから偶々ではあるけど・・・)
「おはようメイリ。俺だって自分で起きる事ぐらいあるよ。それに今日は入学式だろ?大事な日ぐらい自分で起きないとな。」
(う~、折角、私がいないと生きていけなくなるように頑張ってたのに・・・。明日からはもっと早く起きなきゃ。)
(ん?なんかメイリの目が怖いぞ・・・俺、何かしたか・・・う~ん。わからん・・・)
「起きたんなら早く支度してよ。初日から遅刻なんていやだよ。」
「わかってるよ。」
(メイリさんや支度に時間がかかるのはメイリさんの方でしょ。俺なんか顔洗って歯を磨いて制服着ればいつでも出れるし。夜遅くまで残業させられてたから、出社ギリギリまで寝て、起きて5分で家を出る技を身に付けた俺にとってはこれぐらい朝飯前だよ。)
「じゃあ私ご飯作ってるね。」
(それにしても制服ってありがたいな。今日はどの服にしようかな?って考えなくて済むし。まあでも多分これは貴族対策だろうな・・・貴族と平民じゃ服装も違うだろうし、制服だったら統一だから差別とかもなくなるし。)
メイリーンが作ってくれた朝食を2人で食べてゆっくり食後のティータイムをしていると・・・
「ヒカル。そろそろ出ないと間に合わないんじゃない?」
「えっ?でもまだ7時だよ?始まるのって9時だよね?まだ2時間もあるけど・・・」
「道中何があるかわからないでしょ。もしかしたら道中でドラゴンに襲われるかもしれないじゃない?」
(メイリさんやそれはもはや学校どころの話ではないと思いますよ。それにこのやり取り入試の時と同じじゃん。そんなに早く学校行って何するんだよ・・・ギリギリでいいじゃん。)
「いやいやさすがにドラゴンはないだろ。」
「例えばよ。た・と・え・ば。それよりお茶飲んだら行きましょう。目指せ一番乗りよ。」
「わかった。わかったよ。俺はもう準備出来てるからいつでも出れるよ。」
(そういやアイテムボックスの検証もしないとな。俺の思ってる通りなら時間経過無しの収納量無限のはずなんだけど・・・。あとメイリには何て伝えようか・・・。謎パワーで空間魔法を覚えたらアイテムボックスが使えるようになったって言えば信じてくれるかな?さすがに無理があるか・・・まあ検証した後にそれとなしに伝えるか。)
準備を終えたヒカル、メイリーンは魔法学校へ向かった。ヒカル達が借りた家から魔法学校までは歩いて30分程で着く。
(通学路が30分って近いよな~。俺の時とかめっちゃ重いランドセル背負って1時間ぐらい歩いたぞ。いやそれは小学生か。中学校は自転車で1時間だったかな・・・まあ、なんにせよ30分の通学・通勤は近すぎてありがたすぎるって事だな。)
「やっぱりもう学校に来てる人いるじゃん。もっと早く来ればよかった~。一番乗り失敗じゃん。」
(まだ7時半すぎだよ・・・異世界の人どれだけ来るの早いんだよ!?早く来て何するの?クラス発表だって9時だよ?9時になったら掲示板に張り出すって事前に説明うけたじゃん。クラス決まるまで教室にも入れないよ?グラウンドで朝練でもするの?先に来てる人だってただただぼーっとしてるだけじゃん。)
「なあメイリ?まだ7時半過ぎだけど9時まで何するんだ?」
「そんなの決まってるじゃない。クラス発表があった時にすぐに見れるように場所取りよ!」
(場所取りって・・・花見じゃないんだから・・・。えっ!?冗談じゃなくて本気なの?)
「まじ?」
「まじよ。嫌なの?」
「まさか。喜んで場所取りさせて頂きます。」
「よろしい。」
(何かやる事があるわけでもないし、人間観察でもしながら時間まで待つか。うまくいけば勇者を見つけられるかもしれないし。)
メイリーンとおしゃべりしながら、集まってくる入学生を観察して時間をつぶすヒカル。すると・・・
「ヒカル?やっぱりヒカルだ。久しぶり!」
「スクルド!久しぶりだな。やっぱりスクルドも合格してたんだな。」
「もちろん。ヒカルもちゃんと合格したみたいね。」
「ああ、おかげさまでな。」
「ちょっとスクルド!私もいるんですけど!」
「もちろんわかってるわよ。メイリも久しぶりね?」
ヒカル達の前に現れたのは、辺境の町エベレスで出会ったスクルドだった。
(ん?アイテムボックス・・・おっ!!ミッションか!?)
ヒカルはミッションクリアのアナウンスが聞こえたのでガバッと起き上がった。
(まだ入学してないけど、今日が入学日だからミッションクリアになったのか。いつクリア扱いになるのか気になってたけど朝一とはね。)
「ヒカル~。起きて~。今日から学校だよ!って起きてるじゃない!?珍しい!!どうしたの?熱でもあるんじゃない!?って熱はないか。ならまさか外が大雨!!・・・ってわけでもないわ。」
(なんで起きてるのよ!?朝のヒカルの寝顔を見るルーティーンが崩れちゃったじゃない・・・。)
(メイリさんや、ちょっと早く起きてたからってそれはひどくないかい?たしかに毎日メイリに起こしてもらうぐらい朝は弱いけど、俺だって偶には一人で起きられるんだよ?まあ今日はミッションクリアのアナウンスがあったから偶々ではあるけど・・・)
「おはようメイリ。俺だって自分で起きる事ぐらいあるよ。それに今日は入学式だろ?大事な日ぐらい自分で起きないとな。」
(う~、折角、私がいないと生きていけなくなるように頑張ってたのに・・・。明日からはもっと早く起きなきゃ。)
(ん?なんかメイリの目が怖いぞ・・・俺、何かしたか・・・う~ん。わからん・・・)
「起きたんなら早く支度してよ。初日から遅刻なんていやだよ。」
「わかってるよ。」
(メイリさんや支度に時間がかかるのはメイリさんの方でしょ。俺なんか顔洗って歯を磨いて制服着ればいつでも出れるし。夜遅くまで残業させられてたから、出社ギリギリまで寝て、起きて5分で家を出る技を身に付けた俺にとってはこれぐらい朝飯前だよ。)
「じゃあ私ご飯作ってるね。」
(それにしても制服ってありがたいな。今日はどの服にしようかな?って考えなくて済むし。まあでも多分これは貴族対策だろうな・・・貴族と平民じゃ服装も違うだろうし、制服だったら統一だから差別とかもなくなるし。)
メイリーンが作ってくれた朝食を2人で食べてゆっくり食後のティータイムをしていると・・・
「ヒカル。そろそろ出ないと間に合わないんじゃない?」
「えっ?でもまだ7時だよ?始まるのって9時だよね?まだ2時間もあるけど・・・」
「道中何があるかわからないでしょ。もしかしたら道中でドラゴンに襲われるかもしれないじゃない?」
(メイリさんやそれはもはや学校どころの話ではないと思いますよ。それにこのやり取り入試の時と同じじゃん。そんなに早く学校行って何するんだよ・・・ギリギリでいいじゃん。)
「いやいやさすがにドラゴンはないだろ。」
「例えばよ。た・と・え・ば。それよりお茶飲んだら行きましょう。目指せ一番乗りよ。」
「わかった。わかったよ。俺はもう準備出来てるからいつでも出れるよ。」
(そういやアイテムボックスの検証もしないとな。俺の思ってる通りなら時間経過無しの収納量無限のはずなんだけど・・・。あとメイリには何て伝えようか・・・。謎パワーで空間魔法を覚えたらアイテムボックスが使えるようになったって言えば信じてくれるかな?さすがに無理があるか・・・まあ検証した後にそれとなしに伝えるか。)
準備を終えたヒカル、メイリーンは魔法学校へ向かった。ヒカル達が借りた家から魔法学校までは歩いて30分程で着く。
(通学路が30分って近いよな~。俺の時とかめっちゃ重いランドセル背負って1時間ぐらい歩いたぞ。いやそれは小学生か。中学校は自転車で1時間だったかな・・・まあ、なんにせよ30分の通学・通勤は近すぎてありがたすぎるって事だな。)
「やっぱりもう学校に来てる人いるじゃん。もっと早く来ればよかった~。一番乗り失敗じゃん。」
(まだ7時半すぎだよ・・・異世界の人どれだけ来るの早いんだよ!?早く来て何するの?クラス発表だって9時だよ?9時になったら掲示板に張り出すって事前に説明うけたじゃん。クラス決まるまで教室にも入れないよ?グラウンドで朝練でもするの?先に来てる人だってただただぼーっとしてるだけじゃん。)
「なあメイリ?まだ7時半過ぎだけど9時まで何するんだ?」
「そんなの決まってるじゃない。クラス発表があった時にすぐに見れるように場所取りよ!」
(場所取りって・・・花見じゃないんだから・・・。えっ!?冗談じゃなくて本気なの?)
「まじ?」
「まじよ。嫌なの?」
「まさか。喜んで場所取りさせて頂きます。」
「よろしい。」
(何かやる事があるわけでもないし、人間観察でもしながら時間まで待つか。うまくいけば勇者を見つけられるかもしれないし。)
メイリーンとおしゃべりしながら、集まってくる入学生を観察して時間をつぶすヒカル。すると・・・
「ヒカル?やっぱりヒカルだ。久しぶり!」
「スクルド!久しぶりだな。やっぱりスクルドも合格してたんだな。」
「もちろん。ヒカルもちゃんと合格したみたいね。」
「ああ、おかげさまでな。」
「ちょっとスクルド!私もいるんですけど!」
「もちろんわかってるわよ。メイリも久しぶりね?」
ヒカル達の前に現れたのは、辺境の町エベレスで出会ったスクルドだった。
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