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第22話 試験の結果が気になるヒカル
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アルムガルド魔法学校の入学試験を終えたヒカルとメイリーン。試験会場で魔力を込めすぎて水晶を壊す事もなく、的当てで神級魔法をぶっ放す事もなく、学科試験で未知の回答をするわけでもなく、そして、悪役貴族の子供に絡まれてる女性を助ける事もなく、平凡に入学試験は終わった。
(何かイベントが起こってくれた方が異世界っぽいけど、まあ俺は主人公じゃなくて勇者のサポート役だからしょうがないか。でもせっかくの異世界な訳だし平凡な生活って言うのもつまらないよな・・・。なにかこうチート使って学園でモテモテハーレムルートとか、実力隠して陰で暗躍ルートとか・・・まあ今の俺は何もない金欠野郎だからひたすら努力するしかないんだけど・・・)
「ねえヒカル。合格発表って1カ月よね?」
「ああ。魔法学校に張り出されるみたいだな。」
「私達って合格してるよね?」
「そうだな。合格は間違いないと思うぞ。」
「だよね。じゃあさじゃあさ・・・家見に行かない?」
「ん?家?」
「うん。私考えたんだけどさ、魔法学校に入学して寮に入ったら毎月2人で寮費が金貨10枚もかかっちゃうじゃん。でもさ、どこかで家を借りてそこから2人で学校に通ったらそんなにお金かからないと思うの。」
「たしかに・・・でもそんなにうまくいくか?寮は食費込みで一人金貨5枚だぞ?実際家を借りた方が高くつくんじゃないか?」
「そんな事ないよ。ティレスさんに聞いたけど、金貨5枚以内で借りれる所もけっこうあったよ。」
「マジで!?」
「うん。だから一緒に見に行こ。」
(まじか!?なんかメイリがコソコソしてるな~っと思ってたけど、ティレスさんに家の相談してたのか・・・。でも俺達ってまだ12歳になるかならないかの年だよ?それなのに借家で自炊生活?しかも同棲?異世界って何でもありだな。てか12歳に家を貸してくれるってどんな世界だよ・・・。)
「ダメ?」
(そんな上目遣いで言われちゃ・・・惚れてまうやろーー。いやいや俺達まだ12歳になってもないから。小学生6年生ぐらいだよ??どれだけマセガキなんだよ!?)
「い、いや・・・かまわないよ。」
「やった。じゃあ早速行こ。」
(ふふふ。契約しちゃえばこっちのもんだよね。入学前に家は決めておかないと。入学してヒカルがモテたら困るもんね。一緒に登下校する権利は絶対に誰にも渡さないんだから。)
メイリーンに押し切られ、家を見に行く事になったヒカルは、そのままメイリーンと共にギルドに向かった。
メイリーンは用意周到だった。ギルドに着くとティレスに物件資料を依頼し、出てきたのは金貨3枚、4枚、5枚の3件の物件だった。
「いつの間に・・・」
「驚いたでしょ?王都に来てからティレスさんに色々探して貰ったんだ。この3つならヒカルの言ってたお金の事も問題ないでしょ?」
「あ、ああ・・・」
(金額が高い!とか、学校から遠い!とか言って諦めてもらおうかと思ったけど、メイリの方が一枚上手だったな。寮の方が勇者と接触した後、色々行動しやすいと思ってたけど、正直お金の問題もあるし、家を借りてもいいかもな。どれも部屋は二つあるからプライベートは守られそうだし。)
「どれにする?私のおススメは金貨4枚の家なんだ。場所もよかったし中も綺麗だったよ。」
(もう下見もしてるんだ・・・さすが。としかいいようがないな。こんな嬉しそうに話すメイリを見るのもレアだし、ここで決めるか。実際メイリがいなかったら俺一人でここまで来れなかったしな。一緒に住んでもいいかな。まあまだ俺達小学6年生の年だけど・・・)
「ならそこにしようか。金額も問題ないし、メイリが下見してるなら安心だしね。」
「本当?やったーーー!」
「よかったわねメイリちゃん。」
「うん。ティレスさんありがとう。」
「いえいえメイリちゃんが頑張りがあれば、ですよ。」
(ギルドって家の斡旋もしてるんだな。知らなかった。ギルドってなんでもしてるんだな。)
こうしてヒカルは、まだ入学も決まってない段階で、家を借りたのだった。
(宿に泊まるよりも安いし、結果よかったか。仮に試験に落ちても王都で冒険者活動すれば問題ないしな。まあ試験に落ちたら死ぬんだけど・・・死んだらメイリ悲しむよな・・・うん。頑張ろ。)
無事に住む家も決まり、家具などの必要なモノを買い集めながら日々を過ごして、試験合格発表の日を待った。
「いよいよ明日だね。」
「ああ。合格は確実とは思ってもやっぱり結果を見るまでは緊張するな。」
「Aクラスじゃなくても同じクラスだったらいいな~。」
「そうだな・・・」
(メイリが最近かなり積極的だ。一緒に住むようになって俺もメイリの事が気になってきてる気がする・・・俺ってロリコンだったのか・・・いや前世じゃ年上好きだったはずだ。そう、忘れもしない。あれは社会人になって初めて営業で契約をとれた日、上司の絢音さんに初めてをうばわれたんだっけ・・・あんな事がなければ童貞卒業する事もなかったよな~。)
「どうしたの?」
「ううん。何もないよ。」
「試験の結果が気になるし、今日は早く寝て明日朝一で見にいきましょ。」
そう言って二人は明日の結果にドキドキしながら結果発表を待つのだった。
(何かイベントが起こってくれた方が異世界っぽいけど、まあ俺は主人公じゃなくて勇者のサポート役だからしょうがないか。でもせっかくの異世界な訳だし平凡な生活って言うのもつまらないよな・・・。なにかこうチート使って学園でモテモテハーレムルートとか、実力隠して陰で暗躍ルートとか・・・まあ今の俺は何もない金欠野郎だからひたすら努力するしかないんだけど・・・)
「ねえヒカル。合格発表って1カ月よね?」
「ああ。魔法学校に張り出されるみたいだな。」
「私達って合格してるよね?」
「そうだな。合格は間違いないと思うぞ。」
「だよね。じゃあさじゃあさ・・・家見に行かない?」
「ん?家?」
「うん。私考えたんだけどさ、魔法学校に入学して寮に入ったら毎月2人で寮費が金貨10枚もかかっちゃうじゃん。でもさ、どこかで家を借りてそこから2人で学校に通ったらそんなにお金かからないと思うの。」
「たしかに・・・でもそんなにうまくいくか?寮は食費込みで一人金貨5枚だぞ?実際家を借りた方が高くつくんじゃないか?」
「そんな事ないよ。ティレスさんに聞いたけど、金貨5枚以内で借りれる所もけっこうあったよ。」
「マジで!?」
「うん。だから一緒に見に行こ。」
(まじか!?なんかメイリがコソコソしてるな~っと思ってたけど、ティレスさんに家の相談してたのか・・・。でも俺達ってまだ12歳になるかならないかの年だよ?それなのに借家で自炊生活?しかも同棲?異世界って何でもありだな。てか12歳に家を貸してくれるってどんな世界だよ・・・。)
「ダメ?」
(そんな上目遣いで言われちゃ・・・惚れてまうやろーー。いやいや俺達まだ12歳になってもないから。小学生6年生ぐらいだよ??どれだけマセガキなんだよ!?)
「い、いや・・・かまわないよ。」
「やった。じゃあ早速行こ。」
(ふふふ。契約しちゃえばこっちのもんだよね。入学前に家は決めておかないと。入学してヒカルがモテたら困るもんね。一緒に登下校する権利は絶対に誰にも渡さないんだから。)
メイリーンに押し切られ、家を見に行く事になったヒカルは、そのままメイリーンと共にギルドに向かった。
メイリーンは用意周到だった。ギルドに着くとティレスに物件資料を依頼し、出てきたのは金貨3枚、4枚、5枚の3件の物件だった。
「いつの間に・・・」
「驚いたでしょ?王都に来てからティレスさんに色々探して貰ったんだ。この3つならヒカルの言ってたお金の事も問題ないでしょ?」
「あ、ああ・・・」
(金額が高い!とか、学校から遠い!とか言って諦めてもらおうかと思ったけど、メイリの方が一枚上手だったな。寮の方が勇者と接触した後、色々行動しやすいと思ってたけど、正直お金の問題もあるし、家を借りてもいいかもな。どれも部屋は二つあるからプライベートは守られそうだし。)
「どれにする?私のおススメは金貨4枚の家なんだ。場所もよかったし中も綺麗だったよ。」
(もう下見もしてるんだ・・・さすが。としかいいようがないな。こんな嬉しそうに話すメイリを見るのもレアだし、ここで決めるか。実際メイリがいなかったら俺一人でここまで来れなかったしな。一緒に住んでもいいかな。まあまだ俺達小学6年生の年だけど・・・)
「ならそこにしようか。金額も問題ないし、メイリが下見してるなら安心だしね。」
「本当?やったーーー!」
「よかったわねメイリちゃん。」
「うん。ティレスさんありがとう。」
「いえいえメイリちゃんが頑張りがあれば、ですよ。」
(ギルドって家の斡旋もしてるんだな。知らなかった。ギルドってなんでもしてるんだな。)
こうしてヒカルは、まだ入学も決まってない段階で、家を借りたのだった。
(宿に泊まるよりも安いし、結果よかったか。仮に試験に落ちても王都で冒険者活動すれば問題ないしな。まあ試験に落ちたら死ぬんだけど・・・死んだらメイリ悲しむよな・・・うん。頑張ろ。)
無事に住む家も決まり、家具などの必要なモノを買い集めながら日々を過ごして、試験合格発表の日を待った。
「いよいよ明日だね。」
「ああ。合格は確実とは思ってもやっぱり結果を見るまでは緊張するな。」
「Aクラスじゃなくても同じクラスだったらいいな~。」
「そうだな・・・」
(メイリが最近かなり積極的だ。一緒に住むようになって俺もメイリの事が気になってきてる気がする・・・俺ってロリコンだったのか・・・いや前世じゃ年上好きだったはずだ。そう、忘れもしない。あれは社会人になって初めて営業で契約をとれた日、上司の絢音さんに初めてをうばわれたんだっけ・・・あんな事がなければ童貞卒業する事もなかったよな~。)
「どうしたの?」
「ううん。何もないよ。」
「試験の結果が気になるし、今日は早く寝て明日朝一で見にいきましょ。」
そう言って二人は明日の結果にドキドキしながら結果発表を待つのだった。
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