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第16話 助けたお礼をもらうヒカル
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(お礼きたーーー。でもどうする?ここは謙虚に言った方がいいか?始めは断っていやいや。って流れが正解か?できればここで40枚の金貨を貰えたら魔法学校入学への道が開ける。それに図書館の2階はたしか領主の許可があれば入れるって話だった。いや今後の事を考えたらマジックバッグっていうのも・・・)
「ヒカル。どうする?」
(この世界の相場がわからない。やっぱりここは営業で培った相手にしゃべらせるスタイルだな。逃げの一手ともいうけど、欲張りすぎて不敬罪って言われても嫌だし。)
「すいません。領主様。こんな事初めてなんで何を言えばいいか困ってます。希望と言われても・・・。領主様が決めた内容でお願いできませんか?」
「そうか?娘を助けてくれたんだ。だいたいの希望は通せると思うが?まあ娘をくれと言われれば困ってしまうがな。」
「お父様!?」
「ははは。冗談だ冗談だ。」
「ヒカルさんとメイリーンさんは冒険者をしてますし、お金が一番無難ではないですか?」
「そうだな。確かにスクルドの言う通りだ。お金があればだいたいの物は買えるしな。」
(よしよしお金を貰える流れになりそうだぞ。娘を。って言った時はちょっと焦ったけどなんとかこの場は切り抜けられそうだ。後はあまりこちらの情報は言わない方がいいよな。領主様から依頼が来たりしたら困るし、まあそれも考えすぎか。10歳の俺達に領主様がわざわざ依頼するわけないか・・・)
「ありがとうございます。ではそれでお願いします。」
(さあさあいくらだ?金貨10枚?金貨20枚・・・金貨100枚はさすがに多すぎるよな?)
エベレス辺境伯は執事よりお金が入った袋を受け取り、ヒカルに渡す。
(これってどうすればいいの?中を確認するのがマナーなのかな?いやでも領主様の前でお金を数えるのって失礼だよな?ぎっしり入ってる感じはするから40枚?ぐらいは入ってる気がする。もちろん金貨だよな??さすがに銀貨って事はないよな?)
「ありがとうございます。」
「中を見なくていいのかね?」
「え~っと・・・その・・・」
「かまわんよ。気になるだろ?」
「ありがとうございます。」
ヒカルとメイリーンは袋の中をのぞく。するとそこには・・・
「ヒカル!!金貨がいっぱいだよ。」
「ああ。」
(金貨50枚って所かな?やばいな森で人助けしたら金貨50枚って、どんなドラマだよ!?って感じだ。)
「領主様ありがとうございます。ですがこんなに頂いても良いのでしょうか?」
「かまわんよ。むしろ娘の命を救ったのだ。少なくて申し訳ないぐらいだ。」
(さすが領主様。金貨50枚なんてポン。だな。)
「やったねヒカル。これで魔法学校の入学金が払えるね。」
「ちょっ!!メイリ!!」
(あ~言っちゃったよ・・・聞かれたよな?うん。聞かれてるね。は~知られたくなかったのに・・・なんか2人とも話を聞きたそうな目をしてるじゃん。)
「ヒカルさん。メイリーンさん。魔法学校に入るのですか?」
「うん。あっはい。ヒカルと二人で12歳かな?あと1年とちょっとしたら王都の魔法学校に行く予定です。今はその為の勉強とお金稼ぎをしてる所です。」
「まあそうなんですね。ヒカルさんとメイリさんは今10歳なんですね。それなら魔法学校で又会えるかもしれませんね。」
「スクルド様も魔法学校に行くんですか?」
「ええ。一応その予定です。」
(ほら~メイリが言うからフラグが立っちゃったじゃないか~。一緒に魔法の勉強をしようとか言わないよね?あれっ?でも待てよ。目的は魔法学校への入学だ。資金の目途がたったんだから一緒に勉強させてもらえるのはむしろラッキーなのでは??そうだ。新しい魔法を覚える事ができるかもしれない。ヨシ!メイリよくやったぞ。スクルド様一緒に勉強しましょうって言ってください。喜んでお供させて頂きます。)
「なら向こうで又会うかもしれないですね。まあ俺達が合格すればですけど・・・」
(遠まわしに勉強の事を触れてみる件。どうだ???)
「あら?もしよろしければ一緒に勉強しませんか?私も一人よりも三人の方が楽しく勉強できると思いますし。」
(きたー。さすが俺。営業成績はパッとしなかったけど休まず毎日会社には行ってたんだ。お客様の誘導はお手のもんだぜ。これはもう契約確定コースだろ。)
「スクルド様。私とヒカルは2人でしっかり勉強できてるので大丈夫です。それに冒険者活動もあるので、なかなか同じ時間を取るのも難しいと思います。誘っていただくのはうれしいですが、申し訳ありません。」
「メイリ・・・」
(スクルド様の目、絶対ヒカルを狙ってるわ。同じ時間を過ごさせるのは絶対ダメ。図書館で二人っきりで勉強できる時間は邪魔させないわよ。あの時間は私にとって最高の時間なんだから!)
(うそーん。確定してたのに横やりが入った!?契約したのに翌日キャンセルでって言われた事を思い出しちゃったじゃん。これはあれ?メイリの嫉妬か?嫉妬なのか?でも俺達まだ10歳だよ?あんな事やそんな事もまだしないんだし仲良く勉強したらいいじゃん。まあメイリの顔が怖いからそんな事は言えないけど・・・)
その後、何度も何度もお礼を伝え、ヒカルとメイリーンは領主邸を後にした。スクルドが寂しそうな目をしていたので、時々顔を出す約束と、普段は図書館で勉強をしている事を伝えるのだった。
「ヒカル。どうする?」
(この世界の相場がわからない。やっぱりここは営業で培った相手にしゃべらせるスタイルだな。逃げの一手ともいうけど、欲張りすぎて不敬罪って言われても嫌だし。)
「すいません。領主様。こんな事初めてなんで何を言えばいいか困ってます。希望と言われても・・・。領主様が決めた内容でお願いできませんか?」
「そうか?娘を助けてくれたんだ。だいたいの希望は通せると思うが?まあ娘をくれと言われれば困ってしまうがな。」
「お父様!?」
「ははは。冗談だ冗談だ。」
「ヒカルさんとメイリーンさんは冒険者をしてますし、お金が一番無難ではないですか?」
「そうだな。確かにスクルドの言う通りだ。お金があればだいたいの物は買えるしな。」
(よしよしお金を貰える流れになりそうだぞ。娘を。って言った時はちょっと焦ったけどなんとかこの場は切り抜けられそうだ。後はあまりこちらの情報は言わない方がいいよな。領主様から依頼が来たりしたら困るし、まあそれも考えすぎか。10歳の俺達に領主様がわざわざ依頼するわけないか・・・)
「ありがとうございます。ではそれでお願いします。」
(さあさあいくらだ?金貨10枚?金貨20枚・・・金貨100枚はさすがに多すぎるよな?)
エベレス辺境伯は執事よりお金が入った袋を受け取り、ヒカルに渡す。
(これってどうすればいいの?中を確認するのがマナーなのかな?いやでも領主様の前でお金を数えるのって失礼だよな?ぎっしり入ってる感じはするから40枚?ぐらいは入ってる気がする。もちろん金貨だよな??さすがに銀貨って事はないよな?)
「ありがとうございます。」
「中を見なくていいのかね?」
「え~っと・・・その・・・」
「かまわんよ。気になるだろ?」
「ありがとうございます。」
ヒカルとメイリーンは袋の中をのぞく。するとそこには・・・
「ヒカル!!金貨がいっぱいだよ。」
「ああ。」
(金貨50枚って所かな?やばいな森で人助けしたら金貨50枚って、どんなドラマだよ!?って感じだ。)
「領主様ありがとうございます。ですがこんなに頂いても良いのでしょうか?」
「かまわんよ。むしろ娘の命を救ったのだ。少なくて申し訳ないぐらいだ。」
(さすが領主様。金貨50枚なんてポン。だな。)
「やったねヒカル。これで魔法学校の入学金が払えるね。」
「ちょっ!!メイリ!!」
(あ~言っちゃったよ・・・聞かれたよな?うん。聞かれてるね。は~知られたくなかったのに・・・なんか2人とも話を聞きたそうな目をしてるじゃん。)
「ヒカルさん。メイリーンさん。魔法学校に入るのですか?」
「うん。あっはい。ヒカルと二人で12歳かな?あと1年とちょっとしたら王都の魔法学校に行く予定です。今はその為の勉強とお金稼ぎをしてる所です。」
「まあそうなんですね。ヒカルさんとメイリさんは今10歳なんですね。それなら魔法学校で又会えるかもしれませんね。」
「スクルド様も魔法学校に行くんですか?」
「ええ。一応その予定です。」
(ほら~メイリが言うからフラグが立っちゃったじゃないか~。一緒に魔法の勉強をしようとか言わないよね?あれっ?でも待てよ。目的は魔法学校への入学だ。資金の目途がたったんだから一緒に勉強させてもらえるのはむしろラッキーなのでは??そうだ。新しい魔法を覚える事ができるかもしれない。ヨシ!メイリよくやったぞ。スクルド様一緒に勉強しましょうって言ってください。喜んでお供させて頂きます。)
「なら向こうで又会うかもしれないですね。まあ俺達が合格すればですけど・・・」
(遠まわしに勉強の事を触れてみる件。どうだ???)
「あら?もしよろしければ一緒に勉強しませんか?私も一人よりも三人の方が楽しく勉強できると思いますし。」
(きたー。さすが俺。営業成績はパッとしなかったけど休まず毎日会社には行ってたんだ。お客様の誘導はお手のもんだぜ。これはもう契約確定コースだろ。)
「スクルド様。私とヒカルは2人でしっかり勉強できてるので大丈夫です。それに冒険者活動もあるので、なかなか同じ時間を取るのも難しいと思います。誘っていただくのはうれしいですが、申し訳ありません。」
「メイリ・・・」
(スクルド様の目、絶対ヒカルを狙ってるわ。同じ時間を過ごさせるのは絶対ダメ。図書館で二人っきりで勉強できる時間は邪魔させないわよ。あの時間は私にとって最高の時間なんだから!)
(うそーん。確定してたのに横やりが入った!?契約したのに翌日キャンセルでって言われた事を思い出しちゃったじゃん。これはあれ?メイリの嫉妬か?嫉妬なのか?でも俺達まだ10歳だよ?あんな事やそんな事もまだしないんだし仲良く勉強したらいいじゃん。まあメイリの顔が怖いからそんな事は言えないけど・・・)
その後、何度も何度もお礼を伝え、ヒカルとメイリーンは領主邸を後にした。スクルドが寂しそうな目をしていたので、時々顔を出す約束と、普段は図書館で勉強をしている事を伝えるのだった。
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