26 / 50
26.奥様のクッキー
しおりを挟む
「これは、エレノア様……!」
作ったクッキーをバスケットに詰め、エマと一緒に騎士団にやって来たエレノアは、入口で騎士に会うなり、恭しく出迎えられてしまった。
(たった一度騎士団に来ただけなのに、ザーク様の妻というだけで、覚えられてしまったみたい……)
受付は前回と同じ騎士らしく、形式的な手続きとしてエマが書類にサインをしているが、顔パスと言ってもいい。
「エレノア……!」
エレノアはエマが手続きをする間、後ろで待っていたが、奥からイザークが嬉しそうに駆け寄って来るのを見つけた。
「ザーク様!」
今日は行くことを前もってイザークに伝えるようにエマに強くお願いした。それが聞き入れられていたことに安堵しつつも、わざわざ入口まで出迎えに来たイザークにエレノアは驚く。
「わざわざ出迎えなんて……お仕事中なのにすみません」
「エレノアが会いに来てくれるのに、執務室でじっとなんてしていられない」
いつの間にかエレノアの隣まで距離を詰めていたイザークはいつものようにエレノアの手を取って、自身の手と絡める。
「エマから来るとは聞いていたけど、今日はどうしたんだい?」
エレノアを見下ろし、甘く微笑むイザークに、周りの騎士たちがざわついた。
そんなざわつきよりも、エレノアは目の前のイザークの笑顔に心臓がうるさい。
「あ、あの、エマとクッキーを焼いたんです。差し入れに……」
「俺に?」
バスケットを掲げてエレノアが説明すれば、イザークの顔がぱあっと明るくなる。
(うっ……、今まで私、なんでこの顔をスルー出来てたんだろう)
イザークの気持ちを聞いてから、彼の感情だだ漏れの表情を見るのが恥ずかしくて仕方ない。
「あ、あの、作るときに、少しだけ聖女の力を使いました。お疲れが癒えれば良いと思って」
恥ずかしい気持ちを押し込めて、エレノアはイザークにひっそり耳打ちをする。
(力を制御出来る今、これくらいなら使っても大丈夫でしょう)
「エレノアが……俺のために?」
イザークはエレノアの言葉に、感動で頬を上気させていた。その表情がくすぐったい。
「ジョージさんからザーク様がお疲れだと聞いていたので……」
あれからも忙しく、イザークとすれ違っていたエレノアは、ジョージからイザークの話を聞いた。だからこそ、差し入れをしたいと思った訳で。
「嬉しい、ありがとう」
イザークは絡めていたエレノアの手にぎゅう、と力をこめると、一層嬉しそうにその頬を緩めた。
いつの間にか集まってきていた騎士たちがざわついている。
「団長が笑った……!」
「団長が女性に顔を緩ませている……!」
皆信じられない物を見るような表情で遠巻きに二人を見ていた。
エレノアしか目に入っていないイザークは、どうやら気付いていないらしい。
「団長、皆噂の奥様を一目見ようと集まって来てますよ」
奥から見知った声が聞こえたので視線をやると、サミュが歩いて来ていた。
「お前たち、訓練はどうした?」
集まった団員たちに気付いたイザークは、冷ややかな表情になる。その瞬間、空気が冷えたように団員たちがぴゃっと肩をすくめた。
「団長だって仕事中なのに奥さんに会いに来てるでしょ」
「む……」
冷えた空気にも臆さず、サミュが屈託のない笑顔で言うと、イザークも言い返せない。
「それに、その良い匂い、みんな気になってます」
サミュがエレノアの持ったバスケットを指差して、ニカッと笑った。
「あ……、よかったらいっぱい焼いたので皆さんも……」
エレノアが思わずバスケットをサミュに差し出して見せれば、サミュは「良いんですか?!」と顔を明るくさせ、逆にイザークの表情が暗くなった。
「だ、大丈夫ですよ。疲労をちょこっと取るくらいなので、誰も聖女の力には気付かないと思います」
「……それは心配していない」
暗い表情のイザークにエレノアがコソッと耳打ちすれば、イザークはため息を吐いた。
(あれ? 違った?)
てっきり聖女の力がこもったクッキーを大々的に振る舞って、もしどこかにバレたらどうするんだ、というお叱りかと思えば、イザークの気がかりは別にあったらしい。
「エマに教わりながら作ったので、味も大丈夫ですよ?」
「……それも心配していない」
どうやらまた違ったらしい。
「イザーク様、まだまだですね」
「……うるさい」
隣で会話を聞いていたエマがイザークに苦言を呈すれば、イザークはまたため息を吐いた。
「????」
何がいけなかったのか、首を傾げるエレノアに、イザークは眉尻を下げて笑った。
「いや、俺の器が小さいだけだ。気にしないで欲しい」
「????」
エレノアが増々首を傾げていると、騎士たちからは「美味しい!」「染み渡る!」といった歓声が聞こえてきた。
いつの間にかバスケットはエレノアの手を離れていた。サミュに差し出した時に受け取られ、いつの間にか騎士たちの間を回されていたらしい。
「可愛らしい形ですね」
苺の形のクッキーを手に、受付の騎士が微笑む。
「俺もっ!」
サミュがバスケットに駆け寄り、手を突っ込む。
「これ……」
サミュが掴んだのはハートの形のクッキーだった。
(わ、忘れてた!! 恥ずかしいから確かハートは3枚だけにして奥底に隠したはずなのに!!)
「エレノア……?」
イザークからの視線に恥ずかしくなり、エレノアは顔を真っ赤にしながらも目線を逸してしまう。
ひゅ~う!
瞬間、騎士たちの間から口笛が鳴ったかと思うと、どっ、と歓声が起こった。
「いやー、お熱い!!」
「団長羨ましいー!」
その間にもバスケットは騎士たちの間をくるくる回っている。
サミュもニコニコしながらクッキーを口にしようとすると、イザークがハッとして叫んだ。
「待て! それは食べるな!! その形のは俺が全部回収する!」
急いで回収し始めたイザークに、皆楽しそうにブーイングをした。
「皆、団長命令だぞー」
サミュも面白そうにそう告げると、騎士たちはやれやれ、とバスケットを差し出した。どうやらハートを引いたのはまだサミュだけだったらしい。
バスケットを手にし、満足そうな顔をするイザークに、騎士たちは目を丸くしながらも、また笑った。
その温かい光景に、エレノアも遠巻きで微笑むのだった。
作ったクッキーをバスケットに詰め、エマと一緒に騎士団にやって来たエレノアは、入口で騎士に会うなり、恭しく出迎えられてしまった。
(たった一度騎士団に来ただけなのに、ザーク様の妻というだけで、覚えられてしまったみたい……)
受付は前回と同じ騎士らしく、形式的な手続きとしてエマが書類にサインをしているが、顔パスと言ってもいい。
「エレノア……!」
エレノアはエマが手続きをする間、後ろで待っていたが、奥からイザークが嬉しそうに駆け寄って来るのを見つけた。
「ザーク様!」
今日は行くことを前もってイザークに伝えるようにエマに強くお願いした。それが聞き入れられていたことに安堵しつつも、わざわざ入口まで出迎えに来たイザークにエレノアは驚く。
「わざわざ出迎えなんて……お仕事中なのにすみません」
「エレノアが会いに来てくれるのに、執務室でじっとなんてしていられない」
いつの間にかエレノアの隣まで距離を詰めていたイザークはいつものようにエレノアの手を取って、自身の手と絡める。
「エマから来るとは聞いていたけど、今日はどうしたんだい?」
エレノアを見下ろし、甘く微笑むイザークに、周りの騎士たちがざわついた。
そんなざわつきよりも、エレノアは目の前のイザークの笑顔に心臓がうるさい。
「あ、あの、エマとクッキーを焼いたんです。差し入れに……」
「俺に?」
バスケットを掲げてエレノアが説明すれば、イザークの顔がぱあっと明るくなる。
(うっ……、今まで私、なんでこの顔をスルー出来てたんだろう)
イザークの気持ちを聞いてから、彼の感情だだ漏れの表情を見るのが恥ずかしくて仕方ない。
「あ、あの、作るときに、少しだけ聖女の力を使いました。お疲れが癒えれば良いと思って」
恥ずかしい気持ちを押し込めて、エレノアはイザークにひっそり耳打ちをする。
(力を制御出来る今、これくらいなら使っても大丈夫でしょう)
「エレノアが……俺のために?」
イザークはエレノアの言葉に、感動で頬を上気させていた。その表情がくすぐったい。
「ジョージさんからザーク様がお疲れだと聞いていたので……」
あれからも忙しく、イザークとすれ違っていたエレノアは、ジョージからイザークの話を聞いた。だからこそ、差し入れをしたいと思った訳で。
「嬉しい、ありがとう」
イザークは絡めていたエレノアの手にぎゅう、と力をこめると、一層嬉しそうにその頬を緩めた。
いつの間にか集まってきていた騎士たちがざわついている。
「団長が笑った……!」
「団長が女性に顔を緩ませている……!」
皆信じられない物を見るような表情で遠巻きに二人を見ていた。
エレノアしか目に入っていないイザークは、どうやら気付いていないらしい。
「団長、皆噂の奥様を一目見ようと集まって来てますよ」
奥から見知った声が聞こえたので視線をやると、サミュが歩いて来ていた。
「お前たち、訓練はどうした?」
集まった団員たちに気付いたイザークは、冷ややかな表情になる。その瞬間、空気が冷えたように団員たちがぴゃっと肩をすくめた。
「団長だって仕事中なのに奥さんに会いに来てるでしょ」
「む……」
冷えた空気にも臆さず、サミュが屈託のない笑顔で言うと、イザークも言い返せない。
「それに、その良い匂い、みんな気になってます」
サミュがエレノアの持ったバスケットを指差して、ニカッと笑った。
「あ……、よかったらいっぱい焼いたので皆さんも……」
エレノアが思わずバスケットをサミュに差し出して見せれば、サミュは「良いんですか?!」と顔を明るくさせ、逆にイザークの表情が暗くなった。
「だ、大丈夫ですよ。疲労をちょこっと取るくらいなので、誰も聖女の力には気付かないと思います」
「……それは心配していない」
暗い表情のイザークにエレノアがコソッと耳打ちすれば、イザークはため息を吐いた。
(あれ? 違った?)
てっきり聖女の力がこもったクッキーを大々的に振る舞って、もしどこかにバレたらどうするんだ、というお叱りかと思えば、イザークの気がかりは別にあったらしい。
「エマに教わりながら作ったので、味も大丈夫ですよ?」
「……それも心配していない」
どうやらまた違ったらしい。
「イザーク様、まだまだですね」
「……うるさい」
隣で会話を聞いていたエマがイザークに苦言を呈すれば、イザークはまたため息を吐いた。
「????」
何がいけなかったのか、首を傾げるエレノアに、イザークは眉尻を下げて笑った。
「いや、俺の器が小さいだけだ。気にしないで欲しい」
「????」
エレノアが増々首を傾げていると、騎士たちからは「美味しい!」「染み渡る!」といった歓声が聞こえてきた。
いつの間にかバスケットはエレノアの手を離れていた。サミュに差し出した時に受け取られ、いつの間にか騎士たちの間を回されていたらしい。
「可愛らしい形ですね」
苺の形のクッキーを手に、受付の騎士が微笑む。
「俺もっ!」
サミュがバスケットに駆け寄り、手を突っ込む。
「これ……」
サミュが掴んだのはハートの形のクッキーだった。
(わ、忘れてた!! 恥ずかしいから確かハートは3枚だけにして奥底に隠したはずなのに!!)
「エレノア……?」
イザークからの視線に恥ずかしくなり、エレノアは顔を真っ赤にしながらも目線を逸してしまう。
ひゅ~う!
瞬間、騎士たちの間から口笛が鳴ったかと思うと、どっ、と歓声が起こった。
「いやー、お熱い!!」
「団長羨ましいー!」
その間にもバスケットは騎士たちの間をくるくる回っている。
サミュもニコニコしながらクッキーを口にしようとすると、イザークがハッとして叫んだ。
「待て! それは食べるな!! その形のは俺が全部回収する!」
急いで回収し始めたイザークに、皆楽しそうにブーイングをした。
「皆、団長命令だぞー」
サミュも面白そうにそう告げると、騎士たちはやれやれ、とバスケットを差し出した。どうやらハートを引いたのはまだサミュだけだったらしい。
バスケットを手にし、満足そうな顔をするイザークに、騎士たちは目を丸くしながらも、また笑った。
その温かい光景に、エレノアも遠巻きで微笑むのだった。
22
お気に入りに追加
2,330
あなたにおすすめの小説
処刑された王女は隣国に転生して聖女となる
空飛ぶひよこ
恋愛
旧題:魔女として処刑された王女は、隣国に転生し聖女となる
生まれ持った「癒し」の力を、民の為に惜しみなく使って来た王女アシュリナ。
しかし、その人気を妬む腹違いの兄ルイスに疎まれ、彼が連れてきたアシュリナと同じ「癒し」の力を持つ聖女ユーリアの謀略により、魔女のレッテルを貼られ処刑されてしまう。
同じ力を持ったまま、隣国にディアナという名で転生した彼女は、6歳の頃に全てを思い出す。
「ーーこの力を、誰にも知られてはいけない」
しかし、森で倒れている王子を見過ごせずに、力を使って助けたことにより、ディアナの人生は一変する。
「どうか、この国で聖女になってくれませんか。貴女の力が必要なんです」
これは、理不尽に生涯を終わらされた一人の少女が、生まれ変わって幸福を掴む物語。
わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?
長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。
王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、
「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」
あることないこと言われて、我慢の限界!
絶対にあなたなんかに王子様は渡さない!
これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー!
*旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。
*小説家になろうでも掲載しています。
夫に用無しと捨てられたので薬師になって幸せになります。
光子
恋愛
この世界には、魔力病という、まだ治療法の見つかっていない未知の病が存在する。私の両親も、義理の母親も、その病によって亡くなった。
最後まで私の幸せを祈って死んで行った家族のために、私は絶対、幸せになってみせる。
たとえ、離婚した元夫であるクレオパス子爵が、市民に落ち、幸せに暮らしている私を連れ戻そうとしていても、私は、あんな地獄になんか戻らない。
地獄に連れ戻されそうになった私を救ってくれた、同じ薬師であるフォルク様と一緒に、私はいつか必ず、魔力病を治す薬を作ってみせる。
天国から見守っているお義母様達に、いつか立派な薬師になった姿を見てもらうの。そうしたら、きっと、私のことを褒めてくれるよね。自慢の娘だって、思ってくれるよね――――
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる