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31.フレディの殺意
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「フレディ様っ……!」
「アリア!」
フレディはベッドの上のアリアを見つけると、一直線に飛んで来た。
「アリアっ……」
フレディは引き裂かれたアリアのドレスと縛られた両手に気付き、眉をピクリと動かした。
「……何かされた?」
自身のローブをアリアの肩にかけ、露になった肌を隠す。そして魔法で素早く縄を切った。低く、静かな声はフレディの怒りを表していた。
「だ、大丈夫です……フレディ様が来てくださったので……」
言い切る前にアリアはポロポロと涙を溢した。
「怖かっ……た……」
怖い顔のフレディは、泣きじゃくるアリアを前に、その身体を抱き寄せようとしたが、空中で手を止め、躊躇う。
「フレディ……様っ……」
そんなフレディにアリアは迷いなく胸に飛び込んだ。
震える身体でフレディの服をぎゅう、と握りしめて涙を流すアリアに、フレディは力強く抱き締め返した。
「なっ……何だ?!」
吹き飛ばされ、一瞬気を失いかけたマディオは起き上がり、ベッドの方へ視線を向ける。
「……お前……殺してやろうか」
「ひいっっ」
視線が合ったフレディの殺気に、マディオは情けない声を出して、その場に尻餅をついた。
「局長――、殺人だけはやめてくださいよ――」
扉が吹き飛び、ぽっかりと開いた隠し間の入口の穴からスティングが顔を覗かせる。
「スティング、遅いぞ」
「局長が早すぎるんですよ……」
アリアを隠すように抱き締め、フレディは顔だけをスティングに向けた。
「失礼しますよっと……」
「何を――っ」
スティングはマディオの側まで行くと、ひょいひょいっと縄で彼の身体を拘束した。
「おい! 俺にこんなことをして……っ、くそ、動けない?!」
縛られたマディオは抵抗しようとしたが、その場でヘナヘナと座り込んでしまった。
「あ――、それ、魔導具の縄なんで、抵抗しようとしたら酷い目にあいますよ? って、遅かったか」
カラッと笑顔で怖い事を言うスティングだったが、マディオは時すでに遅し、縄から走る電流に気を失っていた。
「おい……」
フレディはコソコソとその場を去ろうとしていたローズに目線を向けると、未だ泣いているアリアを固く抱き締めたまま、声で威圧した。
ローズはびくりと身体を震わせたが、すぐに甘い声と潤ませた瞳でフレディに駆け寄った。
「フレディ様っ……! 私、怖かった!!」
「は?」
「私もこの男に拘束されたんです……っ! 男遊びをしていたこの女には報いかもしれませんが、私は巻き込まれただけですわっ!!」
わあっ、と大袈裟に泣いてみせるローズに、フレディは辟易とする。
「その割には、あなたは拘束もされず、衣服も綺麗な状態みたいですが?」
ギロリと睨むフレディにローズはびくりと顔を上げる。泣いていたはずなのに、涙は流れていない。
「ちょ、ちょ、局長、一応、王族なんですから」
止めに入ろうとしたスティングにローズは乗っかる。
「わ、私は王族ですもの! その男もさすがに私に縄をかけられなかったのですわ! それに、私に手を出そうとしたその男を誘惑しだしたのはその女ですわ」
ビシッとアリアを指さすローズに、フレディの顔は増々険しくなる。隣でスティングがハラハラするほどに。
「……アリアは手を拘束され、ドレスまで引き裂かれているんだ……お前はそれを……」
怒りに震えるフレディにローズは気付かずに続けた。
「そういう趣味をお持ちなんでしょ? フレディ様、これでその悪女があなたに相応しくないとわかって――」
「うるさい!」
ローズが言い切る前に、フレディは我慢しきれずに叫んだ。その声をきっかけにしたかのように、ゴオッと音を立ててフレディの魔法が発動する。
「きょ、局長! 落ち着いてください――わわっ」
スティングがフレディに声をかけようとするも、風の防壁で近付けない。
フレディはベッドから立ち上がり、ローズを見下ろした。
「フ、フレディ様?」
「俺のアリアにしたこと、昔も含めて許せない――」
ゆらりとローズの前に立ち、静かに怒るフレディのラピスラズリの瞳は、仄暗く陰っている。
「フレディ様っ! 私、わかっています! 私の気を引くために悪女なんかと結婚されたのでしょう? 私こそあなたの妻に相応しい。あなたになら私を捧げても良いですわっ」
「ふうん?」
ローズの言葉に口の端を上げてフレディは笑った。
「フレディ様……」
その表情に期待を寄せたローズは、胸の前で手を組み、そっと目を閉じて、唇を差し出した。
「お前の命を?」
冷たい言葉にゾワリとし、目を開けたローズの目の前には、魔法で作り出した剣を手に、フレディが迫っていた。
「フ、フレディ様っ?! 私にそのような趣味はなくてよ? 普通に貴方にならこの身を捧げますわよ?!」
「まだそんなことを言っているのか……」
焦りながらも話すローズに、フレディはより一層冷たい視線を投げた。
「フレ……ディ、様……?」
目の前の男は本当に自分を殺そうとしているのだと、ようやく理解したローズは呆然とする。
「きょ、局長――! それは流石にマズイですって――!!」
叫ぶスティングの声はフレディには届かない。
「フ、フレディ様……流石に王女の私を殺すなんて……冗談でしょう?! そうすれば貴方だってタダでは済まないわ。私と結婚した方が幸せに決まってる!」
「うるさい、俺の前から消えろ」
「ひっ……」
怒りで正気を失っているフレディは、ローズに向かって剣を振り上げた。
「フレディ様!!」
殺される――、ローズがそう思って目を閉じた時、アリアの叫びが部屋に響いた。
「アリア!」
フレディはベッドの上のアリアを見つけると、一直線に飛んで来た。
「アリアっ……」
フレディは引き裂かれたアリアのドレスと縛られた両手に気付き、眉をピクリと動かした。
「……何かされた?」
自身のローブをアリアの肩にかけ、露になった肌を隠す。そして魔法で素早く縄を切った。低く、静かな声はフレディの怒りを表していた。
「だ、大丈夫です……フレディ様が来てくださったので……」
言い切る前にアリアはポロポロと涙を溢した。
「怖かっ……た……」
怖い顔のフレディは、泣きじゃくるアリアを前に、その身体を抱き寄せようとしたが、空中で手を止め、躊躇う。
「フレディ……様っ……」
そんなフレディにアリアは迷いなく胸に飛び込んだ。
震える身体でフレディの服をぎゅう、と握りしめて涙を流すアリアに、フレディは力強く抱き締め返した。
「なっ……何だ?!」
吹き飛ばされ、一瞬気を失いかけたマディオは起き上がり、ベッドの方へ視線を向ける。
「……お前……殺してやろうか」
「ひいっっ」
視線が合ったフレディの殺気に、マディオは情けない声を出して、その場に尻餅をついた。
「局長――、殺人だけはやめてくださいよ――」
扉が吹き飛び、ぽっかりと開いた隠し間の入口の穴からスティングが顔を覗かせる。
「スティング、遅いぞ」
「局長が早すぎるんですよ……」
アリアを隠すように抱き締め、フレディは顔だけをスティングに向けた。
「失礼しますよっと……」
「何を――っ」
スティングはマディオの側まで行くと、ひょいひょいっと縄で彼の身体を拘束した。
「おい! 俺にこんなことをして……っ、くそ、動けない?!」
縛られたマディオは抵抗しようとしたが、その場でヘナヘナと座り込んでしまった。
「あ――、それ、魔導具の縄なんで、抵抗しようとしたら酷い目にあいますよ? って、遅かったか」
カラッと笑顔で怖い事を言うスティングだったが、マディオは時すでに遅し、縄から走る電流に気を失っていた。
「おい……」
フレディはコソコソとその場を去ろうとしていたローズに目線を向けると、未だ泣いているアリアを固く抱き締めたまま、声で威圧した。
ローズはびくりと身体を震わせたが、すぐに甘い声と潤ませた瞳でフレディに駆け寄った。
「フレディ様っ……! 私、怖かった!!」
「は?」
「私もこの男に拘束されたんです……っ! 男遊びをしていたこの女には報いかもしれませんが、私は巻き込まれただけですわっ!!」
わあっ、と大袈裟に泣いてみせるローズに、フレディは辟易とする。
「その割には、あなたは拘束もされず、衣服も綺麗な状態みたいですが?」
ギロリと睨むフレディにローズはびくりと顔を上げる。泣いていたはずなのに、涙は流れていない。
「ちょ、ちょ、局長、一応、王族なんですから」
止めに入ろうとしたスティングにローズは乗っかる。
「わ、私は王族ですもの! その男もさすがに私に縄をかけられなかったのですわ! それに、私に手を出そうとしたその男を誘惑しだしたのはその女ですわ」
ビシッとアリアを指さすローズに、フレディの顔は増々険しくなる。隣でスティングがハラハラするほどに。
「……アリアは手を拘束され、ドレスまで引き裂かれているんだ……お前はそれを……」
怒りに震えるフレディにローズは気付かずに続けた。
「そういう趣味をお持ちなんでしょ? フレディ様、これでその悪女があなたに相応しくないとわかって――」
「うるさい!」
ローズが言い切る前に、フレディは我慢しきれずに叫んだ。その声をきっかけにしたかのように、ゴオッと音を立ててフレディの魔法が発動する。
「きょ、局長! 落ち着いてください――わわっ」
スティングがフレディに声をかけようとするも、風の防壁で近付けない。
フレディはベッドから立ち上がり、ローズを見下ろした。
「フ、フレディ様?」
「俺のアリアにしたこと、昔も含めて許せない――」
ゆらりとローズの前に立ち、静かに怒るフレディのラピスラズリの瞳は、仄暗く陰っている。
「フレディ様っ! 私、わかっています! 私の気を引くために悪女なんかと結婚されたのでしょう? 私こそあなたの妻に相応しい。あなたになら私を捧げても良いですわっ」
「ふうん?」
ローズの言葉に口の端を上げてフレディは笑った。
「フレディ様……」
その表情に期待を寄せたローズは、胸の前で手を組み、そっと目を閉じて、唇を差し出した。
「お前の命を?」
冷たい言葉にゾワリとし、目を開けたローズの目の前には、魔法で作り出した剣を手に、フレディが迫っていた。
「フ、フレディ様っ?! 私にそのような趣味はなくてよ? 普通に貴方にならこの身を捧げますわよ?!」
「まだそんなことを言っているのか……」
焦りながらも話すローズに、フレディはより一層冷たい視線を投げた。
「フレ……ディ、様……?」
目の前の男は本当に自分を殺そうとしているのだと、ようやく理解したローズは呆然とする。
「きょ、局長――! それは流石にマズイですって――!!」
叫ぶスティングの声はフレディには届かない。
「フ、フレディ様……流石に王女の私を殺すなんて……冗談でしょう?! そうすれば貴方だってタダでは済まないわ。私と結婚した方が幸せに決まってる!」
「うるさい、俺の前から消えろ」
「ひっ……」
怒りで正気を失っているフレディは、ローズに向かって剣を振り上げた。
「フレディ様!!」
殺される――、ローズがそう思って目を閉じた時、アリアの叫びが部屋に響いた。
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