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7.悪役令嬢のスープ
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「どうぞ」
夕食の時間になり、珍しく早く帰宅していたフレディは食堂にいた。
「……何故君が給仕を? 普通、妻は一緒に食事を摂るものじゃないか?」
スープを運んで来たアリアに向かって、フレディは呆れたように言った。アリアは未だお仕着せ姿のままだ。
「あの……私は今はメイドですので……」
フレディの問に、おずおずと目を伏せて答えるアリア。
「君は、俺の妻だろう?」
アリアの返答にムッとフレディが言うと、サーラがパンを運んでやって来る。
「フレディ様、あなたの奥様は、悪女で有名なアリア・クラヴェル様。真っ赤な髪で有名な方です」
「それがどうした」
サーラの言葉にフレディがじろりと睨むと、彼女はやれやれ、といった感じに続けた。
「リアの髪はラベンダー色です。この子を妻だとおっしゃっていると、フレディ様が二人の女性を娶ったといらぬ噂が立ちます」
「……立ちます……」
サーラの言葉に続くようにアリアも真似をして続けた。
「……屋敷にお前たち以外いないのだから、良いだろう……」
ジト目でサーラに訴えるフレディ。
「いーえ! どこで誰が見ているかわかりません! リアに妻として接するのはお控えくださいませ!」
どうせ離婚してリアを捨てるのでしょう?と目で非難するサーラに、フレディはたじたじになる。
「俺は、アリアと離婚する気は無い」
「ふえっ?!」
「まあ!!」
フレディの宣言にアリアは驚きで飛び上がり、サーラは喜びで顔を上気させた。
「それでも! 今はあなたが悪女と結婚したと屋敷内でも社交界でも噂になっております。お控えくださいませ!」
サーラの言葉にフレディは不満そうな表情を見せた。アリアはまだ固まっている。
「……まあ、寝室でしたら? 他人は侵入出来ないエリアですので、お好きになさいませ」
「なっ……」
「ふえっ?!」
サーラの言葉にフレディは思わずパンを落としそうになった。固まっていたアリアは再び飛び上がった。
「ふむ、でもそうか。アリア、仕事を終えたらちゃんと寝室に……俺の元へ帰ってくるように」
「は、はははははい?!」
少しだけ考え込み、何かを納得したフレディは、アリアにそう告げる。アリアは訳もわからず返事をした。
「仕事だよ?」
「かしこまりました!!」
フレディの「仕事」という単語に、素早く反応するアリア。
「だからどうして君は……」
そっか、「仕事か!」とあからさまに嬉しそうな表情をしたアリアに、フレディは顔をムスッとさせた。
「はいはい、お二人の時間をたっぷり取られたいのでしたら、お食事を早くお済ませくださいね」
サーラがパンパン、と手を叩く。
そんなサーラを恨めしそうに見ながらも、フレディはスープに手を付けた。
「……上手い……」
いつもと違う味付けに、フレディは目を見開いた。
「そうでしょう? そのスープはリアが作ったんですよ!」
「アリアが?」
サーラの言葉にフレディはアリアを振り返る。
「お、おおお、お口に合ったなら良かったです……」
フレディと視線を合わそうとしないアリアは、きょどきょどとする。
「思ったとおりです」
サーラはそれだけ言うと、トレーを持って食堂を後にした。その後を追おうとしたアリアはフレディに手を取られる。
「フレディ、様?」
触れられた手には食事のため、手袋をしていない。
「あの……?」
大丈夫ですか?と言おうとした所で、フレディの顔がくしゃりと緩められる。
「!!」
不意に目が合ってしまった。
ラピスラズリのような深い青色の瞳に捕らえられ、アリアはその場に縫い留められてしまう。
(あ、わわわわ、触っても大丈夫なんでしょうか?!)
慌てるアリアにフレディは増々その甘い顔を笑みで深めた。
「アリア、君が作ったスープ、本当に美味しい。流石、俺の奥さんだね?」
「へっ? あ、えっ?!」
手を握られたまま、甘い笑顔でフレディが言うので、アリアは視線を漂わせてしまう。
サーラに食事の準備を手伝って欲しいと言われた時は驚いた。
フレディの潔癖は、この屋敷内だけではなく、社交界でも有名だ。そしてこの屋敷に通うメイドたちからは、フレディがサーラの作った物にしか手を付けないことも聞いていた。
(こんな騙し討ちみたいな出し方で、スープをかけられてもおかしくないのに……)
悪役として色んな任務をこなしてきたアリアは、飲み物を引っ掛けられることもめずらしくなかった。
「スープを私にかけないのですか?」
「は?」
もしかしたら、悪役令嬢の仕事の内で、そんな話のネタを作ろうとしたのでは、とアリアはほんのり思っていた。
(でなきゃ、潔癖のフレディ様にお食事なんて……)
「君は何を言っているんだ?」
「へっ……」
悪役令嬢として振る舞えなくても、その仕事は出来るのかと期待したアリアだったが、フレディからは呆れた声が返ってきた。
「ああああ、あの、悪役令嬢・アリアがフレディ様に食べさせようと騙し討ちで出したスープに気付き、私に投げつける筋書きでは……?」
そこまで言って、フレディからは深い溜息が返ってきた。
(え、え、え……?!)
「君は、どうしてそこまで悪役令嬢をやりたいんだ?!」
どうして……
フレディに改めて聞かれると、固まってしまう。
「あ、あ、あ、あの……それが私の「お仕事」ですので……」
「君の仕事は、「俺の妻」だろう?!」
必死に言葉を吐き出すも、フレディを怒らせたらしい。
怖い表情のフレディに手を掴まれ、青ざめるアリア。
「す、すすす、すみません!! 悪役令嬢じゃないと私なんて価値が無いのに!!」
目を閉じ、力いっぱい叫んだアリアに、フレディは目を大きく見開いた。
「……誰が君をそんなにしたんだ」
優しく語りかけるフレディに、アリアは恐る恐る目を開ける。
ラピスラズリのような綺麗な深い青が、悲しそうに揺れていた。
「フレディ、様?」
首を傾げるアリアに、フレディは取ったままのその手を引いて、立ち上がる。
「おいで」
「へえっ?!」
まだスープしか完食していないのに、フレディはアリアの手を引き、食堂を後にした。
夕食の時間になり、珍しく早く帰宅していたフレディは食堂にいた。
「……何故君が給仕を? 普通、妻は一緒に食事を摂るものじゃないか?」
スープを運んで来たアリアに向かって、フレディは呆れたように言った。アリアは未だお仕着せ姿のままだ。
「あの……私は今はメイドですので……」
フレディの問に、おずおずと目を伏せて答えるアリア。
「君は、俺の妻だろう?」
アリアの返答にムッとフレディが言うと、サーラがパンを運んでやって来る。
「フレディ様、あなたの奥様は、悪女で有名なアリア・クラヴェル様。真っ赤な髪で有名な方です」
「それがどうした」
サーラの言葉にフレディがじろりと睨むと、彼女はやれやれ、といった感じに続けた。
「リアの髪はラベンダー色です。この子を妻だとおっしゃっていると、フレディ様が二人の女性を娶ったといらぬ噂が立ちます」
「……立ちます……」
サーラの言葉に続くようにアリアも真似をして続けた。
「……屋敷にお前たち以外いないのだから、良いだろう……」
ジト目でサーラに訴えるフレディ。
「いーえ! どこで誰が見ているかわかりません! リアに妻として接するのはお控えくださいませ!」
どうせ離婚してリアを捨てるのでしょう?と目で非難するサーラに、フレディはたじたじになる。
「俺は、アリアと離婚する気は無い」
「ふえっ?!」
「まあ!!」
フレディの宣言にアリアは驚きで飛び上がり、サーラは喜びで顔を上気させた。
「それでも! 今はあなたが悪女と結婚したと屋敷内でも社交界でも噂になっております。お控えくださいませ!」
サーラの言葉にフレディは不満そうな表情を見せた。アリアはまだ固まっている。
「……まあ、寝室でしたら? 他人は侵入出来ないエリアですので、お好きになさいませ」
「なっ……」
「ふえっ?!」
サーラの言葉にフレディは思わずパンを落としそうになった。固まっていたアリアは再び飛び上がった。
「ふむ、でもそうか。アリア、仕事を終えたらちゃんと寝室に……俺の元へ帰ってくるように」
「は、はははははい?!」
少しだけ考え込み、何かを納得したフレディは、アリアにそう告げる。アリアは訳もわからず返事をした。
「仕事だよ?」
「かしこまりました!!」
フレディの「仕事」という単語に、素早く反応するアリア。
「だからどうして君は……」
そっか、「仕事か!」とあからさまに嬉しそうな表情をしたアリアに、フレディは顔をムスッとさせた。
「はいはい、お二人の時間をたっぷり取られたいのでしたら、お食事を早くお済ませくださいね」
サーラがパンパン、と手を叩く。
そんなサーラを恨めしそうに見ながらも、フレディはスープに手を付けた。
「……上手い……」
いつもと違う味付けに、フレディは目を見開いた。
「そうでしょう? そのスープはリアが作ったんですよ!」
「アリアが?」
サーラの言葉にフレディはアリアを振り返る。
「お、おおお、お口に合ったなら良かったです……」
フレディと視線を合わそうとしないアリアは、きょどきょどとする。
「思ったとおりです」
サーラはそれだけ言うと、トレーを持って食堂を後にした。その後を追おうとしたアリアはフレディに手を取られる。
「フレディ、様?」
触れられた手には食事のため、手袋をしていない。
「あの……?」
大丈夫ですか?と言おうとした所で、フレディの顔がくしゃりと緩められる。
「!!」
不意に目が合ってしまった。
ラピスラズリのような深い青色の瞳に捕らえられ、アリアはその場に縫い留められてしまう。
(あ、わわわわ、触っても大丈夫なんでしょうか?!)
慌てるアリアにフレディは増々その甘い顔を笑みで深めた。
「アリア、君が作ったスープ、本当に美味しい。流石、俺の奥さんだね?」
「へっ? あ、えっ?!」
手を握られたまま、甘い笑顔でフレディが言うので、アリアは視線を漂わせてしまう。
サーラに食事の準備を手伝って欲しいと言われた時は驚いた。
フレディの潔癖は、この屋敷内だけではなく、社交界でも有名だ。そしてこの屋敷に通うメイドたちからは、フレディがサーラの作った物にしか手を付けないことも聞いていた。
(こんな騙し討ちみたいな出し方で、スープをかけられてもおかしくないのに……)
悪役として色んな任務をこなしてきたアリアは、飲み物を引っ掛けられることもめずらしくなかった。
「スープを私にかけないのですか?」
「は?」
もしかしたら、悪役令嬢の仕事の内で、そんな話のネタを作ろうとしたのでは、とアリアはほんのり思っていた。
(でなきゃ、潔癖のフレディ様にお食事なんて……)
「君は何を言っているんだ?」
「へっ……」
悪役令嬢として振る舞えなくても、その仕事は出来るのかと期待したアリアだったが、フレディからは呆れた声が返ってきた。
「ああああ、あの、悪役令嬢・アリアがフレディ様に食べさせようと騙し討ちで出したスープに気付き、私に投げつける筋書きでは……?」
そこまで言って、フレディからは深い溜息が返ってきた。
(え、え、え……?!)
「君は、どうしてそこまで悪役令嬢をやりたいんだ?!」
どうして……
フレディに改めて聞かれると、固まってしまう。
「あ、あ、あ、あの……それが私の「お仕事」ですので……」
「君の仕事は、「俺の妻」だろう?!」
必死に言葉を吐き出すも、フレディを怒らせたらしい。
怖い表情のフレディに手を掴まれ、青ざめるアリア。
「す、すすす、すみません!! 悪役令嬢じゃないと私なんて価値が無いのに!!」
目を閉じ、力いっぱい叫んだアリアに、フレディは目を大きく見開いた。
「……誰が君をそんなにしたんだ」
優しく語りかけるフレディに、アリアは恐る恐る目を開ける。
ラピスラズリのような綺麗な深い青が、悲しそうに揺れていた。
「フレディ、様?」
首を傾げるアリアに、フレディは取ったままのその手を引いて、立ち上がる。
「おいで」
「へえっ?!」
まだスープしか完食していないのに、フレディはアリアの手を引き、食堂を後にした。
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