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21.俺の好きな人(オリヴァー視点)
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……勢いでノックしてしまった。
しかし、話がしたい。確かめたい。ここまで来たら引き返せない。
そう思ってドアの前で待てば、すぐにノックが返ってきた。
コンコン
ホッとしてハーブティーのお礼を言うも、返事はノックで返ってくる。
彼女の声が聞きたい。
「美味しかった。ありがとう」
「良かった……」
ハーブティーの感想を言えば、ドアの向こうからは安堵した声が漏れ聞こえた。
思えば、エルダー嬢の声を聞くのは初めてな気がする。
もっと彼女の声が聞きたい。
そう思って、エルダー嬢に質問をすれば、彼女は母親の話を聞かせてくれた。
自分の名前は母親が付けてくれたものだと、嬉しそうに話す彼女。
彼女はやはりサンブカだ。好きな彼女の声を聞き違えるはずが無い。
その後も、彼女の名前から発展したハーブの話題に、俺たちは時間を忘れて語り合った。
ハーブのことを優しく、熱く語る彼女は、サンブカそのものだった。
明るく強く生きていたサンブカから生い立ちを聞いたことは無かった。エルダー嬢から母親が亡くなった話を聞き、淋しい想いをしてきたのだと知る。
そんな彼女に、俺はよりいっそう愛しさを募らせる。
同時に、俺は、エルダー嬢の優しさに甘えて、彼女を蔑ろにしてきたのだ、と唐突に理解した。
エルダー嬢の顔すら覚えていない。いや、俺は見てもいない。
明日、エルダー嬢に会いに行こう。
そして、本当のことを告げよう。
許してもらえるかはわからない。
俺の手の届く所にいたと思っていたサンブカは、いつの間にか、手の中にいた。
まだ確信ではない事実に、嬉しさと複雑さが混じり合って、何とも言えない。
その日は、エルダー嬢のハーブティーのおかげで、ぐっすりと眠れた。
朝起きると、熟睡出来たおかげで、頭がスッキリとしていた。
ベッドから上半身を起こし、続き部屋の方に目をやる。
昨日の出来事は夢じゃない……か。
窓の外を見れば、日が昇りかけで、うっすら明るくなっていた。
夜着のまま机に向かい、途中だった書類に手を伸ばす。
エルダー嬢のハーブティーのおかげで頭がスッキリとしている。朝食までにやり残しを片付けるか。
そう思いながら手を伸ばした書類の横に、ハーブの本が置いてあるのが目に入る。
サンブカと話すようになってから、俺自身もハーブに興味を持つようになった。王都に彼女の店を連れて来たからには俺も多少は……と思いつつ、忙しさで手を付けていなかった本。
パラパラとページをめくる。
ハーブの絵と一緒にその効能が書かれた初心者でもわかりやすいその本は、ロズに用意させた物だった。
『エルダーフラワー』
そのページに目が付き、昨日エルダー嬢が話してくれたことが蘇る。
思わず俺は目を細め、そのページを読み始める。
彼女の名前の由来であり、母親が付けてくれたと嬉しそうに、優しく語った彼女。
その声を思い出すと、愛しさが込み上げる。
「学術名……」
ハーブの説明を読んでいると、一般的な名前の他に学術名なんて物があると知る。
そのページを読んだ俺は、驚愕した。
「学術名……、サンブカーーーー?!」
ふわふわとした不確かな思いが、確信に変わる。
やはり、サンブカとエルダー嬢は、同一人物……!
昨日の態度から、このことはロズも知っているのだろう。
これまでのことを考えれば、ロズが俺に黙っていたことも理解出来た。
「俺は……っ、馬鹿か!!」
思わず机に拳を振り落とせば、ジーンとその痛みが走る。
エルダー嬢は俺のために身を引くと言っていて?それを俺は甘えて?挙句の果てにロズに彼女を幸せにしてやれと言って………?
サンブカに会いに行った時、彼女は俺の想い人が自分だとは思いもしていなかった。
あの時、ロズが止めて入った理由はーーーー
「ああああ!!!!」
思わず頭を抱えて叫ぶ。
サンブカは、『奥様を愛していないんですね』と言った。それは、自分のことを言っていた。
ああああ、俺が愛しているのは『サンブカ』で、でもそれは『エルダー嬢』だった。
これは、どう誤解を解けば………
頭を抱えて机に突っ伏していると、冷ややかな声が降って注いだ。
「殿下、何してるんですか」
声の主はもちろんロズだった。
ノックをして入って来た、という彼に、もうそんな時間かと驚きつつも、俺はロズに昨日エルダー嬢と話したこと、サンブカと同一人物だと気付いたことを洗いざらい話した。
「それで?」
「え?」
話を全部聞いたロズは、顔色を変えずに言った。
「それで、殿下はどうなされるのですか? まだ私に譲ろうと思ってます?」
「……お前なあ……」
わかっているのに聞いてくる所、本当に意地が悪い。
「……彼女は、俺の愛する人だ。誰にも譲らない……!」
「でもねえ……」
キッパリと言い切るも、ロズはまた溜め息を吐いて続ける。
「エルダー様は身を引いて平民として生きていきたいとおっしゃってますし……」
「!」
あああ……そうだった。一体、どうすれば……!
再び頭を抱える俺に、ロズは抑え切れない、とばかりに吹き出した。
「なっ?!」
今にも笑い転げそうなほど笑うロズに、俺は驚きつつも、彼に不快感を示すと、ロズはようやく笑うのをやめて、口を開いた。
「意地悪はここまでにしておきます。まずは、エルダー様にお会いになればよろしいかと」
まだ笑い出しそうなロズの顔をむむ、と見、確かにそれしかないと思った。会わないことには、何も始まらない。
俺はロズの提案を聞き入れ、渋々と着替えだす。
まだ共にしたことのない、朝食にはまだ間に合う。
しかし、話がしたい。確かめたい。ここまで来たら引き返せない。
そう思ってドアの前で待てば、すぐにノックが返ってきた。
コンコン
ホッとしてハーブティーのお礼を言うも、返事はノックで返ってくる。
彼女の声が聞きたい。
「美味しかった。ありがとう」
「良かった……」
ハーブティーの感想を言えば、ドアの向こうからは安堵した声が漏れ聞こえた。
思えば、エルダー嬢の声を聞くのは初めてな気がする。
もっと彼女の声が聞きたい。
そう思って、エルダー嬢に質問をすれば、彼女は母親の話を聞かせてくれた。
自分の名前は母親が付けてくれたものだと、嬉しそうに話す彼女。
彼女はやはりサンブカだ。好きな彼女の声を聞き違えるはずが無い。
その後も、彼女の名前から発展したハーブの話題に、俺たちは時間を忘れて語り合った。
ハーブのことを優しく、熱く語る彼女は、サンブカそのものだった。
明るく強く生きていたサンブカから生い立ちを聞いたことは無かった。エルダー嬢から母親が亡くなった話を聞き、淋しい想いをしてきたのだと知る。
そんな彼女に、俺はよりいっそう愛しさを募らせる。
同時に、俺は、エルダー嬢の優しさに甘えて、彼女を蔑ろにしてきたのだ、と唐突に理解した。
エルダー嬢の顔すら覚えていない。いや、俺は見てもいない。
明日、エルダー嬢に会いに行こう。
そして、本当のことを告げよう。
許してもらえるかはわからない。
俺の手の届く所にいたと思っていたサンブカは、いつの間にか、手の中にいた。
まだ確信ではない事実に、嬉しさと複雑さが混じり合って、何とも言えない。
その日は、エルダー嬢のハーブティーのおかげで、ぐっすりと眠れた。
朝起きると、熟睡出来たおかげで、頭がスッキリとしていた。
ベッドから上半身を起こし、続き部屋の方に目をやる。
昨日の出来事は夢じゃない……か。
窓の外を見れば、日が昇りかけで、うっすら明るくなっていた。
夜着のまま机に向かい、途中だった書類に手を伸ばす。
エルダー嬢のハーブティーのおかげで頭がスッキリとしている。朝食までにやり残しを片付けるか。
そう思いながら手を伸ばした書類の横に、ハーブの本が置いてあるのが目に入る。
サンブカと話すようになってから、俺自身もハーブに興味を持つようになった。王都に彼女の店を連れて来たからには俺も多少は……と思いつつ、忙しさで手を付けていなかった本。
パラパラとページをめくる。
ハーブの絵と一緒にその効能が書かれた初心者でもわかりやすいその本は、ロズに用意させた物だった。
『エルダーフラワー』
そのページに目が付き、昨日エルダー嬢が話してくれたことが蘇る。
思わず俺は目を細め、そのページを読み始める。
彼女の名前の由来であり、母親が付けてくれたと嬉しそうに、優しく語った彼女。
その声を思い出すと、愛しさが込み上げる。
「学術名……」
ハーブの説明を読んでいると、一般的な名前の他に学術名なんて物があると知る。
そのページを読んだ俺は、驚愕した。
「学術名……、サンブカーーーー?!」
ふわふわとした不確かな思いが、確信に変わる。
やはり、サンブカとエルダー嬢は、同一人物……!
昨日の態度から、このことはロズも知っているのだろう。
これまでのことを考えれば、ロズが俺に黙っていたことも理解出来た。
「俺は……っ、馬鹿か!!」
思わず机に拳を振り落とせば、ジーンとその痛みが走る。
エルダー嬢は俺のために身を引くと言っていて?それを俺は甘えて?挙句の果てにロズに彼女を幸せにしてやれと言って………?
サンブカに会いに行った時、彼女は俺の想い人が自分だとは思いもしていなかった。
あの時、ロズが止めて入った理由はーーーー
「ああああ!!!!」
思わず頭を抱えて叫ぶ。
サンブカは、『奥様を愛していないんですね』と言った。それは、自分のことを言っていた。
ああああ、俺が愛しているのは『サンブカ』で、でもそれは『エルダー嬢』だった。
これは、どう誤解を解けば………
頭を抱えて机に突っ伏していると、冷ややかな声が降って注いだ。
「殿下、何してるんですか」
声の主はもちろんロズだった。
ノックをして入って来た、という彼に、もうそんな時間かと驚きつつも、俺はロズに昨日エルダー嬢と話したこと、サンブカと同一人物だと気付いたことを洗いざらい話した。
「それで?」
「え?」
話を全部聞いたロズは、顔色を変えずに言った。
「それで、殿下はどうなされるのですか? まだ私に譲ろうと思ってます?」
「……お前なあ……」
わかっているのに聞いてくる所、本当に意地が悪い。
「……彼女は、俺の愛する人だ。誰にも譲らない……!」
「でもねえ……」
キッパリと言い切るも、ロズはまた溜め息を吐いて続ける。
「エルダー様は身を引いて平民として生きていきたいとおっしゃってますし……」
「!」
あああ……そうだった。一体、どうすれば……!
再び頭を抱える俺に、ロズは抑え切れない、とばかりに吹き出した。
「なっ?!」
今にも笑い転げそうなほど笑うロズに、俺は驚きつつも、彼に不快感を示すと、ロズはようやく笑うのをやめて、口を開いた。
「意地悪はここまでにしておきます。まずは、エルダー様にお会いになればよろしいかと」
まだ笑い出しそうなロズの顔をむむ、と見、確かにそれしかないと思った。会わないことには、何も始まらない。
俺はロズの提案を聞き入れ、渋々と着替えだす。
まだ共にしたことのない、朝食にはまだ間に合う。
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