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最終章:因果は巡る
戻ってきた日常
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拉致事件から早二週間。梵は元の生活に戻りつつあった。
手に持っていたスマホに目をやると、ピコン、とLINEのマークが表示される。そこには先日LINEを交換した少女からのチャットが入っていた。
あれからすぐにイタリアへと帰国してしまった為直接会える機会はなかったが、またいつか会えたらいいなと思う。『またあそびにいくます』不慣れな日本語を頑張って覚えようとしている少女に。
「梵君!ごめんね、遅くなっちゃって」
名古屋駅の金時計の下で梵が待っていると、空と流が小走りにやってきた。
今日は栄にある【MIRAGE】と言う店に行く予定だ。何でも、梵の同居人、氷見の知り合いの店で、例の事件の時に空と流を助けてくれた恩人らしいその人が梵の快気祝いに招いてくれたのだ。
「大丈夫だよ。それよりも嬉しそうだね」
「だって、たってさ!立花理人の新作がついに出たとなれば買いに行くしかないでしょ!」
「うるせっ。ちゃんと予約してんだから無くなることはないって言ってんのに……」
年が開けてから早半年。今までであれば三ヶ月に一冊と言う驚異のペースで出していた立花理人がこれだけ間を開けたのは初めてだったらしく、発売日が決まったその日から空はまだかまだかとそわそわしていた。冷静にツッコミを入れている流もどこか嬉しそうに本屋の紙袋を持っている。
「二人とも買えてよかったね」
「うん!それじゃあ栄に行こうか」
※
「「「いらっしゃいませ!」」」
店の前で扉を開けた瞬間に声を掛けられる。三人の女性……いや、オネエ?女性?に出迎えられて、相手の顔を見てみると、空がフウウッっとまるで猫が毛を逆立てるように警戒心を強め、梵と流の後ろに隠れた。
「お前等……何でこんな所にいる」
そこにいたのはなんと、先日空と流を拉致しようとして追いかけてきたチンピラ三人衆。
「嫌だなあ。私たちもう心入れ替えたの。だからあんなことはもうしないわ!」
「そうよお!あの時蘭姉さんに殴られたときに目覚めたの」
「目覚めたの」
「……私?たち?」
彼等の話によれば、空と流に逃げられて追いかけている内に奇跡的に【MIRAGE】へと辿り着き強引に入店。
「ここに双子の学生が来なかったか!ああん?」とメンチを切ったものの蘭や店のオネエたちに返り討ちに合いぼこぼこにされ、その後一時間もの間正座させられて説教をされたらしい。
その時には既に空と流は着ぐるみによって家まで送られていていなかった。
自分たちの事をこれほどまでに真剣に怒ってくれた蘭の気質に惚れ、そのままここで働かせてもらうことになったのだそうだ。
「あの後にそんなことがあったなんて……」
流の後ろに隠れながら口をぽかんと開けている空に、チンピラ三人衆はあの時の事を謝罪した。
「「「本当にすみませんでした!」」」
あわあわと手を振りながらどんな反応をしていいかわからない空の横にいた半ばあきれ顔の流がフォローを入れる。
「まあ結局怪我とかもなかったからどうでもいいが、今度やったら蘭さんに言いつけるからな」
ひぃい、とチンピラ三人衆が背筋を震わせると、「ちょっとお、遅いわよ!」店の中から声が聞こえてくる。
我に返ったチンピラ三人衆が、梵たちを慌てて中へと連れて行く。店内に入ると、そこは異世界だった。なんてまるで小説の一説のような一文が浮かぶほど、初めて見る光景だった。
「あらあ!いらっしゃい!」
「蘭さん、先日はありがとうございました。今日はお招きありがとうございます」
「ありがとうございました!」
空と流にはどうやら面識があるらしく、明るく声を掛けてきたオカマの人の名前は蘭と言うらしいことがわかった。
店内に入ってすぐに内装に見入り、立ち止まってしまっていた梵を蘭が呼び込む。
「梵ちゃんとは初めましてね。【MIRAGE】のマスターやってる蘭って言います。よろしくねん」
チュッと投げキッスと共に名刺を渡される。
「名刺……ありがとうございます。お綺麗ですね」
「っ……何て素直で可愛い子なの!?」
掌を口に当てて感動した様子の蘭が梵に抱き着いてくる。
「あ!蘭さんずるい!じゃなくて梵君が苦しがってるから離して!」
空が慌てて蘭を引き離そうとしているが、レディと言えど体格は男、そう簡単に引き剥がせるはずもなく周りであたふたしているだけになってしまっている。
空の横では流が呆れたように、
「お前も怪我人だった梵に抱き着いてたくせに……」と一言呟いた。
大の大人である蘭は梵の可愛さは勿論だが、空を揶揄う意味でも抱き着いているのをやめないでいると、
「何々?!」
と言いながら更に騒がしい三人衆までもが混ざってきた。
段々賑やかになってきた店内に、新たな来客が来た。既に蘭から解放され、今度は空や蘭たちの言い合いを傍観していた梵の肩に手が置かれる。
「梵」
「氷見さん!今日は仕事大丈夫なの?」
「うん。客来てたけどついでに連れてきた」
親指で氷見が自分の後方を指すと、そこには他に二人の男性がいた。
「ああ?いきなり店仕舞いとか言われて連れてこられたと思えば蘭の店じゃねえか!」
「あらん!秋路じゃないの!」
内の一人、秋路と呼ばれた人物は蘭と仲が良いのか、すぐにそちらに行ってしまった。
「雪、奥の方でゆっくりしてきたら?」
「うん」
雪と呼ばれたもうひとりの男も氷見に進められて店の奥にあるひっそりとしたテーブルソファの方へと歩いて行った。
「梵はこっち。蘭さんは基本的にテンション高めだから少し疲れたでしょ。カウンター席なら静かだから暫くゆっくりしてて」
賑やかすぎるところに慣れていない梵の事をわかっているからこその気遣いに、感謝しつつありがたくそうさせてもらうことにした。座った梵を見た後、氷見も蘭たちの所へ戻って行く。
ようやく訪れた落ち着きに、ふう。と息を吐いて店内を見渡した梵の目に、ふと不思議な光景が飛び込んでくる。
カウンター席の一番奥、壁側に、一つのグラスが置いてあった。誰も座っていないのに、一体誰のだろうかと首を傾げた時、反対側から声を掛けられる。
「お若い方、お隣よろしいですか?」
いきなり背後から声を掛けられびくっと体を揺らす。振り向くと、サングラスを掛けた男性がいた。梵は男の顔を見て驚く。あの【蕪木樹】だったから。
蕪木は口元に人差し指を持っていくと、シーッと言う仕草をして、どこからか取り出したハット帽をかぶる。そして皺のない綺麗な目元をゆるめた。
どこかで見たことのあるハット帽やしぐさに、首を傾げる梵。
「新幹線では、話し相手をしてくれてありがとう」
「……あ」
抱えていた謎が解けて驚く梵の横では、壁際に置いてあったグラスがひとりでに持ち上がり、
氷の音と共にカラン――と傾いた。
※
一方、蘭と秋路たちのグループに混ざっていた氷見が、彼らのテンションについていけなくなって奥で休む夏島の所へと避難していた。
「そう言えば新作、おめでとう」
「うん。やっと出来た」
「今回はだいぶ粘ってたしね」
夏島は原稿の締め切り直前、未だネタすら思いついていないときに発動してしまう癖があった。
ネタを探し求めて無意識に夜の街を徘徊することだ。
普段からネタを書き留めている夏島には滅多にあることではないが、極まれにこの癖を発動する。
その時は、氷見や和達が回収して家に放り込むので、夏島自身はこの癖について自覚はしていない。
名古屋でひっそりと語られる徘徊する幽霊の都市伝説。
当の本人はこのことを知る由もなかった。
「今回はどんな話なの?」
「読んだらわかる」
「ええ、いつもは簡単に教えてくれるのに珍しい。この前くれたけど忙しくてまだ読めてないんだよね……。タイトルは?」
「それも見てのお楽しみ」
「何それ、やけに隠すね」
「絶対読んで」
「はいはい。わかりました」
絶対に話す気がないなと言う夏島の態度に、この後家に帰ったら早速読んでみるかなあと思いながら氷見は話題を変えた。
※
ガヤガヤと信号を渡る人の波に紛れながら歩くフードの男が一人。
本屋の横を通りかかると、店頭一番に目に入る場所に平積みにされている新作本の宣伝がデカデカとされていた。
《 立花理人 山田一郎シリーズ新作 発売 ! 》
《 今回の舞台は名古屋 ! 》
《 山田一郎が新たに出会う孤独な青年、―― 》
宣伝のポップには客の手が伸びるような魅力ある言葉が並べられている。
男が本を手に取って眺めていると、ある帯の一文に目を止めた。
それを読むと、影の下から微かに見える口元が泣きそうに歪んだ。
そのままレジへと向かう男の手には本が握られており、その薬指には、今も指輪が嵌められていた。
――― いつでも帰っておいで。ひとりじゃないよ。
手に持っていたスマホに目をやると、ピコン、とLINEのマークが表示される。そこには先日LINEを交換した少女からのチャットが入っていた。
あれからすぐにイタリアへと帰国してしまった為直接会える機会はなかったが、またいつか会えたらいいなと思う。『またあそびにいくます』不慣れな日本語を頑張って覚えようとしている少女に。
「梵君!ごめんね、遅くなっちゃって」
名古屋駅の金時計の下で梵が待っていると、空と流が小走りにやってきた。
今日は栄にある【MIRAGE】と言う店に行く予定だ。何でも、梵の同居人、氷見の知り合いの店で、例の事件の時に空と流を助けてくれた恩人らしいその人が梵の快気祝いに招いてくれたのだ。
「大丈夫だよ。それよりも嬉しそうだね」
「だって、たってさ!立花理人の新作がついに出たとなれば買いに行くしかないでしょ!」
「うるせっ。ちゃんと予約してんだから無くなることはないって言ってんのに……」
年が開けてから早半年。今までであれば三ヶ月に一冊と言う驚異のペースで出していた立花理人がこれだけ間を開けたのは初めてだったらしく、発売日が決まったその日から空はまだかまだかとそわそわしていた。冷静にツッコミを入れている流もどこか嬉しそうに本屋の紙袋を持っている。
「二人とも買えてよかったね」
「うん!それじゃあ栄に行こうか」
※
「「「いらっしゃいませ!」」」
店の前で扉を開けた瞬間に声を掛けられる。三人の女性……いや、オネエ?女性?に出迎えられて、相手の顔を見てみると、空がフウウッっとまるで猫が毛を逆立てるように警戒心を強め、梵と流の後ろに隠れた。
「お前等……何でこんな所にいる」
そこにいたのはなんと、先日空と流を拉致しようとして追いかけてきたチンピラ三人衆。
「嫌だなあ。私たちもう心入れ替えたの。だからあんなことはもうしないわ!」
「そうよお!あの時蘭姉さんに殴られたときに目覚めたの」
「目覚めたの」
「……私?たち?」
彼等の話によれば、空と流に逃げられて追いかけている内に奇跡的に【MIRAGE】へと辿り着き強引に入店。
「ここに双子の学生が来なかったか!ああん?」とメンチを切ったものの蘭や店のオネエたちに返り討ちに合いぼこぼこにされ、その後一時間もの間正座させられて説教をされたらしい。
その時には既に空と流は着ぐるみによって家まで送られていていなかった。
自分たちの事をこれほどまでに真剣に怒ってくれた蘭の気質に惚れ、そのままここで働かせてもらうことになったのだそうだ。
「あの後にそんなことがあったなんて……」
流の後ろに隠れながら口をぽかんと開けている空に、チンピラ三人衆はあの時の事を謝罪した。
「「「本当にすみませんでした!」」」
あわあわと手を振りながらどんな反応をしていいかわからない空の横にいた半ばあきれ顔の流がフォローを入れる。
「まあ結局怪我とかもなかったからどうでもいいが、今度やったら蘭さんに言いつけるからな」
ひぃい、とチンピラ三人衆が背筋を震わせると、「ちょっとお、遅いわよ!」店の中から声が聞こえてくる。
我に返ったチンピラ三人衆が、梵たちを慌てて中へと連れて行く。店内に入ると、そこは異世界だった。なんてまるで小説の一説のような一文が浮かぶほど、初めて見る光景だった。
「あらあ!いらっしゃい!」
「蘭さん、先日はありがとうございました。今日はお招きありがとうございます」
「ありがとうございました!」
空と流にはどうやら面識があるらしく、明るく声を掛けてきたオカマの人の名前は蘭と言うらしいことがわかった。
店内に入ってすぐに内装に見入り、立ち止まってしまっていた梵を蘭が呼び込む。
「梵ちゃんとは初めましてね。【MIRAGE】のマスターやってる蘭って言います。よろしくねん」
チュッと投げキッスと共に名刺を渡される。
「名刺……ありがとうございます。お綺麗ですね」
「っ……何て素直で可愛い子なの!?」
掌を口に当てて感動した様子の蘭が梵に抱き着いてくる。
「あ!蘭さんずるい!じゃなくて梵君が苦しがってるから離して!」
空が慌てて蘭を引き離そうとしているが、レディと言えど体格は男、そう簡単に引き剥がせるはずもなく周りであたふたしているだけになってしまっている。
空の横では流が呆れたように、
「お前も怪我人だった梵に抱き着いてたくせに……」と一言呟いた。
大の大人である蘭は梵の可愛さは勿論だが、空を揶揄う意味でも抱き着いているのをやめないでいると、
「何々?!」
と言いながら更に騒がしい三人衆までもが混ざってきた。
段々賑やかになってきた店内に、新たな来客が来た。既に蘭から解放され、今度は空や蘭たちの言い合いを傍観していた梵の肩に手が置かれる。
「梵」
「氷見さん!今日は仕事大丈夫なの?」
「うん。客来てたけどついでに連れてきた」
親指で氷見が自分の後方を指すと、そこには他に二人の男性がいた。
「ああ?いきなり店仕舞いとか言われて連れてこられたと思えば蘭の店じゃねえか!」
「あらん!秋路じゃないの!」
内の一人、秋路と呼ばれた人物は蘭と仲が良いのか、すぐにそちらに行ってしまった。
「雪、奥の方でゆっくりしてきたら?」
「うん」
雪と呼ばれたもうひとりの男も氷見に進められて店の奥にあるひっそりとしたテーブルソファの方へと歩いて行った。
「梵はこっち。蘭さんは基本的にテンション高めだから少し疲れたでしょ。カウンター席なら静かだから暫くゆっくりしてて」
賑やかすぎるところに慣れていない梵の事をわかっているからこその気遣いに、感謝しつつありがたくそうさせてもらうことにした。座った梵を見た後、氷見も蘭たちの所へ戻って行く。
ようやく訪れた落ち着きに、ふう。と息を吐いて店内を見渡した梵の目に、ふと不思議な光景が飛び込んでくる。
カウンター席の一番奥、壁側に、一つのグラスが置いてあった。誰も座っていないのに、一体誰のだろうかと首を傾げた時、反対側から声を掛けられる。
「お若い方、お隣よろしいですか?」
いきなり背後から声を掛けられびくっと体を揺らす。振り向くと、サングラスを掛けた男性がいた。梵は男の顔を見て驚く。あの【蕪木樹】だったから。
蕪木は口元に人差し指を持っていくと、シーッと言う仕草をして、どこからか取り出したハット帽をかぶる。そして皺のない綺麗な目元をゆるめた。
どこかで見たことのあるハット帽やしぐさに、首を傾げる梵。
「新幹線では、話し相手をしてくれてありがとう」
「……あ」
抱えていた謎が解けて驚く梵の横では、壁際に置いてあったグラスがひとりでに持ち上がり、
氷の音と共にカラン――と傾いた。
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一方、蘭と秋路たちのグループに混ざっていた氷見が、彼らのテンションについていけなくなって奥で休む夏島の所へと避難していた。
「そう言えば新作、おめでとう」
「うん。やっと出来た」
「今回はだいぶ粘ってたしね」
夏島は原稿の締め切り直前、未だネタすら思いついていないときに発動してしまう癖があった。
ネタを探し求めて無意識に夜の街を徘徊することだ。
普段からネタを書き留めている夏島には滅多にあることではないが、極まれにこの癖を発動する。
その時は、氷見や和達が回収して家に放り込むので、夏島自身はこの癖について自覚はしていない。
名古屋でひっそりと語られる徘徊する幽霊の都市伝説。
当の本人はこのことを知る由もなかった。
「今回はどんな話なの?」
「読んだらわかる」
「ええ、いつもは簡単に教えてくれるのに珍しい。この前くれたけど忙しくてまだ読めてないんだよね……。タイトルは?」
「それも見てのお楽しみ」
「何それ、やけに隠すね」
「絶対読んで」
「はいはい。わかりました」
絶対に話す気がないなと言う夏島の態度に、この後家に帰ったら早速読んでみるかなあと思いながら氷見は話題を変えた。
※
ガヤガヤと信号を渡る人の波に紛れながら歩くフードの男が一人。
本屋の横を通りかかると、店頭一番に目に入る場所に平積みにされている新作本の宣伝がデカデカとされていた。
《 立花理人 山田一郎シリーズ新作 発売 ! 》
《 今回の舞台は名古屋 ! 》
《 山田一郎が新たに出会う孤独な青年、―― 》
宣伝のポップには客の手が伸びるような魅力ある言葉が並べられている。
男が本を手に取って眺めていると、ある帯の一文に目を止めた。
それを読むと、影の下から微かに見える口元が泣きそうに歪んだ。
そのままレジへと向かう男の手には本が握られており、その薬指には、今も指輪が嵌められていた。
――― いつでも帰っておいで。ひとりじゃないよ。
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