美少女令嬢な元生徒会副会長を、キモオタな中年教師がNTRる話

小松 美堂

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第四章

愛の深さ

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四カ月ぶりのセックスを終え、

ゴロリ、友介は美奈子の横に転がった。



「あぁ、やっぱり美奈子の身体はサイコーだ ! ! 」

「わたしも、キモチよかった……」



「美奈子、こっち向いて」

「はい ? 」

ぷちゅっ、ペロペロベロ……

舌を絡ませ合う。

「へへ、ホントに美奈子だ」

「もぅ、さっきから何回め? 」

「何回でも確かめたいんだ」

「美奈子」

「友介さん」

「美奈子が、ボクの彼女なんだね」

「はい、そうですよ」

「嘘じゃなく」

「クスクスっ、嘘って言ったら」

「やっぱり、嘘なんだ……」

「なに絶望した顔してるの……嘘というのが、嘘」

「よかったぁ……心臓止まるかと思った」

「大げさね」



ふたり、ただ会話するだけではなく、当然それぞれのちっぱいやペニスを

軽く愛撫しながら、話し続けた。



「なにせ、卒業式の夜から、いつもいつも美奈子の事考えてたから……」

「ごめんなさい。わたしが悪いの……ホントは、あの夜も、すぐそこまで来ていたの。

エレベータの前まで。でも、乗れなかった……」



「そ、そうだったのか……あれ ? そうだ。うれしくて、マジですっかり忘れていた。

上条は ? あいつは、どーなったの ??」

「……えっ、えっ、もしかして、僕と二股 ? とか…… 」



ピチ !

「アタタ……だから、鼻はやめよう。これ以上低くなったら困る」

「そんなはずないでしょ。別れたの、1月に。だから、さっきまではフリーだったの」

「えぇ~~っっ、そんなことに。ボクはてっきり、ふたりで楽しいW大生活を送ってるかと」

「大学生活は、楽しいわよ。でも、そこに彼はいないわ」

「どうして別れたの ? 」

「それは、また別の機会に教えてあげる。今日は。わたしたちのことだけ。

友介さんと、わたしが付き合うことになった。それでいいでしょ」

「うん、そーだね」



(いま教えたら、友介さんの性格からしたら、どう言っても、すごく気にしてしまうわ)



「わかった」

「それじゃあ、どうして踊ってたか、聞こうかな……」



「あっ、ちょっと待っててね」

美奈子が、タオルをまとって、かわいらしいお尻をふりふりしながら寝室を出ていく。

そのお尻の下の太ももに白濁液が垂れてきているのを、友介は見逃さなかった。

超眼福だ。

「ありがたい、ありがたや……」ヘンタイ友介は呟く。



「これを見て ! 」

戻ってきた美奈子は、

ベッドに横たわって待っていた友介の上に、よいしょと乗っかり、写真を見せる。

裸の女の子が、気軽に上に乗ってくれる幸福に酔う友介だが、目が覚める。

「えっ、この写真は……なんで、美奈子が持ってるの ? 」

先ほど、ハイヤーを待たせて、詠子さんから送ってもらった画像を

プリントアウトしたのだ。

こういう記念写真的なものは、紙焼きがいい。



「今日はね、おじい様の傘寿のお祝いで、一族が勢ぞろいしたの。

そこに、葛城賢一さんと奥様の詠子さんがいらしてたの。」

「あぁ、賢一くんと……詠子さん……もしかして、陸奥部長か。

そうか、この写真は彼女のだ。

えっ、ふたり結婚していたのか。知らなかった……」



美奈子は、パーティー会場で聞いたあらましを、そのまま友介に伝えた。

「踊っていたのは、どんなダンスか思い出したかったの……

その日、わたしも、そこにいたの……踊ったの……」

「あのダンスに、小さな女の子が参加してくれたこと、覚えてるよ」

「踊って……それで、それで……友介さんにひどいことが……」

「ご・め゛・ん゛・な゛・ざ・い゛………」



突然泣きじゃくるはじめた美奈子を、抱きしめ、頭をよしよしする。

「あれは、あの小さな女の子は、美奈子だったんだね。

まあ、葛城関係だろうとは、思ってたよ」

驚いて美奈子が、顔を上げる。

「じっ゛でだの゛ ?? 」



「あのダンス実はビデオカメラで撮影していて、

何とかWeb公開しようとしたんだよ。

それで、父兄がうるさい事言わないように、

映っている人たちに当たりをつけて許可取ろうと思って、調べてた。

生徒はすぐわかったよ。あとは、父兄と飛び入りの女の子。

父兄の映り込んだ部分はカットしても、女の子は真ん中付近だったからできない。

で、Web公開の許可と合わせて、その子の確認を職員会議でしようと準備してたら……

さっきの話さ……

それどころじゃなくなった……

ただ、来賓席から飛び出すのは見てたし、当日の招待客から、恐らく葛城関係者かなと

までは、事前に当たりをつけてた……



でも、まさか美奈子とまではわからなかったよ、びっくりだ。」



美奈子を優しく抱き締め、頭を撫でながら、友介は訥々と語った。

落ち着いたところで、美奈子が問う。

「葛城家のせいで、友介さんはひどい目にあったのでしょ。

オタ友先生って慕われていたのに、立場が悪くなって、冷遇されて……

キモ友になっちゃって……

そのきっかけになった葛城家の娘のわたしを、どうして好きになってくれたの ? 」

「ひと目ぼれさぁ。仕方ない……過去の事より、目先の惚れたを優先するよ」

「脅迫するときに、葛城家に復讐することもできたんじゃ……」

「そんなことして、どーするんだ。ボクは美奈子の事しか考えなかった……

上条との映像だから、カーッとしてたし……

葛城家のことなんて、恨んでないよ。

あの頃は、オタク趣味がいまほど市民権を得ていなかったから、

ああやり過ぎたかな、と思っただけさ。

その後は、自分のせい。ヤル気をなくしたのも、キモ友になったのも。

情熱は、ぜ~んぶ美奈子の情報収集につぎ込んじゃった……」



「ほんと、バカなひと……」

美奈子にとって、もう言葉はいらなかった。

友介に抱き着き、くり返しキスを交わした。



「そんな、バカな友介さんが、だいすき。バカな部分も含めて、とっても愛しいわ」

「ボクの方が、長いだけに、愛してる量は多いかな」

友介が妙なところで対抗する。



「むうっ ! わたしの方が、深ぁく愛してるわ。だいたい今日来たのは、わたしだし」

「あぁっ、それ言うか。社会人として良識を持って押さえ込んでいたんだよ。

我慢してたのっ」

「ふーんっ…… ? その押さえこみに、わたしとのエッチ動画が必要だったんだぁ……」

「くっ……な、なぜ、それを……あっ、BDの再生の時か」

「ダンスのラノベについては、小説とBDを大掃除のときにひとまとめにしてあったから、

それを取り出して見ようと、テレビのスイッチ入れたら……」



「消すって約束したのに。

あれぇ、約束を守るのがボクの信条だ(キリッ)とか偉そうに言っていた先生がいたよーな……」

「いやっ、その、上条関連とか脅迫してるのとかは消したよ。

でもどうしても、ラブラブっぽいのだけは………………」



「 あーもー、降参だ !

大好きな美奈子との大切な思い出は、消したくなかったんだ。全部なんて無理だった。

約束破ってゴメン。」

友介がベッド上で土下座する。



美奈子がよしよしと頭を撫でて、

「わたしの深ぁい愛で、許してあげるわ。その代わり……」

友介の顔を上げさせ、ぺろりと舌で唇を舐め

「友介さんの愛の深さは、行動で示して……」

と、妖艶に微笑んだ。



そのまま、ふたりは二回戦、三回戦、四回戦と交わり続け、夜が更けて行った。

美奈子は、陽菜にアリバイを依頼の上、母親に友達の家に泊まると告げた。



G.W.明け以降、美奈子の通い妻生活が始まった……
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