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第三章

呼び捨て

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「早くつながりたい。待てない」と。



その衝動に突き動かされ、美奈子がチャックを押し下げ、窮屈そうなペニスを取り出すと、すぐに

友介が待ち構えてコンドームをかぶせる。

そのまま、ショーツを横にズラして挿入にかかる。

裸になる時間も惜しい、という想いはふたりとも暗黙の認識だ。



ズブズブとペニスを、今も清らかな佇まいを残すヴァギナが呑み込んでいく。

どこにそんな貪欲な淫らさを秘めていたのかというくらい、ぶっといペニスが

易々と沈んでいく。



「「やっとっ、やっと……」」



「「入ったぁ !! 」」



顔を見合わせ、チュッとキスをした。

「ミナの膣内なか、ものすごく熱い ! 」

「友介さんの、いつにも増して大きい ! 苦しいくらい

それに、いつも以上に硬ぁいの ! 」

「気持ちイイねっ !! 」

「うん……」



会話をしながらも、つながり合った下半身では、

ゆっくりとペニスが動きはじめ、キスの舌と同様に、ミナの膣内各所を、あらためて

確認するよう、少しずつ押したり、カリで引っ掻いたりしてその感触を味わう。

久しぶりの訪問に、膣肉はうねうねと動き、訪問者を優しく巻き締める……

そして、どんどん愛液の量が増えて行き、移動がスムーズになる。

少しずつピッチが上がっていく。



「何日ぶり ? 」

「4日のラブホ以来だから、一週間ぶりだよ」

「会えなくて、淋しかった ? 」

「あぁ、毎日後悔して、ミナの動画ばかり見てた……」

「わたしは……悲しかったかな……」

「どうして ? 」

「だって……友介さんが自分勝手だから……」

「えっ……どういう ? 」

「もうっ、いーのっ ! ……それより……もっと……」

そう言うなり、意図的かどうかは不明ながら、ミナの膣肉がぎゅーっと

力強く締め付けてくる。

すかさず、負けじと友介も抜き差しを強める。



「あっ……はんっ ! また……はげしっ……そこ……そこ……イィっ !

もっと、もっと……そこをぉ ! 」

「ここがイイんだね。ミナの大好きなところだ」

「はぅっ……そうなの……そこ擦られると……力が……抜けちゃう……そこぉ !! 」

「ぐっ……締まる。すごく締まる」

「まだ、まだよ……」

「おっ……おぅ。我慢するっ……」

「うれしいっ ! もっともっとシテ ! ……」

膣内なかの感じるいくつかのスポットを責めつつ、頃合いよしと

勢いよく、奥を突く !

「やぁん !! ダメぇ ! 奥、弱いのっ ! ……やめてぇ ! 」





「そっか。じゃあ、やめとくね」

「えっ ? ……」





急に撤退し、膣の浅めのあたりをくちゅくちゅする。

そのあたりにも、もちろん気持ち良いポイントがある。

「あっ、あっ、あっ…………

そこも……キモチイイ……」

「あんっ、あんっ…………だけど……

ねぇ……また……しないの ? 」

「どこを ? 」

「うぅんっ ! さっきのとこぉっ」

「さっきって……ああ、ここか」

「もぉ~~っ、ちがうのっ ! …………ィヂワルぅー……」



こしゅこしゅこしゅ………ぐっちょぐっちょぐっちょ……



「やぁっ ! もぉっ ! 奥を……奥を突いてぇ欲しいのっ ! 」

「なぁんだ。早くそう言えば、いいのにっと ! 」



どちゅっ、どちゅっ

どちゅっ、どちゅっ



「あっ、急にっ……ひぃん……すごい……たくましい……」



どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ ! どっちゅーん !!





「あぁんっ、キタっ、来たのぉっ !!………

これっ、これっ……当たる………奥にぃ……当たるのぉ……

はっ……ひっ……もっ………もぉっ……もお……ダメぇ ! ……

イクっ ! ……イクのおっ……ねえっ……一緒……一緒にぃ……」



「待ってろぉ ! もっ……もうっ……でる……ぜんぶ……出すゾ ! 」

どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ ! どっちゅーん !!



「うれしい……イっくぅ……イク、イク、イッくぅ~……

あ~~~んっ………やら~………」



どぴゅ……どっぴゅん……どっぴゅーん……ドクドクっ……ドックぅ~~ん !!

ドック、ドック、ドック……ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ……



ゼイハァ……ゼイハァ、ふぅ~~。

ハァハァ……ハァハァ……



「凄く出た。溜まってたから……ミナの膣内なかに出すの、サイコーだ……」



「……もう……死んじゃうかと思った……身体がバラバラになって……

頭も、真っ白……」



久しぶりのセックスに大満足の二人だ。





「あ~ぁっ……制服がしわくちゃの上に……汗でぐっしょり……」

「うぉっ……ボクのワイシャツとズボンも……」



ふたりで、一旦服を脱ぎ、洗濯はできないので、シワを伸ばして、

干して乾かすしかなかった。



「ごめん、どうしても早くミナの中に入りたくて……焦ってたから……」

「ううん。 わたしも……わたしも、我慢できなかったから……」



二人は下着姿で、ソファーで何か気恥ずかしい気分で、そんなことを言い合っていた……



「なぁ……その……期日までは、まだ続けていいんだな」

コクっ、美奈子は黙って頷いた。

上条はいいのか、など確認したくもあったが、もう10日ほどの話なので、あえて聞く

ことはしなかった。



「友介さん……痩せた ? 」

「そうか ? まあ、最近あまり寝てないし、食事も一日一食くらいだったから……」

「どうして……そんな」

「なんか、ミナの事をついつい色々考えてたら……すぐ時間たっちゃってね。

しかし、痩せたってことは、ミナダイエットの効果ってわけかな……ハハ」



そんな冗談を言って笑う友介の身体が、急にぐらりと倒れた。

美奈子が頭を抱え込んだからだ。



「バカな人……LIMEで呼び出せばよかったのに……

すぐ、こうして来たわ」

友介の頭を優しく撫でて、子どもを諭すように言う。



膝上から、美奈子の顔を見上げながら

「でも……怒らせたし、いくら期日はあっても、もうミナは応じてくれないかと思って……」

「勝手に決めて、勝手に諦めて………それが悲しいってこと……」

「それは……」

「あとは、自分で考えて……」





「今日から、23日までの間でいいから、お願いがある」

「なあに ? 」

「ボクのことは、友介って呼び捨てにして欲しいんだ。ボクも、ミナじゃなくて

美奈子って呼ぶから」

「いいけど、どうしてまた ? 」

「ボクには、女のコと気軽に呼び合うような青春時代は、そんなひと時は、

中学高校大学通じて一切なかった。

だから、男女で呼び捨てにし合うことに憧れがあるんだ……」



「へぇ……そんなものなんだ……

わかったわ、友介」

「ありがとう。美奈子 ! 」



(あれ ? 自分で言ってみてわかったわ……

わたしも、これまで男子を呼び捨てにしたことない……

アキラくんは、アキラくんだし……

な、なんかそう思ったら、急に恥ずかしくなってくるぅ……)
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