美少女令嬢な元生徒会副会長を、キモオタな中年教師がNTRる話

小松 美堂

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第三章

破壊力

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金山施設から戻ると、友介はドライブに行くわけでもなく、

近場の足湯でぼーっとしていた。



(今日、帰るまでは二人をほっておくつもりだったのに……

たまたま金山であいつらを見かけたら、声をかけずにはいられなかった。

で、いちゃいちゃぶりを見せつけられてりゃ、ざまぁないな……



あげくの果てに、嫉妬にかられてキスを強要……

何が「恋人との時間はひと時も無駄にしたくないもんね」だ。

それを邪魔してるじゃないか……

ハァ~ッ……情けない。



昨夜、あれだけイかせても、やっぱり上条と笑い合っている時の方が、

一番輝いてる。ボクの見たい葛城美奈子の姿だ……



くそっ、ボクはどうすればいいんだ……

セックスしてもしても、まだ足りない。葛城美奈子が欲しいっ !



だけど、ボクはどこまで彼女を欲するんだろう……

結婚したいのか ?? ボクに惚れさせたい?? 無理な相談だ……

脅迫しといてさ)



なかなか想いはまとまらない。





友介は、足湯を出て、本当にドライブしてから昼食を取った。

名産の生山葵わさびで蕎麦をたぐると、山葵の辛さで、

頭がシャキッとした。



「よしっ ! 」

友介は、ようやくある決意を固めた。







行きと同じ駅で落ち合った二人は、N津から高速道路に向かっていた。

が、大渋滞に巻き込まれた。



「あれぇ ? 四日だから正月客渋滞はあんまりないと思ってたんだよなぁ……」

「このまま高速入口までずっと渋滞ですね。更に高速道自体も渋滞してます」

「そっかぁ……ガックリ」



今日は、なぜか行きのようなちょっかいを一切かけて来ない友介に、

不気味なものを感じながらも、美奈子はスマホのナビを見て

冷静に応対する。

渋滞になり、これ幸いと触られるのではと警戒したが、それもなかった。



「ねぇ、ミナの明日の予定は ? 」

「特にないですが、暫く家を空けたりしていたので、お掃除ですかね」

「ふーん、なら今日渋滞で少々遅くなっても、支障はないか」

「そうですね、まあ夜遅くならないうちに着けばいいですよ」

「よし、わかったぁ ! 」

突如、友介は脇道にそれていく。



「えっ ? 抜け道があるんですか ? 」

「抜け道と言えば抜け道かな。タイムシフト的な……」

「…… ?? ……」





「こーいうことですか……本当に呆れました……」

「いやいや、渋滞のクルマの中で、イライラしながら過ごすより、

潔く諦めて、ゆっくりしていくのがいいよ。

ここで時間を潰して夜に出発しても、渋滞で数時間止まって少しずつ

動いても、到着時間に大きな違いはないよっ ! 」



「別にラブホじゃなくても……」

「広いし、寝られるし、汗も流せるし、素晴らしいよ」

「それに……せ・っ・く・す もできるし……」



「やっ、さわらないで……」

「あれ ? あれ ? あれれぇ ? 」

「なーんか、ショーツが湿っぽくない ? 」

「そんなことありません」

「じゃあ、調べちゃおっ……」

「やぁっ……………」



チェックインして、エレベーターに乗りながらの会話である。

部屋に入るなり、友介はしゃがんでスカートを

めくりあげてショーツをむき出しにする。



「うわぁっ、染み出してるよ……」

「……」

美奈子は悔し気に黙り込む。



「もしかして、クルマの中で期待してたのかなぁ。

何もされないから、あれこれ妄想しちゃったかなぁ

昨夜ゆうべのことを思い出してくれてたのかなぁ」



ドン!

しゃがんでいたので、友介は簡単に転がされた。

「いたた……暴力ヒロインだぁ」

「邪魔だからどいていただいた、だけですよーだ」

「ほんと、デリカシーのかけらもないんだから」



荷物を置いてソファーに美奈子が腰を下ろす。

「でも、確かに、渋滞のクルマの中にいるより、リラックスはできそうですね」

「そーだろ、そーだろ」

立ち直った友介が、隣に来る。

「いろんな映画のチャンネルがあるみたいだから、時間潰せるわ」



「そんなことよりさ、せっかくだから復習した方がいいと思うんだ」

「復習 ? 日本史のですか ? 」

「やだなぁ、そんなムリにとぼけなくても。

昨夜ゆうべの復習だよ。ボルチオ性感の。

せっかく覚えたんだから、確実なものにしなきゃ ! 」



「あんっ ! ちょっと……もう少し……ゆっくりしてから……」

「ダメ !! ボクの方も、もうガチガチなんだ。あの金山からずーっと、ムラムラしてたんだから」

「そ、そうなの ? ……」

「そうさ、金山でキスだけで寸止めで大変だったんだよ……もう、いいだろ」



ぶちゅっ……

いきなり深いキスをしかけ、美奈子の服を脱がしはじめる。



(わたし……だって……ホントはずっと……お預けで……辛かった……

D島の景色で一瞬癒されたと思っても……

それなのに、クルマの中では……何も……)



「おっ……そーか、そーか……ミナも……よしよし」

何も言わずに、友介のズボンのベルトをはずし、ファスナーを下す美奈子の頭を撫でる。



(頭、撫でられるの……好き……)



結局、脱がせ合いになり、素裸になった二人はベッドに移動するのも、もどかしげに

キスしながら、もつれるように倒れ込んだ。

その間も、美奈子の手はペニスから離れることはなく、ぎゅっと握ったり擦ったりし続けた。



「なぁ、もう待てない」

「……わたしもっ……」



いつもの要領でコンドームをかぶせると、一気に貫いた。

「「はぁっ……っ、っ、っ………」」

二人同じくため息をついてつながった。

そしてむさぼるようにキスをする。

(上も下もつながってするセックスは、素晴らしいな……あれこれ考えてたのが馬鹿らしくなる)



(これ、凄いよぉ……舌を吸われながら、入れられると、もうそれだけで……イキそう……)



「やっ……やっ…やんっ……どうしよう……もう……もう……イキそう

早すぎて……恥ずかしぃ……」

「うぅっ……き、奇遇だな……ボ、ボクも……めっちゃ……早そう」

「もぅっ……来て……イかせて……」

「よっしゃあ…… !!!!!!!」



「ひっ……ひっ……ひぐっ……それ……強すぎる !! ……」

「いけっ……いっちゃえ……もうっ……出るっ……!」

「あっ……つっ……つっ……出てる……わたしも……イっくぅ~~~っっっっ…… !!!」



ピクピクピク、ドッピューン !!!!……ピュッピュッピュッ……ドクンドクン……



いつの間にか二人は、ひしと抱き合い、美奈子の両足は友介の腰をがっちり

挟み込んでいた。



「ふぅっ……いやぁ……お互い早かったね……何でだろ」

「し……知らないわ」

(ふたりとも、欲情してたってこと……この性欲魔人と同じに……わたしも ?……

本当にどうしようもないわ……)

「ミナの "イかせて" って言葉、破壊力半端ないよ」

「そんなこと言ったかしら ? 」



「ん? まあ、いーけどね」



(本当のことを言っただけよっっっ ! い・ぢ・わ・るっ)
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