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第二章
ひとりのクリスマスイブ
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浜田友介は、最悪のクリスマスイブを過ごした。
友介は、イブも仕事であった。生徒にとっては終業式の日であり、
早々に解放される日だが、教員はそうではない。
美奈子に懇願されて予定がないこともあり、今日は心置きなく
仕事しようとしたが、こんな日に限り、トントン拍子に終わってしまった。
「ミナは、上条家でクリスマスパーティーか……
アキラの弟妹もいるなら、そんなに遅くはならないな。
それなら、サプライズで上条の家から帰るミナを偶然見つけて、クルマで送るってどーよ。
ナイスアイディア !
上条が送ろうとしてるだろうが、そこは車の威力と、LIMEであらかじめミナに
強く言っておけば……
それに、これを今夜渡せるなら、ちょうどいいや」
友介は、いつかの美奈子のハンカチを台無しにした事のお詫びも兼ねて、
高級ブランドのハンカチセットを、クリスマスプレゼントとして奮発したのだ。
この前の日曜は、これを買うために、ミナとのひと時を我慢して
買い物に行って、何とか選び出した。
「女性用の物とか全然わからないから、
ブランド名に頼るしかないよな。
気に入ってくれたらいいけど。
彼女の家はお金持ちだから、あんまりかなぁ……」
そんなことを考えながら、友介は上条家を目指して車を走らせる。
担任ではないが、セキュリティ担当として個人情報を掌握しているから、
住所の入手は容易だ。
個人情報の不正利用だが、友介にはそういう意識もはやはない。
上条家は、街中から外れた少し寂しいエリアに立つ一軒家。
築何年かわからないくらい古そうだ。
家の周りを走らせて、様子を伺おうとするが、いかんせん車通りも少ないので、
のろのろ運転で周回したら、明らかに不審車だ。
「仕方ない」
友介は、近くのコインパーキングにクルマを止め、上条家目指して歩きだした。
時間は20時過ぎ。
小学生も交えた自宅でのパーティーなら、遅くとも21時前にお開きだろう。
ぼちぼちよい時間だ。
上条家の明かりと、団らんの話声が聞こえてくる。
古い家のため、防音も何もなさそうで、ちょうどよい。
「あぁ、ケーキ美味しかった」
「こんな大きなケーキを切って食べるなんて初めて」
「お兄ちゃんのアルバイトのおかげよぉ。感謝しなさい」
どうやら、上条アキラがバイト先のコンビニでケーキを買ったらしい。
(コンビニは、クリスマスケーキとかノルマ大変だというし、
買わされたんだろーな。ご愁傷様)
微笑ましさと、若干のざまぁを感じながら、友介は更に近づいた。
「だけど、兄ちゃんいたらもっと楽しかったのになぁ」
「どうせなら、美奈子おねえちゃんだけでも来てくれればよかったのに」
「だめよ、そんな事言ったら。
お兄ちゃんは、ケーキだけ届けてまだアルバイト頑張ってるんだから」
「「はーい」」
「えっ?」
思わず友介の声が漏れ出た。
(ふたりがいない ? そんなはず……)
更に近づいて、窓から中が覗けないか顔を近づけるが、
朧気にしか見えない。
コツコツ、不意に歩行者の足音に気づく。誰も通らないわけではないのだ。
(これじゃ、あからさまに不審者だ。ひとまず車に戻ろう)
友介は、車内で情報を整理した。
「ミナは、上条家でクリスマスパーティーと言った。
でも、ミナはいない。
上条もアルバイトだ。
そもそも、上条家のクリスマスパーティーはなかったようだ……
いったい、どうなってるんだ?
とりあえず……」
友介は、美奈子にLIMEしてみることにした。
「クリスマスパーティー楽しんでる?」
少し間をおいて返信が届いた
「うん、双子ちゃんたちかわいいの」
「あぁ……そんな……」
美奈子は嘘をついている。
天使の様に清らかな美奈子が嘘を。
(どうして、こんな嘘を ?
せっかくのクリスマスイブを
ボクと過ごしたくなかったか……
それは当然そうかもしれない。
友達……いや、他のオトコと過ごしたかったから ??
まさか…… ! )
ある可能性に思い当たると、
友介は、たまらずH駅に向かってクルマを走らせた。
上条のバイトするコンビニは以前の尾行でわかっている。
その店の前に、友介は佇んだ。
店頭では、クリスマスケーキの販売が続いている。
クリスマスイブにできるだけ売り切ろうと、
トナカイのぬいぐるみが、必死の呼び込みをしている。
あの中に上条がいるのだろうか。
それとも、バックヤードに?
ともかく、姿は見えない。
友介は、売り場に近づく。
「いらっしゃいませ ! 今なら、なんと五割引き! お得ですよ。
ご家族にどうですか?
買い物上手のお父さん!」
売り込みをかけられ、「何がお父さんだ」と思うも、
ちょうどよいと友介は1ホール買いつつ、売り子に尋ねた。
「あの、上条くんってバイトの子は、今日はどこにいるのかな?
ひょっとして、そこのトナカイ?」
とっ、ガバっとトナカイの首がはずれ、
ショートカットの女子高生が顔を出す。
「残念でした!
昨日は、そうでしたけど、上条先輩は、今日はオフなんです !
この忙しいイブにお休みとか、ズルイですよねぇ……
あっ、いえ、その分いつも頑張ってますよ !! 」
明るく教えてくれた。
「あっ、ああ……そうなんだね。残念」
「何かご用事ですか?」
「いや、いいんだ」
ケーキを片手に、友介はふらふらと駐車場のクルマに戻った。
これはどうしたことか ?
「二人とも、いない……偶然、なわけないよな。
まさか……ね。
そうか……ケーキを置いて、またバイトと言って出て行ったということは……
家族には、今夜は夜勤設定か」
「アキラは、どうして嘘をついてまで家を出た ? ……
ミナは、なぜ嘘をついた ?
ぷっ、くっくっくっ……ははっ……ひひひひっ
まさか、まさかね……」
友介は、再び車を出し、今度は葛城美奈子のマンションに向かった。
こちらは、もう通い慣れた道だ。
すぐにマンション前の通り、建物入口が見渡せる場所に着いた。
美奈子の部屋の位置関係は、把握している。
遠目に、明かりがついているのも確認できた。
嫌な考えがグルグル頭を渦巻くまま、その明かりを暫く見つめていた。
(神崎とかクラスメイトを、家に呼んでパーティーすることにしたんじゃないか。
上条アキラも含めて……
そうだよ、そうに決まっている)
悶々とした思いを抱いて美奈子の部屋を凝視してると、
ふっと明かりが、消えた。
(まてまて、まだ22時過ぎ。高校生が寝るには、ちょっと早くないか。
いや、パーティーが終わり、疲れで眠くなったんだ)
先ほどから、マンションのエントランスを誰も出入りしていないことには、
目をつぶって友介はそう考えることにした。
しかし、たまらず
「明日の予定、ちょっと確認したい」
と、LIMEを送ってみる。
既読にはならない……
(寝てるんだ……友達も、帰ったんだ……
いや、みんなで泊まることにしたんだ……)
そう心に言い聞かせながらも、友介は、その場を動くこともできず、
車の中で、ひたすら美奈子の部屋を見つめた。
イライラの余り、最近禁煙していたタバコも口にしていた。
これまでの色んな思い出が頭の中をグルグルする。
友介は、イブも仕事であった。生徒にとっては終業式の日であり、
早々に解放される日だが、教員はそうではない。
美奈子に懇願されて予定がないこともあり、今日は心置きなく
仕事しようとしたが、こんな日に限り、トントン拍子に終わってしまった。
「ミナは、上条家でクリスマスパーティーか……
アキラの弟妹もいるなら、そんなに遅くはならないな。
それなら、サプライズで上条の家から帰るミナを偶然見つけて、クルマで送るってどーよ。
ナイスアイディア !
上条が送ろうとしてるだろうが、そこは車の威力と、LIMEであらかじめミナに
強く言っておけば……
それに、これを今夜渡せるなら、ちょうどいいや」
友介は、いつかの美奈子のハンカチを台無しにした事のお詫びも兼ねて、
高級ブランドのハンカチセットを、クリスマスプレゼントとして奮発したのだ。
この前の日曜は、これを買うために、ミナとのひと時を我慢して
買い物に行って、何とか選び出した。
「女性用の物とか全然わからないから、
ブランド名に頼るしかないよな。
気に入ってくれたらいいけど。
彼女の家はお金持ちだから、あんまりかなぁ……」
そんなことを考えながら、友介は上条家を目指して車を走らせる。
担任ではないが、セキュリティ担当として個人情報を掌握しているから、
住所の入手は容易だ。
個人情報の不正利用だが、友介にはそういう意識もはやはない。
上条家は、街中から外れた少し寂しいエリアに立つ一軒家。
築何年かわからないくらい古そうだ。
家の周りを走らせて、様子を伺おうとするが、いかんせん車通りも少ないので、
のろのろ運転で周回したら、明らかに不審車だ。
「仕方ない」
友介は、近くのコインパーキングにクルマを止め、上条家目指して歩きだした。
時間は20時過ぎ。
小学生も交えた自宅でのパーティーなら、遅くとも21時前にお開きだろう。
ぼちぼちよい時間だ。
上条家の明かりと、団らんの話声が聞こえてくる。
古い家のため、防音も何もなさそうで、ちょうどよい。
「あぁ、ケーキ美味しかった」
「こんな大きなケーキを切って食べるなんて初めて」
「お兄ちゃんのアルバイトのおかげよぉ。感謝しなさい」
どうやら、上条アキラがバイト先のコンビニでケーキを買ったらしい。
(コンビニは、クリスマスケーキとかノルマ大変だというし、
買わされたんだろーな。ご愁傷様)
微笑ましさと、若干のざまぁを感じながら、友介は更に近づいた。
「だけど、兄ちゃんいたらもっと楽しかったのになぁ」
「どうせなら、美奈子おねえちゃんだけでも来てくれればよかったのに」
「だめよ、そんな事言ったら。
お兄ちゃんは、ケーキだけ届けてまだアルバイト頑張ってるんだから」
「「はーい」」
「えっ?」
思わず友介の声が漏れ出た。
(ふたりがいない ? そんなはず……)
更に近づいて、窓から中が覗けないか顔を近づけるが、
朧気にしか見えない。
コツコツ、不意に歩行者の足音に気づく。誰も通らないわけではないのだ。
(これじゃ、あからさまに不審者だ。ひとまず車に戻ろう)
友介は、車内で情報を整理した。
「ミナは、上条家でクリスマスパーティーと言った。
でも、ミナはいない。
上条もアルバイトだ。
そもそも、上条家のクリスマスパーティーはなかったようだ……
いったい、どうなってるんだ?
とりあえず……」
友介は、美奈子にLIMEしてみることにした。
「クリスマスパーティー楽しんでる?」
少し間をおいて返信が届いた
「うん、双子ちゃんたちかわいいの」
「あぁ……そんな……」
美奈子は嘘をついている。
天使の様に清らかな美奈子が嘘を。
(どうして、こんな嘘を ?
せっかくのクリスマスイブを
ボクと過ごしたくなかったか……
それは当然そうかもしれない。
友達……いや、他のオトコと過ごしたかったから ??
まさか…… ! )
ある可能性に思い当たると、
友介は、たまらずH駅に向かってクルマを走らせた。
上条のバイトするコンビニは以前の尾行でわかっている。
その店の前に、友介は佇んだ。
店頭では、クリスマスケーキの販売が続いている。
クリスマスイブにできるだけ売り切ろうと、
トナカイのぬいぐるみが、必死の呼び込みをしている。
あの中に上条がいるのだろうか。
それとも、バックヤードに?
ともかく、姿は見えない。
友介は、売り場に近づく。
「いらっしゃいませ ! 今なら、なんと五割引き! お得ですよ。
ご家族にどうですか?
買い物上手のお父さん!」
売り込みをかけられ、「何がお父さんだ」と思うも、
ちょうどよいと友介は1ホール買いつつ、売り子に尋ねた。
「あの、上条くんってバイトの子は、今日はどこにいるのかな?
ひょっとして、そこのトナカイ?」
とっ、ガバっとトナカイの首がはずれ、
ショートカットの女子高生が顔を出す。
「残念でした!
昨日は、そうでしたけど、上条先輩は、今日はオフなんです !
この忙しいイブにお休みとか、ズルイですよねぇ……
あっ、いえ、その分いつも頑張ってますよ !! 」
明るく教えてくれた。
「あっ、ああ……そうなんだね。残念」
「何かご用事ですか?」
「いや、いいんだ」
ケーキを片手に、友介はふらふらと駐車場のクルマに戻った。
これはどうしたことか ?
「二人とも、いない……偶然、なわけないよな。
まさか……ね。
そうか……ケーキを置いて、またバイトと言って出て行ったということは……
家族には、今夜は夜勤設定か」
「アキラは、どうして嘘をついてまで家を出た ? ……
ミナは、なぜ嘘をついた ?
ぷっ、くっくっくっ……ははっ……ひひひひっ
まさか、まさかね……」
友介は、再び車を出し、今度は葛城美奈子のマンションに向かった。
こちらは、もう通い慣れた道だ。
すぐにマンション前の通り、建物入口が見渡せる場所に着いた。
美奈子の部屋の位置関係は、把握している。
遠目に、明かりがついているのも確認できた。
嫌な考えがグルグル頭を渦巻くまま、その明かりを暫く見つめていた。
(神崎とかクラスメイトを、家に呼んでパーティーすることにしたんじゃないか。
上条アキラも含めて……
そうだよ、そうに決まっている)
悶々とした思いを抱いて美奈子の部屋を凝視してると、
ふっと明かりが、消えた。
(まてまて、まだ22時過ぎ。高校生が寝るには、ちょっと早くないか。
いや、パーティーが終わり、疲れで眠くなったんだ)
先ほどから、マンションのエントランスを誰も出入りしていないことには、
目をつぶって友介はそう考えることにした。
しかし、たまらず
「明日の予定、ちょっと確認したい」
と、LIMEを送ってみる。
既読にはならない……
(寝てるんだ……友達も、帰ったんだ……
いや、みんなで泊まることにしたんだ……)
そう心に言い聞かせながらも、友介は、その場を動くこともできず、
車の中で、ひたすら美奈子の部屋を見つめた。
イライラの余り、最近禁煙していたタバコも口にしていた。
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