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ロング帝国 ルーク
21話
しおりを挟む羞恥心で顔を隠しているアキを腕の中で放置して歩いていたハルは、急に立ち止まった。
〔ハル?どうした?〕
〔んー?…………つけられてる……?〕
〔ん?……あ、ほんとだね。どーする?〕
〔んー………………放置して転移するとか?〕
〔転移してるの見られるよ?〕
〔あー……、どうしよ……〕
〔振り返らずに歩いて〕
〔へ?〕
〔私がアイツらの意識落とすから何も気にせず歩いて。〕
〔分かった。どこ向かう?〕
〔んー……、あ、ヴィオ様に挨拶しに行こっか。〕
〔この町、教会あるの?〕
〔さー?探せばあるんじゃない?〕
〔ぼくに探せと?〕
〔うん。とりあえずギルド方向に行ってるんでしょ?〕
〔うん。〕
〔じゃあそのまま歩いて。〕
〔了解。〕
ハルが歩いていると嫌な視線を感じて周りを《気配感知》で探ると5人ほど隠れているのを感じとった。
ハルは、アキに言われた通りに気にせずまた歩き始めた。
しばらく歩いていると、
〔ハルー〕
〔んー?〕
〔ちょっと何処か細い道入って。〕
〔はーい〕
アキの指示が有り少し先にあった十字路の細い道を選んで曲がった。
「ん?」
〔どうかした?〕
〔あ、いや、あれ、教会じゃない?〕
〔え?……あ、ほんとだ。よく着いたね。〕
〔アキちゃんが細い道入ってって言うから曲がったら着いた。〕
〔おぉーよかったねー。〕
〔うん。〕
20分ほど道なりに歩いていると真っ白な建物が見えてきた。
〔中入ってみる?〕
〔うん。あ、そういえば、変なのは?〕
〔もう意識落としといたよ。〕
〔いつの間に?〕
〔ハルが細い道入って少ししたらかなー〕
〔へー〕
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